79 / 106
第五十話 もぐもぐさん
しおりを挟む
俺っちが思うにさ、テレビ局の取材なんて受けるもんじゃないよね。飲食店の場合は特にさ。
だって、それまでの客はのんびりできなくなるし、遠くからの客は裏切られたと思うかこんなもんかってなる。
店は一時的には儲かるけど、まず遠くの客はリピートしないのに近場の客は途絶えて苦しくなる。焼き畑で話題を生み出して一回こっきりの番組を視てもらうだけで良いテレビの製作会社だけが得するって寸法よ。
ま、中にはそこまでいかないこともあるっちゃあるが…それはそれとして、前もってきた企画の…へ?
何だよ、その話が聞きたいのかよ。まあリアリティはあるが…そりゃ俺が実際に見た話だし。
…わーったよ、今日はお前のおごりな。
ええと…どこから話したもんかな?
最近、新しく狩場にしたところの話さ。
もっとも、今回の話の店はまあ、ガキの頃の話だ。ここから出て、東に少し行った所に商店街あるだろ?
その行き止まり近くにある、十字路の角。今はまったく名残が残ってないけどさ、昔は魚介出汁に拘ったラーメン屋があって子供のころには繁盛しててよ、俺も店の前を通るのが大好きだった。
あの店、とにかく香りが良いんだ。
店の前通るだろ?
すると、どんな状況でもあのラーメン特有の出汁の香りが漂ってくる。もう、あの香りに食欲を感じるのはかつお出汁に馴染んできた日本人ならではだね。アレ嗅いじまったらどんなに腹いっぱいでも、ついつい食べたくなっちまう。
ま、味の方はなぜかそれほど美味い訳じゃないんだがな。ふつーだよふっつー。
だから、たまーにラーメン食いたくなっちゃったらふらっと立ち寄る、そんな地元民が愛する穴場みたいな店だったんだ。大繁盛? 無い無い。
言ったように味は凡庸だし…それに、いらんオマケもあったからな。
気になるか? そう、そのオマケってのがな…
飯時になると、どこからともなくふらっと子汚いおっさんが現れて店の前に居つくんだ。
浮浪者…だったのかなぁ。どっかの工員かもしれん。そこまでは詳しくは知らねえ。
元は白い工員服と工員帽だったろうけど、汚れすぎて鼠色になった服をいつも来てて。しかもちじれた髪の毛が伸び放題。これまた無造作に伸びた髭に包まれてる上、帽子を目深に被ってるせいで顔は良く分からない。
で、こいつが不思議なことに居座るとな、後は店の正面を向いたままずーっと口をもぐもぐさせてるんだ。何を食うわけでもないのになぁ。
だから付いたあだ名がもぐもぐさん。
もぐもぐさん、普通なら追っ払われてしかるところだが、しかし不思議なのは店主は決してそうしなかったんだ。おふくろ曰く、奥さんが聞いたところでは祖父の代からそいつに自由にさせろ、ただし決して追っ払うなと言われていたかららしい。
さて、そんなわけでその店は大繁盛といかないまでもそれなりに地域民に親しまれていた訳だ。
ところが最初に言ったように、ついにテレビ局に目を付けられちまった。
これに乗り気だったのは奥さんだったそうだ。
当時、建物もそれなりに老朽化してきていたし、子供も小学生に上がったころだったからな、大きく稼げるチャンスだと思ったんだろう。当時は今と違ってネットも無いし、人の評判はテレビ以外だと口伝えぐらいしかない。このままでは経営が行き詰ると考えてもおかしくは無かったろう。
そう説得された旦那も、やがてテレビ局の取材を受けることにしたそうだ。
その時に困るのは、判るだろ? 店先にずっと居座る浮浪者だ。
さすがにこのままではテレビ局を呼べない、と店主たちは考えた末、ある日その浮浪者にこれ以上は来ないでくれと言ったんだ。
良く知ってるなって? 丁度帰宅途中でその現場に出くわしたのさ。
はっきり言って浮浪者が飲食店の前にたむろするのはあんまり見ていて気分の良いもんじゃないし、店主たちがそうするのも当たり前だろって思ったな。むしろ今までよく我慢したもんだ。
だから来るなというのにはかなり度胸が要ったろうさ。はたから見てて店主夫婦は間違ったことをしてる訳でもないのに、かなり怯えてるように見えたよ。
そして、浮浪者はというとな…にんまり歯をむき出して笑ったんだ。
その表情は、遠巻きに見ていたはずなのに今でもはっきり覚えている。黄色い、すかすかの、けれども非常に丈夫そうな太い乱杭歯。本当にあれは人間の歯だったんだろうか? ありゃまるで…いや、いまは良いや。本筋じゃねえしな。
ともかく、そいつがはじめて人間的なそぶりを見せた割りに、人間じゃない何かにしか俺には思えなかったよ。
その浮浪者はさ、それからなんていったと思う?
「やうやう極めが終わったわぇ、やれうれしやうれしや」
ええと、確かこんなんだったかな。正しく覚えてるかは自信ねーや。
ま、ともかくだ。
夫婦にだけ聞こえるように言っただろうに、離れて聞き耳を立てていた俺の耳にも何故かはっきり聞こえたよ。俺はもう、恐ろしくなって後も見ずに立ち去ったね。
その後どうなったか…結論から言おう。
テレビ局の取材は無くなった…というより、店そのものもほどなくして無くなった。
だって、それどころじゃなくなっちまったからな。
翌日、気になった俺は昼前に行ってみたんだけどな。いやあ、すごかったよ。
臭かったんだ。
とにかく、臭い。酸っぱい、甘い、苦い、そんな様々な匂いがひたすら自己主張して不協和音を奏でてるというか。ちょっと鼻に入るだけで、これはヤバいって体が認識するのかな、涙と鼻水が止まらなくてさ。
あらゆる汚物を何年も体洗ってない浮浪者の腸内で発酵させて、下水とカクテルして煮詰めたんじゃないかってくらいの匂いで、三軒向こうにいても嗅ぎ取れるんだ。
周辺では誰かが有害な化学薬品をぶちまけたんじゃないかって噂が瞬く間に流れて、程なくして路上封鎖が行われたよ。
けどな、警察の現場鑑識の調査によると有毒物質なんかは見つからなかったそうだ。実際、夕方ころには路上規制は解かれ、その日の調査は終わった…が、匂いに関しては困ったことになってな。昼時になると、いつもその店の前だけが匂うんだ。
警察や保健所が何度も呼ばれたけど、らちが明かない。
そいつらとしちゃ原因と思しき有毒物質は見つからない、だがただ臭いだけで何度も呼ばれるんじゃ溜まったもんじゃないよな。
そこで町内会の人たちとも相談の末、一日おきに匂いが起きている周囲の店を順繰りに開店して、原因を特定しようとなった。
もう分かるだろ、件のラーメン屋が原因だったんだ。しかし、警察立会いの下開店準備を行ってもらっても、悪臭が出る原因だけは不明だった。普通の具材、普通の手順で作ってるにも関わらず、汚物そこのけの匂いが出るんだぜ?
いやあ、それからの、店主夫婦の立場は悲惨だったよ。仲良かった周りからは孤立させられ、終いには店の前に生ごみがぶちまけられる。半年と経たず、店主一家は夜逃げ同然にいなくなったよ。
で、だ。実はまだ、この話にはつづきがある。
その後もしばらくは生ごみがぶちまけられることがつづいてな。そうなると、悪臭以前に衛生状況が最悪になる訳で。
結局、周囲の店もどんどん客足を落とし、片っ端からつぶれちまった。
なんとも後味の悪い話だろ?
でまあ、ここからは俺の推測なんだけどさ。
これ、あのもぐもぐさんの仕業なんじゃないかってずっと思ってるんだ。
馬鹿なことを、と思ったか? まあそうだよな。
しかしな、俺っちにはそうとしか思えないんだよ。
例えばあの見た目、どう考えても年季の入った浮浪者でしかないのに、奴さんの身体自体の悪臭を嗅いだ記憶が俺にゃぁ無いんだ。絶対に匂いが出ない、なんてことがありえないのは実体験で分かってる。
そもそも料理屋に限らず、この世のなかって様々な匂いで溢れてるだろ?
それが、一軒の店の前でだけ香りが際立って強くなんてこと、あり得るんだろうか?
店が原因って線も無いと思うぜ?
だってあの店の跡地に出た店にもとっくに言ってみたが、あの時の匂いは残ってなかったからな。
だから俺っちはあのおじさんが、邪魔となる匂いを食っていた。
そして、店主の祖父はそれを知っていた…いや、違うな。契約していた…うん、これだ、これがしっくりくる。
どういう形かはわからんが、祖父がそいつに命じてたんだろうな。
開放されるまではずっと悪臭を食え…ってな。
ありえない話だと思うか?
ま、それならそれでいいさ。この話はこれで終わり。
じゃ、飛び切り旨い弁当、よろしくな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ツギハ25ニチ19ジ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
副題:~かつて騙され契約してしまった俺、ようやく解放されて真の力を取り戻す! 悪臭消していたのが俺だとだと気づいてももう遅い~
だって、それまでの客はのんびりできなくなるし、遠くからの客は裏切られたと思うかこんなもんかってなる。
店は一時的には儲かるけど、まず遠くの客はリピートしないのに近場の客は途絶えて苦しくなる。焼き畑で話題を生み出して一回こっきりの番組を視てもらうだけで良いテレビの製作会社だけが得するって寸法よ。
ま、中にはそこまでいかないこともあるっちゃあるが…それはそれとして、前もってきた企画の…へ?
何だよ、その話が聞きたいのかよ。まあリアリティはあるが…そりゃ俺が実際に見た話だし。
…わーったよ、今日はお前のおごりな。
ええと…どこから話したもんかな?
最近、新しく狩場にしたところの話さ。
もっとも、今回の話の店はまあ、ガキの頃の話だ。ここから出て、東に少し行った所に商店街あるだろ?
その行き止まり近くにある、十字路の角。今はまったく名残が残ってないけどさ、昔は魚介出汁に拘ったラーメン屋があって子供のころには繁盛しててよ、俺も店の前を通るのが大好きだった。
あの店、とにかく香りが良いんだ。
店の前通るだろ?
すると、どんな状況でもあのラーメン特有の出汁の香りが漂ってくる。もう、あの香りに食欲を感じるのはかつお出汁に馴染んできた日本人ならではだね。アレ嗅いじまったらどんなに腹いっぱいでも、ついつい食べたくなっちまう。
ま、味の方はなぜかそれほど美味い訳じゃないんだがな。ふつーだよふっつー。
だから、たまーにラーメン食いたくなっちゃったらふらっと立ち寄る、そんな地元民が愛する穴場みたいな店だったんだ。大繁盛? 無い無い。
言ったように味は凡庸だし…それに、いらんオマケもあったからな。
気になるか? そう、そのオマケってのがな…
飯時になると、どこからともなくふらっと子汚いおっさんが現れて店の前に居つくんだ。
浮浪者…だったのかなぁ。どっかの工員かもしれん。そこまでは詳しくは知らねえ。
元は白い工員服と工員帽だったろうけど、汚れすぎて鼠色になった服をいつも来てて。しかもちじれた髪の毛が伸び放題。これまた無造作に伸びた髭に包まれてる上、帽子を目深に被ってるせいで顔は良く分からない。
で、こいつが不思議なことに居座るとな、後は店の正面を向いたままずーっと口をもぐもぐさせてるんだ。何を食うわけでもないのになぁ。
だから付いたあだ名がもぐもぐさん。
