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カリーナの精神世界
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人の精神は海で出来ている。青ければ青いほどその人の精神は穏やかで優しい。逆に赤く荒立っているとその人の精神は極悪非道だ。
カリーナの精神の中に入り込んだリュクスは青く穏やかな大きな海を泳いでいた。
「凄いな。ここまで大きい海は初めてだ」
リュクスは泳ぎながらカリーナを探す。
リュクスがそれを察知したのはリュクスの事を影で覆い隠した時だった。
「おいおいおい。なんだこれは……?」
それを水を蹴って横に避ける事で回避した。そして、回避したものを見るとそこには、灰色のぐちゃぐちゃの液体がウネウネとしていた。
「これが洗脳の本体……? ……いや違うな。海底に本体がいて、カリーナを拘束してるのか……。よし、海割るか。何年ぶりだ? 20年ぶりか。本気を出すのは……」
リュクスはそう言って水を蹴って空中に飛んだ。そして、本当の姿に変化した。体の全てが大きくなり尻尾と翼が生え、その見た目は真っ黒な全長10mのドラゴンだった。
『さて、まずはあの液体をどうにかしたいのだが……』
ドラゴンの姿になったリュクスは口を大きく開け真っ黒いブレスを放った。空気は破裂し、水はその魔力に飲み込まれた。灰色の液体もろとも消し去った。
すると、奥に水色の神殿が姿を現した。
『あれが、カリーナの精神の本体か』
その姿のまま、リュクスは水色の神殿に向かって降りて行った。
その神殿はドラゴンの姿でも入れる程の大きな入り口だった。そこには一室しか部屋が無くそこに、頑丈そうな檻に入れられたカリーナの精神と、その前で椅子に座って読書をしている男が1人いた。
「……だれ?」
『待たせたな。カリーナ』
「???」
『この姿じゃ分からないか』
その姿から人に戻ると、カリーナは驚いた声を上げて指を指して来た。
「リュ、リュクス!?!?」
「助けに来たぞ」
「……ごめんね」
「は?」
「おっと!! それ以上はやめて頂こうか」
「……お前……何者だ?」
普通、魔法そのものに感情などある訳がない。それは、カリーナを傀儡にした洗脳の魔法もそうだ。だが、こいつはリュクスとカリーナの会話に割って入った。
「さすが、魔王様。お久しぶりですね」
「……? すまん。本当に誰だ?」
「私は、シン・フォクス。私は忘れてませんよ。貴方が私を追い出したあの日を……」
「ん? あぁ……!! 思い出した。無闇に人間を殺したから、追放して殺した奴だよな」
「えぇ、その通りですよ。貴方が私の事を殺すから、数百年掛かってやっと精神まで回復して、誰かに入り込む事で生きてきた。まさか、入り込んだやつの人間があんな願いを持っていたとは思いもしなかったがね」
「あいつは洗脳されてるのか?」
「いや、あいつは洗脳されていない。ただ、洗脳の魔法をちょこっと教えただけさ。それで、魔王。あんたはなんでここに来た? こいつを助けると言っていたが……まさか、魔王のあんたが勇者のこいつを助けに来た、なんて言うわけないよな?」
「いや~、そのまさかなんだよな」
一瞬下を向き、顔を上げフォクスと目があった。瞬間フォクスとリュクスの丁度真ん中で大きな爆発が起きた。
「え? 今何が……?」
その光景をカリーナは何が起きたのか全く分からず呆然として見ていた。
フォクスの両手は狼の爪に変化した。
「私の爪は全てを切り裂く。お前は、私の速さについて来れるかな?」
自負するだけはある。地面を蹴って向かって来た速度は音を置き去りにするほどの速さだった。一瞬にして目の前に迫って来たフォクスの攻撃は空を切った。
「なに!?」
「こっちだ」
バッ! と、上を向いたフォクスはあり得ないものを目にした。リュクスが天井に立っていたのだ。
「お前。なってないな」
「……は?」
「俺が、精神の中での戦い方を教えてやるよ。精神の中ではな、想像力が全てを支配する。……こんな風にな」
「っ!?!? い、いつの間に……背後に……一時も目を離してはいなかったはずだ」
「これが、精神の中での戦いかただ」
「……やはり、敵わなかったか。だが、安心するなよ、第二、第三の刺客がお前たちを襲うだろう。私はその中でも最弱d……」
「黙れ」
そして、黒い魔力がフォクスの身体を呑み込んだ。
「さて、カリーナ。俺はここまでしか出来ない。後は、お前がなんとかしろ」
「……な、なんとかって……私……どうしたら……?」
「お前は、勇者になっても覚醒してないからな。早く自分のなすべき事を守るものを見つけるんだな。そろそろ時間のようだ。そうそう、外でフォレスがお前を助けるために戦ってるぞ」
