4 / 42
第1章 人狼さん、親友探しの旅に出る
04話 人狼さん、神様に騙される
しおりを挟む
次に目を覚ますと、そこは森の中だった。
(……ここは?)
地面に仰向けで寝ているようで、視界には青い空とそれを遮る木々の葉が見える。
木漏れ日が降り注ぐ中、まぶしさに思わず手をかざし、そして気づく違和感。
(? 私の手、こんなに大きかったっけ?)
ぼんやりとした頭で考え、先ほどまでのやり取りを思い出していく。
ああ、そうだ。この体、私の体じゃないんだった。確か新しい体は、人狼という亜人だったはず。
そんなことを思いながら、かざした手をそのまま握りしめてみると、骨ばった筋が浮き出る。
人間じゃないからなのかな、なんか男の人の手みたい……。
……?!
いやこれ、モロ男の人の手なんじゃないの?!
勢いよく起き上がり、そのまま首から下を見る。
そこにあるのは見事に平らな胸と、それに続くがっしりとした下半身。どこからどう見ても、女性らしさの欠片も無い体が、そこにはあった。
(え? ちょっと、どういうこと?!)
混乱しつつ震える手で触ってみても、現実は変わらない。柔らかさなど一つも無い、真っ平らな胸の感触のみが、事実を伝えてくる。
諦めきれずに襟元の布を引っ張り、中を覗いてみるが、どう頑張っても女の胸には見えない。むしろ、程よく筋肉の乗った男らしい体が確認できただけだった。
「……やられた」
下草の生い茂った地面に手と膝をつき、うなだれる。
漏れ出た声も低い男の声で、これは下の確認をしなくても男の体だとわかる。
(完っ璧に騙された!!)
それしか頭に浮かばない。
人狼の件は、納得していた。
けど、性別の話は聞いていない。まさか女じゃなく、男の体に転移させられるとは思いもよらなかった。というか、普通は思いもしないよね?!
「邪神め……」
つい口から出たけど、この際、邪神認定で良いと思う。
そういえば、黒狼の体を復元したとは言っていたけど、性別の話は一切しなかったよね、あの神様。
だから意識もせずに新しい体は同性だと思い込んでいたし、それ以外は思いもしなかった。男の体だとわかっていたら、こっちも転移なんかしなかったし、断固と断っていたはず。
それを見越して、故意に隠していたとしか思えない。
だとしたら、あの神様、性格が悪すぎないかな?!
そこまでして転移させたかったとか、すごい執念を感じる。
まぁ、神様曰く、漸く見つけた魂だもんね。男も女も関係ない。そりゃ、逃がすわけないよね。
最後の満面の笑みを思い出して、更にうなだれる。なんだか物凄い敗北感を感じるんだけど、気のせいだろうか。
(いやー、元女子高生に男として生き直せとか、どんだけハードモードなのかなぁ?! やっていける自信が無いんだけど!!)
思わず目頭が熱くなるが、この姿で泣くのはちょっと勘弁しいたい。
鏡が無いから顔は見えないけれど、がっしりとした体格のいい男が女々しく泣く構図はいただけないし、自分だって見たくない。
泣くぐらいなら、これからのことを考えた方が前向きでいい。というか、そうでも思わないとやってられない。
迂闊に信じた自分が馬鹿だったんだしなっ!!
……とにかく、転移は成功したんだよね。
ということは他のクラスメイトやヒナも来ているはず。性別のことは一先ず置いといて、まずは現状をしっかりと確認しよう。
うん、泣いてない。泣いている暇なんか無いよね。
無言で起き上がり、衣服の確認をする。
丈夫で厚い布の服に、皮で出来たと思われる胸当てと籠手、それにごついロングブーツ。
肘の下まである籠手は、金属の板が縫い付けられていて、盾代わりとしての用途もありそうだ。
そして両足の太ももには、ベルトで固定された短剣が一振りづつ装備されている。鞘から抜きやすいように、どちらも体の外側に沿うように取り付けられていて、これがこの体の武器だと認識する。
そういえばこの体、人間じゃなく人狼だったと思い出し、おそるおそる頭に手をやり触って見る。
あたたかいモノが手に触れ、同時にくすぐったさに動くそれが、「獣の耳」だと分かる。
「本物……」
思わず口から出た低い音に、軽く驚く。
落ち着いてから改めて聞いたけど、いい声してるよね。自分の声だということに軽く凹むけど。
次に体をひねり、腰を見ると、そこには予想通りふさふさな黒い尻尾が。
うん、流石人狼、立派な尻尾だ。
この尻尾のせいで、武器が太ももにあるんだろうね。腰に剣をさしていたら、尻尾を振った時にぶつかって邪魔になるもんね。
そんなことを思いつつ、つい尻尾をモフモフしてしまう。
この感触、昔家で飼っていた大型犬を思い出すなぁ。メッチャ癒される。
……いや、確かに癒されるんだけど、同時になんだかもの凄く体に違和感を感じるような……?
