貴方なんか興味ありませんわ

curosu

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キスの意味

「ふふ、猫みたい。」

スティーの頭を撫でていると、こっちも撫でてと位置を変えてきたり、頭を私の手に押し付けたりしてくる。

スティーはいまだに気がつかないけど、撫でられてる時の顔がふにゃってだらしない笑顔になっていて可愛いのよね。

男性に可愛いっていうのはあまり良くないらしいのだけど。

可愛いよりもかっこいいとか頼りになるとかが良いらしいわね。

でも、スティーのこのだらしない笑顔は可愛いとしか言いようがないわ。

ちょっと顔が童顔っぽいから尚更なのよね。

まぁ、本人は気にしているようだから言わないけど。

ただ、スティーの声は私の好みにドンピシャなのを知られているっぽくって、たまに耳元で色々囁いたりするのはやめてほしいのよね。

腰が抜けちゃうわ。

前に腰が抜けてしまった時は満面の笑みを浮かべてたから確信犯ね。


なんて考えていたら油断していたみたい。

手を繋いでいた方はたまに指先でこしょこしょされている程度だったのだけど、空いている手のほうが私の腰に回っていた。

そのまま引き寄せられて、ぴったりと隙間なく身体がスティーにくっつく。

椅子もいつの間にか隣同士になっていて、隙間がほとんどない。

「テレシア...。」

「っ...。」

掠れてしっとり色気ある声が耳元で聞こえて、思わずビクッと反応してしまう。

そんな私を見て、スティーが小さく笑い声をあげる。

私はスティー側にある耳を手で押さえて、顔を赤くしつつも睨み付ける。

しかしスティーは微笑みながら優しく私の手を剥がし、剥がした手を恋人繋ぎにする。

そして、耳に音を立ててキスしてきた。

「ひぅっ...。」

ちょっと!

こんなこといままでしたことなかったじゃない!

私がびっくりして固まっていると、スティーは恋人繋ぎした手を少し上に持ち上げ、腕・手首・手のひらにもキスしてくる。

キスしたスティーは目に熱を宿し、すごく色っぽい表情をして私を見てくる。

熱を宿した目に魅入られてしまう...。


ガタンッ!

大きな音が王子の方から聞こえた。

チラッと見ると、憤怒の形相をしてこちらを見ている王子ことアクセラント殿下。

スティーはチラッとアクセラント殿下のことを見たあと、口角を上げ、テレシアの耳元に唇を寄せ

「続きはまた後でな。」

と囁いた後に手を振りながら去っていった。


私は囁かれた耳を手で押さえてボーッとしていたら、殿下がこっちへ来る前にささっと来たフェリナとレイによって宿へ連行される。

宿への道を歩いている時に、後ろから着いてくる気配を感じ、ため息をつきながらレイに話し掛けた。

「レイ、お客様が来られるみたい。宿に着いたらご案内してあげて。」

「いいのか?」

レイは後ろをチラチラ見ながら心配そうにこちらを見る。

最初から着いてきていることには気がついていたみたいね。

「どうせ会わないと帰ってくれないでしょうし、仕方ないからさっさと終わらせて寝ましょ。」

「了解した。」

さて、もうひと頑張りしますかね。

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耳にキス=誘惑
腕にキス=恋慕
手首にキス=欲望
手のひら=懇願
感想 4

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