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第二章 謎スライムとツインテール
第15話
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謎のスライム縛りがある不人気ダンジョンにて、俺は意味不明なスライムと戦闘を開始した。
なんか真面目に戦闘する雰囲気なので俺は懐から『腐食の短剣』を取り出す。
あの時、探索者ギルドでは売ることはしなかった。
だって探索者らしい装備なんかとっくの昔の処分して私服でダンジョンを渡り歩く俺だからな。
とりあえず武器だけは手に入ったので売らないことにしていた、おそらくこの『腐食の短剣』一本売れば100万円以上はする筈だが。
売ればいつでも懐に札束が入ってくるという余裕はとても大事なのである、俺の精神的にな。
「てっそんな事を考えてる場合じゃねぇなこりゃ!」
俺が今戦ってる虹色に燃える炎の翼を持つピンク色のスライム。
天使の輪っかまであるので天使スライムとでも名付けちまうか?
その天使スライムが俺に対して攻撃を行った。
それはいわゆる魔法系のスキルだったのだと推測出来た、宙に浮く天使スライムの周りに幾つもの巨大な魔法陣が出現する。
その中心から白い光が発射された、バカでかいビームだ。攻撃範囲は長くて広い、そして速い。
しかしステータスがおかしい俺はそれを余裕を持って回避する。
するとダンジョンの壁にそのビームが当たるわけなのだが……なんと、ダンジョンの壁を消滅させてしまった、その向こうまで貫通させて大きなトンネルを一瞬で作ってしまった。
どれだけ先まで貫通してるのかは分からないが、あんなもん人間が食らったら即死だ。
ダンジョンってのは本当にクソみたいなとこだな。 こんな訳のわからんな激ヤバスライムが何の脈絡もなく出てくるんだからよ。
ちなみにその天使スライム、ダンジョンの天井に近い高さまで浮き上がっていてこちらの短剣なんか絶対に届かない高さに居やがる。
なんていやらしい戦術を取りやがるのだろうか、姑息なりクソ天使スライム。
再びヤツの周りにいくつもの魔法陣が生まれるとそれから白いビームが発射された。
「よっほっはっと! 初見で躱された攻撃を何度しても無駄だーー!」
「………ッ!」
ステータスがでたらめになってるおかげで見てかわすのもわけないが多少出来るレベルの探索者でも、本来は身動き一つ取る前にあのビームの餌食になるだろうな。
ちなみにその壁に開いた穴の向こう逃げるという戦術とかあるかなと思ったのだが、普通にビームをまた放たれた場合に逃げ場がないのでやめた。
ダンジョンの入り口にまで魔法陣で結界が張られているので素通りすることもできない。
誠に遺憾ながら『神殺し(偽)』の称号の性能に俺の命はかかっていた。
「………仕方ねぇな、真面目に殺し合うか」
意識を集中する。
天使スライムの動きが多少は緩慢になった、それでも普通に早いとは思うがな。
おそらくだがヤツの移動スピードも攻撃スピードもおよそ人間の探索者が反応出来る範疇を超えてる。
多少は戦える探索者程度ではどうしようもないレベルなんだろう、気合を入れた俺の目にまともに動いて見えるんだからな。
俺は『腐食の短剣』を構えダッシュする。
するとヤツは今まで出現していた以上の数の魔法陣を出現させ、白いビームを乱射してきた。
気分は弾幕ゲーかなんかだな、唯一違うのは向こうから言わせれば躱せる隙間なんか作る理由はないってことだ。
乱射攻撃した後は綺麗に整列させたビームを俺の方に発射してきた。
逃げ場がない、隙間がない。それらを作らないようにしてる感じだ。
まあそれなら、ここが俺のステータスとかの本領発揮する場面だな。
ここは『神殺し(偽)』の称号の見せ場でもある。
俺にできることは全力でそのビームに向かって短剣を振り下ろすことだけだ。
「それでダメなら即死だな……くたばりやがれぇ!」
振るわれた『腐食の短剣』は白いビームを一刀両断した。
マジか、刃でビームって切れんだ。
さすがはダンジョン、ファンタジーが支配する空間だな。
なんか真面目に戦闘する雰囲気なので俺は懐から『腐食の短剣』を取り出す。
あの時、探索者ギルドでは売ることはしなかった。
だって探索者らしい装備なんかとっくの昔の処分して私服でダンジョンを渡り歩く俺だからな。
とりあえず武器だけは手に入ったので売らないことにしていた、おそらくこの『腐食の短剣』一本売れば100万円以上はする筈だが。
売ればいつでも懐に札束が入ってくるという余裕はとても大事なのである、俺の精神的にな。
「てっそんな事を考えてる場合じゃねぇなこりゃ!」
俺が今戦ってる虹色に燃える炎の翼を持つピンク色のスライム。
天使の輪っかまであるので天使スライムとでも名付けちまうか?
その天使スライムが俺に対して攻撃を行った。
それはいわゆる魔法系のスキルだったのだと推測出来た、宙に浮く天使スライムの周りに幾つもの巨大な魔法陣が出現する。
その中心から白い光が発射された、バカでかいビームだ。攻撃範囲は長くて広い、そして速い。
しかしステータスがおかしい俺はそれを余裕を持って回避する。
するとダンジョンの壁にそのビームが当たるわけなのだが……なんと、ダンジョンの壁を消滅させてしまった、その向こうまで貫通させて大きなトンネルを一瞬で作ってしまった。
どれだけ先まで貫通してるのかは分からないが、あんなもん人間が食らったら即死だ。
ダンジョンってのは本当にクソみたいなとこだな。 こんな訳のわからんな激ヤバスライムが何の脈絡もなく出てくるんだからよ。
ちなみにその天使スライム、ダンジョンの天井に近い高さまで浮き上がっていてこちらの短剣なんか絶対に届かない高さに居やがる。
なんていやらしい戦術を取りやがるのだろうか、姑息なりクソ天使スライム。
再びヤツの周りにいくつもの魔法陣が生まれるとそれから白いビームが発射された。
「よっほっはっと! 初見で躱された攻撃を何度しても無駄だーー!」
「………ッ!」
ステータスがでたらめになってるおかげで見てかわすのもわけないが多少出来るレベルの探索者でも、本来は身動き一つ取る前にあのビームの餌食になるだろうな。
ちなみにその壁に開いた穴の向こう逃げるという戦術とかあるかなと思ったのだが、普通にビームをまた放たれた場合に逃げ場がないのでやめた。
ダンジョンの入り口にまで魔法陣で結界が張られているので素通りすることもできない。
誠に遺憾ながら『神殺し(偽)』の称号の性能に俺の命はかかっていた。
「………仕方ねぇな、真面目に殺し合うか」
意識を集中する。
天使スライムの動きが多少は緩慢になった、それでも普通に早いとは思うがな。
おそらくだがヤツの移動スピードも攻撃スピードもおよそ人間の探索者が反応出来る範疇を超えてる。
多少は戦える探索者程度ではどうしようもないレベルなんだろう、気合を入れた俺の目にまともに動いて見えるんだからな。
俺は『腐食の短剣』を構えダッシュする。
するとヤツは今まで出現していた以上の数の魔法陣を出現させ、白いビームを乱射してきた。
気分は弾幕ゲーかなんかだな、唯一違うのは向こうから言わせれば躱せる隙間なんか作る理由はないってことだ。
乱射攻撃した後は綺麗に整列させたビームを俺の方に発射してきた。
逃げ場がない、隙間がない。それらを作らないようにしてる感じだ。
まあそれなら、ここが俺のステータスとかの本領発揮する場面だな。
ここは『神殺し(偽)』の称号の見せ場でもある。
俺にできることは全力でそのビームに向かって短剣を振り下ろすことだけだ。
「それでダメなら即死だな……くたばりやがれぇ!」
振るわれた『腐食の短剣』は白いビームを一刀両断した。
マジか、刃でビームって切れんだ。
さすがはダンジョン、ファンタジーが支配する空間だな。
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