もぐもぐさん、普通なら追っ払われてしかるところだが、しかし不思議なのは店主は決してそうしなかったんだ。おふくろ曰く、奥さんが聞いたところでは祖父の代からそいつに自由にさせろ、ただし決して追っ払うなと言われていたかららしい。
さて、そんなわけでその店は大繁盛といかないまでもそれなりに地域民に親しまれていた訳だ。
ところが最初に言ったように、ついにテレビ局に目を付けられちまった。
これに乗り気だったのは奥さんだったそうだ。
当時、建物もそれなりに老朽化してきていたし、子供も小学生に上がったころだったからな、大きく稼げるチャンスだと思ったんだろう。当時は今と違ってネットも無いし、人の評判はテレビ以外だと口伝えぐらいしかない。このままでは経営が行き詰ると考えてもおかしくは無かったろう。
そう説得された旦那も、やがてテレビ局の取材を受けることにしたそうだ。
その時に困るのは、判るだろ? 店先にずっと居座る浮浪者だ。
さすがにこのままではテレビ局を呼べない、と店主たちは考えた末、ある日その浮浪者にこれ以上は来ないでくれと言ったんだ。
良く知ってるなって? 丁度帰宅途中でその現場に出くわしたのさ。
はっきり言って浮浪者が飲食店の前にたむろするのはあんまり見ていて気分の良いもんじゃないし、店主たちがそうするのも当たり前だろって思ったな。むしろ今までよく我慢したもんだ。
だから来るなというのにはかなり度胸が要ったろうさ。はたから見てて店主夫婦は間違ったことをしてる訳でもないのに、かなり怯えてるように見えたよ。
そして、浮浪者はというとな…にんまり歯をむき出して笑ったんだ。
その表情は、遠巻きに見ていたはずなのに今でもはっきり覚えている。黄色い、すかすかの、けれども非常に丈夫そうな太い乱杭歯。本当にあれは人間の歯だったんだろうか? ありゃまるで…いや、いまは良いや。本筋じゃねえしな。
ともかく、そいつがはじめて人間的なそぶりを見せた割りに、人間じゃない何かにしか俺には思えなかったよ。
その浮浪者はさ、それからなんていったと思う?
「やうやう極めが終わったわぇ、やれうれしやうれしや」
ええと、確かこんなんだったかな。正しく覚えてるかは自信ねーや。
ま、ともかくだ。
夫婦にだけ聞こえるように言っただろうに、離れて聞き耳を立てていた俺の耳にも何故かはっきり聞こえたよ。俺はもう、恐ろしくなって後も見ずに立ち去ったね。
その後どうなったか…結論から言おう。
テレビ局の取材は無くなった…というより、店そのものもほどなくして無くなった。
だって、それどころじゃなくなっちまったからな。
翌日、気になった俺は昼前に行ってみたんだけどな。いやあ、すごかったよ。
臭かったんだ。
とにかく、臭い。酸っぱい、甘い、苦い、そんな様々な匂いがひたすら自己主張して不協和音を奏でてるというか。ちょっと鼻に入るだけで、これはヤバいって体が認識するのかな、涙と鼻水が止まらなくてさ。
あらゆる汚物を何年も体洗ってない浮浪者の腸内で発酵させて、下水とカクテルして煮詰めたんじゃないかってくらいの匂いで、三軒向こうにいても嗅ぎ取れるんだ。
周辺では誰かが有害な化学薬品をぶちまけたんじゃないかって噂が瞬く間に流れて、程なくして路上封鎖が行われたよ。
けどな、警察の現場鑑識の調査によると有毒物質なんかは見つからなかったそうだ。実際、夕方ころには路上規制は解かれ、その日の調査は終わった…が、匂いに関しては困ったことになってな。昼時になると、いつもその店の前だけが匂うんだ。
警察や保健所が何度も呼ばれたけど、らちが明かない。
そいつらとしちゃ原因と思しき有毒物質は見つからない、だがただ臭いだけで何度も呼ばれるんじゃ溜まったもんじゃないよな。
そこで町内会の人たちとも相談の末、一日おきに匂いが起きている周囲の店を順繰りに開店して、原因を特定しようとなった。
もう分かるだろ、件のラーメン屋が原因だったんだ。しかし、警察立会いの下開店準備を行ってもらっても、悪臭が出る原因だけは不明だった。普通の具材、普通の手順で作ってるにも関わらず、汚物そこのけの匂いが出るんだぜ?
いやあ、それからの、店主夫婦の立場は悲惨だったよ。仲良かった周りからは孤立させられ、終いには店の前に生ごみがぶちまけられる。半年と経たず、店主一家は夜逃げ同然にいなくなったよ。
で、だ。実はまだ、この話にはつづきがある。
その後もしばらくは生ごみがぶちまけられることがつづいてな。そうなると、悪臭以前に衛生状況が最悪になる訳で。
結局、周囲の店もどんどん客足を落とし、片っ端からつぶれちまった。
なんとも後味の悪い話だろ?
でまあ、ここからは俺の推測なんだけどさ。
これ、あのもぐもぐさんの仕業なんじゃないかってずっと思ってるんだ。
馬鹿なことを、と思ったか? まあそうだよな。
しかしな、俺っちにはそうとしか思えないんだよ。
例えばあの見た目、どう考えても年季の入った浮浪者でしかないのに、奴さんの身体自体の悪臭を嗅いだ記憶が俺にゃぁ無いんだ。絶対に匂いが出ない、なんてことがありえないのは実体験で分かってる。
そもそも料理屋に限らず、この世のなかって様々な匂いで溢れてるだろ?
それが、一軒の店の前でだけ香りが際立って強くなんてこと、あり得るんだろうか?
店が原因って線も無いと思うぜ?
だってあの店の跡地に出た店にもとっくに言ってみたが、あの時の匂いは残ってなかったからな。
だから俺っちはあのおじさんが、邪魔となる匂いを食っていた。
そして、店主の祖父はそれを知っていた…いや、違うな。契約していた…うん、これだ、これがしっくりくる。
どういう形かはわからんが、祖父がそいつに命じてたんだろうな。
開放されるまではずっと悪臭を食え…ってな。
ありえない話だと思うか?
ま、それならそれでいいさ。この話はこれで終わり。
じゃ、飛び切り旨い弁当、よろしくな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ツギハ25ニチ19ジ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
副題:~かつて騙され契約してしまった俺、ようやく解放されて真の力を取り戻す! 悪臭消していたのが俺だとだと気づいてももう遅い~
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
本当にあった不思議なストーリー
AA.A
ホラー
筆者の実体験をまとめた、本当にあった不思議な話しです。筆者は幼い頃から様々な科学では説明のつかない経験をしてきました。当時はこのような事をお話ししても気持ちが悪い、変な子、と信じてもらえなかった事が多かったので、全て自分の中に封印してきた事柄です。この場をおかりして皆様にシェア出来る事を嬉しく思います。
静かに壊れていく日常
井浦
ホラー
──違和感から始まる十二の恐怖──
いつも通りの朝。
いつも通りの夜。
けれど、ほんの少しだけ、何かがおかしい。
鳴るはずのないインターホン。
いつもと違う帰り道。
知らない誰かの声。
そんな「違和感」に気づいたとき、もう“元の日常”には戻れない。
現実と幻想の境界が曖昧になる、全十二話の短編集。
一話完結で読める、静かな恐怖をあなたへ。
※表紙は生成AIで作成しております。
夜にも奇妙な怖い話2
野花マリオ
ホラー
作品のホラーの中で好評である続編であります。
作者が体験した奇妙な怖い体験や日常的に潜む怪異や不条理を語ります。
あなたはその話を読んでどう感じるかはお任せいたします。
最終死発電車
真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。
直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。
外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。
生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。
「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる