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降霊
悪魔的着想
しおりを挟む近未来において人類はとうとう霊体の視認に成功した。
しかし、それは死後数時間という限定的なものでしかなく、その数時間において霊体を特殊なパルスによって誘導する事が辛うじてできた。
しかし、その誘導実験の途中でたまたまパルスを遮った研究員が自国ではない言葉を発したあと、意味不明な言葉を羅列してそのまま気を失った。
その後、研究員はまだ昏倒したまま起き上がらない。
よく調べてみると、その自国ではない言葉とは誘導実験のために用意された死んで間もないご遺体の母国語だったらしい。
それを目の当たりにしたとある教授がとんでもない事を考えついた。
もともと、死ぬ予定の人間に、今のように、霊体を吸収させたら、死後の話が聴けるのではないか?
しかし、もちろん近々死ぬ予定の人間なんている筈がないし、居たとしても実験の内容と最初の被験者がどうなったか赤裸々に話せば協力してくれるわけがない。
しかし、諦めきれない教授は政府に何度も掛け合ってなんとか被験者を集めようとした。
そして、政府は決して公にならない事を条件にとある人々を差し出したのだ。
つまり死刑囚である。
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