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187 王宮への招待のための準備
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とうとう来てしまった。召集令状じゃない王宮への招待状。
テーブルに置かれた招待状をみんなでガン見している。さて開けないのかな?
「父様、開けないのですか?僕が開けましょうか?」
「うわぁ、びっくりした。いきなり声を掛けないでくれ、ケビン」
いや、じっと手紙を見つめていてもしょうがないではないか。父様が手紙を手に取った。
「はぁ、見つめていてもしょうがないな。皆、開けるぞ」
あの手紙、いきなり喋り出したら面白いな。某魔法の映画の手紙が起こり出すやつ。父様の背中にわぁーってしたら怒られるよね。今はイタズラは良くない、やめておこう。
「はぁ、一月後の18の日となった。メルシーの兄君の第二王子ルシアン様と隣国の公爵家に降嫁した姉君のジェラルディン様の日程を調整し、18の日になったらしい。家族全員でご対面となる。お子様達もいらっしゃるので、王太子殿下のお子様以外のいとこ達と初めて会うことになる。洋服を仕立てよう。ケビン、みんなの意向を聞いてデザインをして欲しい。ロナウド、予定通り、王都支店をオープンするか?」
「そうですね、延期しましょう。まだオープンの日程を公表していないので延期して最終チェックをします。万全の態勢でオープンしたいです」
「そうだな、気持ちが浮ついていると失敗する。終わってからオープンしよう」
「「「「はい!」」」」
さてと、どんな女性のドレスと男性の貴族服にしようかな。女性のドレスはイメージ付くが、男性は肩にマントをつけてしまおうかな。ロングジャケットにしようかな。この世界の貴族服はダボっとした締まりのない服だ。ファンタジー性を存分に発揮しよう。ロングジャケット、ベスト、ズボンは白。そしてロングブーツ。メリハリのある色使いをすればかっこいいのではないか。ショートジャケットにマントを片方の肩に取り付けるのもありじゃないか。ベルトを使って切り替えてもいい。よし色々デザインをして作っていこう。ジュリは王子様然のデザイン。父様達はロングジャケット。父様は紺に金色の刺繍を施したデザイン。イーサン兄様は濃碧、ロナウド兄様は紫。俺はショートジャケットにマントを羽織ったデザインにしよう。ジュリはシルバーでマントあり。生地をどうしようかなあ。
森の精霊のモーリ、コモレビ、ハッパー、そう森精霊達に上位種が生まれたのだ。その子達に尋ねた。
「ねえ、モーリ達、糸を出す虫などが生息していないの?」
「ん?いるよ。グルる巻きになって木からつり下がっているよ?いっぱいつり下がっているよ」
「いるの?場所はどこ?オルコット領の精霊の森にあるの?」
「うん、そうだよ。持ってこようか?あっ、ケビンの領の森や北のおねえちゃんの領にもあるよ。あちこちあるけど魔力が潤っている土地の方がきれいな糸になる」
「お願いしていい?」
「「「「もちろん!」」」
さっと行ってしまった。あの子達はどこにフラフラ遊びに行っているのか、ルガリオ達も見ないときがあってどこ行っていたか聞くと、領地のお祖父様、お祖母様、北の姉様のところに遊びに行って近況報告しているよと言っていた。領地にまだ戻れないからありがたい。そして領地のことも教えてくれるからありがたかった。
「ただいまー」
はやいよ!さっき行ったばかりじゃないか。それも、3つの領地のモノを持ってきた。鑑定すると”カルコーマ”、ミノムシか。糸を吐く魔物。光沢のある滑らかな肌触りだが強力な糸。捕まると逃れることが出来ない。怖い、糸を巻かれたら逃れられないって。でも光沢のある滑らかな糸か。うちの領、オルコット領、姉様のところの特産になるのではないか?
「ありがとう、モーリ達。料理長が栗のお菓子作っていたから食べてね」
「「「「はーい」」」」
さてと、父様に相談だな。
「父様、相談事です!」
「また、ケビン、面倒事か?」
「違いますよ、酷いなぁ。王宮に行く時の服装をデザインしたこととその生地のことで相談です。これを見てください」
俺はカルコーマを出した。
「この虫の魔物が糸を出します。光沢のある滑らかで強力な糸だそうです。あちこちに生息しているそうですが、うちの領と姉様の領とオルコット領の森は魔力漲っているので良い糸だそうです。これで布地を作りましょう」
父様達が全く反応してくれない。じっとミノムシの塊を見ている。
「とうさま!」
「あぁ悪い、悪い、びっくりしてしまって。その塊が糸を作るのか?どんな生地になるのだろうな。そうだな、やってみよう。女性陣を呼ぼう。オルコット領のあの森にもあるのか。オルコット侯爵にもうまくいったら報告しなければいけないな」
「待ってください、父様。糸を紡ぐのはいいのですが生地にしてから見せたほうがいいのではないですか?糸を紡いでこの中から何が出てくるかわかりません」
ギョッとして塊を見る父様。
「そ、そうだな、まずは糸が紡げるか確認しよう。この3種類の糸を作ってみよう。魔道具施設で行おう。ビクティ、魔道施設の方に糸紬機を用意するように。イーサンとロナウド、フレッド様にも来るように伝えてほしい」
「かしこまりました」
颯爽とビクティが行ってしまった。ビクティは新しい催しが大好きなんだ。ウキウキしているんだ。
「ケビン、この糸で作った生地は女性が喜びそうだな」
「そうですね、光沢のある滑らかな強力な糸と鑑定で出てますので、女性が絶対喜びそうですね。目に浮かびます。だから何が何でも糸紬を成功させなければなりません」
「もし、もしとてもいい生地が出来てしまったなら、出来てしまったなら、専用施設を作ろうな、ケビン」
「そうですね、母様達が喜びますね。また雇用が生まれますね。生地部門と裁縫部門、デザイン部門とまた増えるのでしょうか?」
「そうだな、女性陣がどのように考えるかだな。はあ、ケビン、忙しいなぁ」
父様と俺は淡々と感情がないような声でしゃべっていた。女性陣の熱量はハンパないんだ。それに付き合うと心身ともに疲れ果てるんだ。女性たちは反面生き生きとしているんだ。未来が見えるようだ、へとへとになっている俺と父様、そしてフレッド様。また公爵様、ライアン様に丸投げしてしまおうかな。
そういえばライアン様にも召集令、いや招待状が届いているだろうがだいぶ領地で忙しいらしい。なぜならチョコレートをとうとう売り出してしまったのだ。よかった、ライアン様に丸投げして。ステファン様が中心となって行っているようだが、ライアン様も方々呼ばれたいへん忙しいということだ。フレッド様もたびたび領地に戻って王都に展開を考えているんだって。大変だね。
そして呼ばれたフレッド様は今度は何?と開口一番に俺に言ってきたんだ。うまくいけばの話だからそんなに大変なことではないと思うんだ。たぶん。
テーブルに置かれた招待状をみんなでガン見している。さて開けないのかな?
「父様、開けないのですか?僕が開けましょうか?」
「うわぁ、びっくりした。いきなり声を掛けないでくれ、ケビン」
いや、じっと手紙を見つめていてもしょうがないではないか。父様が手紙を手に取った。
「はぁ、見つめていてもしょうがないな。皆、開けるぞ」
あの手紙、いきなり喋り出したら面白いな。某魔法の映画の手紙が起こり出すやつ。父様の背中にわぁーってしたら怒られるよね。今はイタズラは良くない、やめておこう。
「はぁ、一月後の18の日となった。メルシーの兄君の第二王子ルシアン様と隣国の公爵家に降嫁した姉君のジェラルディン様の日程を調整し、18の日になったらしい。家族全員でご対面となる。お子様達もいらっしゃるので、王太子殿下のお子様以外のいとこ達と初めて会うことになる。洋服を仕立てよう。ケビン、みんなの意向を聞いてデザインをして欲しい。ロナウド、予定通り、王都支店をオープンするか?」
「そうですね、延期しましょう。まだオープンの日程を公表していないので延期して最終チェックをします。万全の態勢でオープンしたいです」
「そうだな、気持ちが浮ついていると失敗する。終わってからオープンしよう」
「「「「はい!」」」」
さてと、どんな女性のドレスと男性の貴族服にしようかな。女性のドレスはイメージ付くが、男性は肩にマントをつけてしまおうかな。ロングジャケットにしようかな。この世界の貴族服はダボっとした締まりのない服だ。ファンタジー性を存分に発揮しよう。ロングジャケット、ベスト、ズボンは白。そしてロングブーツ。メリハリのある色使いをすればかっこいいのではないか。ショートジャケットにマントを片方の肩に取り付けるのもありじゃないか。ベルトを使って切り替えてもいい。よし色々デザインをして作っていこう。ジュリは王子様然のデザイン。父様達はロングジャケット。父様は紺に金色の刺繍を施したデザイン。イーサン兄様は濃碧、ロナウド兄様は紫。俺はショートジャケットにマントを羽織ったデザインにしよう。ジュリはシルバーでマントあり。生地をどうしようかなあ。
森の精霊のモーリ、コモレビ、ハッパー、そう森精霊達に上位種が生まれたのだ。その子達に尋ねた。
「ねえ、モーリ達、糸を出す虫などが生息していないの?」
「ん?いるよ。グルる巻きになって木からつり下がっているよ?いっぱいつり下がっているよ」
「いるの?場所はどこ?オルコット領の精霊の森にあるの?」
「うん、そうだよ。持ってこようか?あっ、ケビンの領の森や北のおねえちゃんの領にもあるよ。あちこちあるけど魔力が潤っている土地の方がきれいな糸になる」
「お願いしていい?」
「「「「もちろん!」」」
さっと行ってしまった。あの子達はどこにフラフラ遊びに行っているのか、ルガリオ達も見ないときがあってどこ行っていたか聞くと、領地のお祖父様、お祖母様、北の姉様のところに遊びに行って近況報告しているよと言っていた。領地にまだ戻れないからありがたい。そして領地のことも教えてくれるからありがたかった。
「ただいまー」
はやいよ!さっき行ったばかりじゃないか。それも、3つの領地のモノを持ってきた。鑑定すると”カルコーマ”、ミノムシか。糸を吐く魔物。光沢のある滑らかな肌触りだが強力な糸。捕まると逃れることが出来ない。怖い、糸を巻かれたら逃れられないって。でも光沢のある滑らかな糸か。うちの領、オルコット領、姉様のところの特産になるのではないか?
「ありがとう、モーリ達。料理長が栗のお菓子作っていたから食べてね」
「「「「はーい」」」」
さてと、父様に相談だな。
「父様、相談事です!」
「また、ケビン、面倒事か?」
「違いますよ、酷いなぁ。王宮に行く時の服装をデザインしたこととその生地のことで相談です。これを見てください」
俺はカルコーマを出した。
「この虫の魔物が糸を出します。光沢のある滑らかで強力な糸だそうです。あちこちに生息しているそうですが、うちの領と姉様の領とオルコット領の森は魔力漲っているので良い糸だそうです。これで布地を作りましょう」
父様達が全く反応してくれない。じっとミノムシの塊を見ている。
「とうさま!」
「あぁ悪い、悪い、びっくりしてしまって。その塊が糸を作るのか?どんな生地になるのだろうな。そうだな、やってみよう。女性陣を呼ぼう。オルコット領のあの森にもあるのか。オルコット侯爵にもうまくいったら報告しなければいけないな」
「待ってください、父様。糸を紡ぐのはいいのですが生地にしてから見せたほうがいいのではないですか?糸を紡いでこの中から何が出てくるかわかりません」
ギョッとして塊を見る父様。
「そ、そうだな、まずは糸が紡げるか確認しよう。この3種類の糸を作ってみよう。魔道具施設で行おう。ビクティ、魔道施設の方に糸紬機を用意するように。イーサンとロナウド、フレッド様にも来るように伝えてほしい」
「かしこまりました」
颯爽とビクティが行ってしまった。ビクティは新しい催しが大好きなんだ。ウキウキしているんだ。
「ケビン、この糸で作った生地は女性が喜びそうだな」
「そうですね、光沢のある滑らかな強力な糸と鑑定で出てますので、女性が絶対喜びそうですね。目に浮かびます。だから何が何でも糸紬を成功させなければなりません」
「もし、もしとてもいい生地が出来てしまったなら、出来てしまったなら、専用施設を作ろうな、ケビン」
「そうですね、母様達が喜びますね。また雇用が生まれますね。生地部門と裁縫部門、デザイン部門とまた増えるのでしょうか?」
「そうだな、女性陣がどのように考えるかだな。はあ、ケビン、忙しいなぁ」
父様と俺は淡々と感情がないような声でしゃべっていた。女性陣の熱量はハンパないんだ。それに付き合うと心身ともに疲れ果てるんだ。女性たちは反面生き生きとしているんだ。未来が見えるようだ、へとへとになっている俺と父様、そしてフレッド様。また公爵様、ライアン様に丸投げしてしまおうかな。
そういえばライアン様にも召集令、いや招待状が届いているだろうがだいぶ領地で忙しいらしい。なぜならチョコレートをとうとう売り出してしまったのだ。よかった、ライアン様に丸投げして。ステファン様が中心となって行っているようだが、ライアン様も方々呼ばれたいへん忙しいということだ。フレッド様もたびたび領地に戻って王都に展開を考えているんだって。大変だね。
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