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第27話
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「一河さん……さすがにあれは危険すぎますよ?」
「すいませんあのままだとお互いに危険だと思ったもので……」
私は今、工藤さんに肩を借りてよろよろと砂浜を歩いている。
そこそこいい年した人間が頑張ってイフリートなんて格上のモンスターを倒したのはいいのだが、その後あっさり腰を抜かしたのだ。
海面に尻もちをつくかっこ悪い私を工藤さんが少し呆れたような顔で見ながら助けてくれたわけである。
どうにか砂浜まで到着し腰おろす。
濡れたお尻の感触が気持ち悪い、だがそれ以上になんとか今回の戦いを生き残ったことに胸をなでおろす私だ。
「ふうっ一河さんまさかイフリートが出てくるなんて聞いてないんですが?」
「私も同じですよ、今まで何度かあった戦闘は全てスケルトンだけだったんです、そのスケルトンたちは追い払ってきたんですがまさかあんなものまで出してくるなんて、完全に予想外でした」
これについては工藤さんには謝ることしかできないな。
しかしこちらの落ち度とかと言われるとそれについては文句を言われても困るという微妙なところである。
だってスケルトンがイフリートを召喚するなんて普通は誰も思わないじゃん。
「………まあそれなら仕方ありません。それはそれでいいんですけど、もう一つ気になったことがあるんですけどいいですか?」
「はいわかることなら答えますけど…」
「ならその銃です。明らかにただのダンジョン専用の装備とは違いますよね、先ほど一河さんはその銃と会話をするように話してました。というかその銃から女性の声が聞こえたのですが…」
さすが実力のある探索者だ、それなりに離れていたのだが普通にハルカとアヤメの声が聞こえたらしい。
無論ここまでやって誤魔化すも何もないので二丁の銃を手に私は2人をを紹介することにする。
「だってさハルカ、アヤメ。もうただの銃のフリをする必要はないよ」
「分かったわ」
「そういうことなら~変~身!」
「えっえぇえええーーーっ!?」
二丁の銃がそれぞれ別の姿の女性へと変わる。
当たり前だが工藤さんはめっちゃ驚いた、それはそうだろうなそしてハルカとアヤメはそれぞれ自己紹介をする。
しかしダンジョンコア云々についての話は一切しなかったので私もそれとなくそれの話には触れないようにした。
ハルカたちは元からこのダンジョンにいた存在で、 私がこのダンジョンを初めて訪れた時に出会い。
力を貸してくれるようになったファンタジーな存在である。
…なんか設定にだいぶ無理があるがというかその無理のある話がそのまま現状の私たちだ、本当に意味わからんね。
工藤さんが少々呆れたような顔をして私に言ってくる。
「そんな強力な助っ人がいるのに、私みたいな探索者を雇う理由なんてあったんですか?」
「それはありますよ、先ほど見てもらった通りモンスターの力が以前よりも予想以上にパワーアップしてきて油断ならない状態なんです。今回は工藤さんがいたからこそ冷静に対処できた部分が大きかったので助かりました」
おそらく私1人で戦った場合、イフリートとやらを召喚する前にスケルトンたちを掃討できたかすら怪しい。
だって島にスケルトンが上陸した時点で私は結構ビビっていたからだ。
その状態で大量のスケルトンと初のまともな戦闘ですとなればハルカとアヤメのサポートがあったとしてもミスを重ねていた可能性はある。
そこに実力があり前衛でも戦える能力がある工藤さんという存在はかなり大きかった。
全て事実である。
「…一河さんがそういうのであれば私からは何も言いません」
「今回は工藤さんがいてくれたおかげで本当に助かりました、もちろん報酬は用意しますので……ただまぁイフリートと戦ったのに見合うだけの報酬となると今はまだ用意できるかどうか…」
「いいえ、依頼にはモンスターとの戦闘とありますがどんなモンスターと戦うかまで記載はなかったんだし、報酬は依頼の通りで構いません」
そうなの?
普通スケルトンと戦うって聞いておいてイフリートと戦うってなったら文句 の一つも出てきそうなものだが…。
工藤さんは若いのに人間ができているな。
きっと探索者として色々と苦難にぶつかってそれを乗り越えてきたからだろう。
今時の若者って言われる人たちとは色々と出来が違うんだろうな。
そんな彼女の言葉に甘える形で報酬については話がついた、そして私も腰を抜かしてしまったので今日のダンジョン探索はなしということになった。
「すいませんあのままだとお互いに危険だと思ったもので……」
私は今、工藤さんに肩を借りてよろよろと砂浜を歩いている。
そこそこいい年した人間が頑張ってイフリートなんて格上のモンスターを倒したのはいいのだが、その後あっさり腰を抜かしたのだ。
海面に尻もちをつくかっこ悪い私を工藤さんが少し呆れたような顔で見ながら助けてくれたわけである。
どうにか砂浜まで到着し腰おろす。
濡れたお尻の感触が気持ち悪い、だがそれ以上になんとか今回の戦いを生き残ったことに胸をなでおろす私だ。
「ふうっ一河さんまさかイフリートが出てくるなんて聞いてないんですが?」
「私も同じですよ、今まで何度かあった戦闘は全てスケルトンだけだったんです、そのスケルトンたちは追い払ってきたんですがまさかあんなものまで出してくるなんて、完全に予想外でした」
これについては工藤さんには謝ることしかできないな。
しかしこちらの落ち度とかと言われるとそれについては文句を言われても困るという微妙なところである。
だってスケルトンがイフリートを召喚するなんて普通は誰も思わないじゃん。
「………まあそれなら仕方ありません。それはそれでいいんですけど、もう一つ気になったことがあるんですけどいいですか?」
「はいわかることなら答えますけど…」
「ならその銃です。明らかにただのダンジョン専用の装備とは違いますよね、先ほど一河さんはその銃と会話をするように話してました。というかその銃から女性の声が聞こえたのですが…」
さすが実力のある探索者だ、それなりに離れていたのだが普通にハルカとアヤメの声が聞こえたらしい。
無論ここまでやって誤魔化すも何もないので二丁の銃を手に私は2人をを紹介することにする。
「だってさハルカ、アヤメ。もうただの銃のフリをする必要はないよ」
「分かったわ」
「そういうことなら~変~身!」
「えっえぇえええーーーっ!?」
二丁の銃がそれぞれ別の姿の女性へと変わる。
当たり前だが工藤さんはめっちゃ驚いた、それはそうだろうなそしてハルカとアヤメはそれぞれ自己紹介をする。
しかしダンジョンコア云々についての話は一切しなかったので私もそれとなくそれの話には触れないようにした。
ハルカたちは元からこのダンジョンにいた存在で、 私がこのダンジョンを初めて訪れた時に出会い。
力を貸してくれるようになったファンタジーな存在である。
…なんか設定にだいぶ無理があるがというかその無理のある話がそのまま現状の私たちだ、本当に意味わからんね。
工藤さんが少々呆れたような顔をして私に言ってくる。
「そんな強力な助っ人がいるのに、私みたいな探索者を雇う理由なんてあったんですか?」
「それはありますよ、先ほど見てもらった通りモンスターの力が以前よりも予想以上にパワーアップしてきて油断ならない状態なんです。今回は工藤さんがいたからこそ冷静に対処できた部分が大きかったので助かりました」
おそらく私1人で戦った場合、イフリートとやらを召喚する前にスケルトンたちを掃討できたかすら怪しい。
だって島にスケルトンが上陸した時点で私は結構ビビっていたからだ。
その状態で大量のスケルトンと初のまともな戦闘ですとなればハルカとアヤメのサポートがあったとしてもミスを重ねていた可能性はある。
そこに実力があり前衛でも戦える能力がある工藤さんという存在はかなり大きかった。
全て事実である。
「…一河さんがそういうのであれば私からは何も言いません」
「今回は工藤さんがいてくれたおかげで本当に助かりました、もちろん報酬は用意しますので……ただまぁイフリートと戦ったのに見合うだけの報酬となると今はまだ用意できるかどうか…」
「いいえ、依頼にはモンスターとの戦闘とありますがどんなモンスターと戦うかまで記載はなかったんだし、報酬は依頼の通りで構いません」
そうなの?
普通スケルトンと戦うって聞いておいてイフリートと戦うってなったら文句 の一つも出てきそうなものだが…。
工藤さんは若いのに人間ができているな。
きっと探索者として色々と苦難にぶつかってそれを乗り越えてきたからだろう。
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