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謎
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あれから数日が経ち俺たちは一つの拠点を完成させていた。
「これでやっと、寝床が完成した」
『ナツよ。そろそろ狩に行こうぞ』
「分かった。じゃ、少し準備するから待ってろ」
俺はここ数日で、今いる場所の環境がほんの少しだけ理解していた。それは、弱肉強食だと言うことだ。
そして俺は、強者に辿り着いていた。
「今日はあいつの肉が食いたいな」
『って事は、溶岩地帯に行くのか?』
「その通り」
『では、このページだったな』
「ありがとうな。「マップ」」
ルガーノを開きそう唱えると、そのページに今まで通ってきた道が描かれていた。
「えっと、道はどっちだ?」
『はぁ、お主はいつまで経っても方向音痴だな』
「あはは~」
『まぁ、良い。道は我が教えてやるから、魔物は任せるぞ』
「分かってるよ」
俺たちは、溶岩地帯に向かう途中、集団の魔物に出会ってしまった。
『あれじゃな』
ルガーノは、マップのページを閉じ、新たなページを開いた。
「スキル「暗殺者」」
そう唱えると、手元にナイフが一本現れた。ナツメが地面を蹴ると、何処に居るのか、分からなくなってしまった。魔物たちは獲物を見つけたと思ったら一瞬で消え、宙に浮いている本だけが、その目に映し出されていた。
何処に行ったのか、周りを見るが気配を感じることが出来なかった。そして、次の瞬間。辺りは何処から発されているか分からない殺気で満たされた。それに怯え、魔物たちは中心に固まり、ガタガタと震えていた。
何処からともなく現れ、ナイフを逆手に持ち、真横に振ると、斬撃が魔物たちに飛んでいき、全ての個体が地面に倒れこんだ。
「よし、一丁上がり!」
『いつ見ても、凄まじいな』
「ん? 何か言ったか?」
『いや、何でもない』
「……そうか」
二人の間に沈黙が流れた。
「……」
『……あー、すまん。ただ、凄まじいと感じただけだ』
「なんだよ。脅かすなよ。俺たちの間に嘘は無しって言っただろ?」
『そうだったな』
二人で話していると魔物たちは魔石と何かを残して消えていった。
『お主、今回は肉がドロップしたようだぞ』
「まじ⁉︎ そろそろ食べたかったんだよな」
『羨ましい奴め。我も肉を食べたいのだぞ』
「元人間だからな。食べたいよな。拠点に戻ったらそれもどうにか出来るか考えてみるよ」
『ほ、本当か⁉︎』
「あ、あぁ、本当だ」
『必ずだぞ‼︎ 忘れないでないぞ‼︎』
「はいはい、「無限収納」これにお肉を入れてっと。さ、行こうぜ」
俺たちは火山地帯に到着した。
「いやー、いつ来てもここは暑いな」
『そうか? 我は何も感じないぞ?』
「お前は本だから、羨ましい奴め。「空調管理」ふー、これで涼しくなったな」
『そんな事は置いておいて、早く狩るぞ』
「はいはい」
その後俺たちは二時間ほど狩り続け相当な量のお肉やら野菜やらをゲットした。
「本当、不思議だよな。なんで溶岩を纏った魔物が野菜をドロップするんだよ」
『それは、誰も分かっておらんのだよ』
「そっか、それもいつか分かるといいな。さ、早く帰って食べるぞ!」
『食べる前に我を人間の姿にして欲しいのだぞ!』
「分かってるって」
俺たちは二人でいる空間を楽しみながら拠点に戻った。
その頃、地上では。
「あいつら、全然戻ってこないわね」
一人の受付嬢がボヤいていると、入口の扉が勢いよく開かれた。
「た、たた、大変だ⁉︎ れ、れれ、れレンジ達が、死体で見つかった‼︎」
その言葉に、ギルドの中は一瞬で静かになり、そして、
「「「「「な、なんだとおおおおおお!!!!!」」」」」
「これでやっと、寝床が完成した」
『ナツよ。そろそろ狩に行こうぞ』
「分かった。じゃ、少し準備するから待ってろ」
俺はここ数日で、今いる場所の環境がほんの少しだけ理解していた。それは、弱肉強食だと言うことだ。
そして俺は、強者に辿り着いていた。
「今日はあいつの肉が食いたいな」
『って事は、溶岩地帯に行くのか?』
「その通り」
『では、このページだったな』
「ありがとうな。「マップ」」
ルガーノを開きそう唱えると、そのページに今まで通ってきた道が描かれていた。
「えっと、道はどっちだ?」
『はぁ、お主はいつまで経っても方向音痴だな』
「あはは~」
『まぁ、良い。道は我が教えてやるから、魔物は任せるぞ』
「分かってるよ」
俺たちは、溶岩地帯に向かう途中、集団の魔物に出会ってしまった。
『あれじゃな』
ルガーノは、マップのページを閉じ、新たなページを開いた。
「スキル「暗殺者」」
そう唱えると、手元にナイフが一本現れた。ナツメが地面を蹴ると、何処に居るのか、分からなくなってしまった。魔物たちは獲物を見つけたと思ったら一瞬で消え、宙に浮いている本だけが、その目に映し出されていた。
何処に行ったのか、周りを見るが気配を感じることが出来なかった。そして、次の瞬間。辺りは何処から発されているか分からない殺気で満たされた。それに怯え、魔物たちは中心に固まり、ガタガタと震えていた。
何処からともなく現れ、ナイフを逆手に持ち、真横に振ると、斬撃が魔物たちに飛んでいき、全ての個体が地面に倒れこんだ。
「よし、一丁上がり!」
『いつ見ても、凄まじいな』
「ん? 何か言ったか?」
『いや、何でもない』
「……そうか」
二人の間に沈黙が流れた。
「……」
『……あー、すまん。ただ、凄まじいと感じただけだ』
「なんだよ。脅かすなよ。俺たちの間に嘘は無しって言っただろ?」
『そうだったな』
二人で話していると魔物たちは魔石と何かを残して消えていった。
『お主、今回は肉がドロップしたようだぞ』
「まじ⁉︎ そろそろ食べたかったんだよな」
『羨ましい奴め。我も肉を食べたいのだぞ』
「元人間だからな。食べたいよな。拠点に戻ったらそれもどうにか出来るか考えてみるよ」
『ほ、本当か⁉︎』
「あ、あぁ、本当だ」
『必ずだぞ‼︎ 忘れないでないぞ‼︎』
「はいはい、「無限収納」これにお肉を入れてっと。さ、行こうぜ」
俺たちは火山地帯に到着した。
「いやー、いつ来てもここは暑いな」
『そうか? 我は何も感じないぞ?』
「お前は本だから、羨ましい奴め。「空調管理」ふー、これで涼しくなったな」
『そんな事は置いておいて、早く狩るぞ』
「はいはい」
その後俺たちは二時間ほど狩り続け相当な量のお肉やら野菜やらをゲットした。
「本当、不思議だよな。なんで溶岩を纏った魔物が野菜をドロップするんだよ」
『それは、誰も分かっておらんのだよ』
「そっか、それもいつか分かるといいな。さ、早く帰って食べるぞ!」
『食べる前に我を人間の姿にして欲しいのだぞ!』
「分かってるって」
俺たちは二人でいる空間を楽しみながら拠点に戻った。
その頃、地上では。
「あいつら、全然戻ってこないわね」
一人の受付嬢がボヤいていると、入口の扉が勢いよく開かれた。
「た、たた、大変だ⁉︎ れ、れれ、れレンジ達が、死体で見つかった‼︎」
その言葉に、ギルドの中は一瞬で静かになり、そして、
「「「「「な、なんだとおおおおおお!!!!!」」」」」
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