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最後の戦い2
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次で終わり
ーーーーー
「全世界にいる、斥候に通達しナツメを捜索せよ!!」
今、大きな丸いテーブルを囲んでいるのは、全世界の国王。ギルドマスター達だ。
シャルル王国の国王がそう告げると、1人手を挙げる者がいた。
「なんだ?」
「それについては、いい情報を持っている」
「お前は?」
「私は、この国のギルドマスターをしている者だ。まず、今回あいつが指名手配されたのは、王都の南に位置している村が滅んだのが原因だ。そして、それを発見したのが私のギルドの1人だった」
「まだ、この国の近くに居ると、そういうことか?」
「そうです」
「分かった。では、この国の周りを中心的に探すように伝えろ!」
各国の王と各国のギルドマスターは、足早にその会議室を後にした。
「このことは、絶対に他の貴族に伝えるな。絶対に面倒なことになるからな」
「畏まりました」
それから、一週間後。
「国王陛下! 朗報です」
「なんだ、申してみよ」
「は! 指名手配犯、ナツメとその一行を見つけたと情報がありました」
「本当か!? 確かな情報です」
「して、場所はどこだ?」
「それが……」
「どうした? まさか、誰も入れないような場所なのか?」
「……そのまさかです。場所はこの国でもありません。奴は、はじまりのダンジョン内部に拠点を作っているようです」
「何!! まさか、魔国のそれもはじまりのダンジョンだと。一体どうやって、こんな短時間でそんな遠くに移動した。それに、はじまりのダンジョンなんて、誰も入れないじゃないか」
国王は、物凄く悩んでいた。だが、そんな国王にとって物凄く嬉しいことが起きた。
扉が物凄い勢いで開けられた。
「国王陛下! 緊急事態です」
今、全世界のお偉いさんのところでも同じような事が起きていた。
「奴が、ナツメが現れました。場所は、キャメル王国です」
「ここに来るのも久しぶりだな」
「ここに、お兄ちゃんが召喚されたんだね」
「そうだな」
「ご主人様が、ここから追放されなかったら、にゃぽとも合わなかったんだよね」
「ああ。さて、全世界に指名手配されたんだよな。なら、それらしく行こうじゃないか」
そして俺は、王宮に降り立った。
「よ、お前ら久しぶりだな」
「お前、ナツメ!!」
「ナツメくん」
勇者たちの目の前に降り立つと、勇者たちは、信じられないような顔をしていたり、怒ったような顔をしていた。
「ナツメくん。村を滅ぼしたのって、本当?」
「あぁ、本当だ」
「なんだその悪気のない返事は」
「いや、悪気はあるぞ。ただ、俺にも事情があるんだよ」
「あるわけないだろ、そんな言い方!」
「お前は、何におこってるんだ? 俺本人にか? それとも、俺がやった行為にか? それ以外に怒ってるのか?」
「俺は、お前のその態度にも、お前がやった行為にも怒ってるんだ!
そう言いって、強丞と他の勇者たちは剣を抜いた。
「おい、教えたよな。敵わない相手には剣を抜くなと言っただろ?」
「もう、お前が知ったる俺たちじゃない」
「そうか」
「行くぞ!!」
「「「了解」」」
「ミイナとにゃぽは手を出すなよ」
「「分かったよ」」
「行くぞ、ルガーノ」
『うむ』
最初に動いたのは強丞だった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「あれほど、喋るなって言ったのに。「武神(剣)」」
強丞の剣を止めた。すると、右から南の弓が、左から雪なの氷魔法が、そして大海は強丞を飛び越えて上から槍を突いてきた。俺はそれを全てを剣のみで受けきった。
「これで分かっただろ? あ、誰も聞いてない」
俺が剣を動かした時、強丞は吹き飛び、弓矢を叩き落とし、魔法は剣を振った時の波動で吹き飛ばし、槍はバッキバキに折ってやった。
そして、勇者たちはあっけなく負けた。
「嘘だ。勇者たちが、負けた?」
「こんなの、誰が勝てるんだよ」
「ここか? 奴が居るのは」
「お、魔王じゃん。何しに来たんだよ?」
「何しにか、お前キャスを殺したんだろ?」
「あぁ、殺したな。大事な妹を殺されたからな」
「は? 何を言ってるんだ? お前が、キャスを意味も無く殺したんだろ?」
「お前、誰からそのことを聞いたんだよ。」
「人間の王に言われたぞ」
俺は、その言葉に笑うことしか出来なかった。
「馬鹿かよ。なんで、人間に化けた魔族を殺して俺がそう言われるんだよ。人間と魔族って争ってるんだろ?」
「何、まさか。そんな」
「で、どうする? 戦う理由は無くなったぞ」
「ご主人様、まだ無くなってないですよ」
「あ、そっか。気づかないでくれるとうれしいな」
そんなことを、魔王に聞こえない声で話していた。
「何を言ってる。それでも、キャスを殺されたんだ。来い、お前ら!!」
そう言って、魔王は巨大な魔法陣を展開した。
「このために、どれだけ魔力を溜めたことか」
空中に展開された魔法陣が、地面に着いた瞬間。魔法陣からいくつもの気配を感じられた。
「ここから出てくるのは、3000のスケルトンだ。これで貴様も……」
「ルガーノ」
『了解』
「成仏しろ。「ホーリーサンシャイン」」
「な!?」
俺が放った魔法で魔法陣から出てくるスケルトンはことごとく消えていった。
「魔王も、こんなに弱いのか」
「嘘だ。私が、何日も掛けて作ったんだぞ」
「はぁ、お前ら弱すぎ。それで、世界最強かよ」
「キャメル王国なら、召喚された勇者が居るはずだ。勇者たちならどうにかしてくれるだろう」
「それが、勇者。魔王。どちらも呆気なく負ました」
「そうかそうか。っ!? それは、本当か?」
「誠であります」
その言葉に、国王は顔を真っ青にしていた。
「はぁ。もう、こんなところに用なんてない。消えちまえ」
そして俺は、黒い光を手に集めた。俺を止める奴はもう居ない。
「ふ!」
そして、黒い光が、キャメル王国はを包んだ。
「な、なんだこれは」
「う、体が……」
俺の耳には住民たちの阿鼻叫喚が聞こえた。
「あれ、なんで俺こ、ん、な……」
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「全世界にいる、斥候に通達しナツメを捜索せよ!!」
今、大きな丸いテーブルを囲んでいるのは、全世界の国王。ギルドマスター達だ。
シャルル王国の国王がそう告げると、1人手を挙げる者がいた。
「なんだ?」
「それについては、いい情報を持っている」
「お前は?」
「私は、この国のギルドマスターをしている者だ。まず、今回あいつが指名手配されたのは、王都の南に位置している村が滅んだのが原因だ。そして、それを発見したのが私のギルドの1人だった」
「まだ、この国の近くに居ると、そういうことか?」
「そうです」
「分かった。では、この国の周りを中心的に探すように伝えろ!」
各国の王と各国のギルドマスターは、足早にその会議室を後にした。
「このことは、絶対に他の貴族に伝えるな。絶対に面倒なことになるからな」
「畏まりました」
それから、一週間後。
「国王陛下! 朗報です」
「なんだ、申してみよ」
「は! 指名手配犯、ナツメとその一行を見つけたと情報がありました」
「本当か!? 確かな情報です」
「して、場所はどこだ?」
「それが……」
「どうした? まさか、誰も入れないような場所なのか?」
「……そのまさかです。場所はこの国でもありません。奴は、はじまりのダンジョン内部に拠点を作っているようです」
「何!! まさか、魔国のそれもはじまりのダンジョンだと。一体どうやって、こんな短時間でそんな遠くに移動した。それに、はじまりのダンジョンなんて、誰も入れないじゃないか」
国王は、物凄く悩んでいた。だが、そんな国王にとって物凄く嬉しいことが起きた。
扉が物凄い勢いで開けられた。
「国王陛下! 緊急事態です」
今、全世界のお偉いさんのところでも同じような事が起きていた。
「奴が、ナツメが現れました。場所は、キャメル王国です」
「ここに来るのも久しぶりだな」
「ここに、お兄ちゃんが召喚されたんだね」
「そうだな」
「ご主人様が、ここから追放されなかったら、にゃぽとも合わなかったんだよね」
「ああ。さて、全世界に指名手配されたんだよな。なら、それらしく行こうじゃないか」
そして俺は、王宮に降り立った。
「よ、お前ら久しぶりだな」
「お前、ナツメ!!」
「ナツメくん」
勇者たちの目の前に降り立つと、勇者たちは、信じられないような顔をしていたり、怒ったような顔をしていた。
「ナツメくん。村を滅ぼしたのって、本当?」
「あぁ、本当だ」
「なんだその悪気のない返事は」
「いや、悪気はあるぞ。ただ、俺にも事情があるんだよ」
「あるわけないだろ、そんな言い方!」
「お前は、何におこってるんだ? 俺本人にか? それとも、俺がやった行為にか? それ以外に怒ってるのか?」
「俺は、お前のその態度にも、お前がやった行為にも怒ってるんだ!
そう言いって、強丞と他の勇者たちは剣を抜いた。
「おい、教えたよな。敵わない相手には剣を抜くなと言っただろ?」
「もう、お前が知ったる俺たちじゃない」
「そうか」
「行くぞ!!」
「「「了解」」」
「ミイナとにゃぽは手を出すなよ」
「「分かったよ」」
「行くぞ、ルガーノ」
『うむ』
最初に動いたのは強丞だった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「あれほど、喋るなって言ったのに。「武神(剣)」」
強丞の剣を止めた。すると、右から南の弓が、左から雪なの氷魔法が、そして大海は強丞を飛び越えて上から槍を突いてきた。俺はそれを全てを剣のみで受けきった。
「これで分かっただろ? あ、誰も聞いてない」
俺が剣を動かした時、強丞は吹き飛び、弓矢を叩き落とし、魔法は剣を振った時の波動で吹き飛ばし、槍はバッキバキに折ってやった。
そして、勇者たちはあっけなく負けた。
「嘘だ。勇者たちが、負けた?」
「こんなの、誰が勝てるんだよ」
「ここか? 奴が居るのは」
「お、魔王じゃん。何しに来たんだよ?」
「何しにか、お前キャスを殺したんだろ?」
「あぁ、殺したな。大事な妹を殺されたからな」
「は? 何を言ってるんだ? お前が、キャスを意味も無く殺したんだろ?」
「お前、誰からそのことを聞いたんだよ。」
「人間の王に言われたぞ」
俺は、その言葉に笑うことしか出来なかった。
「馬鹿かよ。なんで、人間に化けた魔族を殺して俺がそう言われるんだよ。人間と魔族って争ってるんだろ?」
「何、まさか。そんな」
「で、どうする? 戦う理由は無くなったぞ」
「ご主人様、まだ無くなってないですよ」
「あ、そっか。気づかないでくれるとうれしいな」
そんなことを、魔王に聞こえない声で話していた。
「何を言ってる。それでも、キャスを殺されたんだ。来い、お前ら!!」
そう言って、魔王は巨大な魔法陣を展開した。
「このために、どれだけ魔力を溜めたことか」
空中に展開された魔法陣が、地面に着いた瞬間。魔法陣からいくつもの気配を感じられた。
「ここから出てくるのは、3000のスケルトンだ。これで貴様も……」
「ルガーノ」
『了解』
「成仏しろ。「ホーリーサンシャイン」」
「な!?」
俺が放った魔法で魔法陣から出てくるスケルトンはことごとく消えていった。
「魔王も、こんなに弱いのか」
「嘘だ。私が、何日も掛けて作ったんだぞ」
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「そうかそうか。っ!? それは、本当か?」
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その言葉に、国王は顔を真っ青にしていた。
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そして俺は、黒い光を手に集めた。俺を止める奴はもう居ない。
「ふ!」
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