ヒロインと婚約者をくっつけるため頑張ってたら...

curosu

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箱庭の外では

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「ねぇ、レイラ。本当に大丈夫かしら?」

怒り狂った私が、なにも考えずに連れてきて一緒に籠城している人物。

お母様が伯爵家の執務をしながら、私に対して不安そうな顔をしてくる。

「問題ないわ。もっと追い詰めてやるんだから!」

私は新たな決意を胸に宿し、空に向かってガッツポーズをとった。

------

現在、のんびりしつつも心配しているお母様は当主なので、普段と同様に伯爵家のことも領地のこともこなしている。

いつもはお父様が手伝っているので、お母様まで回ってくる仕事はそこまで量はない。

ただ、立て籠っていても仕事は増えていく一方なので、私達の協力者になっている執事の手を借りて進めている。

未決裁の書類は執務机の上、決裁済みの書類は訪問客が来たときに使用するソファーの上、やり直しの書類は入り口横に作って貰った収納ボックスの中に入れている。

執事はやり直しの書類と決裁済みの書類を各々の場所に送り、新たに送られてきた書類を執務机の上に置くだけ。

いままでのやり方と変わらないが...やり直しの書類を置く収納ボックスとなにかあったときに私達に知らせる呼び鈴(執事専用で執事以外は知らない)が増えたぐらい。

その呼び鈴もお菓子とお茶が執務机に置かれているから取ってね~って感じでしか活躍していない。

------

さて、そんな現在のんびり暮らしている私達の箱庭の外では...。

なにやら執着男ズが頑張ってます。

執着男ズは目の下のクマが最近酷くなってきましたね~。

ユーグアルトは普段の仕事等をさっさと終わらせて、睡眠時間削ってずっと箱庭の魔法を解こうとしている。

いや、わざわざこっちに来なくって良いんだけどね。


そしてお父様も箱庭の魔法を解こうとしてはいるけれど、書類がちゃんと回っていることに気がついて自分の仕事をお母様の執務室に持ち込んで監視している。

お母様が箱庭から出て来て書類を持っていっていると思っていたらしいけれど、書類がパッと消えてパッと出てくるのを確認したお父様は未決裁の書類にお母様宛の手紙を紛れさせたみたい。

お母様宛の手紙を見たお母様は「あらあら」と言いながら読んで、笑顔でやり直しの箱に入れていた。

ウケる。

決裁済みの場所でそわそわ待っていたお父様は、やり直しの箱の中に入れられた手紙を執事から渡されショックを受けていたようだ。

いまにも思い出し笑いしそうなほどプルプルしている執事からお父様の反応の報告を受けたあと、「もっとやれ」と小声で応援された。

頑張ります!
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