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俺のシャツをむしりとる婚約者
抱きつきたいと笑顔で両手を伸ばしてくる、可愛くって愛しい婚約者を自分の腕のなかに迎える。
すっぽりと収まる婚約者は柔らかく、温かく、安心する。
...のだが、唯一これだけはやめてほしいと思う。
俺の匂いを嗅ぎまくらないでくれ...。
------
俺の婚約者は、政略結婚で決められた相手だった。
立場的には同じ爵位だが、影響力的には俺よりも婚約者であるアイミナのほうが上だ。
なので、相手の家から俺の家へ婚約の打診が来たとしてもなにかない限り断れない。
そして、そのアイミナはある程度の年齢になってからずっと、婚約者探しのための見合いをしていたらしい。
様々な人達にあったからこそ、明確に相手に求める条件というのは決まったらしく...いまでは見合いをしたこと自体を感謝しているらしい。
当初は嫌々だったそうだがな。
そして、条件に当てはまったのが俺というわけらしい。
ある程度紳士的で話が合い、優しい...とかなんとか?
色々話してたような気がするが...好みの匂いっていうのが衝撃的で忘れた。
どうもアイミナ的に、俺の匂いは好みのど真ん中らしい。
俺が普段エチケットとして着けている香水、スーっとするタイプの香水なんだが...それをあげれば良いのではと思って贈ったんだ。
匂いが違うのだと、半日も経たずに返されたけどな。
そのあと、一日中ストーカーされ...俺が鍛練した後の汗がびっしょりになったシャツが一番最高だと気がついたらしい。
そのあとからシャツを剥ぎ取られる...いや、むしりとられるようになってしまった。
流石に俺も上半身裸の状態で、すぐ近くだとはいえ訓練所から俺の部屋まで歩きたくはない...。
むしりとられること数回、温厚な俺も流石に我慢の限界がきてアイミナにお説教したあとはむしりとられることはなくなった。
来客はアイミナ以外だとあまりないが...突然きた来客に上半身裸のまま対応はしたくないしな。
後日、使用人と裏取引して汗がびっしょりになったシャツをアイミナがはしゃぎながら受け取っている所に遭遇した。
なぜそこまでするのかと問い詰めたら、匂いが最高だからベッドで嗅ぎながら寝ているらしい。
安眠に必要なんだと...匂いがないと寝れなくなっているのだと...。
確かに、クローゼットの中にあるシャツが新しくなったり増えたりしてるかも?と疑問に思っていたが...ここまでとは。
おいおい...。
なぜ必要なのかを、俺に詰め寄りながら必死で喋ってくるアイミナを見て...。
俺は片手で目を覆いながら、顔を上に向けることしか出来なかった。
すっぽりと収まる婚約者は柔らかく、温かく、安心する。
...のだが、唯一これだけはやめてほしいと思う。
俺の匂いを嗅ぎまくらないでくれ...。
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俺の婚約者は、政略結婚で決められた相手だった。
立場的には同じ爵位だが、影響力的には俺よりも婚約者であるアイミナのほうが上だ。
なので、相手の家から俺の家へ婚約の打診が来たとしてもなにかない限り断れない。
そして、そのアイミナはある程度の年齢になってからずっと、婚約者探しのための見合いをしていたらしい。
様々な人達にあったからこそ、明確に相手に求める条件というのは決まったらしく...いまでは見合いをしたこと自体を感謝しているらしい。
当初は嫌々だったそうだがな。
そして、条件に当てはまったのが俺というわけらしい。
ある程度紳士的で話が合い、優しい...とかなんとか?
色々話してたような気がするが...好みの匂いっていうのが衝撃的で忘れた。
どうもアイミナ的に、俺の匂いは好みのど真ん中らしい。
俺が普段エチケットとして着けている香水、スーっとするタイプの香水なんだが...それをあげれば良いのではと思って贈ったんだ。
匂いが違うのだと、半日も経たずに返されたけどな。
そのあと、一日中ストーカーされ...俺が鍛練した後の汗がびっしょりになったシャツが一番最高だと気がついたらしい。
そのあとからシャツを剥ぎ取られる...いや、むしりとられるようになってしまった。
流石に俺も上半身裸の状態で、すぐ近くだとはいえ訓練所から俺の部屋まで歩きたくはない...。
むしりとられること数回、温厚な俺も流石に我慢の限界がきてアイミナにお説教したあとはむしりとられることはなくなった。
来客はアイミナ以外だとあまりないが...突然きた来客に上半身裸のまま対応はしたくないしな。
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