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4章
聖剣?
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コハク達がグリフォンを撃破した頃、その下の階、第五層のボス部屋ではクオンが一人、アンデットエンシェントドラゴンと戦っていた。
「はあああ!」
クオンは華麗に敵の攻撃を躱し、持っている剣を振り下ろす。
屍龍はクオンの動きについていけず、まともなダメージを与えられずにいた。
骨となっている翼を振り回し攻撃してもクオンはその攻撃を掻い潜り、体に一撃を加える。肉の残っている腕を振り叩き付ける攻撃をしてもクオンはそれ躱しその腕の上を走りながらまたも体に一撃を加える。
通常の攻撃ではとらえられないと判断した屍龍が炎のブレスを吐く。
だが、炎がクオンのいた場所に届くころにはすでにクオンは屍龍の背後へと回り込んでいた。そして、再び一撃を加える。
傍から見ると一方的にクオンが攻撃を与えているように見える・・・のだが、クオンの表情は曇っていた。
「・・・・・困ったな」
そう、クオンは困っていた。なぜかというと・・・クオンはすでに屍龍に何百発という攻撃を加えているのだ。しかし、依然目の前にいる屍龍は死んでいると言うのに元気に動き回っている。
攻撃が効いていないというわけではないだろう、だが、ダメージ量が少ないのか、もしくは敵の体力がバカ高いのか、一向に敵を倒せる気配がない。恐らく与えたダメージよりも自然に回復する方が高いのだろう。
このままでは、何れクオンの体力が尽き負けてしまうだろう。
出来ればすぐに倒してみんなの元に急ぎたい、だが、屍龍は扉を背にして戦っている。罠に嵌ってこの部屋に飛ばされたものを逃がさない為だろう。
「死んでいるっていうのに、頭の回るようだ」
クオンは至って冷静に戦っているように見えるが、その実、内心は焦っていた。
ソフィーナ達が無茶をして4階層ボスに挑んでいるんじゃないか?そして、大きな怪我をしてしまっているんじゃないか?・・・と。
「皆、無事でいてくれ・・・」
屍龍の攻撃を難なく躱しながら心の底で願うクオン。
(カカ、自分の心配より仲間の心配かよ?)
クオンの頭の中に声が響く。
その声にクオンはハッっとし周りを見渡すが、見える範囲では誰もいなかった。
「まさか、この屍龍が?」
そう口に出して、訝し気に屍龍を見るが、龍はそんなの関係ねぇと言わんばかりに炎のブレスでクオンを攻撃してきた。クオンはそれを回避しながら今の声が屍龍のものではなさそうだと考える。
(そんな、半分腐ったような奴と一緒にするんじゃねぇ、俺様はもっとカッコだろうが!)
意味不明である、そもそも姿が見えないと言うのに見た目をどうこう言われても困る。
(おっと、攻撃が来るぜ?)
「くっ」
危うく、屍龍の尻尾攻撃を喰らいそうになるが、寸でのところで躱し、クオンは声に問う。
「君は誰だ!どこにいる!」
(あん?俺様ならここにじゃねぇか?)
「ここってどこさ!?」
そのここがわからないから聞いているんじゃないか!とクオンは叫ぶ。
叫ぶクオンに屍龍は容赦なく攻撃をするが、クオンはそれを軽々躱していた。
本来であればランクSS、災害級の脅威と言われるであろうモンスターだと言うのに、クオンにとっては脅威と言えるほどではないようだ・・・その耐久力を除けばであるが。
だが、それはクオンだからであって、普通の冒険者がこのドラゴンの攻撃を喰らえば、避けることも出来ずに肉片と化してしまうだろう。
クオンのスピードと判断力があるからこそできる芸当なのである。
(ここだ、ここ!)
声がそう言った時、近くガタガタと何か硬いものが床の上で暴れているような音がする。音のする方を見ると魔法陣の敷かれた宝箱のある方向であった。
もしかして、以前ここに挑戦した冒険者があのあたりに隠れているのだろうか?
「そこに隠れてるのかい?」
そう思い、クオンは尋ねてみるが、声の主は呆れたような声でこう言った。
(はあ?俺様が隠れたりなんかする分けねぇだろ?)
「じゃあ、どこにいるのさ!僕からは魔法陣と宝箱くらいしか見えないよ!」
(カカカ、なんだ見えてるじゃねぇか!)
どういうこと?まさか、宝箱の中に隠れているとでも言うのだろうか?
そこまで考え、クオンは違和感に気付く、今、自分のいる位置から宝箱のある場所まではそれなりに距離が開いている、それなのに普通に会話が出来ているのだ。本来なら大声で叫ばなければ聞こえないだろう?と思うのだが、まるで近くで話しているかのように聞こえるのだ。
それだけじゃない、相手の声はまるで僕の頭に直接響いているかのようにクリアに聞こえる。
これは・・・。
「念話?」
(おお、当然だ!俺様ならそれくらい出来るからな!)
「君は一体誰だ?」
屍龍の攻撃を躱しながらクオンは率直に聞く。
あれこれ考えても解らない、最初はもしや魔族でも潜んでいるんじゃないだろうか?などと、最悪の想像をしたのだが、話している雰囲気から敵の様には思えない。
ならば、逃げ遅れた冒険者?とも思ったがどうやらそれも違いそうだ。逃げ遅れのであれば、僕に助けを求めてくるだろうが、彼にそんな気配はない、むしろ僕の戦いを楽しんでみているように見える。
(ああん?察しの悪いやつだなぁ、お前の目に映ってんのは魔法陣と宝箱だろ?)
「そうだね」
(魔法陣と宝箱が喋るか?)
「魔物が化けているんでもなければ喋らないだろうね」
(いや、魔物も普通喋らないだろ?)
レディたちという、異常種に慣れてしまったせいか、クオンの中では魔物が喋っても別段不思議には思わなくなっていたが、そう、普通は魔物も喋らない。
「じゃあ、君はどこにいるんだ?」
(決まってんだろ!宝箱の中だよ)
宝箱の中には聖武具が眠っている、その中に一緒に隠れているようだった。
「その宝箱の中に隠れているんだね」
(だから、隠れてねぇって!だああ!もう面倒くせぇ!今、姿見せるから待ってろ!)
そう言うと、宝箱が激しく揺れ、蓋の部分を破壊して、何かが現れた。
「あれは・・・」
そこに現れたのは一振りの剣であった。
その剣は華美な装飾はされていない、ごく普通の剣の様にも見える、だが、一目で普通の剣ではないと言ことがわかるほど、凄まじい魔力を放っていた。
「聖武具・・・なのか」
(カカカ!俺様をそんじょそこらの聖武具なんかと一緒にするんじゃねぇ、聖武具の中でも最高位、聖剣クレイジュ様よ!)
その言葉と、聖剣と名乗る剣の奇抜な動きに唖然とするクオン。
聖剣と名乗った剣はクルクルと回転しながらまるで踊っているかのように見えたのだ。
「剣が・・・喋ってる!」
クオンは余りの驚きにそう言う事しかできなかった・・・そして、いつの間にか迫った屍龍の攻撃が見事にクオンに決まり、クオンは壁に叩きつけられていた。
「はあああ!」
クオンは華麗に敵の攻撃を躱し、持っている剣を振り下ろす。
屍龍はクオンの動きについていけず、まともなダメージを与えられずにいた。
骨となっている翼を振り回し攻撃してもクオンはその攻撃を掻い潜り、体に一撃を加える。肉の残っている腕を振り叩き付ける攻撃をしてもクオンはそれ躱しその腕の上を走りながらまたも体に一撃を加える。
通常の攻撃ではとらえられないと判断した屍龍が炎のブレスを吐く。
だが、炎がクオンのいた場所に届くころにはすでにクオンは屍龍の背後へと回り込んでいた。そして、再び一撃を加える。
傍から見ると一方的にクオンが攻撃を与えているように見える・・・のだが、クオンの表情は曇っていた。
「・・・・・困ったな」
そう、クオンは困っていた。なぜかというと・・・クオンはすでに屍龍に何百発という攻撃を加えているのだ。しかし、依然目の前にいる屍龍は死んでいると言うのに元気に動き回っている。
攻撃が効いていないというわけではないだろう、だが、ダメージ量が少ないのか、もしくは敵の体力がバカ高いのか、一向に敵を倒せる気配がない。恐らく与えたダメージよりも自然に回復する方が高いのだろう。
このままでは、何れクオンの体力が尽き負けてしまうだろう。
出来ればすぐに倒してみんなの元に急ぎたい、だが、屍龍は扉を背にして戦っている。罠に嵌ってこの部屋に飛ばされたものを逃がさない為だろう。
「死んでいるっていうのに、頭の回るようだ」
クオンは至って冷静に戦っているように見えるが、その実、内心は焦っていた。
ソフィーナ達が無茶をして4階層ボスに挑んでいるんじゃないか?そして、大きな怪我をしてしまっているんじゃないか?・・・と。
「皆、無事でいてくれ・・・」
屍龍の攻撃を難なく躱しながら心の底で願うクオン。
(カカ、自分の心配より仲間の心配かよ?)
クオンの頭の中に声が響く。
その声にクオンはハッっとし周りを見渡すが、見える範囲では誰もいなかった。
「まさか、この屍龍が?」
そう口に出して、訝し気に屍龍を見るが、龍はそんなの関係ねぇと言わんばかりに炎のブレスでクオンを攻撃してきた。クオンはそれを回避しながら今の声が屍龍のものではなさそうだと考える。
(そんな、半分腐ったような奴と一緒にするんじゃねぇ、俺様はもっとカッコだろうが!)
意味不明である、そもそも姿が見えないと言うのに見た目をどうこう言われても困る。
(おっと、攻撃が来るぜ?)
「くっ」
危うく、屍龍の尻尾攻撃を喰らいそうになるが、寸でのところで躱し、クオンは声に問う。
「君は誰だ!どこにいる!」
(あん?俺様ならここにじゃねぇか?)
「ここってどこさ!?」
そのここがわからないから聞いているんじゃないか!とクオンは叫ぶ。
叫ぶクオンに屍龍は容赦なく攻撃をするが、クオンはそれを軽々躱していた。
本来であればランクSS、災害級の脅威と言われるであろうモンスターだと言うのに、クオンにとっては脅威と言えるほどではないようだ・・・その耐久力を除けばであるが。
だが、それはクオンだからであって、普通の冒険者がこのドラゴンの攻撃を喰らえば、避けることも出来ずに肉片と化してしまうだろう。
クオンのスピードと判断力があるからこそできる芸当なのである。
(ここだ、ここ!)
声がそう言った時、近くガタガタと何か硬いものが床の上で暴れているような音がする。音のする方を見ると魔法陣の敷かれた宝箱のある方向であった。
もしかして、以前ここに挑戦した冒険者があのあたりに隠れているのだろうか?
「そこに隠れてるのかい?」
そう思い、クオンは尋ねてみるが、声の主は呆れたような声でこう言った。
(はあ?俺様が隠れたりなんかする分けねぇだろ?)
「じゃあ、どこにいるのさ!僕からは魔法陣と宝箱くらいしか見えないよ!」
(カカカ、なんだ見えてるじゃねぇか!)
どういうこと?まさか、宝箱の中に隠れているとでも言うのだろうか?
そこまで考え、クオンは違和感に気付く、今、自分のいる位置から宝箱のある場所まではそれなりに距離が開いている、それなのに普通に会話が出来ているのだ。本来なら大声で叫ばなければ聞こえないだろう?と思うのだが、まるで近くで話しているかのように聞こえるのだ。
それだけじゃない、相手の声はまるで僕の頭に直接響いているかのようにクリアに聞こえる。
これは・・・。
「念話?」
(おお、当然だ!俺様ならそれくらい出来るからな!)
「君は一体誰だ?」
屍龍の攻撃を躱しながらクオンは率直に聞く。
あれこれ考えても解らない、最初はもしや魔族でも潜んでいるんじゃないだろうか?などと、最悪の想像をしたのだが、話している雰囲気から敵の様には思えない。
ならば、逃げ遅れた冒険者?とも思ったがどうやらそれも違いそうだ。逃げ遅れのであれば、僕に助けを求めてくるだろうが、彼にそんな気配はない、むしろ僕の戦いを楽しんでみているように見える。
(ああん?察しの悪いやつだなぁ、お前の目に映ってんのは魔法陣と宝箱だろ?)
「そうだね」
(魔法陣と宝箱が喋るか?)
「魔物が化けているんでもなければ喋らないだろうね」
(いや、魔物も普通喋らないだろ?)
レディたちという、異常種に慣れてしまったせいか、クオンの中では魔物が喋っても別段不思議には思わなくなっていたが、そう、普通は魔物も喋らない。
「じゃあ、君はどこにいるんだ?」
(決まってんだろ!宝箱の中だよ)
宝箱の中には聖武具が眠っている、その中に一緒に隠れているようだった。
「その宝箱の中に隠れているんだね」
(だから、隠れてねぇって!だああ!もう面倒くせぇ!今、姿見せるから待ってろ!)
そう言うと、宝箱が激しく揺れ、蓋の部分を破壊して、何かが現れた。
「あれは・・・」
そこに現れたのは一振りの剣であった。
その剣は華美な装飾はされていない、ごく普通の剣の様にも見える、だが、一目で普通の剣ではないと言ことがわかるほど、凄まじい魔力を放っていた。
「聖武具・・・なのか」
(カカカ!俺様をそんじょそこらの聖武具なんかと一緒にするんじゃねぇ、聖武具の中でも最高位、聖剣クレイジュ様よ!)
その言葉と、聖剣と名乗る剣の奇抜な動きに唖然とするクオン。
聖剣と名乗った剣はクルクルと回転しながらまるで踊っているかのように見えたのだ。
「剣が・・・喋ってる!」
クオンは余りの驚きにそう言う事しかできなかった・・・そして、いつの間にか迫った屍龍の攻撃が見事にクオンに決まり、クオンは壁に叩きつけられていた。
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