120 / 147
出会いと喧嘩
しおりを挟む
「許さない。あなた方を絶対に許さない!」
僕たちは、遺跡から出た後、外で気絶しているノアさんを発見した。
多分だが、アルファーに見つかり殺す価値もないと判断されて気絶させられたのだろう。
「ノアさん! 起きてください!!」
肩を叩きながら耳元で大きな声を出した。
すると、ノアさんは体をびくっとさせた後に勢いよく跳び起きた。
「ノアさん、大丈夫ですか?」
「あ、あれ? なんでおれはここで……思い出せない」
「えっと、そうだ、魔物に意識を奪う魔物が居たんです。助けようとしたときには、もう、ごめんなさい」
僕の苦しい言い訳にノアさんは無言だった。
これは、バレたか……?
「……なぁんだ、そうだったんだ! いやー、迷惑を掛けたね」
良かった、ノアさんがバカで。
街に戻ると、何故か街の中がざわざわとしていた。
何があったのかと、そこら辺にいた人に聞いてみると、物凄く怒っている人がギルドの中にいるらしい。野次馬で覗いた奴らがみんな、外に追い出されたらしい。
そして、その男が探しいるのが、『音速の漆黒』ことリュクスのことだった。ついでに、フォレスという人も探しているらしい。
「そうなんですね、ありがとうございます」
さて、どうしようか。多分だが、待っているのは聖騎士のエクレンだろう。
そのことをみんなに聞くと、レイさんは手を合わせて「会ってみたい」と言っていたが、ノルメとカリーナは反対だった。
「だけど、これからの旅には彼が必要だ。勇者一行の前衛役が必要なんだから」
「そうだけど、怒っている人に会いに行くのは、ちょっとやだよね」
カリーナの意見はごもっとも、僕も会いに行きたくない。
だけど、目をキラキラさせているレイさんに、速くいくぞと言ってくるノアさんが背中を強制的に押してくる。
「・・・分かった。行こう」
そして、ギルドの前に出来ている野次馬の隙間を縫いながらギルドの中に入った。
ギルドの中には予想通りエクレンが待っていた。その隣には、獣人族の女の子が座っていた。
エクレンを中心に誰も近くに寄らないように、他の冒険者たちは隅の方に追いやられていた。
ギルドに入ってきた人見たエクレンは椅子から立ち上がり、僕たちの方に歩いてきた。
「待ってましたよ。フォレスさん。それに、皆様方」
「久しぶりだね、エクレン、元気だった?」
「えぇ、そうですね、元気ではあります。さ、先ずはこっちに来て椅子に座ってください」
「ね、ねぇ、悪いんだけど、個室とかに行かない?」
ノアさんに許可を取ると、OKを貰えた。
だが、それをエクレンは拒否した。
「ここじゃ、ダメですか? それとも、みんなに聞かれたらダメな理由でもあるんですか?」
「ダメな理由、まぁ、あるかな」
確かに、勇者と魔王のことは隠している。それは、魔王と勇者が一緒にいるのが知られたら不味いという理由からだ。だが、今は魔王のリュクスが傍にいない。という事は、別に勇者という事がバレても問題ない。
「それは、エルフの森に関係していることですか?」
「? エルフの森?」
「しらばっくれるんですね。そうですか、分かりました。えぇ、分かりましたとも、いいでしょう。そっちが、その気ならこっちだって、手段を選びませんよ」
エクレンはブツブツと呟いていた。
「まぁ良いでしょう。個室行きましょうか」
あ、あれ? 個室でも良いみたいだ。なんで、さっきは拒否したんだろうか? いまいち掴めないな。
個室に移動して、ノアさんには出て行ってもらい、近くに誰も近づけさせないで欲しいとお願いをしておいた。
そして、エクレンの怒っている理由を聞いた。
僕たちは、遺跡から出た後、外で気絶しているノアさんを発見した。
多分だが、アルファーに見つかり殺す価値もないと判断されて気絶させられたのだろう。
「ノアさん! 起きてください!!」
肩を叩きながら耳元で大きな声を出した。
すると、ノアさんは体をびくっとさせた後に勢いよく跳び起きた。
「ノアさん、大丈夫ですか?」
「あ、あれ? なんでおれはここで……思い出せない」
「えっと、そうだ、魔物に意識を奪う魔物が居たんです。助けようとしたときには、もう、ごめんなさい」
僕の苦しい言い訳にノアさんは無言だった。
これは、バレたか……?
「……なぁんだ、そうだったんだ! いやー、迷惑を掛けたね」
良かった、ノアさんがバカで。
街に戻ると、何故か街の中がざわざわとしていた。
何があったのかと、そこら辺にいた人に聞いてみると、物凄く怒っている人がギルドの中にいるらしい。野次馬で覗いた奴らがみんな、外に追い出されたらしい。
そして、その男が探しいるのが、『音速の漆黒』ことリュクスのことだった。ついでに、フォレスという人も探しているらしい。
「そうなんですね、ありがとうございます」
さて、どうしようか。多分だが、待っているのは聖騎士のエクレンだろう。
そのことをみんなに聞くと、レイさんは手を合わせて「会ってみたい」と言っていたが、ノルメとカリーナは反対だった。
「だけど、これからの旅には彼が必要だ。勇者一行の前衛役が必要なんだから」
「そうだけど、怒っている人に会いに行くのは、ちょっとやだよね」
カリーナの意見はごもっとも、僕も会いに行きたくない。
だけど、目をキラキラさせているレイさんに、速くいくぞと言ってくるノアさんが背中を強制的に押してくる。
「・・・分かった。行こう」
そして、ギルドの前に出来ている野次馬の隙間を縫いながらギルドの中に入った。
ギルドの中には予想通りエクレンが待っていた。その隣には、獣人族の女の子が座っていた。
エクレンを中心に誰も近くに寄らないように、他の冒険者たちは隅の方に追いやられていた。
ギルドに入ってきた人見たエクレンは椅子から立ち上がり、僕たちの方に歩いてきた。
「待ってましたよ。フォレスさん。それに、皆様方」
「久しぶりだね、エクレン、元気だった?」
「えぇ、そうですね、元気ではあります。さ、先ずはこっちに来て椅子に座ってください」
「ね、ねぇ、悪いんだけど、個室とかに行かない?」
ノアさんに許可を取ると、OKを貰えた。
だが、それをエクレンは拒否した。
「ここじゃ、ダメですか? それとも、みんなに聞かれたらダメな理由でもあるんですか?」
「ダメな理由、まぁ、あるかな」
確かに、勇者と魔王のことは隠している。それは、魔王と勇者が一緒にいるのが知られたら不味いという理由からだ。だが、今は魔王のリュクスが傍にいない。という事は、別に勇者という事がバレても問題ない。
「それは、エルフの森に関係していることですか?」
「? エルフの森?」
「しらばっくれるんですね。そうですか、分かりました。えぇ、分かりましたとも、いいでしょう。そっちが、その気ならこっちだって、手段を選びませんよ」
エクレンはブツブツと呟いていた。
「まぁ良いでしょう。個室行きましょうか」
あ、あれ? 個室でも良いみたいだ。なんで、さっきは拒否したんだろうか? いまいち掴めないな。
個室に移動して、ノアさんには出て行ってもらい、近くに誰も近づけさせないで欲しいとお願いをしておいた。
そして、エクレンの怒っている理由を聞いた。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる