6 / 147
異世界での焚火の仕方
しおりを挟む
森の中は平穏で穏やかな空気とともに時間が流れていく。
後ろの2人は魔力のボールで遊ぶ事に飽きて寝てしまった。
「そういえば、僕たちこの世界の事何も知らないままだな」
通貨も政治もどんな国があるのかも、ここがどんな場所なのかも僕たちは知らない。
そんなところから僕たちの旅が冒険が始まる。
ワクワクが抑えられない!
「にしても、そろそろお腹空いたな」
孤児院を出たのが遠くに見える山から太陽が頭を出ている時。今は陽が昇り気温も少し高くなって来ている。
少し道から逸れた場所に水が流れているのが見えたので、そこら辺にある広間に馬車を止めた。
馬車を止めて寝ている二人を起こす。
「おーい。そろそろご飯にするぞ」
リュクスは眠そうに起き上がり、カリーナは「ご飯」の言葉に敏感のようで勢いよく起き上がった。
「んー、分かった」
「今日のご飯何!?」
「今日のご飯なんだけど、手元に何も無いんだよ。パンもお肉も野菜も。だから、2人に取ってきて欲しいんだよ」
「了解」
「分かった」
「あ、行く前にくれぐれも10分の1の力加減でお願いね。それと、出来ればで良いんだけど傷とかをあまり付けずに倒して欲しい」
「「はーい」」
2人にご飯を狩って来るようにお願いして、僕は近くの川から水を汲んで火を、火を……
「……火付けられない。何か無いかな」
僕は魔法もスキルも使えない。使えるのは魔力だけ。
周りを見渡してもそこには草木と花しかない。それに、火を起こす方法なんて知らない。
摩擦熱で火を起こすって事は知っている。逆に言うとそれしか知らない。
「どうしよう」
僕は座り込んで空を見上げた。そこにいるのは、優雅に飛んでいる鳥との群れと、それを捕食しようと口から炎を吐き出している鳥の魔物だけ。
「炎を……口から……吐いている……鳥の……魔物……!?」
僕は、その辺に落ちている石を拾い上げて、その魔物に向かって落ちている石を投げつけた。
見事にヒットして、魔物の視線が目の前の鳥から外れ僕の方を向いた。
「よし。こっちに来い!!!」
更に鳥の魔物に向かって石を投げると、その石は鳥の魔物に当たる前にドロドロになって落ちて来た。
「……まじ?」
その魔物はバサッ! と羽を広げると全身に炎を纏って突撃してきた。
「嘘でしょ嘘でしょ!?!? そんなの聞いてないって!!」
僕の作戦では、炎を木か草に吐かせてから魔物を倒す。そしたら、水を沸かす事が出来る。そういった作戦だった。
「だけどね、そんな事対応出来ないなら魔王と勇者の攻撃は防げないんだよ!!」
僕は全身を魔力の鎧で纏い、炎の鳥の魔物の突進を受け止めた。
「どりゃ!!」
それを掴んだまま地面に叩きつけた。
地面に炎が移ったのを見計らって鳥を空に向かってぶん投げた。
「炎ありがとうね~」
その鳥は逃げるように空を飛んでいった。
炎が移った周りに石を置き、木の皮か枝などを拾って焚火を始めた。そこで、水を沸騰させて殺菌して2人を待った。
2人はその後直ぐに帰って来て、リュクスが鹿のような魔物をカリーナが男性を狩って来ていた。
その人は、簡易的な鎧を着ている。この人が何者か知るために懐を探ってみると一枚のカードを見つけた。そこには、この国の名前とこの人の名前が書いてあり、役職欄には王国騎士と書かれていた。
「うわぁ、もう場所バレてんの?」
「あはは、なんでだろ?」
「この鹿、喋ったんだよな」
「え、って事は魔界の魔物かよ。まさか、人界にも魔界にも場所バレてるのか」
「みたいだな」
「ねぇ、いっそ、殺っちゃう?」
「いやいや、むやみやたらに人を殺そうとするな。約束だぞ」
「「はーい」」
魔物には2種類が存在する。さっき僕が戦った炎の鳥の魔物は喋らずに襲いかかって来た。本能に従って動いている人界特有の魔物だ。リュクスが狩って来た鹿のような魔物は、魔界に存在している。魔物は喋り知能がある。けれど、魔族ほど喋れたり知能があったりするわけじゃない。
「まぁ、食えない事はないからな。食うか」
「こいつはどうするの?」
「縄で縛って動けないようにしておいてよ。後でちょっとやりたい事あるから」
「はーい」
鹿のような魔物の毛皮を剥ぎ取りお肉を切り分けてもらい、それを焼いて食べた。沸騰させた水は冷めたのを確認してから3人と馬に分けた。
後ろの2人は魔力のボールで遊ぶ事に飽きて寝てしまった。
「そういえば、僕たちこの世界の事何も知らないままだな」
通貨も政治もどんな国があるのかも、ここがどんな場所なのかも僕たちは知らない。
そんなところから僕たちの旅が冒険が始まる。
ワクワクが抑えられない!
「にしても、そろそろお腹空いたな」
孤児院を出たのが遠くに見える山から太陽が頭を出ている時。今は陽が昇り気温も少し高くなって来ている。
少し道から逸れた場所に水が流れているのが見えたので、そこら辺にある広間に馬車を止めた。
馬車を止めて寝ている二人を起こす。
「おーい。そろそろご飯にするぞ」
リュクスは眠そうに起き上がり、カリーナは「ご飯」の言葉に敏感のようで勢いよく起き上がった。
「んー、分かった」
「今日のご飯何!?」
「今日のご飯なんだけど、手元に何も無いんだよ。パンもお肉も野菜も。だから、2人に取ってきて欲しいんだよ」
「了解」
「分かった」
「あ、行く前にくれぐれも10分の1の力加減でお願いね。それと、出来ればで良いんだけど傷とかをあまり付けずに倒して欲しい」
「「はーい」」
2人にご飯を狩って来るようにお願いして、僕は近くの川から水を汲んで火を、火を……
「……火付けられない。何か無いかな」
僕は魔法もスキルも使えない。使えるのは魔力だけ。
周りを見渡してもそこには草木と花しかない。それに、火を起こす方法なんて知らない。
摩擦熱で火を起こすって事は知っている。逆に言うとそれしか知らない。
「どうしよう」
僕は座り込んで空を見上げた。そこにいるのは、優雅に飛んでいる鳥との群れと、それを捕食しようと口から炎を吐き出している鳥の魔物だけ。
「炎を……口から……吐いている……鳥の……魔物……!?」
僕は、その辺に落ちている石を拾い上げて、その魔物に向かって落ちている石を投げつけた。
見事にヒットして、魔物の視線が目の前の鳥から外れ僕の方を向いた。
「よし。こっちに来い!!!」
更に鳥の魔物に向かって石を投げると、その石は鳥の魔物に当たる前にドロドロになって落ちて来た。
「……まじ?」
その魔物はバサッ! と羽を広げると全身に炎を纏って突撃してきた。
「嘘でしょ嘘でしょ!?!? そんなの聞いてないって!!」
僕の作戦では、炎を木か草に吐かせてから魔物を倒す。そしたら、水を沸かす事が出来る。そういった作戦だった。
「だけどね、そんな事対応出来ないなら魔王と勇者の攻撃は防げないんだよ!!」
僕は全身を魔力の鎧で纏い、炎の鳥の魔物の突進を受け止めた。
「どりゃ!!」
それを掴んだまま地面に叩きつけた。
地面に炎が移ったのを見計らって鳥を空に向かってぶん投げた。
「炎ありがとうね~」
その鳥は逃げるように空を飛んでいった。
炎が移った周りに石を置き、木の皮か枝などを拾って焚火を始めた。そこで、水を沸騰させて殺菌して2人を待った。
2人はその後直ぐに帰って来て、リュクスが鹿のような魔物をカリーナが男性を狩って来ていた。
その人は、簡易的な鎧を着ている。この人が何者か知るために懐を探ってみると一枚のカードを見つけた。そこには、この国の名前とこの人の名前が書いてあり、役職欄には王国騎士と書かれていた。
「うわぁ、もう場所バレてんの?」
「あはは、なんでだろ?」
「この鹿、喋ったんだよな」
「え、って事は魔界の魔物かよ。まさか、人界にも魔界にも場所バレてるのか」
「みたいだな」
「ねぇ、いっそ、殺っちゃう?」
「いやいや、むやみやたらに人を殺そうとするな。約束だぞ」
「「はーい」」
魔物には2種類が存在する。さっき僕が戦った炎の鳥の魔物は喋らずに襲いかかって来た。本能に従って動いている人界特有の魔物だ。リュクスが狩って来た鹿のような魔物は、魔界に存在している。魔物は喋り知能がある。けれど、魔族ほど喋れたり知能があったりするわけじゃない。
「まぁ、食えない事はないからな。食うか」
「こいつはどうするの?」
「縄で縛って動けないようにしておいてよ。後でちょっとやりたい事あるから」
「はーい」
鹿のような魔物の毛皮を剥ぎ取りお肉を切り分けてもらい、それを焼いて食べた。沸騰させた水は冷めたのを確認してから3人と馬に分けた。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる