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19章 儚く散っていく
19-11 未来の ※ククー視点
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◆ククー視点◆
基本的に本日のお披露目会は立食だ。席があるので座って食べてもいいが、自由に交流することに重きを置く。
ルルリが甘いものに釣られたため、残りの一家をレンが大神官長とクレッセのところに連れていく。
「大神官長殿、未来の大神官長殿、こちらが聖教国エルバノーンの人形遣いの爺さん一家です」
「レン、もう少し紹介文を考えても良かったんじゃないのか?」
「詳細に知っている人に長々と説明しても面倒じゃないですか」
それもそうだけど。大神官長、俺に目の合図を出しても何もしませんからね。
「まだ私を未来の大神官長と呼んでくれるんだな」
「今日の大神官長の相手をしっかりしてくれれば。ちなみに、クレッセのことを次期大神官長殿とは言っていませんけど。夢が散っていかなければいいですねえ」
痛いところをつくレンの言葉。そう、レンは未来の、とは言ったが、次期とは言っていない。大神官長が引退するのはまだまだ先のことになるが、今回の件で大神官になったとしても、クレッセは一番の若輩者である。さすがにヴィンセントが大神官になるまでは票が分散するので、大神官長になるのは難しいだろう。
確かにヴィンセントは大神官になるための挨拶まわりをしているが、それはほんの序章だ。これから長い時間をかけて大神官の席が空くのを待たなければならない。
今回は偶然にグーザルの席が空いてしまったためクレッセがその席に座ることになる。
ノエル家の親戚にあたる者が大神官を引退するときに、本来ならそのときにクレッセが座る席だったが、その席はヴィンセントに譲られた。
今回の件はノエル家にとって、クレッセにとって非常に都合がいい。
イーグ一派は後継者が育つ前に席を開けてしまった。その後継者も悪くはないのだが、現時点ではヴィンセントの挨拶まわりでクレッセの方が顔が売れている。イーグ一派には運が悪いことに、ちょうどクレッセに票が集まる時期にグーザルが行方不明になってしまったのである。ノエル家の陰謀論など陰では囁かれているが、イーグ家の大神官長が事実を知っているため何も言えない。本当に陰謀だったら良かったのになー、としか思えない。
甘いものに釣られたルルリはデザートが並ぶテーブルの前にいる。
甘いものよりツマミが大好きな者が多い席なので、綺麗に並んでいてもそこまでの数はない。数があればあるほど角ウサギの胃袋の中に入るだけだ。今回は酒に合う料理の方が多いと言える。
「ルルリさん、先程、聖教国エルバノーンから来られたと聞こえたんですが」
「はい、その通りです」
ルルリは選ぶ手をとめて、キイに向き合う。
「僕も聖教国エルバノーンから来たんです。今はアディ家の養子になってますが」
「ええ、存じております、キイ様」
ルルリは王子のことを様づけで呼ぶ。キイは三つ子だ。アルス王子と顔がそっくりなのだ。関係がないと思う方がおかしいだろう。
キイは様づけで呼ばれることがむず痒く感じながらも、ここは聖都の一等地なのだからそういうものなのかな?と受け入れる。ルルリの所作は上流階級のそれであり、角ウサギたちに教えを乞うている王子の動きも成果が出ている。
「アスア王国のこのお菓子が僕のおすすめだよ。もし良かったら」
「ありがとうございます」
年齢が近しい子供がこの場には二人しかいない。
どちらかが相当な人見知りでもない限り、話そうとするのは必然だっただろう。
タレタ、横のテーブルで生温かい視線で見守るな。
≪だってぇー、若いって良いわよねー≫
「お前の方が若いだろ」
≪そういうことじゃないのよー、ククー≫
器用にフォークで料理を食べながら、お酒をチビチビと飲む。
どこかの誰かさんにソックリだな。
≪美味しー、幸せー≫
ホントにソックリ。
その誰かさんはこの会の中心人物のホスト役なので、残念ながら幸せそうではない。この会が終了してから、のんびりと飲むんだろうな。
オオとチイは無我夢中で食べているし、ツノはなぜか人形遣い一家の奥さんと話がはずんでいる。
「俺、この会に呼ばれる意味あったのか?」
ビスタがレンに問う。
ビスタは顔が良いので、整った格好をしていると絵になるぐらいだ。
女性客が本当に少ないので騒がれることは一切ないが。
招待されたい者が多いなか、あまり呼ばれたくないと思っている筆頭のビスタ。そもそも、ビスタは冒険者ギルドの上層部だから、上の人間同士お互い見知っている者が多いのである。
「ルルリも見知った顔が家族だけだと不安だろう、というのは建前で、冒険者ギルドのギルド長を招待していないから、防波堤?」
「うん、レンだからそんなところだと思ったよ」
「あの人も悪い人じゃないんだけどね。。。必要以上に会いたくない」
「あー、わかるわー、それ。あ、コレ、超うまい。おみやげに頂戴」
「美味いだろー。うちの料理長の腕、良いだろ。けど、仲間に持って帰るなら、甘いものの方が良いぞー。こっちの方がイーゼンも喜ぶぞー」
「女性陣よりイーゼンが喜ぶのか。じゃあ、ついでにメイサ嬢とマイサの分も頼む。こっちは俺用にツマミとしてくれ」
「宿屋で飲み直すのか?」
「当たり前だろ。こんな場で浴びるように飲めるか。何で大神官長までいるんだよっ。来るなら来るで先に言っておけよ」
心の準備が足りていなかったと。内輪の会と言われて、この国のトップが来ていると思う人いませんよねー。
小さい声でボソボソ話しているが、意外と地獄耳が多いこの会場。。。
「しっかし、アレがお前の束縛さんかーーーーー。カッコイイ二枚目なのに束縛さんなのかーーーーー。残念だな」
自分のことを棚に上げて、残念発言。同類。残念なのは同意するけど。
ビスタははじめてヴィンセントを見る。王子の心音とは一度会っているから、ああ、この子だったのかとしか思わないのは怖いくらいだが。
「けど、別の鎖が握られているのなら問題なさそうだな。シアリーの街で待ってるぞー」
別の鎖を握っているのはクレッセか。良い表現だ。
「そうですねー、レンさんのシアリーの街でのご活躍を期待してます」
クッキィ氏が薬師ギルドのギルド長を連れてやってきた。
「別に聖都で薬草を納品してくれてもいいんだが。お前も聖都に戻って来ても良いんだぞー」
「私はまだまだこちらに来る必要性を感じませんので、しばらくはシアリーの街にいますよ」
この二人がイチャついているように見えるのは、目の錯覚か?どうもレンもビスタもそう見えているようで、二人の会話を邪魔しなかった。
シアリーの街から来た者たちが先に帰った。ビスタにはおみやげが渡されていた。それを見たルルリが羨ましい顔をしている。だが、レンは数を多めに入れているぞ。どうせリンカが呼ぶだろうと考えてのことだが。
「さて、あのお嬢さんは帰ったな」
ノーレンさんが待っていたかのようにレンに言った。
「そうですねー」
「いつになったら見せてくれるの?英雄姿ー。うちの副団長に先に見せるなんてずるいよー」
「ずるいと言われましても、状況が重なったとしか言いようがなく」
レンも困り顔。その副団長は巻き込まれないように広間の隅に行っている。
「見せてくれないと帰らないーっ」
駄々こねこね。そんなに酒飲んでなかった気がするんだけどなー。
「ノーレンさんはお泊りを希望ーっ。会は終了しましたので、他の方々は撤収をお願いしまーす」
撤収と言えるところがレンだ。普通は酔っ払いどもをどう丁寧に追い払うかが腕の見せ所なのだが。
ノーレンさんを置いて、執事も私兵団の皆様も帰ろうとしている。
「えー、レン、帰らないってそういう意味じゃ」
「客室を用意して」
「すでに整えてあります」
「じゃ、ノーレンさんに案内を」
「はい、こちらです」
使用人がノーレンさんを素早く案内する。手に負えない酔っ払いが数人出ると仮定して介抱用の客室は準備していたからすぐに使える。
そーいうことじゃないのにー。とブツブツ言いながらも客室に向かうノーレンさん。眠気が勝ったか。。。
この会は平和にお開きになった。
そして、台所で小さく打ち上げ会となった。料理長がなぜここでと呟いたが、もう慣れろ。
基本的に本日のお披露目会は立食だ。席があるので座って食べてもいいが、自由に交流することに重きを置く。
ルルリが甘いものに釣られたため、残りの一家をレンが大神官長とクレッセのところに連れていく。
「大神官長殿、未来の大神官長殿、こちらが聖教国エルバノーンの人形遣いの爺さん一家です」
「レン、もう少し紹介文を考えても良かったんじゃないのか?」
「詳細に知っている人に長々と説明しても面倒じゃないですか」
それもそうだけど。大神官長、俺に目の合図を出しても何もしませんからね。
「まだ私を未来の大神官長と呼んでくれるんだな」
「今日の大神官長の相手をしっかりしてくれれば。ちなみに、クレッセのことを次期大神官長殿とは言っていませんけど。夢が散っていかなければいいですねえ」
痛いところをつくレンの言葉。そう、レンは未来の、とは言ったが、次期とは言っていない。大神官長が引退するのはまだまだ先のことになるが、今回の件で大神官になったとしても、クレッセは一番の若輩者である。さすがにヴィンセントが大神官になるまでは票が分散するので、大神官長になるのは難しいだろう。
確かにヴィンセントは大神官になるための挨拶まわりをしているが、それはほんの序章だ。これから長い時間をかけて大神官の席が空くのを待たなければならない。
今回は偶然にグーザルの席が空いてしまったためクレッセがその席に座ることになる。
ノエル家の親戚にあたる者が大神官を引退するときに、本来ならそのときにクレッセが座る席だったが、その席はヴィンセントに譲られた。
今回の件はノエル家にとって、クレッセにとって非常に都合がいい。
イーグ一派は後継者が育つ前に席を開けてしまった。その後継者も悪くはないのだが、現時点ではヴィンセントの挨拶まわりでクレッセの方が顔が売れている。イーグ一派には運が悪いことに、ちょうどクレッセに票が集まる時期にグーザルが行方不明になってしまったのである。ノエル家の陰謀論など陰では囁かれているが、イーグ家の大神官長が事実を知っているため何も言えない。本当に陰謀だったら良かったのになー、としか思えない。
甘いものに釣られたルルリはデザートが並ぶテーブルの前にいる。
甘いものよりツマミが大好きな者が多い席なので、綺麗に並んでいてもそこまでの数はない。数があればあるほど角ウサギの胃袋の中に入るだけだ。今回は酒に合う料理の方が多いと言える。
「ルルリさん、先程、聖教国エルバノーンから来られたと聞こえたんですが」
「はい、その通りです」
ルルリは選ぶ手をとめて、キイに向き合う。
「僕も聖教国エルバノーンから来たんです。今はアディ家の養子になってますが」
「ええ、存じております、キイ様」
ルルリは王子のことを様づけで呼ぶ。キイは三つ子だ。アルス王子と顔がそっくりなのだ。関係がないと思う方がおかしいだろう。
キイは様づけで呼ばれることがむず痒く感じながらも、ここは聖都の一等地なのだからそういうものなのかな?と受け入れる。ルルリの所作は上流階級のそれであり、角ウサギたちに教えを乞うている王子の動きも成果が出ている。
「アスア王国のこのお菓子が僕のおすすめだよ。もし良かったら」
「ありがとうございます」
年齢が近しい子供がこの場には二人しかいない。
どちらかが相当な人見知りでもない限り、話そうとするのは必然だっただろう。
タレタ、横のテーブルで生温かい視線で見守るな。
≪だってぇー、若いって良いわよねー≫
「お前の方が若いだろ」
≪そういうことじゃないのよー、ククー≫
器用にフォークで料理を食べながら、お酒をチビチビと飲む。
どこかの誰かさんにソックリだな。
≪美味しー、幸せー≫
ホントにソックリ。
その誰かさんはこの会の中心人物のホスト役なので、残念ながら幸せそうではない。この会が終了してから、のんびりと飲むんだろうな。
オオとチイは無我夢中で食べているし、ツノはなぜか人形遣い一家の奥さんと話がはずんでいる。
「俺、この会に呼ばれる意味あったのか?」
ビスタがレンに問う。
ビスタは顔が良いので、整った格好をしていると絵になるぐらいだ。
女性客が本当に少ないので騒がれることは一切ないが。
招待されたい者が多いなか、あまり呼ばれたくないと思っている筆頭のビスタ。そもそも、ビスタは冒険者ギルドの上層部だから、上の人間同士お互い見知っている者が多いのである。
「ルルリも見知った顔が家族だけだと不安だろう、というのは建前で、冒険者ギルドのギルド長を招待していないから、防波堤?」
「うん、レンだからそんなところだと思ったよ」
「あの人も悪い人じゃないんだけどね。。。必要以上に会いたくない」
「あー、わかるわー、それ。あ、コレ、超うまい。おみやげに頂戴」
「美味いだろー。うちの料理長の腕、良いだろ。けど、仲間に持って帰るなら、甘いものの方が良いぞー。こっちの方がイーゼンも喜ぶぞー」
「女性陣よりイーゼンが喜ぶのか。じゃあ、ついでにメイサ嬢とマイサの分も頼む。こっちは俺用にツマミとしてくれ」
「宿屋で飲み直すのか?」
「当たり前だろ。こんな場で浴びるように飲めるか。何で大神官長までいるんだよっ。来るなら来るで先に言っておけよ」
心の準備が足りていなかったと。内輪の会と言われて、この国のトップが来ていると思う人いませんよねー。
小さい声でボソボソ話しているが、意外と地獄耳が多いこの会場。。。
「しっかし、アレがお前の束縛さんかーーーーー。カッコイイ二枚目なのに束縛さんなのかーーーーー。残念だな」
自分のことを棚に上げて、残念発言。同類。残念なのは同意するけど。
ビスタははじめてヴィンセントを見る。王子の心音とは一度会っているから、ああ、この子だったのかとしか思わないのは怖いくらいだが。
「けど、別の鎖が握られているのなら問題なさそうだな。シアリーの街で待ってるぞー」
別の鎖を握っているのはクレッセか。良い表現だ。
「そうですねー、レンさんのシアリーの街でのご活躍を期待してます」
クッキィ氏が薬師ギルドのギルド長を連れてやってきた。
「別に聖都で薬草を納品してくれてもいいんだが。お前も聖都に戻って来ても良いんだぞー」
「私はまだまだこちらに来る必要性を感じませんので、しばらくはシアリーの街にいますよ」
この二人がイチャついているように見えるのは、目の錯覚か?どうもレンもビスタもそう見えているようで、二人の会話を邪魔しなかった。
シアリーの街から来た者たちが先に帰った。ビスタにはおみやげが渡されていた。それを見たルルリが羨ましい顔をしている。だが、レンは数を多めに入れているぞ。どうせリンカが呼ぶだろうと考えてのことだが。
「さて、あのお嬢さんは帰ったな」
ノーレンさんが待っていたかのようにレンに言った。
「そうですねー」
「いつになったら見せてくれるの?英雄姿ー。うちの副団長に先に見せるなんてずるいよー」
「ずるいと言われましても、状況が重なったとしか言いようがなく」
レンも困り顔。その副団長は巻き込まれないように広間の隅に行っている。
「見せてくれないと帰らないーっ」
駄々こねこね。そんなに酒飲んでなかった気がするんだけどなー。
「ノーレンさんはお泊りを希望ーっ。会は終了しましたので、他の方々は撤収をお願いしまーす」
撤収と言えるところがレンだ。普通は酔っ払いどもをどう丁寧に追い払うかが腕の見せ所なのだが。
ノーレンさんを置いて、執事も私兵団の皆様も帰ろうとしている。
「えー、レン、帰らないってそういう意味じゃ」
「客室を用意して」
「すでに整えてあります」
「じゃ、ノーレンさんに案内を」
「はい、こちらです」
使用人がノーレンさんを素早く案内する。手に負えない酔っ払いが数人出ると仮定して介抱用の客室は準備していたからすぐに使える。
そーいうことじゃないのにー。とブツブツ言いながらも客室に向かうノーレンさん。眠気が勝ったか。。。
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