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2章 帝国の呪い
2-43 どうしたって巻き込まれる
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「クロウに振られたからって、そこまで落ち込みますか?」
私は資料を読みながら、隣でしょんぼりとしている兄に話しかける。
「お前にはわかるまい。アテにしていた者に逃げられた気持ちは」
「皇帝陛下も我々の気持ちを多少なりとも味わっていただければ、今後のためになるかと思いますが」
アテにしていた者に逃げられる、そんなことは私にとっては日常茶飯事。
皇帝だけだ。
それを今まで体験すらできなかった者は。
皇太子時代にもなかったのかと、さすがに少し呆れる。
今の皇太子はけっこう苦労しているというのに。
今まで皇帝本人の力ではなく、帝国の呪いの力だったと説明されれば私にも納得できる。できてしまった。
皇帝への絶対的容認という何かが、私自身が黒ワンコとの契約で薄れてきているように思う。
うちの黒ワンコが私をつなぐ鎖をオヤツにしているかららしいのだが、それを意識化できたのはつい最近だ。
帝国の呪いという説明で納得できるのは、呪いの鎖の拘束力がなくなった者か、弱くなった者だけらしい。
帝国の者がどんな説明をされても、通常通り皇帝絶対は変わらない。
どんなに仕事を押しつけられて大変な目に遭っている皇太子だって、皇帝絶対は変わらない。
皇帝直属の精鋭部隊所属のポシュが皇帝を見る目が変わってしまったのがいい例だ。
クロウの魔法である地獄の業火級の炎に焼かれたという報告は受けているが、彼の肉体は欠損どころか火傷一つない。
うちの黒ワンコが、彼の背中から生える黒ワンコの顔と挨拶しているのを見たら、クロウに真実を聞くのをやめようと強く心に誓った。
また厄介ごとに巻き込まれたら大変だ。
ポシュの鎖が消えたという情報を聞いたら、だいたいは推測できてしまう。
「で、さらに追い打ちをかけられましたね」
「そりゃ、この場でポシュに大泣きされたら、対応せざるえない」
そう、ここは帝城の会議室。
多くの軍上層部が集まっていた最中、皇帝と国を救った英雄が大泣きして、まだ何もしていないはずのメーデの助命を訴えてしまったのだ。
つまり、メーデを帝国の呪いの解呪に巻き込むな、というポシュの思惑は図らずとも成功してしまったのである。
魔法を失った上、仲間まで失うという状況は、ポシュが皇帝の従順な犬だと思っている軍の幹部たちには感情的に揺さぶられるものがあった。
長年、軍に所属していれば親しい仲間を失う経験など山ほど存在しているのである。
ほんの少しでも共感や同情しない者がいたら、冷血漢どころではない。
皇帝の命令で命を落とすかもしれないメーデ。
その代わりを魔法が使えず実力不足なのはわかるが自分の身でどうにかしてくれないかと涙ながらに土下座で訴えるポシュ。
解呪について、公の場では何も言えない皇帝。
周囲は皇帝が危険な任務をメーデに命令している構図だけわかるが、明確な命令内容まではわからない。
となると、普通に議論されてしまう。どうせまた皇帝が無理難題を部下に押しつけたのだろうと。
メーデの代わりが実行できる他の者はいないのですか?
代わりが一人で難しいのなら複数人にしてみれば、と好き勝手に意見を言い合う。
だが、最終的には皇帝の判断がすべてだ。
皇帝がメーデでなければならないと言ったらそこまでの会話であるが、あのポシュの目を見て非情になれる兄でもなかったようだ。慣れの問題かもしれないが。
今まで皇帝は何事も切り捨ててきたが、切り捨てられる者にはそれなりの覚悟が存在した。皇帝のため、国のためならば喜んで死地に赴くという覚悟が。
皇帝は帝国民からあのような目で見られることは一切なかったのだ。
もし、このポシュの望みを叶えなかったら、兄は二度とポシュから信頼を得られないのが痛いほどわかったはずだ。
直談判に来たのは、まだ期待があるから。
微かな望みを捨ててないから。
自分の身が罰せされるとしても、メーデが救われるのならという想い。
そして、クロウの罠にはまって打ち砕かれた皇帝への信頼が、まだ心の奥底にいる。
ポシュの打ち砕かれてもなお信じたいという想いを、兄もすがってしまったのだろう。
失われることがこんなにも恐ろしいものだと。
それを今、自覚できて良かったのではないだろうか。
帝国の呪いを解呪すれば息子たちが助かる、という結果だけではないということを皇帝は微かにでも自覚できたのではないだろうか。
敵国のクロウですら心配するほどに、兄の考えは楽観主義過ぎるものだったから。
「ごちそうさまでしたー、お、ナナキさん」
牢獄の食堂にて、クロウがトレイを持って食器を下げに来た。
後ろには定番の大型ワンコくんがいる。
「クロウ、」
「会議は終わったんですか。今日、皇帝陛下が大教会ですごすごと引き下がった後に、ポシュが終業時刻とともに走り去って帰ってしまったので、直談判にでも行ったんじゃないかと推測していたのですけど」
その通りーーーっ。
「クロウ、料理長の顔がその通りと叫んでいるから、あまり触れない方が」
クロウ以外どうでもいいはずの大型ワンコくんにまで心の内を読まれてしまったーーーっ。
「けど、触れないと話が進まないからなあ。皇帝はどこまでも図太い神経をお持ちだと思っていたら、臣下の胡乱な目には耐えられない繊細なところもあるとは誤算だった」
「あの人の傍若無人っぷりが呪いに支えられていたなんて、本人も思っていなかったのだから、クロウがわからなくても仕方ない」
はいはい、厨房の休憩室にお二人様ご案内ー。
人前で呪いのこと話さないでね。
お茶を出してソファに座らせる。
さて。
「クロウ、帝国の呪いの解呪を正式に断ったと聞いたけど」
「処刑されるのわかっていて受けるわけないでしょう。受けなくても難癖つけられそうだし」
歴代皇帝の墓を暴いて遺体を消滅させる暴虐非道な行いを、帝国の民が許すわけもない。
それが許されるのは現皇帝のみ。
そんなことをしたら私でも、皇太子でも処刑されることになるだろう。
ただし、呪いの鎖がなくなった時点で、皇帝でも本当に許されるのかどうかという点は疑問が残る。
けれど、解呪が自分の望みなら、解呪するのも自分の手で叶えてもらいたいというのが正直なところだ。
皇帝陛下の望みなら命を懸けられると思っていたのは、そんな遠い昔のことではないはずなのに。
私はそう思い込んでいた過去の自分が理解できないのだ。
「あの人も見通しが甘いと言えば甘いのだが、」
何事も計画的に、ということができないのが現皇帝。
思いついたら即断即決。
後始末はすべて他の者に丸投げ、それで今までは済んでいた。
解呪したら、そうはいかない。
それをポシュの件で少しでも感じ取れていることを祈っている。
「今まで、文字通り何もかも許されていた状況がおかしいと思わなかった皇帝自身の浅はかさが招いた事態だ。だからといって帝国の呪いを解呪した後すぐに譲位したら、今の皇太子が苦労するだけだ」
「クロウ、ありがとう。ポシュのことで兄に気づかせようとしてくれたんだろ。即断即決で解呪して、大変な目に遭わないようにさせるために」
皇帝ではなく、兄と表現した。
こちらの方が感謝の意を伝えやすいと思ったからだ。
クロウの目が私を見て、セリムを見た。
セリムがクロウにちょっと困ったように小さく頷いた。
「いや、別にそんな意図はない。皇帝がこちらを巻き込まず、勝手に解呪するのならそれで良かったんだが」
「そうか、そんな意図はなかったのか」
クロウが意図せずそういう経過になったのなら、結局はクロウが優しいからなのだろう。
自分の顔がほころぶのを感じた。
だが。
「ナナキさんがどう思っているのかわからないが、帝国の呪いの解呪は近い将来において必要不可欠なものであることは確かなんだ」
クロウの言葉に、私の表情は一気に緊張に変わった。
せっかく良い話で終わるはずだったのに。
泣いてもいいだろうか。
私は資料を読みながら、隣でしょんぼりとしている兄に話しかける。
「お前にはわかるまい。アテにしていた者に逃げられた気持ちは」
「皇帝陛下も我々の気持ちを多少なりとも味わっていただければ、今後のためになるかと思いますが」
アテにしていた者に逃げられる、そんなことは私にとっては日常茶飯事。
皇帝だけだ。
それを今まで体験すらできなかった者は。
皇太子時代にもなかったのかと、さすがに少し呆れる。
今の皇太子はけっこう苦労しているというのに。
今まで皇帝本人の力ではなく、帝国の呪いの力だったと説明されれば私にも納得できる。できてしまった。
皇帝への絶対的容認という何かが、私自身が黒ワンコとの契約で薄れてきているように思う。
うちの黒ワンコが私をつなぐ鎖をオヤツにしているかららしいのだが、それを意識化できたのはつい最近だ。
帝国の呪いという説明で納得できるのは、呪いの鎖の拘束力がなくなった者か、弱くなった者だけらしい。
帝国の者がどんな説明をされても、通常通り皇帝絶対は変わらない。
どんなに仕事を押しつけられて大変な目に遭っている皇太子だって、皇帝絶対は変わらない。
皇帝直属の精鋭部隊所属のポシュが皇帝を見る目が変わってしまったのがいい例だ。
クロウの魔法である地獄の業火級の炎に焼かれたという報告は受けているが、彼の肉体は欠損どころか火傷一つない。
うちの黒ワンコが、彼の背中から生える黒ワンコの顔と挨拶しているのを見たら、クロウに真実を聞くのをやめようと強く心に誓った。
また厄介ごとに巻き込まれたら大変だ。
ポシュの鎖が消えたという情報を聞いたら、だいたいは推測できてしまう。
「で、さらに追い打ちをかけられましたね」
「そりゃ、この場でポシュに大泣きされたら、対応せざるえない」
そう、ここは帝城の会議室。
多くの軍上層部が集まっていた最中、皇帝と国を救った英雄が大泣きして、まだ何もしていないはずのメーデの助命を訴えてしまったのだ。
つまり、メーデを帝国の呪いの解呪に巻き込むな、というポシュの思惑は図らずとも成功してしまったのである。
魔法を失った上、仲間まで失うという状況は、ポシュが皇帝の従順な犬だと思っている軍の幹部たちには感情的に揺さぶられるものがあった。
長年、軍に所属していれば親しい仲間を失う経験など山ほど存在しているのである。
ほんの少しでも共感や同情しない者がいたら、冷血漢どころではない。
皇帝の命令で命を落とすかもしれないメーデ。
その代わりを魔法が使えず実力不足なのはわかるが自分の身でどうにかしてくれないかと涙ながらに土下座で訴えるポシュ。
解呪について、公の場では何も言えない皇帝。
周囲は皇帝が危険な任務をメーデに命令している構図だけわかるが、明確な命令内容まではわからない。
となると、普通に議論されてしまう。どうせまた皇帝が無理難題を部下に押しつけたのだろうと。
メーデの代わりが実行できる他の者はいないのですか?