まあ、自分の尻尾を触るというあり得ない状況に、脳が追い付いてないんだろうね。これはこれで現実として受け入れて、徐々に慣れるしかないかな。男の体なのもきっと慣れるはず。うん。
次に、足元に投げ出されていた袋を草の中から拾い上げ、中を覗き込む。
替えの服らしきものと、数枚の金貨が入った小袋が一つ。これがこの体の持ち物らしい。これが多いのか少ないのかは分からないけど、心置きなく使わせてもらおうと思う。
それを肩から下げて出発の準備をする。
まずは最初の計画通りに、ヒナを探そう。
というか、何でヒナのそばに転移させてくれなかったのかなぁ。余計な手間だよね。
いや待て。
この姿じゃ、隣にいても私だなんてわからないか……。
もし、この姿でヒナの前に転移してたら、さっきみたいに確実にテンパってたと思う。だとすると、ただの怪しい人だよね。
そんな相手に従姉妹や親友とかいわれても、簡単には信じてくれなさそうだ。
しかも、周囲に他のクラスメイトも居るかもしれない状況なわけでしょ。
どう考えても、ファーストコンタクトが最悪になるのは避けられなさそう。
うん。よく考えた結果で、森に一人なわけね。
仮に同性だったとしても、外見が全く違うわけだし、説明が大変だよね。
というか、納得いく説明が出来る気がしない。最悪、巻き込まれで転移してきたことまで口走りそうだ。
まず自分が落ち着いてから、ヒナ達と接触するのが望ましいという感じかな。思ったより考えてるんだね、あの神様。
だからこそ、この性別詐欺は悪質過ぎるんだけど。
神様の案件は……人狼や黒狼のイメージを改善すればいいんだっけ? それはその後でいいか。というか、いつも通りの私で良いっていう話だし、問題ないだろう。
それでヒナを見つけて、事情を話して。
……話して、受け入れてくれるかなぁ。
はぁ。
(……ここは?)
地面に仰向けで寝ているようで、視界には青い空とそれを遮る木々の葉が見える。
木漏れ日が降り注ぐ中、まぶしさに思わず手をかざし、そして気づく違和感。
(? 私の手、こんなに大きかったっけ?)
ぼんやりとした頭で考え、先ほどまでのやり取りを思い出していく。
ああ、そうだ。この体、私の体じゃないんだった。確か新しい体は、人狼という亜人だったはず。
そんなことを思いながら、かざした手をそのまま握りしめてみると、骨ばった筋が浮き出る。
人間じゃないからなのかな、なんか男の人の手みたい……。
……?!
いやこれ、モロ男の人の手なんじゃないの?!
勢いよく起き上がり、そのまま首から下を見る。
そこにあるのは見事に平らな胸と、それに続くがっしりとした下半身。どこからどう見ても、女性らしさの欠片も無い体が、そこにはあった。
(え? ちょっと、どういうこと?!)
混乱しつつ震える手で触ってみても、現実は変わらない。柔らかさなど一つも無い、真っ平らな胸の感触のみが、事実を伝えてくる。
諦めきれずに襟元の布を引っ張り、中を覗いてみるが、どう頑張っても女の胸には見えない。むしろ、程よく筋肉の乗った男らしい体が確認できただけだった。
「……やられた」
下草の生い茂った地面に手と膝をつき、うなだれる。
漏れ出た声も低い男の声で、これは下の確認をしなくても男の体だとわかる。
(完っ璧に騙された!!)
それしか頭に浮かばない。
人狼の件は、納得していた。
けど、性別の話は聞いていない。まさか女じゃなく、男の体に転移させられるとは思いもよらなかった。というか、普通は思いもしないよね?!
「邪神め……」
つい口から出たけど、この際、邪神認定で良いと思う。
そういえば、黒狼の体を復元したとは言っていたけど、性別の話は一切しなかったよね、あの神様。
だから意識もせずに新しい体は同性だと思い込んでいたし、それ以外は思いもしなかった。男の体だとわかっていたら、こっちも転移なんかしなかったし、断固と断っていたはず。
それを見越して、故意に隠していたとしか思えない。
だとしたら、あの神様、性格が悪すぎないかな?!
そこまでして転移させたかったとか、すごい執念を感じる。
まぁ、神様曰く、漸く見つけた魂だもんね。男も女も関係ない。そりゃ、逃がすわけないよね。
最後の満面の笑みを思い出して、更にうなだれる。なんだか物凄い敗北感を感じるんだけど、気のせいだろうか。
(いやー、元女子高生に男として生き直せとか、どんだけハードモードなのかなぁ?! やっていける自信が無いんだけど!!)
思わず目頭が熱くなるが、この姿で泣くのはちょっと勘弁しいたい。
鏡が無いから顔は見えないけれど、がっしりとした体格のいい男が女々しく泣く構図はいただけないし、自分だって見たくない。
泣くぐらいなら、これからのことを考えた方が前向きでいい。というか、そうでも思わないとやってられない。
迂闊に信じた自分が馬鹿だったんだしなっ!!
……とにかく、転移は成功したんだよね。
ということは他のクラスメイトやヒナも来ているはず。性別のことは一先ず置いといて、まずは現状をしっかりと確認しよう。
うん、泣いてない。泣いている暇なんか無いよね。
無言で起き上がり、衣服の確認をする。
丈夫で厚い布の服に、皮で出来たと思われる胸当てと籠手、それにごついロングブーツ。
肘の下まである籠手は、金属の板が縫い付けられていて、盾代わりとしての用途もありそうだ。
そして両足の太ももには、ベルトで固定された短剣が一振りづつ装備されている。鞘から抜きやすいように、どちらも体の外側に沿うように取り付けられていて、これがこの体の武器だと認識する。
そういえばこの体、人間じゃなく人狼だったと思い出し、おそるおそる頭に手をやり触って見る。
あたたかいモノが手に触れ、同時にくすぐったさに動くそれが、「獣の耳」だと分かる。
「本物……」
思わず口から出た低い音に、軽く驚く。
落ち着いてから改めて聞いたけど、いい声してるよね。自分の声だということに軽く凹むけど。
次に体をひねり、腰を見ると、そこには予想通りふさふさな黒い尻尾が。
うん、流石人狼、立派な尻尾だ。
この尻尾のせいで、武器が太ももにあるんだろうね。腰に剣をさしていたら、尻尾を振った時にぶつかって邪魔になるもんね。
そんなことを思いつつ、つい尻尾をモフモフしてしまう。
この感触、昔家で飼っていた大型犬を思い出すなぁ。メッチャ癒される。
……いや、確かに癒されるんだけど、同時になんだかもの凄く体に違和感を感じるような……?
まあ、自分の尻尾を触るというあり得ない状況に、脳が追い付いてないんだろうね。これはこれで現実として受け入れて、徐々に慣れるしかないかな。男の体なのもきっと慣れるはず。うん。
次に、足元に投げ出されていた袋を草の中から拾い上げ、中を覗き込む。
替えの服らしきものと、数枚の金貨が入った小袋が一つ。これがこの体の持ち物らしい。これが多いのか少ないのかは分からないけど、心置きなく使わせてもらおうと思う。
それを肩から下げて出発の準備をする。
まずは最初の計画通りに、ヒナを探そう。
というか、何でヒナのそばに転移させてくれなかったのかなぁ。余計な手間だよね。
いや待て。
この姿じゃ、隣にいても私だなんてわからないか……。
もし、この姿でヒナの前に転移してたら、さっきみたいに確実にテンパってたと思う。だとすると、ただの怪しい人だよね。
そんな相手に従姉妹や親友とかいわれても、簡単には信じてくれなさそうだ。
しかも、周囲に他のクラスメイトも居るかもしれない状況なわけでしょ。
どう考えても、ファーストコンタクトが最悪になるのは避けられなさそう。
うん。よく考えた結果で、森に一人なわけね。
仮に同性だったとしても、外見が全く違うわけだし、説明が大変だよね。
というか、納得いく説明が出来る気がしない。最悪、巻き込まれで転移してきたことまで口走りそうだ。
まず自分が落ち着いてから、ヒナ達と接触するのが望ましいという感じかな。思ったより考えてるんだね、あの神様。
だからこそ、この性別詐欺は悪質過ぎるんだけど。
神様の案件は……人狼や黒狼のイメージを改善すればいいんだっけ? それはその後でいいか。というか、いつも通りの私で良いっていう話だし、問題ないだろう。
それでヒナを見つけて、事情を話して。
……話して、受け入れてくれるかなぁ。
はぁ。
0
あなたにおすすめの小説
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
神様!スローライフには準備が多すぎる!
わか
ファンタジー
超超超ご都合主義
人に興味が無い社会人の唯一の趣味が
な〇う系やアルファポリスでファンタジー物語を、ピッ〇マやLIN〇漫画で異世界漫画を読み漁る事。
寝る前にはあるはずないのに
「もし異世界に転生するならこのスキルは絶対いるしこれもこれも大事だよね」
とシュミレーションして一日が終わる。
そんなどこでもいる厨二病社会人の
ご都合主義異世界ファンタジー!
異世界ファンタジー系物語読みまくってる私はスローライフがどれだけ危険で大変か知ってます。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる