貴方なんか興味ありませんわ

curosu

文字の大きさ
20 / 26

ご用件はなぁに?

「いらっしゃいませアクセラント殿下。着替える時間がなかったので、この格好のまま失礼致します。
本日はどのようなご用でしょうか?」

私が宿に着いてフェリナがお茶を用意したタイミングで、レイを伴って訪れたアクセラント殿下と疲れている護衛さん達。

タイミングが良いんだか悪いんだか...。

レイ、護衛さん達にお水を配ってくれてありがとう。

どうせアクセラント殿下に引っ張り回されたのでしょう。

疲労感が漂っているわ...。

フェリナが護衛さん達に軽食を配り始めたわ...護衛さん達が感動で涙を流しそうね...お疲れ様です。


ちなみに私の格好とは言っても露出度が過去最高に激しい衣装の上に薄い大判ストールを肩から掛けて前で留めてるので、衣装も身体もある程度隠れているのよ。

素材と色によっては衣装の一部になり得そうなほどね。

腰に巻くか、いっそ手に持って踊りに合わせてふわふわ振るか...。

それだと大きいかしら?

いくら薄いやつでもこのサイズは大きいわね。

首に巻くようなストールぐらいの大きさが良いのかもしれないわ。


さて、思考が違うところにいってましたが...アクセラント殿下ったら答えないんですもの。

ご用件なぁに?って聞いているのにー。

こっちをみて口をパクパクしてはいるものの、一向に声を発しないの。

とりあえず疲れたから座りましょう。

長居してほしくないからあえて勧めなかったのだけど。

「アクセラント殿下、良ければ座りませんか?」

と、この宿備え付けのソファーに手を向ける。

殿下はハッと気がついて、ゆっくりとソファーに向かったのを見た私はそそくさと別のソファーに座る。

色々とお話し合いする必要があるから、応接室みたいになっている部屋+寝室は私の泊まる場所として必要なのよね。

まぁ、その分お値段が張るのだけど...別に私のお金じゃないから気にしないことにしている。

私用の経費が貰えるのだけど、いままで必要最低限しか使ってこなかったから余ってるし、今回も衣装代と飲食代と宿泊代と幌馬車代ぐらいだけど、冒険者ギルドで稼いでる分もあるからそこまで減ってないのよね。


...それより早く声を発しないかしら?

「アクセラント殿下、何か用があって来られたのでしょう?何も無いのならご退室頂きたいのですが。」

お出口はこちらですと手で扉を指し示すと殿下は慌てて声をやっと発した。

「用はある。しかし...」

殿下はどう言おうとしているのか悩んでいるみたい。

また後日来てもらいましょうかねー?

話す内容を整理した方が良いでしょうし。

と思ったら、殿下が前のめりになってこう良い放ってくれた。


「今すぐにそういう格好をして人前に出るのはやめてくれ。そういう衣装を着て見せて良いのは俺だけにしてくれ!」
感想 4

あなたにおすすめの小説

真実の愛を見つけたとおっしゃるので

あんど もあ
ファンタジー
貴族学院のお昼休みに突然始まった婚約破棄劇。 「真実の愛を見つけた」と言う婚約者にレイチェルは反撃する。

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました

歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。 卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。 理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。 …と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。 全二話で完結します、予約投稿済み

よかった、わたくしは貴女みたいに美人じゃなくて

碧井 汐桜香
ファンタジー
美しくないが優秀な第一王子妃に嫌味ばかり言う国王。 美しい王妃と王子たちが守るものの、国の最高権力者だから咎めることはできない。 第二王子が美しい妃を嫁に迎えると、国王は第二王子妃を娘のように甘やかし、第二王子妃は第一王子妃を蔑むのだった。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた

しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。 すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。 早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。 この案に王太子の返事は?   王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

いや、あんたらアホでしょ

青太郎
恋愛
約束は3年。 3年経ったら離縁する手筈だったのに… 彼らはそれを忘れてしまったのだろうか。 全7話程の短編です。

地獄の業火に焚べるのは……

緑谷めい
恋愛
 伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。  やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。  ※ 全5話完結予定  

(完結)元お義姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれど・・・・・・(5話完結)

青空一夏
恋愛
私(エメリーン・リトラー侯爵令嬢)は義理のお姉様、マルガレータ様が大好きだった。彼女は4歳年上でお兄様とは同じ歳。二人はとても仲のいい夫婦だった。 けれどお兄様が病気であっけなく他界し、結婚期間わずか半年で子供もいなかったマルガレータ様は、実家ノット公爵家に戻られる。 マルガレータ様は実家に帰られる際、 「エメリーン、あなたを本当の妹のように思っているわ。この思いはずっと変わらない。あなたの幸せをずっと願っていましょう」と、おっしゃった。 信頼していたし、とても可愛がってくれた。私はマルガレータが本当に大好きだったの!! でも、それは見事に裏切られて・・・・・・ ヒロインは、マルガレータ。シリアス。ざまぁはないかも。バッドエンド。バッドエンドはもやっとくる結末です。異世界ヨーロッパ風。現代的表現。ゆるふわ設定ご都合主義。時代考証ほとんどありません。 エメリーンの回も書いてダブルヒロインのはずでしたが、別作品として書いていきます。申し訳ありません。 元お姉様に麗しの王太子殿下を取られたけれどーエメリーン編に続きます。

生命(きみ)を手放す

基本二度寝
恋愛
多くの貴族の前で婚約破棄を宣言した。 平凡な容姿の伯爵令嬢。 妃教育もままならない程に不健康で病弱な令嬢。 なぜこれが王太子の婚約者なのか。 伯爵令嬢は、王太子の宣言に呆然としていた。 ※現代の血清とお話の中の血清とは別物でござる。 にんにん。