幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

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カリーナとのデート⑤

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 温かい飲み物はミルクティーのような飲み物だった。
 その飲み物を一口飲んでから話出した。

「カリーナはさ、リュクスの事どう思ってる?」
「どう思ってるって、どういうこと?」
「えっと、リュクスって、僕たちの幼馴染だけど魔王で、今そのリュクスが魔王城に戻ったって話題になってる。だとすると、カリーナはリュクスを倒さないと行けなくなる訳で、そんな行動をとったリュクスのことをどう思ってるのかって事」
「すーごい、はしょったどう思った? だったね。でも、そうだね、リュクスは魔王だけど、今までの魔王とは違う気がする。今までの魔王は全ての世界を自分のものにするために魔王軍を動かしていたけど、リュクスは違う。私自身もそうだけど、私やフォレスと暮らしたからなのか、魔王とかの宿命が薄れてる気がするんだ。だから、今回離れたリュクスには何か狙いがあると私は思っている。それが、何かは分からないけどね」

 カリーナはそこまで言うと、飲み物をのんで、小さく美味いと言って二口目を飲んだ。

「ってことは、カリーナはリュクスと戦うとか、命のやり取りをするとは思ってないってこと?」
「うん、全くだね。それに、どちらかと言うとリュクスと向き合って戦うっていうか、リュクスが横に立って一緒に戦うって感じがするんだよね」
「へー、なんでそう思うの? 感?」
「多分だけど、これも過去の勇者の能力かな? 『未来視』って名前かな」

 それが、過去の勇者の能力ならカリーナの見た未来は信用できる。

「……そっか、良かった」

 僕はその未来を聞いてホッとした。

「二人が命のやり取りをしないってだけで、安心できる」
「大丈夫だよ、安心して、私はフォレスの嫌がることはやらないよ」

 カリーナの本音もリュクスの本音も聞けたことで、二人が共闘していても、敵同士で戦うことが無いと分かった。
 ただ、カリーナに神と戦うという事を言っていいものか迷う。
 カリーナには変な心配をして欲しくないし、勇者の仲間が全員仲間になってからじゃないと勇者としての本領を発揮できない。ならば、そこから、神と戦うための準備をしてもらう方が良い。それに、神がどんな神なのかどんな能力を持っているのか分からない。
 神の能力を調査する時間も欲しい。

「ごめんね、すこし、重い話をしたね」
「ううん、問題ないよ。でも、少しでも申し訳ない気持ちがあるなら私に少し付き合ってよ」

 そういって、カリーナは僕の手を引っ張ってある場所に向かった。
 路地裏に入り、右に曲がり左に曲がり、もう、僕には大通りに戻る事は出来ない。

 カリーナが僕を連れて行きたい場所は、ノルメとレイさんの二人で裏路地を散策している時に見つけた場所らしい。
 そして、裏路地に入ってから10分の時間が経過した。

「着いた!!」

 カリーナは目的地に着いて近くのベンチに僕のことを座らせた。
 ベンチから見える景色は、協会が廃墟と化し、ステンドグラスで作られた壁だけが綺麗に残っている、そんな景色だった。

「少し待ってね。夕方になると、凄くきれいになるんだ」

 それから、少し経って夕焼けがその広間に降り注いだ。
 そして、夕焼けが動いていく様を見ていると、夕焼けがステンドグラスに辿り着いた。
 ステンドグラスが夕焼けによって照らされ、それが地面に描かれる。そして、ステンドグラスに反射した色とりどりの光が、広間を包む壁に照らされる。

「す、すげぇ……こんなの見た事ねぇ」

 語彙力が減り、言葉遣いが地球のころの言葉遣いに戻ってしまった。
 それほどに、この景色が美しく綺麗だった。

「どう? 綺麗でしょ?」
「うん、こんなに綺麗でファンタジーな景色初めて見た」
「ふふふ、でしょ? 多分だけど、現地に人でもこの場所を知っている人少なそうだよね」
「確かに、それじゃ、ここは僕たちだけの秘密の場所だね」

 夕焼けがステンドグラスを照らさなくなり、僕たちは宿屋に戻った。
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