【完結済】私の夫は闇の精霊王

curosu

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精霊界のあれこれ

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私の家のご近所さん...といっても、次元が違うぐらい遠いから会ったこともないし会わせて貰えないから、ルディークから聞いた話なんだけどね。

ご近所さんの愛し子である彼は、精霊界に数年~数十年いても元の世界では1分~数十分しか経ってない時間軸みたい。

そして、魔術師長である彼は戻ってきてくれないと困ると、周りを困らせてばかりいるらしい。

彼の部下達が奮闘してくれるからなんとかなるのだと、ガハハと笑い飛ばしている。

彼の部下達は彼が居なくってもなんとかなるようにしているし、そんな部下達を彼は大切にしているので良い関係が出来ている。

まぁ、彼がその世界で唯一精霊と契約しているからと、愛し子だからこそ転生した知識を駆使した結果の魔術師長だとか。


そんな愉快なご近所さんいたら、ちょっと話してみたくなるじゃない。

ねぇ?

でも、ルディークがダメだって。

けち。


正直、愛し子は年齢や見た目は気にしない...というより気にならなくなるっていうのが正しい。

何回も転生するし、転生して色々人生を過ごしてきているから、たまに年齢のことを忘れてやらかして天才って話題になったりもするのよね。

いくら任意の時間軸に行けるといっても、精霊界にくる前までの過去には行けないという制限があるから、いままでやらかしたことは撤回出来ないのよ...。


そして、精霊界で長年過ごしていたとしても、歳を取ることは個人による。

愛し子はずっと相方の精霊と長く居たいから成長を緩やかになるようにしているし、逆に幼い姿だからとある程度成長させた姿まで早急に成長を進める愛し子もいる。

精霊界に行っちゃった人がすぐこっちに戻って来た!と思ったら、お爺さんになってた...なんてことはない。

どこのおとぎ話だよ!ってなりますよね。

でも、精霊界で成長をコントロール出来るってことは、不老不死だと思われる可能性もなきにしもあらずなんだけど...。

普通に歳を取るし、死んで転生するけど、他の人間とは違う速度になっちゃうから...あまり友人を作りたがらなくなってしまう。

親しくしてても、結局先に逝かれちゃうから...耐えきれないのよね。

だから、よっぽどがない限り相方の精霊に頼って依存してしまう。


そこは愛し子の悪い癖ね。


あとは...精霊界にいるからか、転生する度に魔力が強くなってきているみたい。

それこそルディークと初めて会った時の私は初期魔法と中級魔法が一部使えるかどうかぐらい中の下だったのに、いまは上級魔法をいくつかの属性で使えるぐらい強くなった。

 王家主催のパーティーで披露した精霊の召喚呪文は、魔力が少しでもあれば出来る物だったから、また別なんだけどね。

ルディークに聞いたら、精霊界は常に魔力に満たされてる状態だから、長く精霊界にいると魂の方に影響を受けてしまうんだろうって。

実際に調べてみたいけど、良い実験が思い浮かばないし、魔法道具も作れないからどーにもならないけどねー...。
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