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第2章 波乱含みの
2-10 腹黒
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容赦なく攻め立てられ、俺は喘ぐ。
トワというバー、本来なら客が入るスペースの、バーカウンターにて。
ノルルに俺のモノを咥えられ、生温かい口の温度を感じながらヌルヌルと舌で舐められ弄られる。
後ろはグレジルに奥に何度も突き動かされる。
「はっ、ああっ、、、あっ」
腰の動きとともに喘ぎ声が漏れる。
この頃、俺自身がヤバイ。
ティフィの肉体がすごいのが悪いのだが、二人にヤられる快感というのがやめられない。
レインとルアン王子に毎晩何回もヤられるのも、もはや日常と化している。
あの二人は競い合うので際限がない。
ルアン王子は俺がティフィではないと理解しているはずだが、ティフィの肉体を求めてしまうのか。
俺は中に注がれながら外に出す。
ノルルの口に出したのに、口を拭いながら微笑む姿は反則級である。
これで惚れない奴がいたら見てみたいぐらいの色男である。
こうしてノルルは客に貢がれていくのだな。
人が生きるのに、他人は必要だ。
一人ではここまで気持ち良くならない。
女性を抱く行為はそれなりに好きだと思ったが、俺にとってはそこまで必要のない行為だった。
けれど、男に抱かれるという行為がこんなにも惹かれるものだったとは。
ティフィの肉体ありきだと思うが。
快楽の余韻を楽しむ。
「、、、すごすぎる」
感想が素直に口から漏れてしまう。
「そりゃあ良かった」
まだ中に挿れているのに、顔に腕をまわしグレジルは唇を重ね、粘っこく舌を絡めてくる。
グレジルの手はゆっくりと再び敏感な部分に落ちてくる。
「ん、、、あ、、、」
「二回目をやりたいのはわかるが、次は俺の番だ」
強制的にグレジルのモノは俺のなかから退散させられた。
名残惜しいと思う間もなく、ノルルの硬いモノが俺のなかに挿ってくる。
「あっ、、、ノルルっ」
最初から激しく腰を動かされる。
「激しい方が好きなんだろ」
「、、、もっと強く」
「ご要望通り、女王様」
「ああっ」
ノルルはさらに深く激しく動く。
素人だったら気持ちいいを軽く通り越して痛いレベルなのかもしれない。
ティフィの肉体では快楽としてしか感じないが。
ドロドロにされても、この行為はまだまだ続く。
次の店でも続く。
本当にティフィは女王様だ。
彼らは本来は商売として人を抱くはずなのに、ティフィに対してだけは仕事外の扱いである。
甘く爛れた生活だ。
まるでそれぞれの店で競っているかのように。
もしかして競っていたのか?
誰がどれだけティフィをとろけさせるかとかで。
もちろん薬の納品もキッチリしたが。
死体の噂が広まっていたら、この配達も終了していたのだろうか。
そうだとしたら、消失させて正解だったな。
朝一に出て、昼過ぎに薬屋に帰ってきた。
どれだけヤられようと、ティフィの肉体は疲れを知らない。
まだまだ戦えそうで怖い。
いや、しっかり戦えるのだろうな。
夜になれば、またいくらでも欲しがるのだから。
どこまでも際限なく。
カランコロンと扉を開けると、中に人が待っていた。
「おや?」
「やあ」
客用に置かれている丸イスに座ってギットが待っていた。
イケメンな冒険者が軽く手をあげている。
「薬の配達だったか」
「怪我、、、しているようでもないし、誰か薬が必要なのか」
俺はカウンターの中に入りながらギットに尋ねる。
苦笑いしながらギットが答える。
「俺が薬を必要だとは思わないのか」
「怪我していないなら必要ないだろ?」
いや、もしかしたら怪我しても薬は必要ないのか。
おそらくギットは治療魔法も使えるだろう。
治療魔法を使えるということは病気でも自分で治療できるということだが、ギットは病とは無縁のような気がする。病の方が彼から逃げていく気がする。
この薬屋は裏路地なので、他よりも涼しいことは涼しいが、快適というほどの温度ではない。
今はどこも暑い。この地の夏真っ盛り。
それでも、ギットは熱中症でここに来たわけでもないし、ギットだったら自分の身のまわりを魔法で涼しくできるだろう。
あ、ちなみに、いくら暑かろうとこの地方には夏休みという休暇はない。
学校も休暇という制度はなく、学び終えたら即卒業というのがこの地の学校である。
「実は、、、珍しい薬を探している」
「珍しい?じゃ、ここにはないな」
ここに売り物としてあるのは普通の薬だ。
常備薬として使うような薬だけだ。
「何も聞いていないのに即答かよっ。確かにこの周辺の街どころか大都市の薬屋にもなかったけど」
「、、、お前は本拠地がこの街なのに、この薬屋に聞きに来るのが最後なんだというところが、ないと予感していたからだろ?」
「ああ、うん、まあ、そうなんだが。ありそうで怖かったというところが本心かもなあ」
探しているのに、ない方が良いのか?
しかも、ありそうで怖いってどういうことだ?俺のせいか?
「探しているのは何の薬だ?」
「月仙花という花の花弁だけで作られた薬を探している」
「ああ、あるぞ」
「あるのか、、、えっ、あるの?」
素で驚かれた。
ホントに?という表情も浮かんでいる。冗談言ってない??って顔でもある。
「まあ、興味本位で作っちゃったんだけど、流通はさせられないなあ」
ついついついついつい。
だって、ティフィの薬のファイルに書かれていたんだもーん。
ティフィのこの無尽蔵な魔力量なら、幻の花と言われる月仙花も遠くまで採取しに行けたんだもーん。
うん、この手の薬は売ってはいけないものである。
世界が滅びかねない。
期待するほどの効能がなくとも。
ティフィの手元には残さず、トワイト魔法王国に持ち帰ろうと思っていた。
そういう薬が俺の手元に日々着実に増えていっているのは、ティフィのせいである。他人のせいにするのはいけないことだとわかっているが、ティフィは仕事に関しては真面目なのがいけない。
材料が揃うわけもない薬までレシピを揃えておくのがいけない。
知ったら、ついつい作ってみたくなるじゃないか。
魔法と幻とまで言われる薬、どちらの効果が高いのか比較してみたくなるじゃないか。
「作ったのなら売り物じゃないのか?あ、高過ぎて俺には売れないってことか?」
「月仙花の薬というのは強力な魔法の解除薬だ。ただ、難点は当事者に直接飲ませなければならないというところか」
「え、ああ、そうだな」
探していたのだから知っていることだろう。ギットは不思議そうな顔をして俺を見ている。
「お前は誰に飲まそうとしてこの薬を探していたんだ?」
「もちろん自分で飲むためで、」
冒険者だから自衛のために、という常備薬レベルの代物でも、現在魔法や呪いにかかっていない者が自ら飲むと言い訳に使える薬でもない。
コレは幻とまで言われる薬。
世に出れば、手に入れるには相当な大枚が必要になる薬である。
藁にもすがる思いで必死になって探す者たちの後ろには必ずといって大切な誰かがいる。
その人のために、どんな大金でも用意する者がこの世には存在する。
「この薬を持っていたところで当事者に会えなければ、この薬は役には立たない。反対に、この薬は持っているだけで火種になりかねない存在だ」
「そうだけども、、、」
ギットは俯いた。
両手は固く握られている。
「もし、いつか会う機会があるのなら、その薬がなければダメなんだ」
「、、、一応伝えておくが、月仙花の薬では魔王自身が飲んでも魔王の封印は解かれないぞ」
腕を組んで伝えた俺を、ギットは見た。
「、、、は?」
何て表したらいい表情なのかな?
疑念、怒り、悲しみ、絶望その他諸々。
「ティフィ、な、何を言っているんだ。いや、なぜ魔王が、、、そうじゃなくて、、、」
自分の慌てぶりが誤魔化しきれないと踏んだのか。
ダンッ。
ギットが立って、カウンターに両手を置いた。
「なぜ月仙花の薬で魔王の封印が解けないんだ」
聞きたいことを聞くことにしたようだ。
「ま、ギットが直接ヴィッターに会うこと自体が不可能なんだが、もし会えて飲ませたとしても、俺の封印は解けない」
「、、、俺の封印?」
うん、俺の封印。
そうそう、ギットはティフィのなかにいるのが誰か知らなかったっけ。
ま、いいか。
え?良くないって?
トワというバー、本来なら客が入るスペースの、バーカウンターにて。
ノルルに俺のモノを咥えられ、生温かい口の温度を感じながらヌルヌルと舌で舐められ弄られる。
後ろはグレジルに奥に何度も突き動かされる。
「はっ、ああっ、、、あっ」
腰の動きとともに喘ぎ声が漏れる。
この頃、俺自身がヤバイ。
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レインとルアン王子に毎晩何回もヤられるのも、もはや日常と化している。
あの二人は競い合うので際限がない。
ルアン王子は俺がティフィではないと理解しているはずだが、ティフィの肉体を求めてしまうのか。
俺は中に注がれながら外に出す。
ノルルの口に出したのに、口を拭いながら微笑む姿は反則級である。
これで惚れない奴がいたら見てみたいぐらいの色男である。
こうしてノルルは客に貢がれていくのだな。
人が生きるのに、他人は必要だ。
一人ではここまで気持ち良くならない。
女性を抱く行為はそれなりに好きだと思ったが、俺にとってはそこまで必要のない行為だった。
けれど、男に抱かれるという行為がこんなにも惹かれるものだったとは。
ティフィの肉体ありきだと思うが。
快楽の余韻を楽しむ。
「、、、すごすぎる」
感想が素直に口から漏れてしまう。
「そりゃあ良かった」
まだ中に挿れているのに、顔に腕をまわしグレジルは唇を重ね、粘っこく舌を絡めてくる。
グレジルの手はゆっくりと再び敏感な部分に落ちてくる。
「ん、、、あ、、、」
「二回目をやりたいのはわかるが、次は俺の番だ」
強制的にグレジルのモノは俺のなかから退散させられた。
名残惜しいと思う間もなく、ノルルの硬いモノが俺のなかに挿ってくる。
「あっ、、、ノルルっ」
最初から激しく腰を動かされる。
「激しい方が好きなんだろ」
「、、、もっと強く」
「ご要望通り、女王様」
「ああっ」
ノルルはさらに深く激しく動く。
素人だったら気持ちいいを軽く通り越して痛いレベルなのかもしれない。
ティフィの肉体では快楽としてしか感じないが。
ドロドロにされても、この行為はまだまだ続く。
次の店でも続く。
本当にティフィは女王様だ。
彼らは本来は商売として人を抱くはずなのに、ティフィに対してだけは仕事外の扱いである。
甘く爛れた生活だ。
まるでそれぞれの店で競っているかのように。
もしかして競っていたのか?
誰がどれだけティフィをとろけさせるかとかで。
もちろん薬の納品もキッチリしたが。
死体の噂が広まっていたら、この配達も終了していたのだろうか。
そうだとしたら、消失させて正解だったな。
朝一に出て、昼過ぎに薬屋に帰ってきた。
どれだけヤられようと、ティフィの肉体は疲れを知らない。
まだまだ戦えそうで怖い。
いや、しっかり戦えるのだろうな。
夜になれば、またいくらでも欲しがるのだから。
どこまでも際限なく。
カランコロンと扉を開けると、中に人が待っていた。
「おや?」
「やあ」
客用に置かれている丸イスに座ってギットが待っていた。
イケメンな冒険者が軽く手をあげている。
「薬の配達だったか」
「怪我、、、しているようでもないし、誰か薬が必要なのか」
俺はカウンターの中に入りながらギットに尋ねる。
苦笑いしながらギットが答える。
「俺が薬を必要だとは思わないのか」
「怪我していないなら必要ないだろ?」
いや、もしかしたら怪我しても薬は必要ないのか。
おそらくギットは治療魔法も使えるだろう。
治療魔法を使えるということは病気でも自分で治療できるということだが、ギットは病とは無縁のような気がする。病の方が彼から逃げていく気がする。
この薬屋は裏路地なので、他よりも涼しいことは涼しいが、快適というほどの温度ではない。
今はどこも暑い。この地の夏真っ盛り。
それでも、ギットは熱中症でここに来たわけでもないし、ギットだったら自分の身のまわりを魔法で涼しくできるだろう。
あ、ちなみに、いくら暑かろうとこの地方には夏休みという休暇はない。
学校も休暇という制度はなく、学び終えたら即卒業というのがこの地の学校である。
「実は、、、珍しい薬を探している」
「珍しい?じゃ、ここにはないな」
ここに売り物としてあるのは普通の薬だ。
常備薬として使うような薬だけだ。
「何も聞いていないのに即答かよっ。確かにこの周辺の街どころか大都市の薬屋にもなかったけど」
「、、、お前は本拠地がこの街なのに、この薬屋に聞きに来るのが最後なんだというところが、ないと予感していたからだろ?」
「ああ、うん、まあ、そうなんだが。ありそうで怖かったというところが本心かもなあ」
探しているのに、ない方が良いのか?
しかも、ありそうで怖いってどういうことだ?俺のせいか?
「探しているのは何の薬だ?」
「月仙花という花の花弁だけで作られた薬を探している」
「ああ、あるぞ」
「あるのか、、、えっ、あるの?」
素で驚かれた。
ホントに?という表情も浮かんでいる。冗談言ってない??って顔でもある。
「まあ、興味本位で作っちゃったんだけど、流通はさせられないなあ」
ついついついついつい。
だって、ティフィの薬のファイルに書かれていたんだもーん。
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うん、この手の薬は売ってはいけないものである。
世界が滅びかねない。
期待するほどの効能がなくとも。
ティフィの手元には残さず、トワイト魔法王国に持ち帰ろうと思っていた。
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「月仙花の薬というのは強力な魔法の解除薬だ。ただ、難点は当事者に直接飲ませなければならないというところか」
「え、ああ、そうだな」
探していたのだから知っていることだろう。ギットは不思議そうな顔をして俺を見ている。
「お前は誰に飲まそうとしてこの薬を探していたんだ?」
「もちろん自分で飲むためで、」
冒険者だから自衛のために、という常備薬レベルの代物でも、現在魔法や呪いにかかっていない者が自ら飲むと言い訳に使える薬でもない。
コレは幻とまで言われる薬。
世に出れば、手に入れるには相当な大枚が必要になる薬である。
藁にもすがる思いで必死になって探す者たちの後ろには必ずといって大切な誰かがいる。
その人のために、どんな大金でも用意する者がこの世には存在する。
「この薬を持っていたところで当事者に会えなければ、この薬は役には立たない。反対に、この薬は持っているだけで火種になりかねない存在だ」
「そうだけども、、、」
ギットは俯いた。
両手は固く握られている。
「もし、いつか会う機会があるのなら、その薬がなければダメなんだ」
「、、、一応伝えておくが、月仙花の薬では魔王自身が飲んでも魔王の封印は解かれないぞ」
腕を組んで伝えた俺を、ギットは見た。
「、、、は?」
何て表したらいい表情なのかな?
疑念、怒り、悲しみ、絶望その他諸々。
「ティフィ、な、何を言っているんだ。いや、なぜ魔王が、、、そうじゃなくて、、、」
自分の慌てぶりが誤魔化しきれないと踏んだのか。
ダンッ。
ギットが立って、カウンターに両手を置いた。
「なぜ月仙花の薬で魔王の封印が解けないんだ」
聞きたいことを聞くことにしたようだ。
「ま、ギットが直接ヴィッターに会うこと自体が不可能なんだが、もし会えて飲ませたとしても、俺の封印は解けない」
「、、、俺の封印?」
うん、俺の封印。
そうそう、ギットはティフィのなかにいるのが誰か知らなかったっけ。
ま、いいか。
え?良くないって?
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