54 / 236
6章 花が咲く頃
6-4 誕生日の贈り物
しおりを挟む
ククーが馬車から荷物を家に運び込んだ後、食堂に行く。台所にも何回か荷物を運んだので、隣の食堂にいる王子は今か今かと待ちくたびれたことだろう。
ククーが扉を開けると、王子がククーに飛びつく。
「ククーっ」
「王子、誕生日おめでとう。もう七歳か。出会ったころに比べると身長も伸びたな」
「ククーに追いつくのもすぐだよ」
「そうだなー、出会った頃はこのぐらいの豆粒だったからすぐ大きくなるなー」
親指と人差し指で小さい幅を作っている。それを見た王子は頬を膨らましてポコポコとククーを叩く。
「そんなに小っちゃくなかったよ」
「はは、ごめんごめん。はい、これ。いつもと同じように見えて、誕生日の分だけ愛情はこめたぞー」
ククーは菓子袋を王子に渡す。モノは言いようだ。
「ありがとうっ」
王子が背景に花を浮かべるほどの華やかな笑顔になった。
やはり王子はククーからの贈り物が一番嬉しいのだろう。
中身はいつものお菓子なのだが。
「はい、王子。俺からの誕生日プレゼント」
俺はククーに書いてもらった誓約書を王子に渡す。
リボンで結んであっても一枚の紙だ。不思議がりながら、王子はリボンを解く。
書かれている文章を読んで、王子はククーを見て俺を見た。俺は頷いてあげる。
うん、それを後ろから覗いたヴィンセントが物凄く嫌そうな顔をしている。そんなに嫌なのか。
「レン、ありがとう」
この笑顔で、ククーにサインを書かせたかいがあるね。
「王子、」
ヴィンセントが王子に差し出した。職務に忠実なヴィンセントが王子に誕生日のプレゼントを用意しているとは思わなかった。
「本?」
「魔法の手引書だ。今はまだ封印していて王子には読むことはできないようにしているが、治療が済んだら読めるようになる。つまり来年の春以降レンに魔法の教えを乞うと擬音だらけになりそうだから、念のために」
念のために???
ヴィンセントよ、何の心配を今からしているんだ?
俺、感覚だけで魔法を使っているわけではないぞ?
ククーよ、後ろで笑うな。
「ありがとう、ヴィンセント。治ったら、しっかり勉強する」
王子が決意を込めて言った。
ヴィンセントが封印をした意味もわかる。
自分が渡した本を生贄になる前に読まれないように。
魔法や魔術を使わないと約束したとしても、本を読んでしまえば初級のものを使ってしまう恐れがある。
その心配をしないように。
それでも、今、この本を渡すのが最適だと思ったのだろう。
王子が生き続けるために。
シアリーの街で美味しいとされるケーキを買ってきておいて、角ウサギたちと共にごちそうと呼ばれる料理を作り、夕食時に王子を祝う。
「お腹いっぱいになったか?」
「もういっぱいで何にも入らないー」
王子の口の周りについたクリームを拭いてやる。本当に満足そうだ。
「ねー、レンの誕生日はいつなのー?」
無邪気に王子は俺に問う。
「アスア王国の建国記念日と同じだ。夏だよ」
国が決めた仮の誕生日である。
アスア王国が適当に祝うのには最適な日だ。
「じゃあ、そのときは僕がいっぱい祝ってあげるね」
孤児であった俺に、本当の誕生日はわからない。
『蒼天の館』のギフトを使っても、正確な日はわからなかった。
年齢はわかるのだが、まるで不都合なことが隠されているかのようにその周辺はぼやかされている。夏だろうということまではなんとなくつかめるのだが、そこから先は不鮮明である。
実の親の存在までたどり着かせないためだろうか。
「王子、部屋で絵本読んでやろうか」
「うんっ」
王子はククーに笑顔で答える。
「その前にお風呂入ってからな」
ククーはいい父親にもなりそうだな。
お風呂と聞いて、俺の後ろに角ウサギのチイが隠れたけど。
他の角ウサギたちはまだテーブルの上の残ったサラダを食べ続けている。角ウサギは雑食で何でも食べるが、彼らはやはり野菜が好きなようだ。角ウサギにも料理や飾りつけ等の準備を手伝ってもらったので、労をねぎらうために野菜多めのテーブルだ。
で、チイ、他のモノと違う行動すると目立つんだぞ?
ほら、王子の目がお前に向いたぞ。
「チイ、たまには一緒にお風呂入ろー」
王子がジリジリと間合いを詰めていく。
王子はククーにも突進していくし、たまにドエスなのではないかと思ってしまうのだが。将来が末恐ろしいなあ。
チイはいつも元気いっぱいで走り回っているが、他の角ウサギたちとは違いお風呂が苦手だ。
俺の後ろでイヤイヤと首を振っている。最後には俺に縋るような目で見ている。。。
あー、可愛い。
うちの角ウサギたちはお風呂に入らなくても間違いなく清潔なのだが。
俺はチイを抱きかかえると、王子に渡す。
ひぃぃぃぃっ、という叫び声は聞こえないけど、表情でわかるよ。
たまにはお風呂も良いものだ。王子は普通の子供と違って残虐な遊びはしないので、ゆっくりとお風呂を堪能してくるといい。
「レンは本当の誕生日って知っているのか?」
「いや、それは俺のギフトでもわからなかった。俺の親の情報もわからないし」
「そうか」
ヴィンセントと俺はまだ食堂にいる。俺がちびちびとお酒を飲んでいるからだ。それに付き合ってくれている。
角ウサギたちもまだ食べ続けているし。。。このテーブルの上にのっている食べ物がなくなるまで食べ続けるのではないだろうか。。。多めに作っちゃったしね。下手に残るよりは片付けてもらった方が好都合ではある。
「ただいまー。まだ飲んでる?じゃあ、俺も」
ククーがチイを頭にのせて戻ってきた。チイは手のひらサイズではなく元の大きさである。重くないかな?
毛が綺麗になびくチイは少しムクれている。テーブルに戻って片っ端から残り物を口に入れている。そんなチイも可愛いよー。
ククーは自分で酒を注ぎ、俺のグラスにも注ぐ。
「王子は?」
「すぐに寝たよ。まあ、あれだけ腹いっぱいになって横になったら無理もない」
「うん、仕方ない。そういや、ククーの誕生日は秋だよな。当分先か」
「ホントよく知っていらっしゃる」
ククーがぼやく。ヴィンセントの顔が怖くなる。
「レン、何でククーの誕生日なんか知ってるの?」
「へ?そりゃ、諜報員やっていた時代までのククーなら、スリーサイズから靴のサイズまで、果ては神官学校のときの成績やら友好関係まで何でも知っているぞ」
「うわー、何でもときたか。あ、レン、数年前だからサイズはほとんど変わっていないぞ」
ヴィンセントがそんな情報はいらないという表情でククーを見たが、俺に向き直る。
まだまだお顔が怖いぞー。
「じゃあ、私のは」
「いや、ヴィンセントはギフトが失われた後に会ったから、教えてもらった情報しか知らないぞ」
ヴィンセントがガックリと項垂れる。
それこそ、仕方ないことだと思うのだが。
「ヴィンセントー、俺のギフトは他人からも万能のギフトだと言われていたように、情報収集方面でも優秀だったんだ。そのギフトがなくなれば、かなり情報収集能力は落ちまくる。普通の人並みになっているんだぞ」
「落ちまくる?」
今度はククーが俺を見て、近くに寄ってきた。
「、、、レン、なくなったとは言わないんだな?」
「そりゃ、お前がミニミニダンジョンを持って行ってくれたじゃないか。聖都の情報はソレでおさえた」
「コレかーっっっ、やっぱり危険物だった」
ククーがポケットからミニミニダンジョンを取り出した。見た目は小さい塔の置き物だ。
「いいじゃん、ククーは戦闘力皆無なんだし、守りの結界としてはそれ以上強固なものがないほどのものなんだから、ギブアンドテイクじゃないか」
「戦闘力皆無、、、そりゃ英雄のアンタから見たら誰だって皆無だろ。俺だって多少は鍛えている」
「ずるい、ククー。知らぬ間にレンから何もらってるの。私だってほしい」
ヴィンセントが俺に詰め寄る。お前ら、何でおとなしく椅子に座っていられないんだ?
タレタが静かに俺を見ている。え?俺のせいなの?うんうん頷くな。
「いや、ヴィンセントは俺と一緒にいるからコレはいらないだろ。俺のそばから離れる気なのか」
「え?離れる気はないけど?」
「なら、いいじゃないか。ヴィンセントも王子も俺がそばで守ってやるから」
「レン、」
ヴィンセントが嬉しそうな顔になる。
「クソ英雄は男前だなー」
反対にククーが拗ねた。忙しいなコイツら。もう酔ってるのか?あ、ヴィンセントはお酒を飲んでいないはずだった。
「ポケットに入れて持ち運ぶのが面倒なら、そのピアスにでもくっつけてやるよ」
「さすがに耳につけるには重いし大きいぞ、コレ」
「形はこのままで、さらに小さくして、、、ほいっ、ほら、耳出して」
「レンっ、引っ張るな」
ククーの左耳についているピアスに可愛い塔の飾りがつきました。はい、拍手、ぱちぱちぱち。
「これでなくさないし、かさばらないだろー」
「そうだけどさー、アンタ、もう酔ってるのか?」
「やっぱり、ククーだけずるい」
あ、ヴィンセントの顔がまた怖くなった。
ククーが扉を開けると、王子がククーに飛びつく。
「ククーっ」
「王子、誕生日おめでとう。もう七歳か。出会ったころに比べると身長も伸びたな」
「ククーに追いつくのもすぐだよ」
「そうだなー、出会った頃はこのぐらいの豆粒だったからすぐ大きくなるなー」
親指と人差し指で小さい幅を作っている。それを見た王子は頬を膨らましてポコポコとククーを叩く。
「そんなに小っちゃくなかったよ」
「はは、ごめんごめん。はい、これ。いつもと同じように見えて、誕生日の分だけ愛情はこめたぞー」
ククーは菓子袋を王子に渡す。モノは言いようだ。
「ありがとうっ」
王子が背景に花を浮かべるほどの華やかな笑顔になった。
やはり王子はククーからの贈り物が一番嬉しいのだろう。
中身はいつものお菓子なのだが。
「はい、王子。俺からの誕生日プレゼント」
俺はククーに書いてもらった誓約書を王子に渡す。
リボンで結んであっても一枚の紙だ。不思議がりながら、王子はリボンを解く。
書かれている文章を読んで、王子はククーを見て俺を見た。俺は頷いてあげる。
うん、それを後ろから覗いたヴィンセントが物凄く嫌そうな顔をしている。そんなに嫌なのか。
「レン、ありがとう」
この笑顔で、ククーにサインを書かせたかいがあるね。
「王子、」
ヴィンセントが王子に差し出した。職務に忠実なヴィンセントが王子に誕生日のプレゼントを用意しているとは思わなかった。
「本?」
「魔法の手引書だ。今はまだ封印していて王子には読むことはできないようにしているが、治療が済んだら読めるようになる。つまり来年の春以降レンに魔法の教えを乞うと擬音だらけになりそうだから、念のために」
念のために???
ヴィンセントよ、何の心配を今からしているんだ?
俺、感覚だけで魔法を使っているわけではないぞ?
ククーよ、後ろで笑うな。
「ありがとう、ヴィンセント。治ったら、しっかり勉強する」
王子が決意を込めて言った。
ヴィンセントが封印をした意味もわかる。
自分が渡した本を生贄になる前に読まれないように。
魔法や魔術を使わないと約束したとしても、本を読んでしまえば初級のものを使ってしまう恐れがある。
その心配をしないように。
それでも、今、この本を渡すのが最適だと思ったのだろう。
王子が生き続けるために。
シアリーの街で美味しいとされるケーキを買ってきておいて、角ウサギたちと共にごちそうと呼ばれる料理を作り、夕食時に王子を祝う。
「お腹いっぱいになったか?」
「もういっぱいで何にも入らないー」
王子の口の周りについたクリームを拭いてやる。本当に満足そうだ。
「ねー、レンの誕生日はいつなのー?」
無邪気に王子は俺に問う。
「アスア王国の建国記念日と同じだ。夏だよ」
国が決めた仮の誕生日である。
アスア王国が適当に祝うのには最適な日だ。
「じゃあ、そのときは僕がいっぱい祝ってあげるね」
孤児であった俺に、本当の誕生日はわからない。
『蒼天の館』のギフトを使っても、正確な日はわからなかった。
年齢はわかるのだが、まるで不都合なことが隠されているかのようにその周辺はぼやかされている。夏だろうということまではなんとなくつかめるのだが、そこから先は不鮮明である。
実の親の存在までたどり着かせないためだろうか。
「王子、部屋で絵本読んでやろうか」
「うんっ」
王子はククーに笑顔で答える。
「その前にお風呂入ってからな」
ククーはいい父親にもなりそうだな。
お風呂と聞いて、俺の後ろに角ウサギのチイが隠れたけど。
他の角ウサギたちはまだテーブルの上の残ったサラダを食べ続けている。角ウサギは雑食で何でも食べるが、彼らはやはり野菜が好きなようだ。角ウサギにも料理や飾りつけ等の準備を手伝ってもらったので、労をねぎらうために野菜多めのテーブルだ。
で、チイ、他のモノと違う行動すると目立つんだぞ?
ほら、王子の目がお前に向いたぞ。
「チイ、たまには一緒にお風呂入ろー」
王子がジリジリと間合いを詰めていく。
王子はククーにも突進していくし、たまにドエスなのではないかと思ってしまうのだが。将来が末恐ろしいなあ。
チイはいつも元気いっぱいで走り回っているが、他の角ウサギたちとは違いお風呂が苦手だ。
俺の後ろでイヤイヤと首を振っている。最後には俺に縋るような目で見ている。。。
あー、可愛い。
うちの角ウサギたちはお風呂に入らなくても間違いなく清潔なのだが。
俺はチイを抱きかかえると、王子に渡す。
ひぃぃぃぃっ、という叫び声は聞こえないけど、表情でわかるよ。
たまにはお風呂も良いものだ。王子は普通の子供と違って残虐な遊びはしないので、ゆっくりとお風呂を堪能してくるといい。
「レンは本当の誕生日って知っているのか?」
「いや、それは俺のギフトでもわからなかった。俺の親の情報もわからないし」
「そうか」
ヴィンセントと俺はまだ食堂にいる。俺がちびちびとお酒を飲んでいるからだ。それに付き合ってくれている。
角ウサギたちもまだ食べ続けているし。。。このテーブルの上にのっている食べ物がなくなるまで食べ続けるのではないだろうか。。。多めに作っちゃったしね。下手に残るよりは片付けてもらった方が好都合ではある。
「ただいまー。まだ飲んでる?じゃあ、俺も」
ククーがチイを頭にのせて戻ってきた。チイは手のひらサイズではなく元の大きさである。重くないかな?
毛が綺麗になびくチイは少しムクれている。テーブルに戻って片っ端から残り物を口に入れている。そんなチイも可愛いよー。
ククーは自分で酒を注ぎ、俺のグラスにも注ぐ。
「王子は?」
「すぐに寝たよ。まあ、あれだけ腹いっぱいになって横になったら無理もない」
「うん、仕方ない。そういや、ククーの誕生日は秋だよな。当分先か」
「ホントよく知っていらっしゃる」
ククーがぼやく。ヴィンセントの顔が怖くなる。
「レン、何でククーの誕生日なんか知ってるの?」
「へ?そりゃ、諜報員やっていた時代までのククーなら、スリーサイズから靴のサイズまで、果ては神官学校のときの成績やら友好関係まで何でも知っているぞ」
「うわー、何でもときたか。あ、レン、数年前だからサイズはほとんど変わっていないぞ」
ヴィンセントがそんな情報はいらないという表情でククーを見たが、俺に向き直る。
まだまだお顔が怖いぞー。
「じゃあ、私のは」
「いや、ヴィンセントはギフトが失われた後に会ったから、教えてもらった情報しか知らないぞ」
ヴィンセントがガックリと項垂れる。
それこそ、仕方ないことだと思うのだが。
「ヴィンセントー、俺のギフトは他人からも万能のギフトだと言われていたように、情報収集方面でも優秀だったんだ。そのギフトがなくなれば、かなり情報収集能力は落ちまくる。普通の人並みになっているんだぞ」
「落ちまくる?」
今度はククーが俺を見て、近くに寄ってきた。
「、、、レン、なくなったとは言わないんだな?」
「そりゃ、お前がミニミニダンジョンを持って行ってくれたじゃないか。聖都の情報はソレでおさえた」
「コレかーっっっ、やっぱり危険物だった」
ククーがポケットからミニミニダンジョンを取り出した。見た目は小さい塔の置き物だ。
「いいじゃん、ククーは戦闘力皆無なんだし、守りの結界としてはそれ以上強固なものがないほどのものなんだから、ギブアンドテイクじゃないか」
「戦闘力皆無、、、そりゃ英雄のアンタから見たら誰だって皆無だろ。俺だって多少は鍛えている」
「ずるい、ククー。知らぬ間にレンから何もらってるの。私だってほしい」
ヴィンセントが俺に詰め寄る。お前ら、何でおとなしく椅子に座っていられないんだ?
タレタが静かに俺を見ている。え?俺のせいなの?うんうん頷くな。
「いや、ヴィンセントは俺と一緒にいるからコレはいらないだろ。俺のそばから離れる気なのか」
「え?離れる気はないけど?」
「なら、いいじゃないか。ヴィンセントも王子も俺がそばで守ってやるから」
「レン、」
ヴィンセントが嬉しそうな顔になる。
「クソ英雄は男前だなー」
反対にククーが拗ねた。忙しいなコイツら。もう酔ってるのか?あ、ヴィンセントはお酒を飲んでいないはずだった。
「ポケットに入れて持ち運ぶのが面倒なら、そのピアスにでもくっつけてやるよ」
「さすがに耳につけるには重いし大きいぞ、コレ」
「形はこのままで、さらに小さくして、、、ほいっ、ほら、耳出して」
「レンっ、引っ張るな」
ククーの左耳についているピアスに可愛い塔の飾りがつきました。はい、拍手、ぱちぱちぱち。
「これでなくさないし、かさばらないだろー」
「そうだけどさー、アンタ、もう酔ってるのか?」
「やっぱり、ククーだけずるい」
あ、ヴィンセントの顔がまた怖くなった。
207
あなたにおすすめの小説
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【土壌改良】スキルで追放された俺、辺境で奇跡の野菜を作ってたら、聖剣の呪いに苦しむ伝説の英雄がやってきて胃袋と心を掴んでしまった
水凪しおん
BL
戦闘にも魔法にも役立たない【土壌改良】スキルを授かった伯爵家三男のフィンは、実家から追放され、痩せ果てた辺境の地へと送られる。しかし、彼は全くめげていなかった。「美味しい野菜が育てばそれでいいや」と、のんびり畑を耕し始める。
そんな彼の作る野菜は、文献にしか存在しない幻の品種だったり、食べた者の体調を回復させたりと、とんでもない奇跡の作物だった。
ある嵐の夜、フィンは一人の男と出会う。彼の名はアッシュ。魔王を倒した伝説の英雄だが、聖剣の呪いに蝕まれ、死を待つ身だった。
フィンの作る野菜スープを口にし、初めて呪いの痛みから解放されたアッシュは、フィンに宣言する。「君の作る野菜が毎日食べたい。……夫もできる」と。
ハズレスキルだと思っていた力は、実は世界を浄化する『創生の力』だった!?
無自覚な追放貴族と、彼に胃袋と心を掴まれた最強の元英雄。二人の甘くて美味しい辺境開拓スローライフが、今、始まる。
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる