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四人の勇者
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偶に、勇者視点もやって行きたい
ーーーーー
俺がシャルル共和国に着く頃、勇者四人は戦闘訓練の真っ最中だった。
「ふっ、はっ、」
そんな息遣いで剣を振るうのは裕二強丞だ。
「おーい! そろそろお昼にしようぜ!」
強丞に声をかけたのは槍を背負った鈴木大海だ。
「分かった、すぐ行くよ。よし、最後に一振りは全力で、ふん!」
強丞は、最後の一振りを、敵が目の前にいる事を想定して、全力で剣を振り下ろした。すると、剣は空気を切り裂き、ブォン!! っと、ものすごい音が響いた。
「ふー、よし、行くか」
「こら! 先ずは汗を拭きなさい!」
そう言って、タオルを強丞に投げたのは弓を肩にかけた結城南だ。
「ぶふぉっ、あ、ありがとう」
そう言って、強丞はタオルで汗を拭き始めた。
「おーい、早くしないと、お昼食べられなくなっちゃうよ~」
「今行くよー」
そう声をかけたのは杖を持った風見雪菜だ。
「悪い、待たせたな」
「ほんと遅いんだから」
「ほら、行くぞ」
「おっ昼おっ昼」
「雪菜は食いしん坊だな」
「なっ、大海くんには言われたく無いよ!」
「雪菜、ダメだよ喧嘩しちゃ。ほら、強丞も大ちゃんのこと止めてよ」
「お、おう。そろそろ行かないと本当にお昼抜きになるぞ」
「「「誰のせいだと思ってるの!」」」
「え?」
今日も仲良くお昼に向かう四人だった。
その頃、王宮、王様の自室では……
「どうだ、勇者たちの力は?」
「そろそろ、限界だと思います」
「そうか。確か、この国の南側にダンジョンがあったよな?」
「はい」
「では、そこに向かわせろ」
「かしこまりました、団長達に報告してまいります」
「あぁ、頼む」
そして、国王専属の執事は部屋から姿を消した。
「まさか、四人とも勇者だったとはな、驚いたぞ。この国の国王に口伝があったな、確か……『一度の勇者召喚で呼べるのは最大四人。その中で本物はたった一人。もし、勇者召喚で五人召喚され、勇者が四人だった時魔王は討ち滅ぼされるだろう、五人目の者によって』か、本当にあいつがやってくれるのか? あんな、縛られるのが好きな気持ち悪い奴に?」
口伝は、あくまで言葉だ。何年も何十年も何百年も経っていたのなら、しょうがないだろう、ある一文が消え去っていても、とても大事なこれからの世界を揺るがす一文を忘れてもしょうがないだろう。
そして、強丞たちはお昼ご飯にギリギリ間に合った。
「今日は肉か!」
「大海は肉好きだよな」
「肉は美味いからな!」
「そうか」
俺たちは、ステーキ風な肉を頬張り米がないことに気落ちしていた。
「はぁ、お肉にはやっぱり米がいいよね」
「そうだよね、パンって飽きちゃったよ」
「雪菜もそう?」
「うん、南ちゃんも?」
「うん」
「「はぁ」」
そんなこんなでお昼ご飯を食べ終え、再び鍛錬に打ち込んでいた。そんな時だった。
「おーい、お前らちょっと集まれ!」
今集合をかけたのは宮廷剣士長のアーリーさんだ。
「どうしたんですか?」
「強丞よ、聞いて驚け明日からお前達にはダンジョンに行ってもらう」
「「ダンジョン?」」
南と雪菜は、何だそれって感じで、首を傾げている。
「ダンジョンは、魔物が生み出される迷路って感じだ。安心しろ、お前達が行くのは超初心者用のダンジョンだ。敵も今のお前らには弱っちぃもんだ」
「やっと、敵と戦えるのか!? 楽しみだぜ!!」
「おい、大海よ。あまりダンジョンを甘く見るなよ。あれは魔物の巣窟だ、そんな所に行くんだ、死ぬ可能性も十分にある。それを心に刻んでおけよ」
「大丈夫ですよ。何たって、俺たちは勇者なんですから!」
アーリーは多大な不安を抱えて次の日を迎えた。
「なぁ、ミラー術長」
「なんですか? アーリー剣士長」
「今日のダンジョン訓練、お前も同行してくれないか?」
「いいですよ。あ、でも、条件があります」
「なんだよ?」
「今度の休みの日、付いてきてほしい所があるんです」
「付いてきてほしい所? どこだそれ?」
「今は内緒です」
「はぁ、まぁ、来てくれるってならいいか」
そして、急遽アーリー剣士長とミラー術長の二人で勇者達を支えることになった。
「よーし、お前ら集まったな。今日は俺とミラー術長の二人が同行するからな、くれぐれも気を抜かんじゃないぞ!」
「じゃ、さっさと出発しましょう」
そして、強丞たちはダンジョンがある南門をくぐって移動し始めた。
「ダンジョンか、どんな所だろうな?」
「そんなの、行ってからのお楽しみで良いじゃないか」
「そうだな」
強丞と大海は呑気な会話を繰り広げ、南と雪菜とても暗い雰囲気で会話をしていた。
「はぁ、魔物倒すのか……はぁ」
「そうだね。倒すって、殺すってことなんでしょ?」
「私たち初めてだよね、生物を殺すってさ」
「うん、私たちに出来るかな?」
「……出来ないんじゃないかな? はぁ、帰りたい」
南と雪菜の後ろでは剣士長と術長が四人の勇者達についての会話をしていた。
「勇者様たちは、今回が初めての魔物討伐なんだぜ」
「そうね、勇者様たち出来るかしら?」
「無理だろうな。特に剣と槍の勇者様たちは、な」
「ですね。はぁ、一人で行きたくない理由が分かったわ」
「だろ」
「「はぁ、帰りたい」」
そして、勇者達四人と剣士長と術長は、ダンジョンに入っていった。
ーーーーー
ダンジョン攻略はハイライトで書こうかな
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俺がシャルル共和国に着く頃、勇者四人は戦闘訓練の真っ最中だった。
「ふっ、はっ、」
そんな息遣いで剣を振るうのは裕二強丞だ。
「おーい! そろそろお昼にしようぜ!」
強丞に声をかけたのは槍を背負った鈴木大海だ。
「分かった、すぐ行くよ。よし、最後に一振りは全力で、ふん!」
強丞は、最後の一振りを、敵が目の前にいる事を想定して、全力で剣を振り下ろした。すると、剣は空気を切り裂き、ブォン!! っと、ものすごい音が響いた。
「ふー、よし、行くか」
「こら! 先ずは汗を拭きなさい!」
そう言って、タオルを強丞に投げたのは弓を肩にかけた結城南だ。
「ぶふぉっ、あ、ありがとう」
そう言って、強丞はタオルで汗を拭き始めた。
「おーい、早くしないと、お昼食べられなくなっちゃうよ~」
「今行くよー」
そう声をかけたのは杖を持った風見雪菜だ。
「悪い、待たせたな」
「ほんと遅いんだから」
「ほら、行くぞ」
「おっ昼おっ昼」
「雪菜は食いしん坊だな」
「なっ、大海くんには言われたく無いよ!」
「雪菜、ダメだよ喧嘩しちゃ。ほら、強丞も大ちゃんのこと止めてよ」
「お、おう。そろそろ行かないと本当にお昼抜きになるぞ」
「「「誰のせいだと思ってるの!」」」
「え?」
今日も仲良くお昼に向かう四人だった。
その頃、王宮、王様の自室では……
「どうだ、勇者たちの力は?」
「そろそろ、限界だと思います」
「そうか。確か、この国の南側にダンジョンがあったよな?」
「はい」
「では、そこに向かわせろ」
「かしこまりました、団長達に報告してまいります」
「あぁ、頼む」
そして、国王専属の執事は部屋から姿を消した。
「まさか、四人とも勇者だったとはな、驚いたぞ。この国の国王に口伝があったな、確か……『一度の勇者召喚で呼べるのは最大四人。その中で本物はたった一人。もし、勇者召喚で五人召喚され、勇者が四人だった時魔王は討ち滅ぼされるだろう、五人目の者によって』か、本当にあいつがやってくれるのか? あんな、縛られるのが好きな気持ち悪い奴に?」
口伝は、あくまで言葉だ。何年も何十年も何百年も経っていたのなら、しょうがないだろう、ある一文が消え去っていても、とても大事なこれからの世界を揺るがす一文を忘れてもしょうがないだろう。
そして、強丞たちはお昼ご飯にギリギリ間に合った。
「今日は肉か!」
「大海は肉好きだよな」
「肉は美味いからな!」
「そうか」
俺たちは、ステーキ風な肉を頬張り米がないことに気落ちしていた。
「はぁ、お肉にはやっぱり米がいいよね」
「そうだよね、パンって飽きちゃったよ」
「雪菜もそう?」
「うん、南ちゃんも?」
「うん」
「「はぁ」」
そんなこんなでお昼ご飯を食べ終え、再び鍛錬に打ち込んでいた。そんな時だった。
「おーい、お前らちょっと集まれ!」
今集合をかけたのは宮廷剣士長のアーリーさんだ。
「どうしたんですか?」
「強丞よ、聞いて驚け明日からお前達にはダンジョンに行ってもらう」
「「ダンジョン?」」
南と雪菜は、何だそれって感じで、首を傾げている。
「ダンジョンは、魔物が生み出される迷路って感じだ。安心しろ、お前達が行くのは超初心者用のダンジョンだ。敵も今のお前らには弱っちぃもんだ」
「やっと、敵と戦えるのか!? 楽しみだぜ!!」
「おい、大海よ。あまりダンジョンを甘く見るなよ。あれは魔物の巣窟だ、そんな所に行くんだ、死ぬ可能性も十分にある。それを心に刻んでおけよ」
「大丈夫ですよ。何たって、俺たちは勇者なんですから!」
アーリーは多大な不安を抱えて次の日を迎えた。
「なぁ、ミラー術長」
「なんですか? アーリー剣士長」
「今日のダンジョン訓練、お前も同行してくれないか?」
「いいですよ。あ、でも、条件があります」
「なんだよ?」
「今度の休みの日、付いてきてほしい所があるんです」
「付いてきてほしい所? どこだそれ?」
「今は内緒です」
「はぁ、まぁ、来てくれるってならいいか」
そして、急遽アーリー剣士長とミラー術長の二人で勇者達を支えることになった。
「よーし、お前ら集まったな。今日は俺とミラー術長の二人が同行するからな、くれぐれも気を抜かんじゃないぞ!」
「じゃ、さっさと出発しましょう」
そして、強丞たちはダンジョンがある南門をくぐって移動し始めた。
「ダンジョンか、どんな所だろうな?」
「そんなの、行ってからのお楽しみで良いじゃないか」
「そうだな」
強丞と大海は呑気な会話を繰り広げ、南と雪菜とても暗い雰囲気で会話をしていた。
「はぁ、魔物倒すのか……はぁ」
「そうだね。倒すって、殺すってことなんでしょ?」
「私たち初めてだよね、生物を殺すってさ」
「うん、私たちに出来るかな?」
「……出来ないんじゃないかな? はぁ、帰りたい」
南と雪菜の後ろでは剣士長と術長が四人の勇者達についての会話をしていた。
「勇者様たちは、今回が初めての魔物討伐なんだぜ」
「そうね、勇者様たち出来るかしら?」
「無理だろうな。特に剣と槍の勇者様たちは、な」
「ですね。はぁ、一人で行きたくない理由が分かったわ」
「だろ」
「「はぁ、帰りたい」」
そして、勇者達四人と剣士長と術長は、ダンジョンに入っていった。
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ダンジョン攻略はハイライトで書こうかな
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