9 / 22
釘を刺す
しおりを挟む
「ルディ。」
「クロス...。」
「ルディ、挨拶だけだから。」
「...わかった。」
ルディークにばかり頼ってたら駄目ですからね。
ちゃんと自己紹介しないとね。
「初めまして、クリストル・ロ・ディーナ第一王子様。私はクロスティアナ・メイヴェーラ・クロッサムと申します。
そして...私の夫であり旦那様である、闇の精霊王ルディークですわ。夫共々宜しくお願い致します。」
「な...夫...だと?まだ5歳なのにか?」
「私には様々な世界で生きた経験があります。
そして、常に隣にいて私のことを助けてくれて、私だけを愛し続けてくれたのはルディークだけですわ。
私達の子供達もいまだに愛してくれていて、たまに会いに行ってるみたいですし。
ここまで尽くしてくださる方は他にいませんわ。
私達は魂の奥の奥まで、お互い愛し合っているのですもの。
これからも一緒にいるのは、居たいと思い願うのはルディークだけで充分なのですわ。」
ルディークと甘く微笑みあいながら言い切ります。
「そ...そうなのか...。」
正直、3つ年上らしい8歳にここまで突きつけるのは心痛むけど、何かあってから遅いですから徹底的に言わなければね。
今度は陛下とお父様を見ながら喋ります。
「なので、いくら王族命令だとしても陛下の勅命だろうと、婚約や結婚することも...まして、私が戦場に赴くことは一切ありませんの。
私が安心安全な場所で人間として生きていけないなら、すぐにルディが私を精霊界に...貴方達が一切手出し出来ない場所に連れていかれてしまいますわ。
だからと言って、他の精霊に私をこちらに戻すように言っても...ルディは闇の精霊王ですし、なおかつ嫉妬深いと精霊界ではすごく有名ですから、不可能ですわ。」
一旦、喋るのを止めて深呼吸します。
「そして、先程も召喚してましたが...他の精霊王達とも契約しておりますの。なので、私に一切手出し出来ないと思っていてくださいね。
手出ししたら...何が起こるかわかりませんもの。」
陛下にもお父様にも釘を刺しておかないとね。
「クロス...。」
「ルディ、挨拶だけだから。」
「...わかった。」
ルディークにばかり頼ってたら駄目ですからね。
ちゃんと自己紹介しないとね。
「初めまして、クリストル・ロ・ディーナ第一王子様。私はクロスティアナ・メイヴェーラ・クロッサムと申します。
そして...私の夫であり旦那様である、闇の精霊王ルディークですわ。夫共々宜しくお願い致します。」
「な...夫...だと?まだ5歳なのにか?」
「私には様々な世界で生きた経験があります。
そして、常に隣にいて私のことを助けてくれて、私だけを愛し続けてくれたのはルディークだけですわ。
私達の子供達もいまだに愛してくれていて、たまに会いに行ってるみたいですし。
ここまで尽くしてくださる方は他にいませんわ。
私達は魂の奥の奥まで、お互い愛し合っているのですもの。
これからも一緒にいるのは、居たいと思い願うのはルディークだけで充分なのですわ。」
ルディークと甘く微笑みあいながら言い切ります。
「そ...そうなのか...。」
正直、3つ年上らしい8歳にここまで突きつけるのは心痛むけど、何かあってから遅いですから徹底的に言わなければね。
今度は陛下とお父様を見ながら喋ります。
「なので、いくら王族命令だとしても陛下の勅命だろうと、婚約や結婚することも...まして、私が戦場に赴くことは一切ありませんの。
私が安心安全な場所で人間として生きていけないなら、すぐにルディが私を精霊界に...貴方達が一切手出し出来ない場所に連れていかれてしまいますわ。
だからと言って、他の精霊に私をこちらに戻すように言っても...ルディは闇の精霊王ですし、なおかつ嫉妬深いと精霊界ではすごく有名ですから、不可能ですわ。」
一旦、喋るのを止めて深呼吸します。
「そして、先程も召喚してましたが...他の精霊王達とも契約しておりますの。なので、私に一切手出し出来ないと思っていてくださいね。
手出ししたら...何が起こるかわかりませんもの。」
陛下にもお父様にも釘を刺しておかないとね。
0
あなたにおすすめの小説
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる