31 / 213
学園編-闇
休暇、海、痴れ事
しおりを挟む
休日……天気の良い炎天下。
目の前に広がる海。
そして、水着の美少女たち。
ライトに誘われ、ブレイブ家の所有する海辺に来ている。
俺だけではなく、俺が知るほとんどの人間を招待してくれている。
スタイルも良く、巨乳率も高い……
「目のやり場に困るよな……」
そう呟いていると……
「あ……あぁ……レインか」
そう俺は目の前の水着女子に挨拶をする。
「お前……今、失礼なこと考えておったな」
俺がレインの全身を見た反応にクレームが入る。
「前にも言った……私が普通なのだぞ!」
そう力強く主張する。
「毎度……」
サングラスをした長い紫色の髪の女性。
先ほど挨拶を済ませた、今日はじめてあった女性。
リプリス=オーダー
これまでに、ライトが俺の時代のモノを取り寄せていたトリックとなる人物。
魔力に依存するが……どんなものでも取り寄せることのできる能力者。
彼女の中である程度、イメージが出来たもの。
特に異世界となればそれなりの魔力を消費するようだが、
こうして、俺の世界のものをいくつかこの世界に持ち込んでいる。
食材や調理資料名モノを取り寄せ、ライトはそれらの料理を会得していたようだ。
そして、せっかくだ……簡単な料理なら俺でもできる。
麺、キャベツ、豚肉、玉ねぎ、もやし……紅しょうがに青海苔……ソースや塩やコショウの調味料が並んでいる。
リプリスに頼んで揃えてもらったもの。
目の前の鉄板でそれを調理していく。
「何を作っているんだ」
興味心身にレインが眺めているが……ほかの連中も集まってくる。
「なんだ、小僧……随分と良い匂いを漂わせているではないか」
アストリアがすっかりお気に入りの缶ビールを片手に現れる。
「簡単で最強に美味い料理ったら……これだよな」
そう一人で呟きながら……
「まぁ……素人の調理だが……食ってみてくれ」
そう、容器に取り分けるとアストリアに差し出す。
「頂くとしよう」
そう言ってアストリアがそれを食す。
「おぉ……美味い、そして、これまた酒というモノに合うな」
そうアストリアの酒が進む。
「ずるいぞ、わたしにもよこせ、レス!」
そうレインが怒鳴るように言う。
「わ……わかった」
そうレインにもそれを渡す。
「美味い……やるではないかっ」
レインからもそう評価を得る。
いつの間にか、ヴァニ……クリア、ウルハ、クロハ……と行列ができていた。
一通り配り終わり……
ライトとリプリスへと配る。
「ほぉ……これが焼きそばというものか」
ライトが興味深そうにそう言い、
「……俺の作ったモノだ、口に合うかはわからないが……」
そうハードルを下げようとするが
「君が作ったものだ……まずい訳がないだろう」
そう返される。
「なるほど……これなら私にも似たようなものが作れそうかな」
そうリプリスは言うと……
「私の店のレパートリーに追加させてもらおうかな」
そうリプリスは言う。
「……それはそうと……あんたのその能力は、異世界のものをどれくれい取り寄せられるんだ?」
そう尋ねる。
「……だいたいは大丈夫か……と思うけどね、別に私がそこまでイメージできていなくても、仮にあんたのイメージが完璧なら後は魔力でなんとか形にできる……ただ、機会のような機能を備えているようなものは、かなり具現化するのは難しいし、欠陥が発生しやすい」
そう説明を受ける。
だとすれば……漫画や小説はもしかするとなんとか……なるかもしれないな。
そう、機会があればお願いしようかと思った。
食材をここまで再現できる能力だし、俺が思っている以上には再現率の高い能力だろう。
しかし……ながら……
リプリスさんもなかなかのスタイル。
髪の色に合わせた紫色のビキニ……思わず目をそらすと、
「ぐっ……」
変わりに飛び込んだのは、人の領域を超えた、誰もが理想とするようなボディ……
瞳の色に合わせたワイン色のビキニに身を包むライト。
「どうだ……君のために新調したんだ」
目線に気づくライトがそう言うが……
「ちょっと……届けてくる」
俺は、出来た焼きそばを別な場所に届けるため歩き出す。
海水浴のチェアで寝そべる黒髪の女性。
「良かったら食うか?」
焼きそばを差し出す。
「……お節介だよな……あんた」
そうツキヨが呟く。
「お世辞でいいから、気が利くと言ってくれ」
そう返す。
「せっかくだ、頂くよ」
そうツキヨは俺からそれを受け取る。
「おまけ」
そう俺は付けたし、透明な取り皿のふたの上にぬいぐるみを一体置く。
「な……ななな…こんな愛くる……こんなもの……」
ツキヨワールドが広がる。
「チョ〇ボっていう……俺の元の世界の生物……というか、その世界でも架空の生物なんだけどな……リプリスについでに取り寄せてもらった」
そうツキヨに言う。
「まぁ……よかったら貰ってやってくれ」
そうツキヨに言うが……俺の声が届いているかどうか……
眼鏡をくいっとあげ……
「まぁ……明日、明後日には宇宙から妹が帰ってくるかもしれないから……プレゼント用に預かっておこう」
もはや、言い訳が支離滅裂になっている。
「あぁ……そうしてくれ」
そう言ってその場を離れる。
「ほら、レスベェ……新しいお友達だ、レコボちゃんだ……仲良くするんだぞ」
ふと、後ろを振り返ると、いつの間にか取り出した縫いぐるみと今渡した縫いぐるみを対面させているツキヨの姿がある。
俺の目線に気がついたツキヨは顔を真っ赤にさせながら、チェアの横のテーブルから飲みかけの飲み物を投げ飛ばす。
俺はその投棄物から逃れるように走り去る。
顔を真っ赤に叫ぶツキヨをバックに……俺は足を止める。
目の前には、仲良く楽しそうにボール遊びをしている、レインとクリア、クロハとリヴァーがいる。
きゃーきゃー、時にぎゃーぎゃーと言い争っているようだが……
「焼きそばとやらのお礼だ……小僧、お前も飲め」
なんとなく、4人を眺めていた俺にアルコール缶が差し出される。
あの日から今日までにリプリスからいくつ買い占めたのだろうか。
褐色の肌……健康的でライトに負けぬスタイルを持っている。
水着からこぼれそうなボディを恥じることなく見せつけながら、俺の横に立つ。
「なんだ……小僧、水着姿の女に緊張しているのか、思ったより初心な男の子だな」
そうアストリアは俺に笑いながら言う。
「私なんかを女として意識しているのか」
そうアストリアは俺に尋ねるが……
「……当たり前だろ」
目を反らしてそう答える。
アストリアは楽しそうに笑いながら……
「それはそうと……裏生徒会との接触、決闘……この世界に来て一番日が浅いっての言うのに、誰よりも踏み込んでいるではないか」
そうアストリアが少し真面目に切り出す。
「好きでそうしている訳じゃないけどな……」
向こうのほうからやってくる。
「……説教なら私からしよう」
そう思いもよらなかった女性が隣に現れる。
「フレア……?」
特別クラスの担任教師。
「私も1本貰うぞ……」
そう言って、アルコール缶を1本手に取るとそれを勢い良く飲み干す。
「お……美味いな、これ」
そうフレアは言い、あっという間に1本を空ける。
「正直……予想以上の活躍をしてくれてるよ、レス」
そう、フレアは俺に言う。
「交流戦……生徒会との対戦……そして裏生徒会との決闘」
そう……目線は俺とは別な場所を見ながら、
「危険を顧みず、誰かを守る……本当に16歳かと疑いたくなる立ち振る舞いだがな」
そう苦笑しながら……
「俺は勇敢でも、冷静でもない……誰かを守るってのは、無謀、臆病な者にはできない……そんな後者な俺《やつ》に、それでもそんな能力があるって言うなら……そんな奴が少しくらい夢みてもいいだろ」
そう俺は返すが……
「まぁ……確かに立派なことだけどな……」
そうアストリアは言うが……
「だが……小僧、何処かでこう考えていないか?自分はもともとは部外者……だと」
そう冷たい目でアストリアが俺を見る。
「自分が部外者だから……何かあれば犠牲は自分だけでいいと……」
そう冷たく心の中をのぞかれる。
「勇敢だろうが、無謀だろうが……冷静だろうが、臆病だろうが……人を救えたのなら、それはそんなものは関係なくお前の功績だ」
そうフレアは隣で答える。
「……私が言いたいのは、それと同じくらいに自分を大事にしろ……誰かを守り、そして自分を守れ臆病者《レス》」
そう、フレアが言う。
「クラスを守る……ついでに貴方《フレア》も守る……その言葉に責任を取れ、その言葉に救われた教師《ばか》もいるんだよ」
そうフレアは俺を見て笑い……
「誰かの犠牲で救われた世界で……その誰《おまえ》かが遠い何処かで、お前を救えて良かった……じゃないだろ、そこで笑って喜んでいる奴がお前が本当に救いたい奴か……救われる側のその後の想いまで守ってやれ……」
そうフレアが2本目の缶を空けそう言った。
こっちの世界に来るまで……ずっと……
「変わることが怖かった……生きるってのは……ただ呼吸していればいいと思っていた……起きて、周りを見て、周りと同じ事をして……寝て……また起きて……、それが酷くつまらなくても……変わることも、消えることもできない……どうしようもない臆病者だった……」
俺は遠い記憶の誰かを見つめながら……
「正直……未だに混乱してんだけどさ……、いきなりこんな世界に放り込まれて……いきなり特殊な能力が使えるようになって……その能力も臆病者に相応しい防御に特化した能力で……」
そんな世界で、昔のあの頃の俺と同じように……
まるで世界の邪魔者のように……
そんな風に扱われている人が居れば……
「助けたいさ……」
俺はそう呟き……
勝ち組、気取った連中に言ってやる……
「臆病者……なめんな」
変われなくても……
今を守ることはできる……
無謀でも……臆病者は生きている。
「まったく……お前の言葉は本当に頼りなく情けない」
そうフレアは俺に返し……
「なのに……今までに聞いた、他の誰の言葉よりも魅力的だよ」
そうフレアは俺に微笑みかけ、3本目の缶を空ける。
目の前に広がる海。
そして、水着の美少女たち。
ライトに誘われ、ブレイブ家の所有する海辺に来ている。
俺だけではなく、俺が知るほとんどの人間を招待してくれている。
スタイルも良く、巨乳率も高い……
「目のやり場に困るよな……」
そう呟いていると……
「あ……あぁ……レインか」
そう俺は目の前の水着女子に挨拶をする。
「お前……今、失礼なこと考えておったな」
俺がレインの全身を見た反応にクレームが入る。
「前にも言った……私が普通なのだぞ!」
そう力強く主張する。
「毎度……」
サングラスをした長い紫色の髪の女性。
先ほど挨拶を済ませた、今日はじめてあった女性。
リプリス=オーダー
これまでに、ライトが俺の時代のモノを取り寄せていたトリックとなる人物。
魔力に依存するが……どんなものでも取り寄せることのできる能力者。
彼女の中である程度、イメージが出来たもの。
特に異世界となればそれなりの魔力を消費するようだが、
こうして、俺の世界のものをいくつかこの世界に持ち込んでいる。
食材や調理資料名モノを取り寄せ、ライトはそれらの料理を会得していたようだ。
そして、せっかくだ……簡単な料理なら俺でもできる。
麺、キャベツ、豚肉、玉ねぎ、もやし……紅しょうがに青海苔……ソースや塩やコショウの調味料が並んでいる。
リプリスに頼んで揃えてもらったもの。
目の前の鉄板でそれを調理していく。
「何を作っているんだ」
興味心身にレインが眺めているが……ほかの連中も集まってくる。
「なんだ、小僧……随分と良い匂いを漂わせているではないか」
アストリアがすっかりお気に入りの缶ビールを片手に現れる。
「簡単で最強に美味い料理ったら……これだよな」
そう一人で呟きながら……
「まぁ……素人の調理だが……食ってみてくれ」
そう、容器に取り分けるとアストリアに差し出す。
「頂くとしよう」
そう言ってアストリアがそれを食す。
「おぉ……美味い、そして、これまた酒というモノに合うな」
そうアストリアの酒が進む。
「ずるいぞ、わたしにもよこせ、レス!」
そうレインが怒鳴るように言う。
「わ……わかった」
そうレインにもそれを渡す。
「美味い……やるではないかっ」
レインからもそう評価を得る。
いつの間にか、ヴァニ……クリア、ウルハ、クロハ……と行列ができていた。
一通り配り終わり……
ライトとリプリスへと配る。
「ほぉ……これが焼きそばというものか」
ライトが興味深そうにそう言い、
「……俺の作ったモノだ、口に合うかはわからないが……」
そうハードルを下げようとするが
「君が作ったものだ……まずい訳がないだろう」
そう返される。
「なるほど……これなら私にも似たようなものが作れそうかな」
そうリプリスは言うと……
「私の店のレパートリーに追加させてもらおうかな」
そうリプリスは言う。
「……それはそうと……あんたのその能力は、異世界のものをどれくれい取り寄せられるんだ?」
そう尋ねる。
「……だいたいは大丈夫か……と思うけどね、別に私がそこまでイメージできていなくても、仮にあんたのイメージが完璧なら後は魔力でなんとか形にできる……ただ、機会のような機能を備えているようなものは、かなり具現化するのは難しいし、欠陥が発生しやすい」
そう説明を受ける。
だとすれば……漫画や小説はもしかするとなんとか……なるかもしれないな。
そう、機会があればお願いしようかと思った。
食材をここまで再現できる能力だし、俺が思っている以上には再現率の高い能力だろう。
しかし……ながら……
リプリスさんもなかなかのスタイル。
髪の色に合わせた紫色のビキニ……思わず目をそらすと、
「ぐっ……」
変わりに飛び込んだのは、人の領域を超えた、誰もが理想とするようなボディ……
瞳の色に合わせたワイン色のビキニに身を包むライト。
「どうだ……君のために新調したんだ」
目線に気づくライトがそう言うが……
「ちょっと……届けてくる」
俺は、出来た焼きそばを別な場所に届けるため歩き出す。
海水浴のチェアで寝そべる黒髪の女性。
「良かったら食うか?」
焼きそばを差し出す。
「……お節介だよな……あんた」
そうツキヨが呟く。
「お世辞でいいから、気が利くと言ってくれ」
そう返す。
「せっかくだ、頂くよ」
そうツキヨは俺からそれを受け取る。
「おまけ」
そう俺は付けたし、透明な取り皿のふたの上にぬいぐるみを一体置く。
「な……ななな…こんな愛くる……こんなもの……」
ツキヨワールドが広がる。
「チョ〇ボっていう……俺の元の世界の生物……というか、その世界でも架空の生物なんだけどな……リプリスについでに取り寄せてもらった」
そうツキヨに言う。
「まぁ……よかったら貰ってやってくれ」
そうツキヨに言うが……俺の声が届いているかどうか……
眼鏡をくいっとあげ……
「まぁ……明日、明後日には宇宙から妹が帰ってくるかもしれないから……プレゼント用に預かっておこう」
もはや、言い訳が支離滅裂になっている。
「あぁ……そうしてくれ」
そう言ってその場を離れる。
「ほら、レスベェ……新しいお友達だ、レコボちゃんだ……仲良くするんだぞ」
ふと、後ろを振り返ると、いつの間にか取り出した縫いぐるみと今渡した縫いぐるみを対面させているツキヨの姿がある。
俺の目線に気がついたツキヨは顔を真っ赤にさせながら、チェアの横のテーブルから飲みかけの飲み物を投げ飛ばす。
俺はその投棄物から逃れるように走り去る。
顔を真っ赤に叫ぶツキヨをバックに……俺は足を止める。
目の前には、仲良く楽しそうにボール遊びをしている、レインとクリア、クロハとリヴァーがいる。
きゃーきゃー、時にぎゃーぎゃーと言い争っているようだが……
「焼きそばとやらのお礼だ……小僧、お前も飲め」
なんとなく、4人を眺めていた俺にアルコール缶が差し出される。
あの日から今日までにリプリスからいくつ買い占めたのだろうか。
褐色の肌……健康的でライトに負けぬスタイルを持っている。
水着からこぼれそうなボディを恥じることなく見せつけながら、俺の横に立つ。
「なんだ……小僧、水着姿の女に緊張しているのか、思ったより初心な男の子だな」
そうアストリアは俺に笑いながら言う。
「私なんかを女として意識しているのか」
そうアストリアは俺に尋ねるが……
「……当たり前だろ」
目を反らしてそう答える。
アストリアは楽しそうに笑いながら……
「それはそうと……裏生徒会との接触、決闘……この世界に来て一番日が浅いっての言うのに、誰よりも踏み込んでいるではないか」
そうアストリアが少し真面目に切り出す。
「好きでそうしている訳じゃないけどな……」
向こうのほうからやってくる。
「……説教なら私からしよう」
そう思いもよらなかった女性が隣に現れる。
「フレア……?」
特別クラスの担任教師。
「私も1本貰うぞ……」
そう言って、アルコール缶を1本手に取るとそれを勢い良く飲み干す。
「お……美味いな、これ」
そうフレアは言い、あっという間に1本を空ける。
「正直……予想以上の活躍をしてくれてるよ、レス」
そう、フレアは俺に言う。
「交流戦……生徒会との対戦……そして裏生徒会との決闘」
そう……目線は俺とは別な場所を見ながら、
「危険を顧みず、誰かを守る……本当に16歳かと疑いたくなる立ち振る舞いだがな」
そう苦笑しながら……
「俺は勇敢でも、冷静でもない……誰かを守るってのは、無謀、臆病な者にはできない……そんな後者な俺《やつ》に、それでもそんな能力があるって言うなら……そんな奴が少しくらい夢みてもいいだろ」
そう俺は返すが……
「まぁ……確かに立派なことだけどな……」
そうアストリアは言うが……
「だが……小僧、何処かでこう考えていないか?自分はもともとは部外者……だと」
そう冷たい目でアストリアが俺を見る。
「自分が部外者だから……何かあれば犠牲は自分だけでいいと……」
そう冷たく心の中をのぞかれる。
「勇敢だろうが、無謀だろうが……冷静だろうが、臆病だろうが……人を救えたのなら、それはそんなものは関係なくお前の功績だ」
そうフレアは隣で答える。
「……私が言いたいのは、それと同じくらいに自分を大事にしろ……誰かを守り、そして自分を守れ臆病者《レス》」
そう、フレアが言う。
「クラスを守る……ついでに貴方《フレア》も守る……その言葉に責任を取れ、その言葉に救われた教師《ばか》もいるんだよ」
そうフレアは俺を見て笑い……
「誰かの犠牲で救われた世界で……その誰《おまえ》かが遠い何処かで、お前を救えて良かった……じゃないだろ、そこで笑って喜んでいる奴がお前が本当に救いたい奴か……救われる側のその後の想いまで守ってやれ……」
そうフレアが2本目の缶を空けそう言った。
こっちの世界に来るまで……ずっと……
「変わることが怖かった……生きるってのは……ただ呼吸していればいいと思っていた……起きて、周りを見て、周りと同じ事をして……寝て……また起きて……、それが酷くつまらなくても……変わることも、消えることもできない……どうしようもない臆病者だった……」
俺は遠い記憶の誰かを見つめながら……
「正直……未だに混乱してんだけどさ……、いきなりこんな世界に放り込まれて……いきなり特殊な能力が使えるようになって……その能力も臆病者に相応しい防御に特化した能力で……」
そんな世界で、昔のあの頃の俺と同じように……
まるで世界の邪魔者のように……
そんな風に扱われている人が居れば……
「助けたいさ……」
俺はそう呟き……
勝ち組、気取った連中に言ってやる……
「臆病者……なめんな」
変われなくても……
今を守ることはできる……
無謀でも……臆病者は生きている。
「まったく……お前の言葉は本当に頼りなく情けない」
そうフレアは俺に返し……
「なのに……今までに聞いた、他の誰の言葉よりも魅力的だよ」
そうフレアは俺に微笑みかけ、3本目の缶を空ける。
0
あなたにおすすめの小説
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる