【完結済】私の夫は闇の精霊王

帰宅

「はぁ...疲れたわ。帰ったらさっさと寝たいぐらいね。」

「今日から一緒に寝ような。クロス。」

「もちろんよ、ただイチャイチャはほどほどに。」

「そ...そう...だな...。」

ルディークががっかりしてるけど、まだこの身体は5歳なのだから仕方ないじゃない。

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陛下とお父様の会話に区切りをつけ、会場の軽食を食べようとしたけれど、周りを囲まれてしまった。

囲まれたからこれ幸いにと、ルディークが自分の夫だと、婚約者等はいらないんだと、もしそれでも押し付けようなら嫉妬深い夫がその家になにするかわからないと広めておいたわ。

これでしばらく静かになるでしょう。


まだ完全に話が広まっていないのか、それでも諦められないのか、熱心に告白してくる人達が居たけれど...
ルディークが人の姿に戻って牽制したり、それでも諦めなさそうなら私に熱烈なキスをして相手に見せつけてたり...
精霊界に連れていってしまえばこいつらはクロスを見つけられずに諦めるしかないだろ？と脅したり。

もう、嫉妬深いのもほどほどにしてほしいわね。

そのあとで落ち込んだ顔して、私に許しを乞うんだから...。

あとでお父様にも、もう一回謝らないとね。

これからも迷惑かけるだろうし。


権力を使って私に告白してきたやつは、ルディークが制裁を加えたらしいわ。

権力を使う輩はろくなもんじゃないもの。

なんか、今後逆ギレしないように徹底的にやったらしいわ。

もう...仕方ない人ね。


結局軽食を食べられずに、デビュー前の人達が帰宅しないといけない時間になったわ。

いくら王家主催だといえ、守らなければならない時間よ。

デビュー後はまだまだ続く夜会に参加できるけどね。

さっさと馬車に乗って帰るわ。

お父様に挨拶がてら、こういうことがあったからと謝っておいたし。

人脈はある程度繋がっておかないといけないだろうけど、結局精霊界にいくなら手紙しか出せなくなっちゃうのよね。

悲しませるのも嫌だしなー...。

これも考えないといけないわね。


とりあえず、帰ったらご飯用意してもらいましょ。

いい加減お腹すいたわ。

もちろん二人分ね。

ルディークは精霊王だから、基本いらないんだけど...
嗜好品としては食べるの。

一緒に食べると美味しいから付き合ってもらうの。


これからのこと、さらに考えなきゃいけないわー。

ゆっくり考えながら生きていきましょ。