77 / 294
77 大賑わい
しおりを挟む
抱えられて騎士食堂に着くと大賑わいだ。何事かと思うほどだけど楽しそう。
「これはケビン様、また抱えられての移動ですか!あははは」
「ガルトレイン騎士団長、この賑わいはどうしたのかな?料理が足りないと聞いたのだけど、結構料理用意したよ。それでも足りないの?」
「申し訳ないです。あまりにも美味しくて、おかわりはしていたら、足りなくなりました。特に女性騎士達が不満気です。2.3回大盛りでおかわりするものもいたので、足りなくなったのです」
あー、女性騎士達に囲まれて怒られているのが、数回、それも大盛りでお代わりした奴らか。
「とりあえず、女性達のは僕がストックしている料理を渡すよ。あと、みんなどれぐらいお代わりしたいの?」
四方八方からいっぱい食べたいと言っている。
「料理長、肉まん、ピザまんを大量に出そう。それと女性騎士達にはパスタを出そう。あとはデザートを出すよ。それで機嫌が良くなればいいな」
「ケビン様申し訳ございません。こんな大騒ぎになってしまって。ですが、今回の料理は美味しすぎます」
「では、不味く作ろうか?野菜がいっぱい入った料理」
「そ、それは勘弁願いたい。討伐に力が出なくなってしまいます」
「今回、一気に出しすぎたかなぁ」
周りから、そんなことはない、いつでも歓迎だなど聞こえてくる。
「とりあえず、パスタを作る間、これを食べていて」
肉まん、ピザまんを大量に出す。女性陣にはデザートを渡した。笑顔が戻ってよかったよ。作っても食べ切らなかったらマジックバッグに入れて置くからいいんだけど。
「ケビン様、俺たちもデザート欲しいなぁ」
こいつら、俺にたかりすぎだよ!全く。今回はプリン、スイポテ、マフィンを大量に作ってある。
「とりあえず、これらとポテイモチップス食べていて。本当に食べられるの?」
「ケビン様、余裕で食べられますよ。ケビン様もいっぱい食べた方が大きくなりますよ」
俺の頭をポンポンする。こいつらー、ふざけるなー、没収するぞ。
また大量のパスタが運び込まれ、ペロリとなくなっていく。
「もうこれで終わり。食べ過ぎだから、騎士団長、明日はみっちり鍛錬してあげて。余計な贅肉がついている可能性があるのでよろしくね」
「ケビン様、仰せのままに」
ブーブー言っている騎士達だが知らん!
「ケビン坊っちゃま、ありがとうございました。助かりました」
「副料理長も大変だったね。全くよく食べるよ。これからは徐々に新料理を出そうかな」
「それはダメです。ぜひいろいろ教えてください。お願いします」
「僕は刺繍とかの方がいいんだけどなぁ。父様が仕事を僕にさせるから時間がないんだよ。ひどいと思わない?」
料理長と副料理長兄弟にぼやいた。
「ケビン坊っちゃまがいろいろやらかすことで仕事が増えるんだと思いますよ。多分誰もが思っていることですよ」
的確な答えをありがとう。
「別にやらかそうとしてやっているわけではないんだよなぁ」
みんな大笑い。ひどい。
「そうだ、みんな聞いて。親戚とか知り合いで漁村出身の人はいない?魚などを卸してもらえるところ」
「また何か考えていることがあるのですか?」
ガルトレイン騎士団長が興味津々だ。
「単なる新鮮な魚介類が食べたいだけなんだ。知っている人いない?」
魚は母様の創造種ではできないんだよ。当たり前か!
「私の妻の実家が東地域の漁村です。とても小さいですが。確かイーサン様のご学友にその出身の領主様のご子息がいたと思いますよ。双子のお子様だったと思いました。もう一人方は女の子で二人ともイーサン様と同じ学園で一緒だったと思います」
この前貝殻をもらえないかという話で出た友人か!なるほど。
「ガルトレイン騎士団長ありがとう。イーサン兄様にも聞いてみるね」
「できれば、ケビン様の知恵で漁村の活性化をお願いしたいです。なにぶんあそこも貧しいので、妻がいつも家族の心配しているのです。こちらに呼べばと昔から言っていたのですが、まぁ、今はこの領地は繁栄してますが、昔は大変でしたから呼ぶに呼べなかったのもあります。しかし、漁村を離れたくない、死ぬまでそこにいると言っているので、なんとかイーサン様と話をしていただければありがたいです」
「そうなんだ。ガルトレイン騎士団長もその漁村に行ったことがあるの?」
「ええ、結婚の承諾をいただきに行きました。なかなかいい返事がもらえなくて、毎日頭を下げていました。結局妻がキレて、父親に喧嘩を売ってました。そして渋々了承してもらえました」
ん?奥さん強い?
「奥さん強いの?」
「あははは、うちの騎士団の奥方はみんな強いですよ。肝が据わっているというかなんというか。尻に引かれているという感じですね」
そうか、みんな奥さんに頭が上がらないんだ。
「お酒もほどほどにね。それじゃあ、イーサン兄様と話してみるよ」
イーサン兄様のお友達か。まだ王都の仕事の引き継ぎが終わらないと無理かなぁ。醤油は錬金で作った。これを刺身で食べたいよ。とりあえずイーサン兄様に言ってみよう。
「これはケビン様、また抱えられての移動ですか!あははは」
「ガルトレイン騎士団長、この賑わいはどうしたのかな?料理が足りないと聞いたのだけど、結構料理用意したよ。それでも足りないの?」
「申し訳ないです。あまりにも美味しくて、おかわりはしていたら、足りなくなりました。特に女性騎士達が不満気です。2.3回大盛りでおかわりするものもいたので、足りなくなったのです」
あー、女性騎士達に囲まれて怒られているのが、数回、それも大盛りでお代わりした奴らか。
「とりあえず、女性達のは僕がストックしている料理を渡すよ。あと、みんなどれぐらいお代わりしたいの?」
四方八方からいっぱい食べたいと言っている。
「料理長、肉まん、ピザまんを大量に出そう。それと女性騎士達にはパスタを出そう。あとはデザートを出すよ。それで機嫌が良くなればいいな」
「ケビン様申し訳ございません。こんな大騒ぎになってしまって。ですが、今回の料理は美味しすぎます」
「では、不味く作ろうか?野菜がいっぱい入った料理」
「そ、それは勘弁願いたい。討伐に力が出なくなってしまいます」
「今回、一気に出しすぎたかなぁ」
周りから、そんなことはない、いつでも歓迎だなど聞こえてくる。
「とりあえず、パスタを作る間、これを食べていて」
肉まん、ピザまんを大量に出す。女性陣にはデザートを渡した。笑顔が戻ってよかったよ。作っても食べ切らなかったらマジックバッグに入れて置くからいいんだけど。
「ケビン様、俺たちもデザート欲しいなぁ」
こいつら、俺にたかりすぎだよ!全く。今回はプリン、スイポテ、マフィンを大量に作ってある。
「とりあえず、これらとポテイモチップス食べていて。本当に食べられるの?」
「ケビン様、余裕で食べられますよ。ケビン様もいっぱい食べた方が大きくなりますよ」
俺の頭をポンポンする。こいつらー、ふざけるなー、没収するぞ。
また大量のパスタが運び込まれ、ペロリとなくなっていく。
「もうこれで終わり。食べ過ぎだから、騎士団長、明日はみっちり鍛錬してあげて。余計な贅肉がついている可能性があるのでよろしくね」
「ケビン様、仰せのままに」
ブーブー言っている騎士達だが知らん!
「ケビン坊っちゃま、ありがとうございました。助かりました」
「副料理長も大変だったね。全くよく食べるよ。これからは徐々に新料理を出そうかな」
「それはダメです。ぜひいろいろ教えてください。お願いします」
「僕は刺繍とかの方がいいんだけどなぁ。父様が仕事を僕にさせるから時間がないんだよ。ひどいと思わない?」
料理長と副料理長兄弟にぼやいた。
「ケビン坊っちゃまがいろいろやらかすことで仕事が増えるんだと思いますよ。多分誰もが思っていることですよ」
的確な答えをありがとう。
「別にやらかそうとしてやっているわけではないんだよなぁ」
みんな大笑い。ひどい。
「そうだ、みんな聞いて。親戚とか知り合いで漁村出身の人はいない?魚などを卸してもらえるところ」
「また何か考えていることがあるのですか?」
ガルトレイン騎士団長が興味津々だ。
「単なる新鮮な魚介類が食べたいだけなんだ。知っている人いない?」
魚は母様の創造種ではできないんだよ。当たり前か!
「私の妻の実家が東地域の漁村です。とても小さいですが。確かイーサン様のご学友にその出身の領主様のご子息がいたと思いますよ。双子のお子様だったと思いました。もう一人方は女の子で二人ともイーサン様と同じ学園で一緒だったと思います」
この前貝殻をもらえないかという話で出た友人か!なるほど。
「ガルトレイン騎士団長ありがとう。イーサン兄様にも聞いてみるね」
「できれば、ケビン様の知恵で漁村の活性化をお願いしたいです。なにぶんあそこも貧しいので、妻がいつも家族の心配しているのです。こちらに呼べばと昔から言っていたのですが、まぁ、今はこの領地は繁栄してますが、昔は大変でしたから呼ぶに呼べなかったのもあります。しかし、漁村を離れたくない、死ぬまでそこにいると言っているので、なんとかイーサン様と話をしていただければありがたいです」
「そうなんだ。ガルトレイン騎士団長もその漁村に行ったことがあるの?」
「ええ、結婚の承諾をいただきに行きました。なかなかいい返事がもらえなくて、毎日頭を下げていました。結局妻がキレて、父親に喧嘩を売ってました。そして渋々了承してもらえました」
ん?奥さん強い?
「奥さん強いの?」
「あははは、うちの騎士団の奥方はみんな強いですよ。肝が据わっているというかなんというか。尻に引かれているという感じですね」
そうか、みんな奥さんに頭が上がらないんだ。
「お酒もほどほどにね。それじゃあ、イーサン兄様と話してみるよ」
イーサン兄様のお友達か。まだ王都の仕事の引き継ぎが終わらないと無理かなぁ。醤油は錬金で作った。これを刺身で食べたいよ。とりあえずイーサン兄様に言ってみよう。
586
あなたにおすすめの小説
貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~
みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。
何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。
第一部(領地でスローライフ)
5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。
お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。
しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。
貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。
第二部(学園無双)
貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。
貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。
だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。
そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。
ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・
学園無双の痛快コメディ
カクヨムで240万PV頂いています。
この悪役令嬢には悪さは無理です!みんなで保護しましょう!
naturalsoft
恋愛
フレイムハート公爵家令嬢、シオン・クロス・フレイムハートは父に似て目付きが鋭くつり目で、金髪のサラサラヘアーのその見た目は、いかにもプライドの高そうな高飛車な令嬢だが、本当は気が弱く、すぐ涙目でアワアワする令嬢。
そのギャップ萌えでみんなを悶えさせるお話。
シオンの受難は続く。
ちょっと暇潰しに書いたのでサラッと読んで頂ければと思います。
あんまり悪役令嬢は関係ないです。見た目のみ想像して頂けたらと思います。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる