転生を繰り返した最強は5つのダンジョンを制覇する

海月 結城

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第1章 テールマルク編

第19話 ボスラッシュ

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 神の配下を倒した後、俺は突っ走っていた。

「今は、俺一人。自重なんてしなくていい!!」

 今まで、何かとデールが付いて来ていたので、デールのスピードに合わせていたが。今に限って言えば、そんな事をしなくてもいい状況なのだ。

「うわぁっ! なんだ今の突風は……」

 近くにいた攻略者達は、近くをレイクが通ったことに気付くことはなかった。
 そんな早く走るレイクにダンジョンすら追いつかなかった。魔物が湧く前にレイクがその道を通ってしまうので、魔物にすら会うことはなかった。

「これ、つまんないな」

 3階層を抜けた時、気付いた。これは、ダンジョン攻略とは言わないと。

「それでも、今日で先まで行きたいな」

 結果から言うと、今日は8階層まで進むことが出来た。そして、5階層からは階層ボスが追加されていた。下に続く階段を探したが見つからなかったのだ。そして、ボスはその階層の何処かにいるらしい。ボスも歩き回ってるので見つけるのに一苦労するだろう。けれどもーー

「スキル:階層探知」

 このスキルは【攻略者】になった時に初めてゲットしたスキルだ。スキルの内容は、その階層の全容が分かると言うものだ。俺しか持ってない、ユニークなスキルなのだと俺は思っている。何たって、全ての職業になり、全てのスキルをゲットしたはずなのに、このスキルをゲットしたんだからな。【攻略者】には、まだまだスキルがあると思ってるから、楽しみでもある。

 そして、5階層のボスは巨大なスライムだった。

「スライムか。核が何処にあるか全然見えないな」

 スライムもこちらに気付いた見たいで、のそのそとこちらに近づいて来た。

「そうだな。魔法で簡単に倒せちゃうけど、これでやってみるか。スキル:物体変形」

 剣を弓の形に変えた。そして、弦を引いた。すると、そこには光り輝く矢が現れた。これは、レイクの魔力だ。

「スー、っ!!」

 狙いをさざめて、弦から指を離した。
 放った矢はスライムの核に向かって一直線で進んでいった。だが、それが当たる瞬間スライムが核をずらして矢はスライムの粘液に少し穴を開けるだけだった。それも、一瞬で回復してしまう。

「マジか。手加減はしたが、あれを避けるのか。だったらーー」

 スライムは俺に向かって粘液を吐いてきた。それを避けながら、弓を引き、矢を放つ。

「照準、スライムの核。スキル:自動追尾」

 その矢がスライムの核目掛けて飛んでいくと、スライムは身体の中で核を移動した避けようとする。だが、自動追尾のスキルで核に照準を合わせているので、その核を追うように矢も動く。俺は、さらに2発の矢を放った。
 スライムは身体の中で核を動かすのに精一杯のようで、こちらに攻撃を仕掛けることは出来ないみたいだ。そして、それから数秒後。

「これで、階段が出てきてるかな?」

 再び、5階層を走っていると階段を見つけた。

 続いて6階層からは、コボルトに変化が見受けられた。

「コボルトが、弓? それに、盾と剣も装備してる。それに、あれはローブを着ているのか? ってことは、魔法使いなのか?」

 コボルトが一つのチームを作っていたのだ。

「あれは、初心者にはきつい相手だろうな」

 それでも、コボルトなので動きが遅かったり、雑さがあるのでそこまで苦労はしないだろう。

「スキル:物体変形」

 俺は、さっきまで弓の形をしていた武器の姿をハンマーの形に変えた。(大きさは、某有名モンスターを狩るゲームのハンマーの大きさです)
 それを、肩の上に持っいった。

「さぁ、潰してやる」

 その戦いは見るに耐えない蹂躙となった。それを見ていた攻略者達がいたのだが、その場から逃げ出すほど酷い有様だったと言う。唯一の救いは潰されていった魔物達が何かをドロップして、霧状に消えていくことだろう。もしそれが、残っていたらそれはもう酷いの一言に尽きるだろう。
 もう一つ、それに拍車をかける出来事があった。それは、魔法使いのゴブリンが仲間を呼んだのだ。それも、呼ばれたゴブリンの魔法使いもさらに呼ぶという。普通だったら、嫌になる永遠ループが起きたのだ。

 そして、ハンマーを担いでいるレイクが後ろの惨状を見て一言。

「これは、酷い」

 遠くで見ていた他の攻略者がその一言を聞いたらきっとーー

「お前の方が酷い!!」

 やらーー

「途中でコボルトが可哀想になった」

 と、言うだろ。ま、そんな事、レイクの知ったこっちゃ無いけどね。

「よし、これはお金になりそうだな。あいつらのお小遣いにでもしようかな」

 そして、そこら辺にあるドロップ品を集めて階層ボスを倒すために走り出した。

「見つけた。あれは、オオボルトか」

 オオボルトは、コボルトの何倍もある大きさの魔物だ。その大きさ(個体によって変わることはあるが)3mだ。

「あいつは、なんの個体だ?」

 オオボルトもコボルトと同じように、様々な武器を使いこなす。そして、今回の武器は斧のようだ。

「その武器ごと叩き潰してやる」

 俺が、オオボルトの前に出ると、奴もこちらに気付いたみたいだ。
 オオボルトは、斧を大きく振り上げて走ってきた。そのスピードは予想を上回る速さだった。

「そんなに大きい斧持ってるのに、よくそんなに速く走れるよな。ま、俺には関係無いけどね。どりゃ!」

 俺は、振り下ろされた斧をハンマーを使って打ち返した。斧を打ち返されたオオボルトは勢いをいきなり後ろに向かったので、転びかけていた。俺は、その脚に向かってハンマーを薙ぎ払いを行った。

「グキャャャャャャ!!!」

 オオボルトは、6階層に響き渡るような叫び声を上げ、のたうち回っている。

「そんなんじゃ、これから来る俺の仲間に散々やられるぞ!」

 そして、オオボルトの頭にハンマーの一撃を振り下ろした。

「お、これはオオボルトの武器か」

 ドロップ品で奴が使っていた武器を手に入れることが出来た。

「いいお金になりそうだな」

 それから階段を降りて7階層に向かった。

 場所は変わり天界

「次は、お前の番だ。どんな手を使ってもあのイレギュラーを殺せ」
「あなた様の、御心のままに」

 一人、ユウトの命により、レイクの元に向かった。

「もう、ユウト様は人使いが荒いよ。でも、そこがカッコいいんだけどね。フフフ、どんな風に殺してあげようかしら。火炙り、氷漬け、窒息、フフフ、楽しみ」

 その女は、意地悪い笑顔を浮かべながら下界に降りていった。

「先ずは、レイクを探そうかしら」

 また一人、レイクへの刺客が手を伸ばしていた。
ーーーーー
次回から数話は戦いがメインになると思う。
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