19 / 147
ギルド登録
しおりを挟む
最初に身分証を作っていたお陰でギルド登録は順調に終わった。身分証とは別にギルドカードを貰った。ポイントカードとほぼ同じ大きさだ。
冒険者にはランクと言うものがあり、C、B、A、Sランクの4つがある。最初はCランクから始まり、ギルドの方で決まったラインまで行けば上のランクに上がる事が出来る。そのラインは、冒険者に喋るのは固く禁止されているので、僕らには知る権利が無い。
クエストは、受付に行きどんな種類のクエストを受けたいかをギルドカードと共に受付嬢に渡す。すると、受付嬢がその人に合ったクエストを幾つか提供してくれるのでその中からクエストを受けることが出来る。
「最後に、副ギルドマスターと戦って貰うわ」
「なんでですか?」
「そうね。最近だと魔王と勇者が誕生して、魔物が活性化して今まで以上に……今までを知らないか。魔物が凄い強いから、こっちも無闇に死にに行かせるようなクエストを受けさせない為に、その人の強さとかを大まかに知る為には必要なのよ」
「分かった」
「いつやるの?」
「そうねぇ。今副ギルドマスターは外に行ってて帰ってくるのが今日の夕方だから明日のお昼頃に来てくれる?」
「「「はーい」」」
「うふふ、元気良いわね」
僕たちが部屋から出るとギルド内でのザワザワとした声は消え、シーンと静まり返った。さっきの事を知らない人たちは困惑していたが、こんな空気にさせた二人を横目で見ると特に気にしていなかったので、なんとなく僕が気まずくなった。
僕たちがギルドを出た瞬間。みんなの肩の力が抜けて「はぁぁ」と声が聞こえた。
「二人とも。お昼どこで食べる?」
「うーん」
「私フォレスの料理が食べたいな」
「街まで来たんだからそこの特産物とか食べなくて良いの?」
「うん。私はフォレスの料理が好きだからね」
「ありがとう、カリーナ」
「これだと、いつまで経ってもフォレス離れ出来ないぞ」
「いーんだもん。私はフォレス一筋だからね」
「はいはい。そうですかそうですか。あ、あそこなんてどう?」
リュクスが指差した方向には道から中が丸見えになっている構造のファミレスに近い感じの料理屋さんだった。
「そうだね。あそこ行こうか」
「えー」
「ほらほら、行くよ」
「私フォレスが作った料理が食べたかったな」
「行かないと、これから料理作ってあげないよ」
「行きます」
「変わり身早過ぎんだろ」
「リュクスもいくよ」
「分かったから、急かすなって」
ファミレスの様な料理屋さんに入ると、部屋の隅のところに通された。周りには誰もおらず少し大きな声で話しても周りに迷惑が掛からない場所だった。店員さんに料理を頼んで会話を始めた。
「二人とも。今から言う事を絶対に守ってほしい」
「いきなりどうしたの?」
「うん。ギルドの換金所をちょっと探して見つけたんだけど、あのギルド換金所が他の冒険者に見える位置にあったんだよ」
「それが、何か問題?」
「バカだなぁ、カリーナ。それだと、お前の『収納』のスキルが見られて勇者だってバレるし、俺たちまだ魔物の強さが分からない。知らないうちに目立つかもしれない。だから自重しろって事でしょ?」
リュクスはそう言ってこっちを見て来た。あらかたあっていたのでうんうんと頷くと、カリーナにドヤ顔をしていた。
「す、凄いね。まぁ、付け加えるとしたら、『収納』が使えないからバックパックを買って行動しようかなって思ってるよ」
「はい。お待たせしたね。注文の料理、オークのステーキ、白身魚のソテー、果物の盛り合わせだよ」
「あ、ありがとうございます」
3人での会話に夢中で店員さんの足音に気が付かなかった。
「今の、聞かれてないよね?」
「う、うーん? どうだろ?」
「ま、まぁ、その時はその時だよ」
ちょっと不安なことはあったが、運ばれて来た料理はどれもとても美味しかった。
その頃、先ほどの店員さんが何かを手に持って話していた。
「失礼します」
『どうした?』
「勇者らしき人物を見つけました」
『ほう? 根拠は?』
「勇者しか使えない『収納』の話をしていて、困ったね。と話していました」
『成る程。了解した。場所は?』
「メッツァルと言う街です」
『分かった。では、お前はそのまま仕事をしていろ。もし何か情報があったらまた連絡しろ』
「はっ!」
『下がって良いぞ』
「やっと、やっとこの時が来た。これで、私の時代が始まる。この私がこの世界の覇者になるのだ!!」
そして、一人ではとても大きい部屋に男の高笑いがこだました。
冒険者にはランクと言うものがあり、C、B、A、Sランクの4つがある。最初はCランクから始まり、ギルドの方で決まったラインまで行けば上のランクに上がる事が出来る。そのラインは、冒険者に喋るのは固く禁止されているので、僕らには知る権利が無い。
クエストは、受付に行きどんな種類のクエストを受けたいかをギルドカードと共に受付嬢に渡す。すると、受付嬢がその人に合ったクエストを幾つか提供してくれるのでその中からクエストを受けることが出来る。
「最後に、副ギルドマスターと戦って貰うわ」
「なんでですか?」
「そうね。最近だと魔王と勇者が誕生して、魔物が活性化して今まで以上に……今までを知らないか。魔物が凄い強いから、こっちも無闇に死にに行かせるようなクエストを受けさせない為に、その人の強さとかを大まかに知る為には必要なのよ」
「分かった」
「いつやるの?」
「そうねぇ。今副ギルドマスターは外に行ってて帰ってくるのが今日の夕方だから明日のお昼頃に来てくれる?」
「「「はーい」」」
「うふふ、元気良いわね」
僕たちが部屋から出るとギルド内でのザワザワとした声は消え、シーンと静まり返った。さっきの事を知らない人たちは困惑していたが、こんな空気にさせた二人を横目で見ると特に気にしていなかったので、なんとなく僕が気まずくなった。
僕たちがギルドを出た瞬間。みんなの肩の力が抜けて「はぁぁ」と声が聞こえた。
「二人とも。お昼どこで食べる?」
「うーん」
「私フォレスの料理が食べたいな」
「街まで来たんだからそこの特産物とか食べなくて良いの?」
「うん。私はフォレスの料理が好きだからね」
「ありがとう、カリーナ」
「これだと、いつまで経ってもフォレス離れ出来ないぞ」
「いーんだもん。私はフォレス一筋だからね」
「はいはい。そうですかそうですか。あ、あそこなんてどう?」
リュクスが指差した方向には道から中が丸見えになっている構造のファミレスに近い感じの料理屋さんだった。
「そうだね。あそこ行こうか」
「えー」
「ほらほら、行くよ」
「私フォレスが作った料理が食べたかったな」
「行かないと、これから料理作ってあげないよ」
「行きます」
「変わり身早過ぎんだろ」
「リュクスもいくよ」
「分かったから、急かすなって」
ファミレスの様な料理屋さんに入ると、部屋の隅のところに通された。周りには誰もおらず少し大きな声で話しても周りに迷惑が掛からない場所だった。店員さんに料理を頼んで会話を始めた。
「二人とも。今から言う事を絶対に守ってほしい」
「いきなりどうしたの?」
「うん。ギルドの換金所をちょっと探して見つけたんだけど、あのギルド換金所が他の冒険者に見える位置にあったんだよ」
「それが、何か問題?」
「バカだなぁ、カリーナ。それだと、お前の『収納』のスキルが見られて勇者だってバレるし、俺たちまだ魔物の強さが分からない。知らないうちに目立つかもしれない。だから自重しろって事でしょ?」
リュクスはそう言ってこっちを見て来た。あらかたあっていたのでうんうんと頷くと、カリーナにドヤ顔をしていた。
「す、凄いね。まぁ、付け加えるとしたら、『収納』が使えないからバックパックを買って行動しようかなって思ってるよ」
「はい。お待たせしたね。注文の料理、オークのステーキ、白身魚のソテー、果物の盛り合わせだよ」
「あ、ありがとうございます」
3人での会話に夢中で店員さんの足音に気が付かなかった。
「今の、聞かれてないよね?」
「う、うーん? どうだろ?」
「ま、まぁ、その時はその時だよ」
ちょっと不安なことはあったが、運ばれて来た料理はどれもとても美味しかった。
その頃、先ほどの店員さんが何かを手に持って話していた。
「失礼します」
『どうした?』
「勇者らしき人物を見つけました」
『ほう? 根拠は?』
「勇者しか使えない『収納』の話をしていて、困ったね。と話していました」
『成る程。了解した。場所は?』
「メッツァルと言う街です」
『分かった。では、お前はそのまま仕事をしていろ。もし何か情報があったらまた連絡しろ』
「はっ!」
『下がって良いぞ』
「やっと、やっとこの時が来た。これで、私の時代が始まる。この私がこの世界の覇者になるのだ!!」
そして、一人ではとても大きい部屋に男の高笑いがこだました。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
最弱Sランク冒険者は引退したい~仲間が強すぎるせいでなぜか僕が陰の実力者だと勘違いされているんだが?
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
冒険者のノエルはSランクパーティーの荷物もちだった。
ノエル自体に戦闘能力はなく、自分のことを足手まといだとすら思っていた。
そして、Sランクになったことで、戦うモンスターはより強力になっていった。
荷物持ちであるノエルは戦闘に参加しないものの、戦場は危険でいっぱいだ。
このままじゃいずれ自分はモンスターに殺されてしまうと考えたノエルは、パーティーから引退したいと思うようになる。
ノエルはパーティーメンバーに引退を切り出すが、パーティーメンバーはみな、ノエルのことが大好きだった。それどころか、ノエルの実力を過大評価していた。
ノエルがいないとパーティーは崩壊してしまうと言われ、ノエルは引退するにできない状況に……。
ノエルは引退するために自分の評判を落とそうとするのだが、周りは勘違いして、ノエルが最強だという噂が広まってしまう。
さらにノエルの評判はうなぎのぼりで、ますます引退できなくなるノエルなのだった。
他サイトにも掲載
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる