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その後
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「…ちゃん…ゆうちゃん、起きられる?」
会長の声で目を覚ました。
「起きました。」
「結城くん。よかった。」
「ゆうちゃん、急に意識が戻ったと思ったら倒れたんだよ。」
体への負荷は相当だと知っていたのに無理をしすぎたらしい。
今の時刻は16時40分。時間がかかりすぎた。
「結城くん、大丈夫?」
「大丈夫です。時間がないので、見たことを伝えますね。」
僕は見たことと考察を混ぜながら、生きていること、妹さんと仲がいいこと、ご両親が亡くなっているような発言をしていたことを伝えた。
「そうですか…」
「…ご両親とちゃんと話してみたらいいと思います。後悔しないように。」
「そうですね。連絡してみようと思います。柚月…妹と仲良くなるためにも。」
「…ゆうちゃん、全部話して。」
会長は僕が1つ隠している話があることを察したのだろう。
「…僕が見た景色には白石先輩と妹さんの他にもう1人いました。その人を妹さんに紹介するときに、白石先輩は好きな人と紹介していました。未来を見たからといって言ってもいいのかわからなかったんです。」
僕は自分で自分にナイフを向ける。傷つくのは僕だけだ。
「白石先輩、言ってもいいですか?」
「…私はいいよ。」
「じゃあ言います。…会長が一緒にいました。多分恋人として。」
静まり返った。
「そっか。」
「やっぱりそうですよね。」
会長と白石先輩は納得したように話し始めた。
「白石先輩、あと未来に不安はありますか?」
「いえ。ないです。」
「だとしたら多分記憶を失わなくなったと思います。僕、体力を結構消耗してしまったので帰りますね。」
僕は空気に耐えられなくて、カバンを持って生徒会室を出た。
僕は失恋をした。
僕と結ばれる未来なんてなかった。
幸せならそれでいいなんて思えなくて、僕は雨の中傘をささず泣きながら帰った。
桜のそばにいた儚い白石先輩に一目惚れして、生徒会補佐を名乗り出て近づいて、未来を見て、告白もせずに失恋した。
気付くのが遅い、桜が散るように綺麗な初恋だった。
僕はずぶ濡れになって歩いた。ひたすら歩いた。
冷静になって、おめでとうと言えるように。
スマホに通知がきた。会長からだ。
『しろちゃんと付き合った。』
両想いなんだから付き合わないほうが変だ。
僕は既読をつけて、ボイスメッセージを送った。
『会長、白石先輩、僕の分までお幸せに!』
できる限り明るく。僕の寿命を悟られないように。
僕は先輩の未来を見た代償に未来が見られなくなり、寿命が縮んだ。
元々高校卒業までの命だ。好きな人に使って死ねるなら本望だろう。
僕は目を閉じて願った。
“白石先輩が、白石紗月さんが幸せでありますように”
会長の声で目を覚ました。
「起きました。」
「結城くん。よかった。」
「ゆうちゃん、急に意識が戻ったと思ったら倒れたんだよ。」
体への負荷は相当だと知っていたのに無理をしすぎたらしい。
今の時刻は16時40分。時間がかかりすぎた。
「結城くん、大丈夫?」
「大丈夫です。時間がないので、見たことを伝えますね。」
僕は見たことと考察を混ぜながら、生きていること、妹さんと仲がいいこと、ご両親が亡くなっているような発言をしていたことを伝えた。
「そうですか…」
「…ご両親とちゃんと話してみたらいいと思います。後悔しないように。」
「そうですね。連絡してみようと思います。柚月…妹と仲良くなるためにも。」
「…ゆうちゃん、全部話して。」
会長は僕が1つ隠している話があることを察したのだろう。
「…僕が見た景色には白石先輩と妹さんの他にもう1人いました。その人を妹さんに紹介するときに、白石先輩は好きな人と紹介していました。未来を見たからといって言ってもいいのかわからなかったんです。」
僕は自分で自分にナイフを向ける。傷つくのは僕だけだ。
「白石先輩、言ってもいいですか?」
「…私はいいよ。」
「じゃあ言います。…会長が一緒にいました。多分恋人として。」
静まり返った。
「そっか。」
「やっぱりそうですよね。」
会長と白石先輩は納得したように話し始めた。
「白石先輩、あと未来に不安はありますか?」
「いえ。ないです。」
「だとしたら多分記憶を失わなくなったと思います。僕、体力を結構消耗してしまったので帰りますね。」
僕は空気に耐えられなくて、カバンを持って生徒会室を出た。
僕は失恋をした。
僕と結ばれる未来なんてなかった。
幸せならそれでいいなんて思えなくて、僕は雨の中傘をささず泣きながら帰った。
桜のそばにいた儚い白石先輩に一目惚れして、生徒会補佐を名乗り出て近づいて、未来を見て、告白もせずに失恋した。
気付くのが遅い、桜が散るように綺麗な初恋だった。
僕はずぶ濡れになって歩いた。ひたすら歩いた。
冷静になって、おめでとうと言えるように。
スマホに通知がきた。会長からだ。
『しろちゃんと付き合った。』
両想いなんだから付き合わないほうが変だ。
僕は既読をつけて、ボイスメッセージを送った。
『会長、白石先輩、僕の分までお幸せに!』
できる限り明るく。僕の寿命を悟られないように。
僕は先輩の未来を見た代償に未来が見られなくなり、寿命が縮んだ。
元々高校卒業までの命だ。好きな人に使って死ねるなら本望だろう。
僕は目を閉じて願った。
“白石先輩が、白石紗月さんが幸せでありますように”
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