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第五章 トリプル七光りとの決戦
第104話
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「緊急事態発生! 緊急事態発生ですよアミラ!」
「仕方ないわね、あれを使うわ!」
ミルティとアミラの声が別の方向から聞こえる。
つまり今、俺が捕捉してる七光りスライムはあの無言のやつってことか。
なんか大きな声を出して言い合っているがそんなことはどうでもいい。
俺はようやく捕捉した1体目を倒そうとした時である。
「…………何?」
無言の七光りスライムが一瞬で消えた。
このスキルは確かアミラが消えた時と同じ瞬間移動か。
タイミング的に無言のヤツ本人じゃない、つまり他のヤツがスキルを使ったと言う事だ。
俺の身体にまとわり付いていた光の輪っかが同時に消えたからな。
七光りスライムたちが隠れるのやめたのか他の七光りスライムたちが上空に集結していた。
「やはり一筋縄では行きませんでしたね」
「いかないにもほどがあるわよ、何なのあの化け物」
「………………」
「ええっ分かってます、こちらの想定をはるかに超えていたことは事実ですね、しかしこちらにも切り札はあるのですわ」
そんなミルティの言葉が聞こえた。
というか俺の体にあったあの光の輪っか消えたと言う事はどうやらやつらも何かしらのスキルを使うつもらしいな。
「俺のスキルの封印を解いたようだが、この状況でスキルまで使えれば速攻でお前らを倒せるぞ?」
連中が再び重なりスライムタワーを形成した。
「我々三姉妹の必殺のスキルを喰らうなさい!」
あの七光りスライム3体の体が光に包まれる。背中にある虹色の炎が1つになりさらに奴らの天使の輪っかまでが一つになった。
奴らの頭の上から離れ、奴らの虹色の炎を吸収していく天使の輪っか。
「我々の最強スキル『セブンフォースレイ』」
「あたしたちの両親から受け継いだ究極の攻撃スキルよ」
「………………」
何それ、結局こいつらはその名前の通り親の七光りで戦ってきたのか?
モンスターの分際で親とかいるのか。
スキルを受け継ぐって何だよ。
そんなツッコミ所は色々あるのだが既に連中はもうとどめをさしてやるムーブを敢行している。
虹色の炎を吸収した大きな天使の輪っかが更に巨大化し更に変化して巨大な魔法陣のようになる。
その輝きはあの炎の翼と同じ虹色だ。
セブンフォース、つまりは…七光りというわけだな。
違うかもだが知ったことか、ともかくそんな邪悪な力だけには俺は決して負けたくはない。
この世の全ての七光りを撃滅する。
それもまたこの俺がこの世に生きる意義なのだ。
「お前ら七光りスライムの攻撃などで俺は決して倒れない。この世のすべての悪は駆逐する、すなわち七光りは全て駆逐してやる!」
「先輩……別に世の中にいる二代目ってやつらが全部が全部、禄でなしってわけじゃないんですよ?」
やかましいよ、親の庇護下に置かれ、それが当たり前としてぬくぬくと生きてきたようなやつなんて大抵が世の中を舐めてる碌でなしだ。
俺の知ってる七光りなんか六十過ぎにもなって「どうして俺のためにお前らはただ黙って働けないんだ!?」とか俺たちを前にして平然と口にしているタイプのバカだったんだぞ。
労働契約して働く社会人が働く理由なんて給料の為か、家族の為か、その会社の客の為だろうが。
会社のために働くのなんて経営してるお前だけなんだよと思った。
そんな過去を思い出し俺は更に七光りへの憤怒を強めた。
「邪悪な七光りども、この俺の前に立ったお前ら七光りにあるのは死だけだ!」
「あの人間…一体どれだけ七光りってのに対してあそこまで…」
「憎しみの力で神殺しという存在にまでなったのですか? 本当に恐ろしいですね人間と言うのは…」
「違いますよ、称号と本人の人間性に関係ないですからね。人類はあんなしょうもないのと一緒くたにしないでください」
今宮のやつは本当にうるさい。
お前はこの状況わかっているのか、奴らの必殺スキルが今まさに俺を襲おうとしているんだぞ。
何をさっきから無駄に回る舌をペラペラペラペラ回してんだよ。
「日影さん……これで終わりです」
「なんか無駄に格好いい感じに言ってるけど、これ全部お前の逆恨みから始まった戦いなんだぜ?」
「黙りなさい!」
「「……『セブンフォースレイ』」」
3体の七光りスライムの声が重なる、いやそのうちの一体は無言だったから2人か。
何であいつだけずっと無言なのかさっぱりだが、まあそんなことよりも…。
虹色に輝く天使の輪っか製の魔法陣、その中央から虹色の極大ビームが放たれる。
こいつはまさに食らったら骨も残こりそうもないくらい強力そうだな。
「仕方ないわね、あれを使うわ!」
ミルティとアミラの声が別の方向から聞こえる。
つまり今、俺が捕捉してる七光りスライムはあの無言のやつってことか。
なんか大きな声を出して言い合っているがそんなことはどうでもいい。
俺はようやく捕捉した1体目を倒そうとした時である。
「…………何?」
無言の七光りスライムが一瞬で消えた。
このスキルは確かアミラが消えた時と同じ瞬間移動か。
タイミング的に無言のヤツ本人じゃない、つまり他のヤツがスキルを使ったと言う事だ。
俺の身体にまとわり付いていた光の輪っかが同時に消えたからな。
七光りスライムたちが隠れるのやめたのか他の七光りスライムたちが上空に集結していた。
「やはり一筋縄では行きませんでしたね」
「いかないにもほどがあるわよ、何なのあの化け物」
「………………」
「ええっ分かってます、こちらの想定をはるかに超えていたことは事実ですね、しかしこちらにも切り札はあるのですわ」
そんなミルティの言葉が聞こえた。
というか俺の体にあったあの光の輪っか消えたと言う事はどうやらやつらも何かしらのスキルを使うつもらしいな。
「俺のスキルの封印を解いたようだが、この状況でスキルまで使えれば速攻でお前らを倒せるぞ?」
連中が再び重なりスライムタワーを形成した。
「我々三姉妹の必殺のスキルを喰らうなさい!」
あの七光りスライム3体の体が光に包まれる。背中にある虹色の炎が1つになりさらに奴らの天使の輪っかまでが一つになった。
奴らの頭の上から離れ、奴らの虹色の炎を吸収していく天使の輪っか。
「我々の最強スキル『セブンフォースレイ』」
「あたしたちの両親から受け継いだ究極の攻撃スキルよ」
「………………」
何それ、結局こいつらはその名前の通り親の七光りで戦ってきたのか?
モンスターの分際で親とかいるのか。
スキルを受け継ぐって何だよ。
そんなツッコミ所は色々あるのだが既に連中はもうとどめをさしてやるムーブを敢行している。
虹色の炎を吸収した大きな天使の輪っかが更に巨大化し更に変化して巨大な魔法陣のようになる。
その輝きはあの炎の翼と同じ虹色だ。
セブンフォース、つまりは…七光りというわけだな。
違うかもだが知ったことか、ともかくそんな邪悪な力だけには俺は決して負けたくはない。
この世の全ての七光りを撃滅する。
それもまたこの俺がこの世に生きる意義なのだ。
「お前ら七光りスライムの攻撃などで俺は決して倒れない。この世のすべての悪は駆逐する、すなわち七光りは全て駆逐してやる!」
「先輩……別に世の中にいる二代目ってやつらが全部が全部、禄でなしってわけじゃないんですよ?」
やかましいよ、親の庇護下に置かれ、それが当たり前としてぬくぬくと生きてきたようなやつなんて大抵が世の中を舐めてる碌でなしだ。
俺の知ってる七光りなんか六十過ぎにもなって「どうして俺のためにお前らはただ黙って働けないんだ!?」とか俺たちを前にして平然と口にしているタイプのバカだったんだぞ。
労働契約して働く社会人が働く理由なんて給料の為か、家族の為か、その会社の客の為だろうが。
会社のために働くのなんて経営してるお前だけなんだよと思った。
そんな過去を思い出し俺は更に七光りへの憤怒を強めた。
「邪悪な七光りども、この俺の前に立ったお前ら七光りにあるのは死だけだ!」
「あの人間…一体どれだけ七光りってのに対してあそこまで…」
「憎しみの力で神殺しという存在にまでなったのですか? 本当に恐ろしいですね人間と言うのは…」
「違いますよ、称号と本人の人間性に関係ないですからね。人類はあんなしょうもないのと一緒くたにしないでください」
今宮のやつは本当にうるさい。
お前はこの状況わかっているのか、奴らの必殺スキルが今まさに俺を襲おうとしているんだぞ。
何をさっきから無駄に回る舌をペラペラペラペラ回してんだよ。
「日影さん……これで終わりです」
「なんか無駄に格好いい感じに言ってるけど、これ全部お前の逆恨みから始まった戦いなんだぜ?」
「黙りなさい!」
「「……『セブンフォースレイ』」」
3体の七光りスライムの声が重なる、いやそのうちの一体は無言だったから2人か。
何であいつだけずっと無言なのかさっぱりだが、まあそんなことよりも…。
虹色に輝く天使の輪っか製の魔法陣、その中央から虹色の極大ビームが放たれる。
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