45 / 61
第1部『旅の魔法使いと水神の巫女』
ブローチはユーリに
しおりを挟む
赤いタカの放ったカマイタチはユーリの大剣の一撃で全て薙ぎ払われていく、そしてその刃は敵さんを捕らえた。
脳天から真っ二つである。
「バッバカなぁああーーーーッ!?」
実にやられ役的なセリフを残して巨大なタカはユーリによって倒された。
その巨体は地面に落下すると光となって消えた。
あのタカの装備してる金属製の装備とか今後そう言うデザインのアクセサリーとか自作する時に見本になりそうだったのに、残念である。
そして着地するとこちらにダッシュで戻ってくるユーリ、なんかしつけがちゃんとされてるワンちゃん見たいに見えてくるよ。
「アオノ様!敵は問題なく撃破出来ました」
「確かに、流石はユーリです!」
「……………ッ!!」
ユーリが耳を赤くして小さくプルプルと震えとる、え?何かあのトリ公から魔法攻撃をうけていたのか?。
「ユーリ、何か身体に異常でもありますか?今回は後衛に移動しますか?」
「いえっ!いいえ!ワタシはアオノ様の剣であり盾となる存在ですので!」
「そっそうですね……」
けど何故かユーリは私をガン見している、なんでだ?まあいいか。
ユーリが私をガン見する理由は分からないが取り敢えずユーリにもマジックアイテムという名のアクセサリーをプレゼントだ。
「それとユーリ、貴女にはこれを渡しておきますね」
「こっこれは……!」
ユーリにはブローチである。
それぞれはめられている魔石の色合いから、紫色の魔石の腕輪は紫色の髪のイオリアに、青い魔石のピアスは青い瞳のリエリに、そして赤い魔石のブローチは赤い瞳のユーリに送ると決めていたのだ。
よしっこれで計画していたプレゼント作戦は完了である、きっとそれぞれの美女と少しは距離を詰められたに違いない。
「───リエリさん、アオノさんって結構……」
「ええっあの人は行動が素直と言うかなんというか………ね」
「フフフッワタシも貰ってしまいましたよ!」
「「………………ハァッ」」
「……………」
え?なんかイオリアとリエリが喜ぶユーリと私を見て残念なものを見る視線を……そんな馬鹿な。
私はそれぞれの好感度を意識して最適解を用意したはずなのに。
ちなみにザンクスには本当に何もない、仮初めとは言え命を与えてるのでそれで我慢しなさいって話だ。
しかし世の理不尽を目の当たりにする事になってしまった、ちくしょう。
「アオノさん!そろそろ出発しましょう。『水神の杖』はもうあの宮殿の中に違いありませんよ!」
「───そうですね」
そう言えばあの青い宮殿を目指してるんだった、私は気を取り直して先に向かうことにした。
今度は歩きじゃなくて走る、何故ならイオリアが走っているからだ。
走る彼女の横に位置取りをする。そうするとね、見えるのである。
何がとは言わない、ただ1つ言える事。
それはイオリアがとても立派な物をお持ちであると言う事と、この異世界にはスポーツブラなんてないと言う事だけである。
眼福、そのひと言に尽きる。
私の心のダメージはどんどん回復していった。
そして青い宮殿が目の前に迫ってきたタイミングにて、念話が私の頭の中に響く。
(こちらエサクード!アオノ殿!もうこの空間に到着しているか!?)
(アオノです、エサクードさん。何かありましたか?)
(アオノ殿、よかった。無事にあの連中の包囲網も突破していたんですか)
(もちろんですとも。それで何か事態が動き出したんですか?)
(はいっ!カインが連れていた騎士達の中にジャーブの残党がいた!あのセリスや他の部下達だ)
セリス?ああっあの金髪で紫色の瞳をしたドSシスターか。まさかあの怖い感じのシスターがあの騎士達の中にいたのた。
あの鎧、ガタイのいい男用に作られていたから着ると男か女か分からなくなるんだよな。そこをセリスは利用したのか?。
(セリスはジャーブ一派を潰したカインとネクシアを狙っていたようだな。今カインとその部下が広間のような場所で闘っている)
(そうですか、どちらも私達を敵と見るでしょうからそのまま戦況の報告に専念してください)
(分かった!)
私はエサクとの念話を終えるとドSシスターがいることと、この先で戦闘を行っている事手早く説明した。
リエリやユーリからはどちらにも味方する理由はないと共倒れか、生き残って余力をなくした方を倒して奥に行くべきだという意見を出される。
イオリアとザンクスも似たような意見なのか無言である、私も勝手に争うなら放置でもいいと思っている。
しかしセリスはエサク、そしてエサクにジャーブを始末させた私が顔を出すと恐らくこちらを標的にする可能性が高いと考えた。
ドSシスターのジャーブへの狂信具合は異常だったからな、それを説明するとイオリアが確信してるように頷いた。
イオリアはドSシスターと会った事があるの?と不思議だな思ったがそこはまあ大人の対応として流すことにする。
「それでは宮殿に侵入後は奥に進みながら、私は魔法でセリスとカイン達の争いを観察しますね」
「ええっアオノさんは戦況の把握を、宮殿にモンスターがいるとは思えないけど、あの守護者みたいなパターンもあるわ」
「今度は俺がぶっ倒してやる」
「今度もユーリが活躍するんです!」
「わっ私も少しはお役に立てるように頑張りますからね!」
「──私は程々に頑張ろうかと思いますね」
ふふっユーリもイオリアもザンクスも頑張ってくれ給え、そして宮殿の門に差し掛かる。
魔法の類で入口を封鎖してあったりはしないな?よしっ。
私はマジックハンドを発動した。
大きな手が宙に出現して両開きの荘厳な扉を押し開いていく。
ゴゴゴっと扉を開く、しかし別に扉の向こうには敵がわんさかといるなんて事はなかった。
まあその方が楽でよろしい、私達は青い宮殿の中に侵入する事に成功した。
そして私はマジックサイトを発動する。
これで連中の動きも丸わかりである、ただこう言う特殊な空間だとなかなか何もかもお見通しとはいかなかったりするんだよな。
魔法といっても万能ではないのである。まあそれはそれとして、あのドSシスターと裏切り騎士のカインはどんな醜い争いをしているのかな?。
野次馬根性をめちゃくちゃ発揮する元アラサーである。
脳天から真っ二つである。
「バッバカなぁああーーーーッ!?」
実にやられ役的なセリフを残して巨大なタカはユーリによって倒された。
その巨体は地面に落下すると光となって消えた。
あのタカの装備してる金属製の装備とか今後そう言うデザインのアクセサリーとか自作する時に見本になりそうだったのに、残念である。
そして着地するとこちらにダッシュで戻ってくるユーリ、なんかしつけがちゃんとされてるワンちゃん見たいに見えてくるよ。
「アオノ様!敵は問題なく撃破出来ました」
「確かに、流石はユーリです!」
「……………ッ!!」
ユーリが耳を赤くして小さくプルプルと震えとる、え?何かあのトリ公から魔法攻撃をうけていたのか?。
「ユーリ、何か身体に異常でもありますか?今回は後衛に移動しますか?」
「いえっ!いいえ!ワタシはアオノ様の剣であり盾となる存在ですので!」
「そっそうですね……」
けど何故かユーリは私をガン見している、なんでだ?まあいいか。
ユーリが私をガン見する理由は分からないが取り敢えずユーリにもマジックアイテムという名のアクセサリーをプレゼントだ。
「それとユーリ、貴女にはこれを渡しておきますね」
「こっこれは……!」
ユーリにはブローチである。
それぞれはめられている魔石の色合いから、紫色の魔石の腕輪は紫色の髪のイオリアに、青い魔石のピアスは青い瞳のリエリに、そして赤い魔石のブローチは赤い瞳のユーリに送ると決めていたのだ。
よしっこれで計画していたプレゼント作戦は完了である、きっとそれぞれの美女と少しは距離を詰められたに違いない。
「───リエリさん、アオノさんって結構……」
「ええっあの人は行動が素直と言うかなんというか………ね」
「フフフッワタシも貰ってしまいましたよ!」
「「………………ハァッ」」
「……………」
え?なんかイオリアとリエリが喜ぶユーリと私を見て残念なものを見る視線を……そんな馬鹿な。
私はそれぞれの好感度を意識して最適解を用意したはずなのに。
ちなみにザンクスには本当に何もない、仮初めとは言え命を与えてるのでそれで我慢しなさいって話だ。
しかし世の理不尽を目の当たりにする事になってしまった、ちくしょう。
「アオノさん!そろそろ出発しましょう。『水神の杖』はもうあの宮殿の中に違いありませんよ!」
「───そうですね」
そう言えばあの青い宮殿を目指してるんだった、私は気を取り直して先に向かうことにした。
今度は歩きじゃなくて走る、何故ならイオリアが走っているからだ。
走る彼女の横に位置取りをする。そうするとね、見えるのである。
何がとは言わない、ただ1つ言える事。
それはイオリアがとても立派な物をお持ちであると言う事と、この異世界にはスポーツブラなんてないと言う事だけである。
眼福、そのひと言に尽きる。
私の心のダメージはどんどん回復していった。
そして青い宮殿が目の前に迫ってきたタイミングにて、念話が私の頭の中に響く。
(こちらエサクード!アオノ殿!もうこの空間に到着しているか!?)
(アオノです、エサクードさん。何かありましたか?)
(アオノ殿、よかった。無事にあの連中の包囲網も突破していたんですか)
(もちろんですとも。それで何か事態が動き出したんですか?)
(はいっ!カインが連れていた騎士達の中にジャーブの残党がいた!あのセリスや他の部下達だ)
セリス?ああっあの金髪で紫色の瞳をしたドSシスターか。まさかあの怖い感じのシスターがあの騎士達の中にいたのた。
あの鎧、ガタイのいい男用に作られていたから着ると男か女か分からなくなるんだよな。そこをセリスは利用したのか?。
(セリスはジャーブ一派を潰したカインとネクシアを狙っていたようだな。今カインとその部下が広間のような場所で闘っている)
(そうですか、どちらも私達を敵と見るでしょうからそのまま戦況の報告に専念してください)
(分かった!)
私はエサクとの念話を終えるとドSシスターがいることと、この先で戦闘を行っている事手早く説明した。
リエリやユーリからはどちらにも味方する理由はないと共倒れか、生き残って余力をなくした方を倒して奥に行くべきだという意見を出される。
イオリアとザンクスも似たような意見なのか無言である、私も勝手に争うなら放置でもいいと思っている。
しかしセリスはエサク、そしてエサクにジャーブを始末させた私が顔を出すと恐らくこちらを標的にする可能性が高いと考えた。
ドSシスターのジャーブへの狂信具合は異常だったからな、それを説明するとイオリアが確信してるように頷いた。
イオリアはドSシスターと会った事があるの?と不思議だな思ったがそこはまあ大人の対応として流すことにする。
「それでは宮殿に侵入後は奥に進みながら、私は魔法でセリスとカイン達の争いを観察しますね」
「ええっアオノさんは戦況の把握を、宮殿にモンスターがいるとは思えないけど、あの守護者みたいなパターンもあるわ」
「今度は俺がぶっ倒してやる」
「今度もユーリが活躍するんです!」
「わっ私も少しはお役に立てるように頑張りますからね!」
「──私は程々に頑張ろうかと思いますね」
ふふっユーリもイオリアもザンクスも頑張ってくれ給え、そして宮殿の門に差し掛かる。
魔法の類で入口を封鎖してあったりはしないな?よしっ。
私はマジックハンドを発動した。
大きな手が宙に出現して両開きの荘厳な扉を押し開いていく。
ゴゴゴっと扉を開く、しかし別に扉の向こうには敵がわんさかといるなんて事はなかった。
まあその方が楽でよろしい、私達は青い宮殿の中に侵入する事に成功した。
そして私はマジックサイトを発動する。
これで連中の動きも丸わかりである、ただこう言う特殊な空間だとなかなか何もかもお見通しとはいかなかったりするんだよな。
魔法といっても万能ではないのである。まあそれはそれとして、あのドSシスターと裏切り騎士のカインはどんな醜い争いをしているのかな?。
野次馬根性をめちゃくちゃ発揮する元アラサーである。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる