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*副団長とルディークの話Ⅲ+そのあと
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「緊急なら副団長の所に向かうのはいいが...そっちが緊急の時はどうするんだ?」
不思議だといった顔をするルディーク様。
まぁ、ほんの少しだけ助けて貰ったことはあるが...それでも...
「居る人間でなんとかしてみますよ。じゃないとクロスティアナ嬢もルディーク様も安心して居なくなれないでしょ?
ずっと頼りっぱなしは二人の負担になるし他が成長しない。二人が居なくなった途端に崩壊するのは目に見えている。
だから、二人はこっちのことを気にせずにゆっくり過ごしてください。」
と微笑みながら言った。
俺は副団長という立場にいるのもあるが、大体の魔法師であれば魔法の暴発や遠征等で命の危険に晒されることは多い。
だからこそ覚悟が出来ている魔法師は多いし、一部は家族や親戚や友人等の親しい者との縁を全て切ってしまっている魔法師だっている。
まぁ、クロスティアナ嬢は別だが。
だから、気にしなくって大丈夫だと伝える。
「あ、でも五年後のいつに帰ってくるのかは決まったら早めに教えてくださいね。」
いつ帰ってくるのかわかっていたら、団長とか王子とか王とかの諸々を何とかしようと策を練ることは出来るしな。
軽く策を練ってはいるが、実行日が決まらないとどうもな。
「...わかった。じゃあ、宜しく頼むな。」
と、何処か不満そうな顔でルディーク様は居なくなった。
転移でもして精霊界に帰ったんだろう。
俺は執務室の扉の鍵を開け、お茶を入れて仕事をし始める。
...が、ドタバタと音が聞こえてきたことに気がつき、この後起こることを思い、ため息をつきながらペンを放り出してしまった。
扉が乱暴に開かれる。
「ルディーク様っぽい反応があったから、急いできたんだが...遅かったか...。副団長、いまルディーク様来てなかったか?
精霊界に連れていって欲しかった!
なんでもっと引き留めなかったんだ!いや、せめて俺を呼んでくれ!」
「団長、確かにルディーク様が来てましたが...とりあえずうるさいので落ち着いてください。
さて団長、ここにクロスティアナ嬢の新しい書類がある。やりたければ...何をすれば手に入るかわかるな?」
落ち込んだりはしゃいだり責めてきたりと公害になりそうな程うるさくってめんどくさい団長に早速書類...餌を見せびらかす。
するとすぐに団長の執務机に向かって、雪崩れそうなほどに積み重なっている書類に手をつけだした。
餌がなくってもやってほしい...切実に。
まぁ、クロスティアナ嬢の書類は結構量があるし小出ししていくのと、俺がちょっとサボって団長に仕事を押し付ければ暫くは持つだろう。
書類仕事もいまある量だけで、流石の団長も数日間以上かかるし...これから更に増えていく書類も今後来るだろうしな。
ああ、ちなみに以前のクロスティアナ嬢が持ってきて団長にやらせると言った件は団長が時間かかりすぎたから、結局別の人物にやってもらった。
ショック受けた団長にクロスティアナ嬢が新たに持ってきた改善案を渡してあげたから大喜びではしゃぎ回ってたがな。
良い歳した大人が雪に大喜びする犬かよってぐらいにはしゃいでたな。
そんなことを思い出して遠い目になってしまった俺は、クロスティアナ嬢とルディーク様に感謝しつつ、自分の書類に手をつけるのだった。
不思議だといった顔をするルディーク様。
まぁ、ほんの少しだけ助けて貰ったことはあるが...それでも...
「居る人間でなんとかしてみますよ。じゃないとクロスティアナ嬢もルディーク様も安心して居なくなれないでしょ?
ずっと頼りっぱなしは二人の負担になるし他が成長しない。二人が居なくなった途端に崩壊するのは目に見えている。
だから、二人はこっちのことを気にせずにゆっくり過ごしてください。」
と微笑みながら言った。
俺は副団長という立場にいるのもあるが、大体の魔法師であれば魔法の暴発や遠征等で命の危険に晒されることは多い。
だからこそ覚悟が出来ている魔法師は多いし、一部は家族や親戚や友人等の親しい者との縁を全て切ってしまっている魔法師だっている。
まぁ、クロスティアナ嬢は別だが。
だから、気にしなくって大丈夫だと伝える。
「あ、でも五年後のいつに帰ってくるのかは決まったら早めに教えてくださいね。」
いつ帰ってくるのかわかっていたら、団長とか王子とか王とかの諸々を何とかしようと策を練ることは出来るしな。
軽く策を練ってはいるが、実行日が決まらないとどうもな。
「...わかった。じゃあ、宜しく頼むな。」
と、何処か不満そうな顔でルディーク様は居なくなった。
転移でもして精霊界に帰ったんだろう。
俺は執務室の扉の鍵を開け、お茶を入れて仕事をし始める。
...が、ドタバタと音が聞こえてきたことに気がつき、この後起こることを思い、ため息をつきながらペンを放り出してしまった。
扉が乱暴に開かれる。
「ルディーク様っぽい反応があったから、急いできたんだが...遅かったか...。副団長、いまルディーク様来てなかったか?
精霊界に連れていって欲しかった!
なんでもっと引き留めなかったんだ!いや、せめて俺を呼んでくれ!」
「団長、確かにルディーク様が来てましたが...とりあえずうるさいので落ち着いてください。
さて団長、ここにクロスティアナ嬢の新しい書類がある。やりたければ...何をすれば手に入るかわかるな?」
落ち込んだりはしゃいだり責めてきたりと公害になりそうな程うるさくってめんどくさい団長に早速書類...餌を見せびらかす。
するとすぐに団長の執務机に向かって、雪崩れそうなほどに積み重なっている書類に手をつけだした。
餌がなくってもやってほしい...切実に。
まぁ、クロスティアナ嬢の書類は結構量があるし小出ししていくのと、俺がちょっとサボって団長に仕事を押し付ければ暫くは持つだろう。
書類仕事もいまある量だけで、流石の団長も数日間以上かかるし...これから更に増えていく書類も今後来るだろうしな。
ああ、ちなみに以前のクロスティアナ嬢が持ってきて団長にやらせると言った件は団長が時間かかりすぎたから、結局別の人物にやってもらった。
ショック受けた団長にクロスティアナ嬢が新たに持ってきた改善案を渡してあげたから大喜びではしゃぎ回ってたがな。
良い歳した大人が雪に大喜びする犬かよってぐらいにはしゃいでたな。
そんなことを思い出して遠い目になってしまった俺は、クロスティアナ嬢とルディーク様に感謝しつつ、自分の書類に手をつけるのだった。
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