代わりが一人で難しいのなら複数人にしてみれば、と好き勝手に意見を言い合う。
だが、最終的には皇帝の判断がすべてだ。
皇帝がメーデでなければならないと言ったらそこまでの会話であるが、あのポシュの目を見て非情になれる兄でもなかったようだ。慣れの問題かもしれないが。
今まで皇帝は何事も切り捨ててきたが、切り捨てられる者にはそれなりの覚悟が存在した。皇帝のため、国のためならば喜んで死地に赴くという覚悟が。
皇帝は帝国民からあのような目で見られることは一切なかったのだ。
もし、このポシュの望みを叶えなかったら、兄は二度とポシュから信頼を得られないのが痛いほどわかったはずだ。
直談判に来たのは、まだ期待があるから。
微かな望みを捨ててないから。
自分の身が罰せされるとしても、メーデが救われるのならという想い。
そして、クロウの罠にはまって打ち砕かれた皇帝への信頼が、まだ心の奥底にいる。
ポシュの打ち砕かれてもなお信じたいという想いを、兄もすがってしまったのだろう。
失われることがこんなにも恐ろしいものだと。
それを今、自覚できて良かったのではないだろうか。
帝国の呪いを解呪すれば息子たちが助かる、という結果だけではないということを皇帝は微かにでも自覚できたのではないだろうか。
敵国のクロウですら心配するほどに、兄の考えは楽観主義過ぎるものだったから。
「ごちそうさまでしたー、お、ナナキさん」
牢獄の食堂にて、クロウがトレイを持って食器を下げに来た。
後ろには定番の大型ワンコくんがいる。
「クロウ、」
「会議は終わったんですか。今日、皇帝陛下が大教会ですごすごと引き下がった後に、ポシュが終業時刻とともに走り去って帰ってしまったので、直談判にでも行ったんじゃないかと推測していたのですけど」
その通りーーーっ。
「クロウ、料理長の顔がその通りと叫んでいるから、あまり触れない方が」
クロウ以外どうでもいいはずの大型ワンコくんにまで心の内を読まれてしまったーーーっ。
「けど、触れないと話が進まないからなあ。皇帝はどこまでも図太い神経をお持ちだと思っていたら、臣下の胡乱な目には耐えられない繊細なところもあるとは誤算だった」
「あの人の傍若無人っぷりが呪いに支えられていたなんて、本人も思っていなかったのだから、クロウがわからなくても仕方ない」
はいはい、厨房の休憩室にお二人様ご案内ー。
人前で呪いのこと話さないでね。
お茶を出してソファに座らせる。
さて。
「クロウ、帝国の呪いの解呪を正式に断ったと聞いたけど」
「処刑されるのわかっていて受けるわけないでしょう。受けなくても難癖つけられそうだし」
歴代皇帝の墓を暴いて遺体を消滅させる暴虐非道な行いを、帝国の民が許すわけもない。
それが許されるのは現皇帝のみ。
そんなことをしたら私でも、皇太子でも処刑されることになるだろう。
ただし、呪いの鎖がなくなった時点で、皇帝でも本当に許されるのかどうかという点は疑問が残る。
けれど、解呪が自分の望みなら、解呪するのも自分の手で叶えてもらいたいというのが正直なところだ。
皇帝陛下の望みなら命を懸けられると思っていたのは、そんな遠い昔のことではないはずなのに。
私はそう思い込んでいた過去の自分が理解できないのだ。
「あの人も見通しが甘いと言えば甘いのだが、」
何事も計画的に、ということができないのが現皇帝。
思いついたら即断即決。
後始末はすべて他の者に丸投げ、それで今までは済んでいた。
解呪したら、そうはいかない。
それをポシュの件で少しでも感じ取れていることを祈っている。
「今まで、文字通り何もかも許されていた状況がおかしいと思わなかった皇帝自身の浅はかさが招いた事態だ。だからといって帝国の呪いを解呪した後すぐに譲位したら、今の皇太子が苦労するだけだ」
「クロウ、ありがとう。ポシュのことで兄に気づかせようとしてくれたんだろ。即断即決で解呪して、大変な目に遭わないようにさせるために」
皇帝ではなく、兄と表現した。
こちらの方が感謝の意を伝えやすいと思ったからだ。
クロウの目が私を見て、セリムを見た。
セリムがクロウにちょっと困ったように小さく頷いた。
「いや、別にそんな意図はない。皇帝がこちらを巻き込まず、勝手に解呪するのならそれで良かったんだが」
「そうか、そんな意図はなかったのか」
クロウが意図せずそういう経過になったのなら、結局はクロウが優しいからなのだろう。
自分の顔がほころぶのを感じた。
だが。
「ナナキさんがどう思っているのかわからないが、帝国の呪いの解呪は近い将来において必要不可欠なものであることは確かなんだ」
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