16 / 26
愛とは
しおりを挟む
「こんばんは、良い夜ですわね?」
「こんばんはー。俺、前に君の踊りを見たことあるけど...今日はずいぶんすごい歌詞だったね。題名とかあるの?」
今日の曲はヤンデレっぽい曲なのですよね。
溺れてしまうぐらい愛して、キスじゃ足りないから殺してみたいな曲。
殺されるのはさすがに嫌だけど、溺れてしまうほど愛されるのはちょっと憧れてしまうのよね。
「題名...そうね。遠い国の言葉なので、こっちの言葉に変換すると...中毒や依存って意味になりますわ。恋や愛ってそういうところありますでしょう?」
お客様は少し悩んだ後、苦笑いしました。
「中毒に依存か...確かにそうだな。恋してしまえば、それ無しで生きることが考えられなくなる。ちょっと前の俺がそうだったよ...。いや、忘れてくれ。」
「忘れてさしあげますわ。ただし、料理を一品奢ってくださいな。うーん...これがいいわ。」
私は男性と同じテーブル席に座り、メニューを広げて指差す。
男性は苦笑いしたあとに、注文してくれた。
「お酒を奢れって言われるかと思ったら、デザートを注文するなんて...かわいいね。」
「あら、私に惚れたら火傷しますわよ?あなたなんて焦げ焦げになってしまいますわ。恋や愛なんて惚れた方が負けなのよ。
それに、踊り終わって疲れているのだもの。甘いものがいいわ。」
「自由奔放だねー...君。そういう子に惚れたら良かったのかなー...。」
お客様は悲しそうな顔をしながら、こちらをみてきます。
「自由奔放には自由奔放なりの、他の性格の方はその性格の方に合ったやり方があるのですわ。
でも...そうですね。
共通して言えることは、相手に対して誠実に、無理強いはしない、気遣いをする、相手自身を見る...ですかね?
簡単にしか思い浮かびませんが、貴方に良い出会いがあるように祈っておりますわ。」
本来は相談料として、料理奢ってもらったりするのですが...今回は止めておきましょうね。
失恋したお客様に対してねだりすぎるのは駄目ですわ。
デザートを運んできた店員さんに、こそこそと話してもう一つスプーンを持ってきてもらい、一つのスプーンにデザートを出来るだけ盛ってお客様に差し出す。
「ほらほら、お客様?落ち込んでいないで早く食べないと落ちちゃうわよ~?」
微笑みながら相手に差し出すと、お客様は驚いた後に笑って食べてくれた。
スプーンはそのまま相手の口に入れたまま、自分用のスプーンを使ってデザートを食べる。
うん、甘くって美味しい。
「うげっ...甘い...。君は...魔性の女だね...。」
デザートを食べ終えたお客様が、苦しそうな顔をしながら言う。
甘いものはお気に召さなかったようだ、苦手なのかな?
「うふふ、褒め言葉ですわ。では、デザートご馳走さまでした。」
さて、次に行きましょうね。
「こんばんはー。俺、前に君の踊りを見たことあるけど...今日はずいぶんすごい歌詞だったね。題名とかあるの?」
今日の曲はヤンデレっぽい曲なのですよね。
溺れてしまうぐらい愛して、キスじゃ足りないから殺してみたいな曲。
殺されるのはさすがに嫌だけど、溺れてしまうほど愛されるのはちょっと憧れてしまうのよね。
「題名...そうね。遠い国の言葉なので、こっちの言葉に変換すると...中毒や依存って意味になりますわ。恋や愛ってそういうところありますでしょう?」
お客様は少し悩んだ後、苦笑いしました。
「中毒に依存か...確かにそうだな。恋してしまえば、それ無しで生きることが考えられなくなる。ちょっと前の俺がそうだったよ...。いや、忘れてくれ。」
「忘れてさしあげますわ。ただし、料理を一品奢ってくださいな。うーん...これがいいわ。」
私は男性と同じテーブル席に座り、メニューを広げて指差す。
男性は苦笑いしたあとに、注文してくれた。
「お酒を奢れって言われるかと思ったら、デザートを注文するなんて...かわいいね。」
「あら、私に惚れたら火傷しますわよ?あなたなんて焦げ焦げになってしまいますわ。恋や愛なんて惚れた方が負けなのよ。
それに、踊り終わって疲れているのだもの。甘いものがいいわ。」
「自由奔放だねー...君。そういう子に惚れたら良かったのかなー...。」
お客様は悲しそうな顔をしながら、こちらをみてきます。
「自由奔放には自由奔放なりの、他の性格の方はその性格の方に合ったやり方があるのですわ。
でも...そうですね。
共通して言えることは、相手に対して誠実に、無理強いはしない、気遣いをする、相手自身を見る...ですかね?
簡単にしか思い浮かびませんが、貴方に良い出会いがあるように祈っておりますわ。」
本来は相談料として、料理奢ってもらったりするのですが...今回は止めておきましょうね。
失恋したお客様に対してねだりすぎるのは駄目ですわ。
デザートを運んできた店員さんに、こそこそと話してもう一つスプーンを持ってきてもらい、一つのスプーンにデザートを出来るだけ盛ってお客様に差し出す。
「ほらほら、お客様?落ち込んでいないで早く食べないと落ちちゃうわよ~?」
微笑みながら相手に差し出すと、お客様は驚いた後に笑って食べてくれた。
スプーンはそのまま相手の口に入れたまま、自分用のスプーンを使ってデザートを食べる。
うん、甘くって美味しい。
「うげっ...甘い...。君は...魔性の女だね...。」
デザートを食べ終えたお客様が、苦しそうな顔をしながら言う。
甘いものはお気に召さなかったようだ、苦手なのかな?
「うふふ、褒め言葉ですわ。では、デザートご馳走さまでした。」
さて、次に行きましょうね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
229
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる