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9章 不穏な風が舞い込む
9-5 扉
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ツノの飼い犬の世話が続いている。
といっても、まだ三日だが。
ツノが非常に楽しそうだ。
飽きなかったら、新たに犬を飼った方がいいかな?あの犬には飼い主がきちんといるし。
躾もしっかりやっているようだ。
きちんとできたときは頭をなでなで、できなかったときや口答えしたときは鉄拳制裁。どちらが多いかは察することができるだろう。
ツノの場合、首輪はまったく必要ない。実力で勝てる。
コレ、この家にいる間は傷は治らないんじゃないかな?
生傷が増えているようにさえ見えるんだけど。
俺は治さないけどね。グレイシアさんの気が済んだら魔術で治すだろう。
他の四匹は少々呆れてツノを見ている。
楽しそうなツノを見て、邪魔はしないが。
「グレイシアさん、何か必要なものありますか?今日は冒険者ギルドへ行ってくるので」
「大丈夫よ。魔族は放浪の民とも言われているのを聞いたことがあるでしょう。多くの荷物はいつも収納鞄に入れているの。この人は慌てて出てきて収納鞄さえ持ってくるのを忘れて来たけど、いつものことだからこの人の分も入れてあるの」
そういやこの人、剣しか持っていませんでしたね。魔力回復薬さえ、グレイシアさんに聞いていた。夜間着に着替えさせられてベッドに寝かされているので、この人の分も一式持って来ているのだろう。苦労が絶えないな。
「そうですか」
「あ、できれば、久々の里帰りだし、神聖国グルシアのお菓子があれば食べたいわね」
ヴィンセントがヴィンセントなのでうっかり失念してた。
ノエル家はこの国の上流階級だ。魔族も従者やら料理人やら世話人を連れて回っている。自分の口に合うものだけを口にするような人々だ。
俺の料理で満足するわけがない。
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
シアリーの街の北の門周辺は冒険者向けの屋台が多い。それらを買ってきてもノエル家の食事とは違うだろう。
犬の方の餌はどうでもいいけど。ツノが栄養の偏りがないように病人食を作っている。内臓が損傷しているので負担にならないようにわざわざツノが作っているのだ。うちの薬草も使っているのに問題があるわけがない。
「レン、できるだけ早く帰ってきてね」
ヴィンセントが俺を抱きしめる。
「努力はする。神聖国グルシアのお菓子と言えば?」
「うん?焼き菓子かな?甘いものは女性の方が詳しいよね」
「あー」
確かにセンリもリンカもばくばく甘いものを食べていたな。イーゼンも甘い物好きなので意外と穴場を知っているかもしれない。ビスタ一行にでも会えれば、と思っていたが。
昼前にシアリーの街の冒険者ギルドに薬草を納品する。この時間だとビスタたちは北のダンジョンにいるだろう。会えるわけがない。
俺はその足で薬師ギルドの方へ顔を出す。
「あ、レンさん、副ギルド長、呼んできますね」
受付にいた職員が奥に走っていった。
冒険者ギルドよりこじんまりとした小さい建物だが、高級感のある造りになっている。
このシアリーの街の薬師ギルドにも所長や副所長がいる。
にもかかわらず、その上の本拠地である聖都の副ギルド長がなぜこの地にいるのだろう?いまさらながら気になってきた。
「レンさん、ようこそ。では、情報交換しましょう」
副ギルド長専用の応接室に通される。情報交換が名目である。お茶を用意した職員が出ていってから、俺は収納鞄から薬草を取り出した。
「いつも高品質な薬草を納品いただきましてありがとうございます」
ほくほく顔のクッキィ氏。北のダンジョンでは採れない薬草ばかりだ。出所は探らないことを条件に納めることにした。
薬草を薬草として購入する者のなかにはどこのダンジョン産か気にする者もいるそうだが、薬になってしまえばそこまで気にする者は少ないのだそうだ。
「そういえば、なぜ副ギルド長なのにこの地にいるんですか?聖都に常駐しないんですか」
「ああ、元々私はシアリーの街の生まれなんですよ。聖都にも席はあるんですが、こちらの方が仕事が捗るもので」
「そうだったんですか。聖都にいるギルド長も寂しくないんですか?副ギルド長がそばにいなくて」
「あの人はなぜか私がそばにいると、煙草や酒、不摂生の塊のような生活するんですよ。いなければごくごく普通の生活しているようなので」
「へー、かまってちゃんなんですかー」
「興味がまったくなくなった顔してますねえ。私はあの人には恩がありますし、できるだけ長生きしてほしいんですよね」
「ところで、神聖国グルシアでは、美味しいお菓子とか料理とかってどちらが有名ですか」
話をぐるりと変えたので、クッキィ氏が苦笑いを浮かべている。あの人がどんだけ恨みを買おうとも、呪いをかけられようとあまり興味がないのだが、あの事件は黒幕まで辿り着いていないという話で終わっている。
「やはり聖都の方が有名な店は多いですね。シアリーの街は冒険者の街なので、庶民的なものが多いですけど、他国の貴族をお迎えするのなら聖都になりますからね」
ノエル家も聖都にいることが多かったようだし、やはり聖都で購入した方が確実か。
薬草納品はどちらも終了した。ククーも聖都にいるので、俺が聖都に行くのも問題ないだろう。と言っても聖都は広い。
「久々に家に帰って来た人が喜ぶようなお菓子や料理で、聖都の有名店でお持ち帰りできるところって知りませんか」
「では、紹介状を書いておきましょう。一見さんには厳しい店もありますから」
クッキィ氏がさらりと紙に書いていく。
手紙三通と印のついた簡易地図を渡される。
「ありがとうございます」
「いえいえ、コレぐらいで恩を返せるとは思っておりません。我々にできることがあれば、私でもギルド長でも、この薬師ギルドでも頼ってください」
ギルド長の治療代も、副ギルド長への情報料もすでにもらっている。
神聖国グルシアの人間は義理堅い。
アスア王国の国民は救われたときぐらいは礼を言うが、次の日にはすでに忘れているような振る舞いをしていた。ありがたがられたいわけではない。そのご近所で手が足りないときにほんの少しの時間ぐらいは手を貸してくれてもいいだろうと思ったことは多々ある。一人の手でできることなんて、本当にたかが知れているのだ。
国民性の違いだろうか?
「あ、聖都に行くのなら」
ゴソゴソと机のなかを漁り出す。
「あった。期間限定の魔道具展示会ですが、珍しいものが出品されていて、その場で予約購入もできるそうです。一か月ほど開催しているようですので、お時間があればぜひ」
展示会の招待券を渡される。一枚で五名様まで入場可。開催期間中有効。
「今日から開催なんですね。それなら」
「はっ、これから行くんですか?行くなら、うちのギルド長も今日行く予定なので、ぜひ聖都の薬師ギルドに寄って行ってください」
クッキィ氏の圧がひどい。
聖都のクッキィ氏の屋敷に行ったとき、アスア王国の騎士団がキザスの命令で魔族らしき人物の跡をつける手筈になっていたため、面倒だからさっさと消えた。なので、クッキィ氏には俺が聖都とシアリーの街を何らかの方法で移動しているのがバレている。
実は聖都からうちのダンジョンに帰るだけなら、ククーのミニミニダンジョンは帰宅時には必要ない。が、行きはククーのミニミニダンジョンを通るので、ククーが監視役でしっかり俺の横についてきたわけだ。
あ?
「まさか、コレは薬師ギルドのギルド長が初日に挨拶行く必要のある展示会?」
「てへっ」
「まさか、挨拶に行かない可能性が高いから、一緒に連れて行ってもらえないかなってこと?」
「てへへっ」
男がそんな笑い方をしても可愛くないわい。
「だって、私は連れて行ってもらえませんよね?」
クッキィ氏の申し出に、少々考える。
聖都の方に扉を作っていないので、今、ミニミニダンジョンを通れるのは俺だけだ。
扉を作れば俺が許可した者が通れるが、ダンジョン側に作る扉はともかく、聖都の方は管理者がいないと扉を作れない。
ククーは仕事で地方に行くのでいつも自宅に帰るわけではないし、ククーの部屋も掃除やら何やら使用人が出入りするだろう。使える人間を限定してしまうので、開かずの扉ができてしまう。ククーの家ならアディ家当主へのお伺いをしないと難しいだろう。
ククーも聖都にいないときがあるので、俺自身で管理できる小さい家があると便利なんだけれどねー。住まない家に金をかけられるほど今の俺は高給取りでもないし。
「今、他人を連れて行くと、途中でカラダが崩壊する可能性が高いんですよね。やってみます?」
「人体の再構築は可能なんですか?」
「無理ですね」
「残念ですが、やめておきます」
ですよねー。
といっても、まだ三日だが。
ツノが非常に楽しそうだ。
飽きなかったら、新たに犬を飼った方がいいかな?あの犬には飼い主がきちんといるし。
躾もしっかりやっているようだ。
きちんとできたときは頭をなでなで、できなかったときや口答えしたときは鉄拳制裁。どちらが多いかは察することができるだろう。
ツノの場合、首輪はまったく必要ない。実力で勝てる。
コレ、この家にいる間は傷は治らないんじゃないかな?
生傷が増えているようにさえ見えるんだけど。
俺は治さないけどね。グレイシアさんの気が済んだら魔術で治すだろう。
他の四匹は少々呆れてツノを見ている。
楽しそうなツノを見て、邪魔はしないが。
「グレイシアさん、何か必要なものありますか?今日は冒険者ギルドへ行ってくるので」
「大丈夫よ。魔族は放浪の民とも言われているのを聞いたことがあるでしょう。多くの荷物はいつも収納鞄に入れているの。この人は慌てて出てきて収納鞄さえ持ってくるのを忘れて来たけど、いつものことだからこの人の分も入れてあるの」
そういやこの人、剣しか持っていませんでしたね。魔力回復薬さえ、グレイシアさんに聞いていた。夜間着に着替えさせられてベッドに寝かされているので、この人の分も一式持って来ているのだろう。苦労が絶えないな。
「そうですか」
「あ、できれば、久々の里帰りだし、神聖国グルシアのお菓子があれば食べたいわね」
ヴィンセントがヴィンセントなのでうっかり失念してた。
ノエル家はこの国の上流階級だ。魔族も従者やら料理人やら世話人を連れて回っている。自分の口に合うものだけを口にするような人々だ。
俺の料理で満足するわけがない。
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
シアリーの街の北の門周辺は冒険者向けの屋台が多い。それらを買ってきてもノエル家の食事とは違うだろう。
犬の方の餌はどうでもいいけど。ツノが栄養の偏りがないように病人食を作っている。内臓が損傷しているので負担にならないようにわざわざツノが作っているのだ。うちの薬草も使っているのに問題があるわけがない。
「レン、できるだけ早く帰ってきてね」
ヴィンセントが俺を抱きしめる。
「努力はする。神聖国グルシアのお菓子と言えば?」
「うん?焼き菓子かな?甘いものは女性の方が詳しいよね」
「あー」
確かにセンリもリンカもばくばく甘いものを食べていたな。イーゼンも甘い物好きなので意外と穴場を知っているかもしれない。ビスタ一行にでも会えれば、と思っていたが。
昼前にシアリーの街の冒険者ギルドに薬草を納品する。この時間だとビスタたちは北のダンジョンにいるだろう。会えるわけがない。
俺はその足で薬師ギルドの方へ顔を出す。
「あ、レンさん、副ギルド長、呼んできますね」
受付にいた職員が奥に走っていった。
冒険者ギルドよりこじんまりとした小さい建物だが、高級感のある造りになっている。
このシアリーの街の薬師ギルドにも所長や副所長がいる。
にもかかわらず、その上の本拠地である聖都の副ギルド長がなぜこの地にいるのだろう?いまさらながら気になってきた。
「レンさん、ようこそ。では、情報交換しましょう」
副ギルド長専用の応接室に通される。情報交換が名目である。お茶を用意した職員が出ていってから、俺は収納鞄から薬草を取り出した。
「いつも高品質な薬草を納品いただきましてありがとうございます」
ほくほく顔のクッキィ氏。北のダンジョンでは採れない薬草ばかりだ。出所は探らないことを条件に納めることにした。
薬草を薬草として購入する者のなかにはどこのダンジョン産か気にする者もいるそうだが、薬になってしまえばそこまで気にする者は少ないのだそうだ。
「そういえば、なぜ副ギルド長なのにこの地にいるんですか?聖都に常駐しないんですか」
「ああ、元々私はシアリーの街の生まれなんですよ。聖都にも席はあるんですが、こちらの方が仕事が捗るもので」
「そうだったんですか。聖都にいるギルド長も寂しくないんですか?副ギルド長がそばにいなくて」
「あの人はなぜか私がそばにいると、煙草や酒、不摂生の塊のような生活するんですよ。いなければごくごく普通の生活しているようなので」
「へー、かまってちゃんなんですかー」
「興味がまったくなくなった顔してますねえ。私はあの人には恩がありますし、できるだけ長生きしてほしいんですよね」
「ところで、神聖国グルシアでは、美味しいお菓子とか料理とかってどちらが有名ですか」
話をぐるりと変えたので、クッキィ氏が苦笑いを浮かべている。あの人がどんだけ恨みを買おうとも、呪いをかけられようとあまり興味がないのだが、あの事件は黒幕まで辿り着いていないという話で終わっている。
「やはり聖都の方が有名な店は多いですね。シアリーの街は冒険者の街なので、庶民的なものが多いですけど、他国の貴族をお迎えするのなら聖都になりますからね」
ノエル家も聖都にいることが多かったようだし、やはり聖都で購入した方が確実か。
薬草納品はどちらも終了した。ククーも聖都にいるので、俺が聖都に行くのも問題ないだろう。と言っても聖都は広い。
「久々に家に帰って来た人が喜ぶようなお菓子や料理で、聖都の有名店でお持ち帰りできるところって知りませんか」
「では、紹介状を書いておきましょう。一見さんには厳しい店もありますから」
クッキィ氏がさらりと紙に書いていく。
手紙三通と印のついた簡易地図を渡される。
「ありがとうございます」
「いえいえ、コレぐらいで恩を返せるとは思っておりません。我々にできることがあれば、私でもギルド長でも、この薬師ギルドでも頼ってください」
ギルド長の治療代も、副ギルド長への情報料もすでにもらっている。
神聖国グルシアの人間は義理堅い。
アスア王国の国民は救われたときぐらいは礼を言うが、次の日にはすでに忘れているような振る舞いをしていた。ありがたがられたいわけではない。そのご近所で手が足りないときにほんの少しの時間ぐらいは手を貸してくれてもいいだろうと思ったことは多々ある。一人の手でできることなんて、本当にたかが知れているのだ。
国民性の違いだろうか?
「あ、聖都に行くのなら」
ゴソゴソと机のなかを漁り出す。
「あった。期間限定の魔道具展示会ですが、珍しいものが出品されていて、その場で予約購入もできるそうです。一か月ほど開催しているようですので、お時間があればぜひ」
展示会の招待券を渡される。一枚で五名様まで入場可。開催期間中有効。
「今日から開催なんですね。それなら」
「はっ、これから行くんですか?行くなら、うちのギルド長も今日行く予定なので、ぜひ聖都の薬師ギルドに寄って行ってください」
クッキィ氏の圧がひどい。
聖都のクッキィ氏の屋敷に行ったとき、アスア王国の騎士団がキザスの命令で魔族らしき人物の跡をつける手筈になっていたため、面倒だからさっさと消えた。なので、クッキィ氏には俺が聖都とシアリーの街を何らかの方法で移動しているのがバレている。
実は聖都からうちのダンジョンに帰るだけなら、ククーのミニミニダンジョンは帰宅時には必要ない。が、行きはククーのミニミニダンジョンを通るので、ククーが監視役でしっかり俺の横についてきたわけだ。
あ?
「まさか、コレは薬師ギルドのギルド長が初日に挨拶行く必要のある展示会?」
「てへっ」
「まさか、挨拶に行かない可能性が高いから、一緒に連れて行ってもらえないかなってこと?」
「てへへっ」
男がそんな笑い方をしても可愛くないわい。
「だって、私は連れて行ってもらえませんよね?」
クッキィ氏の申し出に、少々考える。
聖都の方に扉を作っていないので、今、ミニミニダンジョンを通れるのは俺だけだ。
扉を作れば俺が許可した者が通れるが、ダンジョン側に作る扉はともかく、聖都の方は管理者がいないと扉を作れない。
ククーは仕事で地方に行くのでいつも自宅に帰るわけではないし、ククーの部屋も掃除やら何やら使用人が出入りするだろう。使える人間を限定してしまうので、開かずの扉ができてしまう。ククーの家ならアディ家当主へのお伺いをしないと難しいだろう。
ククーも聖都にいないときがあるので、俺自身で管理できる小さい家があると便利なんだけれどねー。住まない家に金をかけられるほど今の俺は高給取りでもないし。
「今、他人を連れて行くと、途中でカラダが崩壊する可能性が高いんですよね。やってみます?」
「人体の再構築は可能なんですか?」
「無理ですね」
「残念ですが、やめておきます」
ですよねー。
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