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第86話
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月城さんとの話は決着がついた。
彼女からはしっかりと我がダンジョンの専属バイヤーとなるっていう言質を頂いたよ。
無論あまり長いこと女性の部屋に居座るのもよろしくないので早々に引き上げることにした私たちだ。
月城さんは時折まだ顔を赤くしていたが見てないことにして部屋を出る。
部屋を出た後と共にハルカの『瞬間移動』で移動、あの新居(天井なし)にて私がダンジョンゲートを用意してダンジョンへと戻る。
…吹き飛ばされた新居をあまり目にしたくなかったのだ。
そして我がダンジョンの拠点にて椅子に腰をおろす。
「…………はぁ~っ」
しっかし我ながらとんでもないことを言ってしまったもんだ。
その場の勢いに任せて何かするって怖いね。
今思い出してもさ、アラサーの上に不安定な収入、外見にもこれと言って誇れる部分もない。
そんな人間が良くもまああんなことのうのうと抜かしたものである。
今思い出しても冷や汗が出てくるな。
「ハルカ、使って悪いんだけどちょっとコーヒー入れてくれるかな?」
「えっええ…構わないわ」
月城さんとのやりとり以降ハルカの方も若干硬くなっているように見える。
まあそれなりに親しくしている人間が あれだけぶっ飛んだ真似をすればね。
今後の関係をどうすべきか悩むという気持ちもわかるもの。
しかし今後の事についても話をする必要があるのでハルカとも話をしよう。
彼女が入れてくれたインスタントコーヒーを一口飲み、呼吸を整えてから話を 始める。
「月城さんとの話は済んだけど…」
「ええっやっぱりあの黒山と言う男にに対してもしっかり対処はしておくべきだと思うわ」
だろうね、既に黒山という男はいかにも碌でもなさそうな人間を使って 我が新居をめちゃくちゃにしているわけだ。
既にヤツは一線を越えた、もうとっくに敵認定してるよあんなの。
我がダンジョンを狙うなんて輩には軽~く地獄を見せてやらねばね。
当然月城さんに対して行った事も含めて何もかも許せない、必ず後悔させてやりたいと思っている。
「けど実際問題あの黒山が何をしたのか、とかのそういう証拠を今から集めてどうこうなんて素人の私たちにはどうしようもないしな……」
「何を言ってるのヒロキさん?」
「ほらっ法律で黒山を裁くには色々と大変なんだよ。多分向こうも根回しと言うかそう言うのをさ…」
「いえっそう言う問題ならとくに無いわよ?」
ハルカが微笑を浮かべてる、その表情には何やら確信めいたものがあるようだった。
「私は以前からあの人間について調べてきたの、それにあなたとこのダンジョンの力があればどうとでもなるわ」
「そうなのかい?」
「少なくとも向こうが自分たちの組織だったり個人的な人脈で勝負するのなら私たちとダンジョンに適うわけがないもの、私たちがあなたたちの世間の言うルールだったりをそこまで律儀に守る必要はないのだから…」
何やらハルカが怖いことを言い始めたな。
だが確かに裁判とかして何年もかけて あの男とあれこれ争うというのは素直な気持ちを言えば単なる時間の無駄でしかない。
ここはハルカの提案を聞いてみようか。
「分かった、その話詳しく聞かせてくれるかい?」
「ええっ分かった」
そして私はハルカがコツコツ準備していた少々ダーティな作戦についての説明を受けた。
その内容についてはまあ……あれだな っていう感じである。
私は静かに笑み浮かべながらハルカの立てた作戦に乗ることにした。
待っていろよ黒山、先にしてはいけない事をしたのはそっちだからさ、後悔とかしても遅いぞ。
彼女からはしっかりと我がダンジョンの専属バイヤーとなるっていう言質を頂いたよ。
無論あまり長いこと女性の部屋に居座るのもよろしくないので早々に引き上げることにした私たちだ。
月城さんは時折まだ顔を赤くしていたが見てないことにして部屋を出る。
部屋を出た後と共にハルカの『瞬間移動』で移動、あの新居(天井なし)にて私がダンジョンゲートを用意してダンジョンへと戻る。
…吹き飛ばされた新居をあまり目にしたくなかったのだ。
そして我がダンジョンの拠点にて椅子に腰をおろす。
「…………はぁ~っ」
しっかし我ながらとんでもないことを言ってしまったもんだ。
その場の勢いに任せて何かするって怖いね。
今思い出してもさ、アラサーの上に不安定な収入、外見にもこれと言って誇れる部分もない。
そんな人間が良くもまああんなことのうのうと抜かしたものである。
今思い出しても冷や汗が出てくるな。
「ハルカ、使って悪いんだけどちょっとコーヒー入れてくれるかな?」
「えっええ…構わないわ」
月城さんとのやりとり以降ハルカの方も若干硬くなっているように見える。
まあそれなりに親しくしている人間が あれだけぶっ飛んだ真似をすればね。
今後の関係をどうすべきか悩むという気持ちもわかるもの。
しかし今後の事についても話をする必要があるのでハルカとも話をしよう。
彼女が入れてくれたインスタントコーヒーを一口飲み、呼吸を整えてから話を 始める。
「月城さんとの話は済んだけど…」
「ええっやっぱりあの黒山と言う男にに対してもしっかり対処はしておくべきだと思うわ」
だろうね、既に黒山という男はいかにも碌でもなさそうな人間を使って 我が新居をめちゃくちゃにしているわけだ。
既にヤツは一線を越えた、もうとっくに敵認定してるよあんなの。
我がダンジョンを狙うなんて輩には軽~く地獄を見せてやらねばね。
当然月城さんに対して行った事も含めて何もかも許せない、必ず後悔させてやりたいと思っている。
「けど実際問題あの黒山が何をしたのか、とかのそういう証拠を今から集めてどうこうなんて素人の私たちにはどうしようもないしな……」
「何を言ってるのヒロキさん?」
「ほらっ法律で黒山を裁くには色々と大変なんだよ。多分向こうも根回しと言うかそう言うのをさ…」
「いえっそう言う問題ならとくに無いわよ?」
ハルカが微笑を浮かべてる、その表情には何やら確信めいたものがあるようだった。
「私は以前からあの人間について調べてきたの、それにあなたとこのダンジョンの力があればどうとでもなるわ」
「そうなのかい?」
「少なくとも向こうが自分たちの組織だったり個人的な人脈で勝負するのなら私たちとダンジョンに適うわけがないもの、私たちがあなたたちの世間の言うルールだったりをそこまで律儀に守る必要はないのだから…」
何やらハルカが怖いことを言い始めたな。
だが確かに裁判とかして何年もかけて あの男とあれこれ争うというのは素直な気持ちを言えば単なる時間の無駄でしかない。
ここはハルカの提案を聞いてみようか。
「分かった、その話詳しく聞かせてくれるかい?」
「ええっ分かった」
そして私はハルカがコツコツ準備していた少々ダーティな作戦についての説明を受けた。
その内容についてはまあ……あれだな っていう感じである。
私は静かに笑み浮かべながらハルカの立てた作戦に乗ることにした。
待っていろよ黒山、先にしてはいけない事をしたのはそっちだからさ、後悔とかしても遅いぞ。
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