そう言って、リュクスの体がどんどん薄くなって、粒子になって消えていった。
「私のなすべき事……守るもの……フォレス……」
カリーナの精神の中に入り込んだリュクスは青く穏やかな大きな海を泳いでいた。
「凄いな。ここまで大きい海は初めてだ」
リュクスは泳ぎながらカリーナを探す。
リュクスがそれを察知したのはリュクスの事を影で覆い隠した時だった。
「おいおいおい。なんだこれは……?」
それを水を蹴って横に避ける事で回避した。そして、回避したものを見るとそこには、灰色のぐちゃぐちゃの液体がウネウネとしていた。
「これが洗脳の本体……? ……いや違うな。海底に本体がいて、カリーナを拘束してるのか……。よし、海割るか。何年ぶりだ? 20年ぶりか。本気を出すのは……」
リュクスはそう言って水を蹴って空中に飛んだ。そして、本当の姿に変化した。体の全てが大きくなり尻尾と翼が生え、その見た目は真っ黒な全長10mのドラゴンだった。
『さて、まずはあの液体をどうにかしたいのだが……』
ドラゴンの姿になったリュクスは口を大きく開け真っ黒いブレスを放った。空気は破裂し、水はその魔力に飲み込まれた。灰色の液体もろとも消し去った。
すると、奥に水色の神殿が姿を現した。
『あれが、カリーナの精神の本体か』
その姿のまま、リュクスは水色の神殿に向かって降りて行った。
その神殿はドラゴンの姿でも入れる程の大きな入り口だった。そこには一室しか部屋が無くそこに、頑丈そうな檻に入れられたカリーナの精神と、その前で椅子に座って読書をしている男が1人いた。
「……だれ?」
『待たせたな。カリーナ』
「???」
『この姿じゃ分からないか』
その姿から人に戻ると、カリーナは驚いた声を上げて指を指して来た。
「リュ、リュクス!?!?」
「助けに来たぞ」
「……ごめんね」
「は?」
「おっと!! それ以上はやめて頂こうか」
「……お前……何者だ?」
普通、魔法そのものに感情などある訳がない。それは、カリーナを傀儡にした洗脳の魔法もそうだ。だが、こいつはリュクスとカリーナの会話に割って入った。
「さすが、魔王様。お久しぶりですね」
「……? すまん。本当に誰だ?」
「私は、シン・フォクス。私は忘れてませんよ。貴方が私を追い出したあの日を……」
「ん? あぁ……!! 思い出した。無闇に人間を殺したから、追放して殺した奴だよな」
「えぇ、その通りですよ。貴方が私の事を殺すから、数百年掛かってやっと精神まで回復して、誰かに入り込む事で生きてきた。まさか、入り込んだやつの人間があんな願いを持っていたとは思いもしなかったがね」
「あいつは洗脳されてるのか?」
「いや、あいつは洗脳されていない。ただ、洗脳の魔法をちょこっと教えただけさ。それで、魔王。あんたはなんでここに来た? こいつを助けると言っていたが……まさか、魔王のあんたが勇者のこいつを助けに来た、なんて言うわけないよな?」
「いや~、そのまさかなんだよな」
一瞬下を向き、顔を上げフォクスと目があった。瞬間フォクスとリュクスの丁度真ん中で大きな爆発が起きた。
「え? 今何が……?」
その光景をカリーナは何が起きたのか全く分からず呆然として見ていた。
フォクスの両手は狼の爪に変化した。
「私の爪は全てを切り裂く。お前は、私の速さについて来れるかな?」
自負するだけはある。地面を蹴って向かって来た速度は音を置き去りにするほどの速さだった。一瞬にして目の前に迫って来たフォクスの攻撃は空を切った。
「なに!?」
「こっちだ」
バッ! と、上を向いたフォクスはあり得ないものを目にした。リュクスが天井に立っていたのだ。
「お前。なってないな」
「……は?」
「俺が、精神の中での戦い方を教えてやるよ。精神の中ではな、想像力が全てを支配する。……こんな風にな」
「っ!?!? い、いつの間に……背後に……一時も目を離してはいなかったはずだ」
「これが、精神の中での戦いかただ」
「……やはり、敵わなかったか。だが、安心するなよ、第二、第三の刺客がお前たちを襲うだろう。私はその中でも最弱d……」
「黙れ」
そして、黒い魔力がフォクスの身体を呑み込んだ。
「さて、カリーナ。俺はここまでしか出来ない。後は、お前がなんとかしろ」
「……な、なんとかって……私……どうしたら……?」
「お前は、勇者になっても覚醒してないからな。早く自分のなすべき事を守るものを見つけるんだな。そろそろ時間のようだ。そうそう、外でフォレスがお前を助けるために戦ってるぞ」
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追記:2025/09/20
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