幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

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修行先へ

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 話し合いをした翌日、ノルメは船のチケットを買って、更に数日後に船に乗ってこの間まで立っていた大地プレルンクエ大陸に戻って行った。
 その船にはカリーナも乗っていた。
 船が出向する前日、カリーナは僕のところを訪ねてきた。

「ねぇ、フォレス、私はどうしたらいいのかな?」

 その時のカリーナが何を悩んでいるのかは、話し合いをしてからのカリーナの挙動不審を見ていたら分かる。そわそわしたような、落ち着きのなさ、そして、今までのように全く喋らなくなっていた。

「カリーナは強くなりたいでしょ?」
「もちろんだよ! 強くなって、神を倒して、そして、フォレスと院長と暮らしたい!」
「じゃあさ、院長に会いに行ってみたら?」

 僕の問いに、カリーナは不思議そうに首を傾げた。

「え、なんで、院長?」
「まぁまぁ、そうだ、後で院長に手紙を書くからそれも持って行ってよ」
「ね、ねぇ、フォレス? な、なんで……なんでってば! 教えてよ!」
「おー、おー、揺らすな揺らすな、酔うだろ」
「ねぇ、教えてよ」

 別に教えても良いのだが、確信がある訳じゃ無い。それをカリーナに教えるのもどうかと思う。

「ダメだ、聞きたいのなら院長にでも聞くんだな」
「ちぇー、フォレスのケチ、べーっだ」
「で、どうするんだ? 行くのか、行かないのか」
「行くよ! 私も強くなりたい。それに、前勇者たちの力を扱えたら私はもっと強くなれるでしょ?」
「? 何言ってるんだ? カリーナを院長のところに送り出すのは、それが目的じゃないぞ」
「え? 違うの?」

 違うに決まってる。
 天然なのか、馬鹿なのか、分からない。出来れば、天然であってほしい。

「カリーナ、前勇者の能力を使えるようになったところで、勇者の能力を全部覚えて、戦っている最中にどれを使うか瞬時に判断することが出来るか? 僕は出来ない。それに、カリーナのオリジナルは?」
「・・・あ」
「あってお前、前勇者にあるならカリーナにもオリジナルがあるだろ」
「確かに、そうだ」
「それを院長には引き出してもらいたいんだよ」
「なるほど、分かった! フォレスと離れるのは寂しいけど、私頑張る!」
「おう、頑張れ」

 そして、カリーナは船に乗った。

 さて、残ったツバキ、エクレン、僕の三人だが、一年の猶予を効率よく使うために二人とももう一度師匠に元に戻って最後の修行を付けてくると言っていた。
 なんでも、時間が無いと思っていた師匠たちが、教えることを端折ったらしい。一年の猶予が出来たならその、端折った部分を教わりたいと言っていた。

「それじゃ、二人ともまた、集合場所で会おうな」
「はい、フォレスさんも元気で」
「エクレンも元気でね。ツバキ、またね]
「……またね」

 そして、僕たちはそれぞれの、それぞれの場所での修業が始まった。

「さてと、僕はどうしようかな」

 一人残された僕はギルドに向かった。
 そこで、無人島がある場所を聞いた。

「そうですね、ありますが、そこに行くための船は無いですよ。私たちで用意できても小舟程度しか」
「その小舟で十分です。それ、貸してくれませんか?」
「分かりました。では、一応契約書にサインだけお願いします。まぁ、壊れたら弁償してくださいってだけですけど」

 それにサインして、僕は早速無人島に向かった。
 その無人島には木々も生えており、木の実や果物、動物なども生息していた。

「これで、食料には困らない、さて、後は……」

 その時、空からこの無人島に何かが落ちてきた。いや、りてきた。

「初めまして、量産型戦闘用天使1500番です。そして、さようなら」

 そして、僕の修行も開始した。
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