雷魔法が最弱の世界

ともとも

文字の大きさ
1 / 76
異世界

新たな始まり

しおりを挟む
僕は川上智也、15歳。

電気が大好きな少年だ。小学校の時には自由研究で雷のことを調べたり、静電気の実験などもした。
その中でも特にアニメで雷魔法を使っているシーンが一番好きだ。オタクってほどアニメを見るわけではないが、雷魔法を使うシーンだけは誰よりも見ている自信がある! 
将来いつか電気を操れるような発明をしたい。

とまぁ、趣味の話はいまはおいとこう。

僕の両親は発電工場の社長だ。
しかし僕が二歳くらいの時に工場の事故によって死んでしまった…
当時とても小さいから理解できなかったが今は少し寂しい。
小学生の頃、親のことを打ち明けられた時はショックでそんなことはない!!と大暴れしたことを覚えている。

約2カ月ほど引きこもっていた時期もあったが、会社の人たちが、優しくしてくれたおかげでいまは普段どうり生活している。
ただ唯一性格だけがショックのせいで自信を失い、暗い性格になってしまった。

本当は家族の温もりが欲しい.....

途中で性格が暗くなってしまったため小学校、中学校では友達が少なかった。
でも会社の人たちのおかげで楽しく生活できたため、その恩返しのためにもたくさん勉強して電気についてもっと知り、父の会社の役に立ちたい。

努力のおかげで最先端の電気や機械のことを学べる高校に合格し、父の会社の役に立つために一歩近づいた。

今日は、高校合格ということで休憩場所である広間でパーティーが行われた。
いつもよくしてもらっているおじさんに連れてきてもらった。

ガチャ。
パンパンパンパン

「ともちゃん、高校合格おめでとう!」
ドアを開けると盛大な拍手がまきおこった。
この会社で働いている社員全員が集まってくれた。

「智也さんおめでとう」
「さすが工場の息子! ようやったな」
「ど、どうも」
「智也くんこれからも、頑張ってください」

僕はたくさんの人に祝われた。
よくお世話をしてくれるおばちゃんが抱きしめてくれたり、強面でいつも厳しい口調のおじさんが号泣してくれたり、花束をくださったり、まぁ色々とあった。

たくさんの人に祝われるのはあまり得意ではなかったから始めはとても恥ずかしかった。

みんな落ち着いたところで、司会の人がマイクを持って仕切ってくれた。
「主役が登場したところで、歩社長に乾杯をしてもらいたいと思います」
「っ! は、 .....はい...」

現社長は田中歩。
たくさんの意外なアイデアを出して発電を効率よくできるようにしてくれた。それに電気にとても詳しく、努力家で、二十代で社長に昇りつめたすごいひとだ。

それにとても綺麗な女性だ。

清楚で、黒髪ロングヘアー。身長が高いのでスタイルも良く、スーツがとても似合っている。誰もが憧れている。

だが、だがしかし彼女は......

とても天然だ。

仕事は本当に完璧にできるひとなのだが、私生活になると、何もないところで転んだり、プレゼンはできるのに、今のような集団での挨拶となると、あがり症になってしまってちゃんと喋れなかったりする。

ちょっと抜けているところもあり、みんなからはよく歩ちゃんと呼ばれている。

僕も歩ちゃんと呼んでいる。

でも仕事中はとてもしっかりしていてとてもあこがれる。

僕もあんな人になりたい。

「では、歩社長お願いします」
「かっ.....かんーー」

ギーーーーーーン

マイクが大きな音を立てる。
歩ちゃんは顔を真っ赤にしていた。

本当にこういうことに関してはとても不幸だと僕は思う。

少しして、落ち着いたのか、真っ直ぐ僕の方を向いた。

「かっ、乾杯」
「乾杯!!!」

カチン、カチン、カチン、

「今日の天気は曇で雷も鳴っていますが、みんなの元気で吹き飛ばしていきましょう!」
「おーーー」

たわいもない会話をしながらパーティーは始まった。

料理はホテルのバイキングでありそうなくらい豪華だった。おばちゃんの料理のうではすごいなー。

みんなで色々していると、歩ちゃんが手招きしながらこちらに向かって来た。だが、僕の方に来る前にこけてしまった。

「あわわわー、だいしょうぶ?歩ちゃん」
無言ですぐに立った。少し恥ずかしかったのか目を合わせてくれなかった。

「智也くん、君にプレゼントがあるからいっしよにきてくれないか?」
「プレゼントですか。ありがとうございます」
僕は歩ちゃんの行くところへついて行った。

歩ちゃんからのプレゼント。
どんなのかな。
期待しながら一緒に歩いていた。

ドアを開けると、キャリーワゴンの中に10箱くらいプレゼントが入っていた。

「まず、ここはお菓子、とても量が多いのを買ったからたくさん食べても大丈夫ですよ!そして次はここ、私が似合うと思った服が入っています。ぜひ着て欲しいです。そして最後はこれ、あなたが欲しそうな本を買ったので呼んでください!」

こんなにもプレゼントがあって、とっても嬉しかった。さっそくお菓子から開けた。

凄かった。1つのプレゼントの箱のなかに1つのお菓子が入っていた。しかも、巨大すぎだ。一人で4日で食べきれるかどうかわからない量だった。量が多いとは言っていたがまさかここまで多いとは思わなかった。まぁ..これはみんなで分けよう...

気を取り直して、次は服。どんなのか見た。開けると中には、タンクトップと超ショートパンツそして、白のハイソックスが入っていた。

正直、すごくダサい。
一応、苦笑いしながら受け取った。

さすがに本は、僕の性格もわかっている歩ちゃんなら大丈夫と思い開けようとした。
そう思えば最近、コマーシャルとかで雷について学べるような人気の本が出ていたから買ってくれているかもしれない…

多分、ていうかお願い。

箱を開けると願っていた通り、欲しかった本が入っていた。開けた瞬間めちゃくちゃ喜んだ。しかし、その下には....

エ○本が入っていた。

「これは......?」
歩ちゃんは顔を少し赤くしていた。
「その.....君も男の子だしそういうのも読むのかなーって思たから....」

「読みませーーーーーーん」
僕は大声でそう言って、地面に叩きつけていた。
ちゃんとしたものが電気の本しか入ってなかった。
はぁーー…

そんな時、ふと歩みちゃんの方を向くと、仕事でする真面目な顔になっていた。

「智也君、改めて高校合格おめでとう。これから色々大変なことがあると思いますが、いつか私を抜かしてください。そして、この会社をより良くしてください。私はあなたを尊敬しています」

ここで感動するってことになるのかもしれないが、今さっきのことがあってそんな気持ちが全然感じなかった。でもうれしかった。
初めて歩ちゃんにこんなこといわれたから緊張して何か言わないと、とソワソワしていると、なぜか僕は敬礼していた。

「歩社長、これからもよろしくお願いします」

あっ、失敗したなとおもっていると、歩ちゃんも敬礼をして、

「よろしくお願いします、未来の社長」
「..........」

変なしぐさをしたため、気まずくなったが、お互いに微笑しあった。


今日の主役であるが激しいレクリエーションなどがあったため、疲れてしまった。
僕はなぜか外の空気を浴びたくなり、バレないように静かに外出した。
そしていつも疲れた時に来ている堤防まで歩いた。
外はおじさんの言っていた通り雷が鳴っていて、曇っていた。でも、風が程よい強さで気持ちよかった。草原に寝転ぶと疲れが吹っ飛んでいくように、ふさふさとした感触だった。

さて、疲れが取れたしパーティーに戻ろう。
そう思い、行動した時・・・

目の前がいきなり真っ白になった。



















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」 帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。 さて。 「とりあえず──妹と家族は救わないと」 あと金持ちになって、ニート三昧だな。 こっちは地球と環境が違いすぎるし。 やりたい事が多いな。 「さ、お別れの時間だ」 これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。 ※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。 ※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。 ゆっくり投稿です。

処理中です...