5 / 36
もぐもぐ美味しい!かと思ったら...
しおりを挟む
「さて、皆騒がせたな。夜会パーティーを引き続き楽しんでくれ。」
陛下のお言葉にいつもの騒がしさが戻ります。
私もお腹すいたし、疲れたから甘いものも食べたいわね。
そそくさと移動しようとしたら、
「ローゼリア、ちょっと良いか?」
陛下に止められました。
「承知致しました、陛下」
私は笑顔で答えました。
うう...ぐすっ。
食べ物はお預けです。
さっさと終わらせて食べましょう。
移動した先は陛下達の控え室。
そこには軽食とケーキやフルーツ等が置いてありました。
「ローゼリア、お疲れ様。食べると良い。おかわりも出来るぞ。」
思わず陛下にキラキラした目を向けて
「ありがとうございます!」
と言ってしまいました。
さすが陛下、分かってらっしゃる!
いそいそと食べ始める私をみて、
「あそこにいたら囲まれて結局食えなくなるだろうし、落ち着かないしなー。私も甘いものが食べたかったし、ちょうど良い。」
陛下は甘いもの好きですからね。
王妃様は甘さ控えめのものが好きなのですが、いまは軽食の気分みたいです。
サンドイッチを食されてます。
「あの愚息も困ったものね。大々的に騒ぎを起こすなんて。仕事が増えて大変じゃないの。嫌になるわぁ。メゾット男爵様はとても良い方なのに。」
「ああ、あいつは娘が迷惑をかけて申し訳ないと土下座してきたからな。」
「あの方は既にお帰りになってるわ。騒ぎに巻き込まれてしまいましたもの。明日話し合いすることになってるわ。」
「お互い子に苦労してるな。」
「そうねぇ。どうしてこうなるのかしら?アランは良い子なのに。」
アランとは第三王子様のことです。
正式名はアラン・アグラレ・バメラディア第三王子様なのですが、この方は王位継承権を返上済みで、婚約者の公爵令嬢が一人娘なので公爵家の跡取りと決まっており、跡取り勉強もして公務もして...さらに婚約者とイチャイチャしてます。
いや、イチャイチャではないですね。
イチャイチャしてるように見せ掛けて、たまに喧嘩勃発してるときがあります。
しかも大体私の話題で。
そんなさー、私のドレスの色とか宝石はこれがいいとかで喧嘩するのは止めてほしい。
尊敬して慕ってくれるのは良いんだけど...デザイナー呼んだらどこから聞き付けたのか、仕事を抜けてまで特攻してくる仲良しさん達。
まるで同志といった方が良いような気がする。
そんな事を思いつつももぐもぐ食べてる間、陛下と王妃様はまだ愚息のアーダルベルト様について話してるようです。
んー...スコーンも美味しいわ。
ジャムもいいけど、バター付けるのも良いのよね。
「今日の夜会パーティーでなにかやらかすかもってローゼリアに聞いてよかったな。出席したお陰で対処出来たしな。」
「愚息だからこそ、愚かにも邪魔だからとローゼリアを追放や処刑とかしそうでしたしね。」
「ローゼリアが居なくなるなら国を捨てる。」
「全くですわ。」
スコーンの次に食べていたケーキに夢中になってた間に物騒な話になってました。
「お止めください、お二方。この国を滅ぼすつもりですか?」
「ローゼリア、いっそ3人で旅行しにいかないか?帰還の予定はない旅行をしに。」
「陛下、それ良い案ですわ!全国巡りましょうね!」
そう言った途端にバーンッと勢い良く扉が開きました。
「駄目です、父上、母上。ローゼは渡しません。」
「ひえっ」
思わず変な声が出てしまいました。
陛下のお言葉にいつもの騒がしさが戻ります。
私もお腹すいたし、疲れたから甘いものも食べたいわね。
そそくさと移動しようとしたら、
「ローゼリア、ちょっと良いか?」
陛下に止められました。
「承知致しました、陛下」
私は笑顔で答えました。
うう...ぐすっ。
食べ物はお預けです。
さっさと終わらせて食べましょう。
移動した先は陛下達の控え室。
そこには軽食とケーキやフルーツ等が置いてありました。
「ローゼリア、お疲れ様。食べると良い。おかわりも出来るぞ。」
思わず陛下にキラキラした目を向けて
「ありがとうございます!」
と言ってしまいました。
さすが陛下、分かってらっしゃる!
いそいそと食べ始める私をみて、
「あそこにいたら囲まれて結局食えなくなるだろうし、落ち着かないしなー。私も甘いものが食べたかったし、ちょうど良い。」
陛下は甘いもの好きですからね。
王妃様は甘さ控えめのものが好きなのですが、いまは軽食の気分みたいです。
サンドイッチを食されてます。
「あの愚息も困ったものね。大々的に騒ぎを起こすなんて。仕事が増えて大変じゃないの。嫌になるわぁ。メゾット男爵様はとても良い方なのに。」
「ああ、あいつは娘が迷惑をかけて申し訳ないと土下座してきたからな。」
「あの方は既にお帰りになってるわ。騒ぎに巻き込まれてしまいましたもの。明日話し合いすることになってるわ。」
「お互い子に苦労してるな。」
「そうねぇ。どうしてこうなるのかしら?アランは良い子なのに。」
アランとは第三王子様のことです。
正式名はアラン・アグラレ・バメラディア第三王子様なのですが、この方は王位継承権を返上済みで、婚約者の公爵令嬢が一人娘なので公爵家の跡取りと決まっており、跡取り勉強もして公務もして...さらに婚約者とイチャイチャしてます。
いや、イチャイチャではないですね。
イチャイチャしてるように見せ掛けて、たまに喧嘩勃発してるときがあります。
しかも大体私の話題で。
そんなさー、私のドレスの色とか宝石はこれがいいとかで喧嘩するのは止めてほしい。
尊敬して慕ってくれるのは良いんだけど...デザイナー呼んだらどこから聞き付けたのか、仕事を抜けてまで特攻してくる仲良しさん達。
まるで同志といった方が良いような気がする。
そんな事を思いつつももぐもぐ食べてる間、陛下と王妃様はまだ愚息のアーダルベルト様について話してるようです。
んー...スコーンも美味しいわ。
ジャムもいいけど、バター付けるのも良いのよね。
「今日の夜会パーティーでなにかやらかすかもってローゼリアに聞いてよかったな。出席したお陰で対処出来たしな。」
「愚息だからこそ、愚かにも邪魔だからとローゼリアを追放や処刑とかしそうでしたしね。」
「ローゼリアが居なくなるなら国を捨てる。」
「全くですわ。」
スコーンの次に食べていたケーキに夢中になってた間に物騒な話になってました。
「お止めください、お二方。この国を滅ぼすつもりですか?」
「ローゼリア、いっそ3人で旅行しにいかないか?帰還の予定はない旅行をしに。」
「陛下、それ良い案ですわ!全国巡りましょうね!」
そう言った途端にバーンッと勢い良く扉が開きました。
「駄目です、父上、母上。ローゼは渡しません。」
「ひえっ」
思わず変な声が出てしまいました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,038
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる