252 / 412
8章
カモメvsリーン
しおりを挟む
「私を滅ぼすですってぇ……」
血走った目でこちらを睨むリーン……うう、ちょっと怖い。
「たかが人間がっ、私を滅ぼせるわけないでしょう!身の程を知りなさい!」
「うわっとと!?」
リーンの掌から風の刃が飛んでくる。
私はそれをギリギリのところで躱す……でも、さっきまでと違い、さっきの籠った攻撃だった。
やっと、まともに戦う気になったってことだね。
「貴方の存在を私は認めない!認めるわけにはいかないのです!!」
「………」
怒りからだろうか……リーンの眼に殺意が籠る。
先ほどまでの余裕は無くなり、私を殺したいという気持ちが伝わってくる…………まるで獣のように。
その豹変ぶりに普通ならば恐怖を覚えるのかもしれない……でも、今の私はそんなものに怯えたりしない……だって……。
「頭に来てるのはこっちも一緒だよ……クオンを攫って、ツァインの皆を操って……そしてお父さんとコロを侮辱した……絶対許さないんだから!!闇魔滅砲!!」
「今更、そんな魔法が効くわけないでしょう!!!」
私の闇の魔法をリーンは避けようともせず掌から風の魔法を放ち相殺する。
「それならっ!闇雷纏!」
「ちょっと体を強化したくらいで私にダメージを与えられるつもりですか!!」
私の強化された一撃をリーンは左手で受け止める……いや、受け止めようとする。
「ちょっとじゃないよ!闇の魔法だけじゃない、気でも強化してるんだから!!」
「ぐ……ぬ……があっ!?」
私の攻撃を堪えきれず、体にバトーネを受け、リーンは吹き飛ばされる。
闇の魔法と気の同時強化だ……私の今の一撃は普通の攻撃の何倍にもなっている筈である。
その分、体力と魔力を使うけど……これが最後の戦いだ、出し惜しみをする必要はない。
私の全力で……リーンを倒す!
「よくもよくもよくも!!」
「魔法!?」
リーンが両手を前に出すと、そこには風が集まり始める。
「唯の魔法じゃありませんよぉ……『増幅』……『増幅』!!!」
「な、なに……?」
リーンの掌に異様なほどの魔力が溜まっていく。
なにあれ、あんな魔力の量ありえないよ!?
そして……。
「死ねぇええええ!!」
「きゃあああああ!?」
まるで嵐のような風が私を襲う。
私は咄嗟に闇の魔法の強化を解き、風の魔法で結界を張るが……リーンの風はそれを軽々と破り、私に襲い掛かった。
「カモメ!!」
外で結界を維持しながら見ているディータが心配の声を上げる。
「お姉さま、結界は!!」
「問題ないわ、壊れてはいない!」
レナは自分たちの張った結界が壊れていないか確認する。
それほどまでに今のリーンの攻撃は強力だったのだ。
結界の中、いっぱいに、嵐が巻き起こる。
当然中にいた私はその嵐に巻き込まれている……。
「くっ……いたた……」
気で体を強化していた為、致命傷にはならなかったが、かなりのダメージを受けた……。
あんなことも出来るのか……。
「うふふふふ、どうです?私を殺すなんて無理でしょう!」
「……そんなことないよ」
私は不敵に笑う……そして、右手を前に出すと魔力を集中さえ闇の魔法を出現させる……最初と同じ闇魔滅砲だ。
「その魔法は効かないと言ったでしょう……馬鹿なんですか?」
「私は良くエリンシアにバカバカ言われるけど……今回は違うよ……さっきの真似させてもらうね」
「……なんですって?」
私は先ほどリーンがやっていた、『増幅』を見よう見まねで真似をする。
さっきの『増幅』という技、あれは闇の力を利用したものだ……私の『合成』に近い。
別の魔法を『合成』するんじゃなくて、同じ、力を重ね合わせる感じだった。
……それなら、私にも出来る。
「『増幅』」
「……なっ!?」
「レナ、集中なさい!ヤバいのが来るわよ!」
「はい!」
闇の魔法に更に闇の力を合成する……行けるっ!
「闇魔滅砲!!!」
増幅版のイビルスレイヤーである。
その威力は最初のイビルスレイヤーの数倍……まるで闇の竜が襲い掛かったのかと錯覚するほど一撃であった。そしてその闇の魔法はリーンを飲み込み結界へとぶち当たる。
「がああああああ!?」
リーンの悲鳴が聞こえる。
そして、結界にぶち当たり、闇の魔法は四散する……結界にはすこしヒビが入っていた。
「なんて威力よ……私とレナの全力の結界が闇魔滅砲でヒビが入るなんて……レナ、ヒビをすぐに修正するわよ!」
「はい!」
ついたヒビはすぐさま修復し元の結界へと戻る。
「どう、効かなかったかな?」
「ぐ……が……ムカつく人ですねぇ……」
「お互い様でしょ……さあ、トドメを刺させてもらうよ!」
「調子に乗るんじゃないですよ!!!」
リーンの周りから闇の棘のようなものが出現し私に襲い掛かってくる。
「なっ!?」
これは、まるで魔族の攻撃のようだ、私は不意を突かれたが、バトーネを使いなんとかそれを弾き、避ける。
「リーン……アンタ……?」
「魔族か……ですか?残念、違いますよ?」
「でも、今の攻撃は……」
「ええ、魔族の方がよく使う攻撃に似ているでしょう?……ふふふ、でも、別物ですよ?」
違うものなのか……でも、厄介だ。
「ああ、そうそう、今のは別に私の周りからじゃないと出せないって訳じゃないんですよ?」
「え……きゃっ!?」
私の後ろから黒い棘のようなものが私の肩を貫いた。
「カモメ!?」
「くっ……」
私は肩を黒い棘から引き抜くと、その場から離れる。
黒い棘は私のいた地面から出ていた。
「影棘」
「これも、魔法なの!?」
見たことも聞いたことも無い魔法である。
それがまたも私の周りから出現する……だけど、油断してなければ……。
「闇の刃!!」
闇の刃で黒い棘を斬り裂く。
「残念」
「そんな魔法があるなんてね……」
「ふふ、結界の中ではない魔法ですからねぇ……」
「結界の中では?」
つまり、結界の外では結界の中と違う魔法が存在しているってことか……。
よく考えてみれば、私の使う闇の魔法はディータの魔法である……そして、そう考えるならば光の魔法はレナの……なら、結界の外にはそう言った魔法が他にもあるかもしれない……今使ったリーンの魔法のように……。私の知らない魔法をリーンが使えるというのは厄介だけど……不謹慎かな……外の世界にちょっと興味がわいてきた……冒険したい。
「考えている場合じゃないわよ、カモメ!!」
「わわっっと!?」
ディータの声に反応すると、私の周りにまたも黒い棘が出現している。
だけど、もう、そう簡単に貫かれたりしないよ……。
「光よ!!」
私は自分の周りに光の壁を出現させる。
黒い棘は光の壁にぶつかるとあっさりと折れてしまった。
「ちっ」
リーンが舌打ちをする……この魔法で私をいたぶりたかったんだろうけど……そうはいくか。
私は立ち上がり、再度リーンを睨み付けるのであった。
血走った目でこちらを睨むリーン……うう、ちょっと怖い。
「たかが人間がっ、私を滅ぼせるわけないでしょう!身の程を知りなさい!」
「うわっとと!?」
リーンの掌から風の刃が飛んでくる。
私はそれをギリギリのところで躱す……でも、さっきまでと違い、さっきの籠った攻撃だった。
やっと、まともに戦う気になったってことだね。
「貴方の存在を私は認めない!認めるわけにはいかないのです!!」
「………」
怒りからだろうか……リーンの眼に殺意が籠る。
先ほどまでの余裕は無くなり、私を殺したいという気持ちが伝わってくる…………まるで獣のように。
その豹変ぶりに普通ならば恐怖を覚えるのかもしれない……でも、今の私はそんなものに怯えたりしない……だって……。
「頭に来てるのはこっちも一緒だよ……クオンを攫って、ツァインの皆を操って……そしてお父さんとコロを侮辱した……絶対許さないんだから!!闇魔滅砲!!」
「今更、そんな魔法が効くわけないでしょう!!!」
私の闇の魔法をリーンは避けようともせず掌から風の魔法を放ち相殺する。
「それならっ!闇雷纏!」
「ちょっと体を強化したくらいで私にダメージを与えられるつもりですか!!」
私の強化された一撃をリーンは左手で受け止める……いや、受け止めようとする。
「ちょっとじゃないよ!闇の魔法だけじゃない、気でも強化してるんだから!!」
「ぐ……ぬ……があっ!?」
私の攻撃を堪えきれず、体にバトーネを受け、リーンは吹き飛ばされる。
闇の魔法と気の同時強化だ……私の今の一撃は普通の攻撃の何倍にもなっている筈である。
その分、体力と魔力を使うけど……これが最後の戦いだ、出し惜しみをする必要はない。
私の全力で……リーンを倒す!
「よくもよくもよくも!!」
「魔法!?」
リーンが両手を前に出すと、そこには風が集まり始める。
「唯の魔法じゃありませんよぉ……『増幅』……『増幅』!!!」
「な、なに……?」
リーンの掌に異様なほどの魔力が溜まっていく。
なにあれ、あんな魔力の量ありえないよ!?
そして……。
「死ねぇええええ!!」
「きゃあああああ!?」
まるで嵐のような風が私を襲う。
私は咄嗟に闇の魔法の強化を解き、風の魔法で結界を張るが……リーンの風はそれを軽々と破り、私に襲い掛かった。
「カモメ!!」
外で結界を維持しながら見ているディータが心配の声を上げる。
「お姉さま、結界は!!」
「問題ないわ、壊れてはいない!」
レナは自分たちの張った結界が壊れていないか確認する。
それほどまでに今のリーンの攻撃は強力だったのだ。
結界の中、いっぱいに、嵐が巻き起こる。
当然中にいた私はその嵐に巻き込まれている……。
「くっ……いたた……」
気で体を強化していた為、致命傷にはならなかったが、かなりのダメージを受けた……。
あんなことも出来るのか……。
「うふふふふ、どうです?私を殺すなんて無理でしょう!」
「……そんなことないよ」
私は不敵に笑う……そして、右手を前に出すと魔力を集中さえ闇の魔法を出現させる……最初と同じ闇魔滅砲だ。
「その魔法は効かないと言ったでしょう……馬鹿なんですか?」
「私は良くエリンシアにバカバカ言われるけど……今回は違うよ……さっきの真似させてもらうね」
「……なんですって?」
私は先ほどリーンがやっていた、『増幅』を見よう見まねで真似をする。
さっきの『増幅』という技、あれは闇の力を利用したものだ……私の『合成』に近い。
別の魔法を『合成』するんじゃなくて、同じ、力を重ね合わせる感じだった。
……それなら、私にも出来る。
「『増幅』」
「……なっ!?」
「レナ、集中なさい!ヤバいのが来るわよ!」
「はい!」
闇の魔法に更に闇の力を合成する……行けるっ!
「闇魔滅砲!!!」
増幅版のイビルスレイヤーである。
その威力は最初のイビルスレイヤーの数倍……まるで闇の竜が襲い掛かったのかと錯覚するほど一撃であった。そしてその闇の魔法はリーンを飲み込み結界へとぶち当たる。
「がああああああ!?」
リーンの悲鳴が聞こえる。
そして、結界にぶち当たり、闇の魔法は四散する……結界にはすこしヒビが入っていた。
「なんて威力よ……私とレナの全力の結界が闇魔滅砲でヒビが入るなんて……レナ、ヒビをすぐに修正するわよ!」
「はい!」
ついたヒビはすぐさま修復し元の結界へと戻る。
「どう、効かなかったかな?」
「ぐ……が……ムカつく人ですねぇ……」
「お互い様でしょ……さあ、トドメを刺させてもらうよ!」
「調子に乗るんじゃないですよ!!!」
リーンの周りから闇の棘のようなものが出現し私に襲い掛かってくる。
「なっ!?」
これは、まるで魔族の攻撃のようだ、私は不意を突かれたが、バトーネを使いなんとかそれを弾き、避ける。
「リーン……アンタ……?」
「魔族か……ですか?残念、違いますよ?」
「でも、今の攻撃は……」
「ええ、魔族の方がよく使う攻撃に似ているでしょう?……ふふふ、でも、別物ですよ?」
違うものなのか……でも、厄介だ。
「ああ、そうそう、今のは別に私の周りからじゃないと出せないって訳じゃないんですよ?」
「え……きゃっ!?」
私の後ろから黒い棘のようなものが私の肩を貫いた。
「カモメ!?」
「くっ……」
私は肩を黒い棘から引き抜くと、その場から離れる。
黒い棘は私のいた地面から出ていた。
「影棘」
「これも、魔法なの!?」
見たことも聞いたことも無い魔法である。
それがまたも私の周りから出現する……だけど、油断してなければ……。
「闇の刃!!」
闇の刃で黒い棘を斬り裂く。
「残念」
「そんな魔法があるなんてね……」
「ふふ、結界の中ではない魔法ですからねぇ……」
「結界の中では?」
つまり、結界の外では結界の中と違う魔法が存在しているってことか……。
よく考えてみれば、私の使う闇の魔法はディータの魔法である……そして、そう考えるならば光の魔法はレナの……なら、結界の外にはそう言った魔法が他にもあるかもしれない……今使ったリーンの魔法のように……。私の知らない魔法をリーンが使えるというのは厄介だけど……不謹慎かな……外の世界にちょっと興味がわいてきた……冒険したい。
「考えている場合じゃないわよ、カモメ!!」
「わわっっと!?」
ディータの声に反応すると、私の周りにまたも黒い棘が出現している。
だけど、もう、そう簡単に貫かれたりしないよ……。
「光よ!!」
私は自分の周りに光の壁を出現させる。
黒い棘は光の壁にぶつかるとあっさりと折れてしまった。
「ちっ」
リーンが舌打ちをする……この魔法で私をいたぶりたかったんだろうけど……そうはいくか。
私は立ち上がり、再度リーンを睨み付けるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~
中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」
唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。
人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。
目的は一つ。充実した人生を送ること。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる