異世界の魔法学園で用務員をしてる産廃キャラおじさんは異次元ダンジョンで人権キャラに成り上がる(元から最強のクラスの魔法使いだっただけです)

どらいあい

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第46話 おじさん対バリー(3)

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 バリーの身体から生えた化け物達の頭が雄叫びを上げる。すると炎やら氷やら雷やらが空中に幾つも現れた。

 やっぱり魔法くらい使える魔物を材料に使ってるか…。
「オォオオオォオオオーーーーーーーーッ!」
 魔法の一斉攻撃。こちらは『転移』を発動して弾幕ゲーさながらに躱しまくる。

「…………ハアッ!」
 『風刃乱舞』を発動してバリーから生えた化け物を幾つか切り飛ばす、しかしダメージがまるでないのかバリーからの反応はない。

 再びの魔法の一斉攻撃、本当は『魔法反射』を使いたいが。下手に手札を晒すのは現状だと危険過ぎるんだよね、腐れダンジョンマスターもいることだし。
 再び『風刃乱舞』を発動、向こうからの魔法攻撃を真っ向から受ける。

「………………!」
『アハハハッ! 流石に人間の魔法で真正面から勝負するのは無力じゃないかな~~?』

 やかましいよ、そんなのは用務員おじさんでも分かってる。
 合成混魔カオスキマイラ、ただの動物ではなく魔物、それも結構強いヤツを材料に作られたキマイラ。魔法攻撃にも耐性がありそもそもコイツは魔法をバンバン使うという通常のエネミーとは明らかに違う特殊な個体だ。

 多分この異次元ダンジョンの中ボス級の力はある、つまりはエコー並みに強い。
 そして『魔力の拘束』を力ずくで破るなんて真似まで出来るとなると…。

 やはり瞬殺しかない。けどバリーの命を奪う事は出来れば避けたい気持ちもある、大嫌いなヤツだがそこは用務員おじさんとしてはね。
 子供と同じ目線に立つのと子供と同じように感情論だけで助ける、見捨てるを言いだしたらこのダンジョンサバイバルが殺伐とした物になってしまう。

 腐れダンジョンマスターがえげつない存在だと分かった以上、サバイバーサイドの俺達が下手に分裂を引き起こす要素は取り除いて起きたい。まっバリーが生きてることもその要素になりかねないのだが、こればかりは今後の彼次第だ。

 それを確認するためにも、やはり助けてやりたいんだよね。
「…………『光釘鉄官こうこうてっかん』」
 バリー本体を避け、光の杭で化け物の部分を刺し貫く。この魔法は動きも阻害する、一気に敵さんの攻撃が鈍った。

 『飛行』の魔法を発動、『音速の歩法』とのコンボで一気にバリーの元に接近する。
『…………バリー』
「アァアアアアァアーーーーーーーーッ!」

 バリー自身が攻撃魔法を使ってきたか、彼の回りに黒い球体が幾つも出現し、こちらに放たれる。
 用務員おじさんは更なる加速を持ってそれらを全て躱す事にした。

「……『迅雷の歩法』!」
 バチバチと電気が弾ける音がする、『音速の歩法』の更に上の魔法を発動した。
 バリーの攻撃魔法が一気にスローモーションのように感じられる、更に加速した用務員おじさんは鈍間な攻撃を全て掻い潜りバリーに接近する。

 バリーの身体から生えた化け物達が光の杭に貫かれながらもこちらに頭を伸ばしてきた、やはり魔法の耐性が予想以上に高いな。

 しかしこちらもここで決める、『破砕の雷』の魔法を発動。一度に無数の雷撃をぶっ放して化け物達の頭を打ち砕く。
「ゴォオオアォオアアアァアアーーーーーッ!」
「流石に倒すも出来ませんか……なら!」
 頭を燃やしながら突撃してくる化け物の頭に用務員おじさんは『斬魔剣ざんまけん光翼こうよく』を発動した。

 これはラビスが使った『魔力剣』の上級魔法であり、光属性の魔力剣と言う訳だ。
 用務員おじさんの両手に二本、背中の方に四本の光の剣が現れ、合成混魔を叩き切る。

 コイツはあれだ、あのカマキリとは逆なのだ。
 属性魔法とか状態異常を付与する魔法にはかなり強いけど物理属性のある近接攻撃魔法にはめっぽう弱いのだ。

 このダンジョンはゲームを模しているが、リアル寄りだ。魔法なら何でも耐性があってめちゃくちゃ強いんです、なんて魔物は存在しない。必ず何かしらの弱点がある。

『………まさかそのレベルの魔法まで使いこなすなんてね』
「褒め言葉として、受け取っておきますね!」

 邪魔な化け物の頭は全て切り飛ばした、まだバリー本体は『光杭鉄官』の効果で身動きを取るのに苦労してるっぽい。
 やはりバリーの部分はそこまで魔法耐性高くないんだな。

「ガァアウアーーーーーーーーッ!」
「!?」
『でも残念、バリー君は君をどうしても殺したいらしいよ』

 これは、『石化』の魔法か。
 まさかこんなのまで使えるようになっていたとは驚いた………けどね。

 直ぐに用務員おじさんは『石化解除』の魔法を発動する。バリーの最後の抵抗を無効化した。
「…………」
「アァアァアアアッ!」

 こちらに掴みかかってくるバリー、その力は人間のそれじゃない。
 しかしそれくらいの抵抗は予想済みだ。AGIを魔法で散々強化した用務員おじさんに今の君じゃあ触れる事すら不可能だよ。

 加速して懐に入り込むと同時にみぞおちに用務員パンチを叩き込む。それと同時に『気絶スタン』の魔法もブチ込んでおく。

 変な声をあげ、直ぐに気絶したバリー。
「ふうっ」
 後は魔法でセーフティポイントに避難させればなんとか…。

『………ちっ本当に使えないカスだな、バリー』

「!?」
 一瞬で身体が硬直し、周囲が重苦しい空気に支配された。
 これは、何らかの魔法を発動されたらしい。
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