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2章 帝国の呪い
2-82 どこまでも溺れるためにいる
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この日の晩、ベッドでセリムに攻めに攻められました。
肉体をこれでもかとまさぐられ、快楽を叩き込まれ、俺は何の抵抗もできませんでした。
はい、その前に魔力をねっとりとセリムの体内に流して、長々と喘いでもらいましたけど。
それの仕返しですね。
クリムゾンに魔力の使い方を教わったので、さらなる進化した魔力の技をついつい試してみたくなってしまいました。
セリムの乱れる姿、最高です。
メーデたちの気持ちが少しわかってしまったかもしれません。
捕虜の皆さんが帝国の軍人さんたちを求める気持ちも少々わかる気もする今日この頃。
俺はセリム以外に抱かれる気はないですけど。
もうセリムがいないと疼く肉体に改造されてしまったので、絶対に離れる気もないのですけど。
「おはよう、セリム」
「おはよう、クロウ。いつも早いな」
寝ぼけまなこでセリムが、すでに準備完了の俺を見る。
抱く側が体力を使うのは仕方ないことだ。
どんなに俺が喘がされても、朝起きるのは俺の方が早い。
決して年寄りだからじゃないぞー。
銀髪の寝癖が可愛い。
髪の毛をわしゃわしゃして直しながらシャワーを浴びに行くセリムも可愛いじゃないか。
、、、今の俺も恋愛脳なのかもしれん。
セリムが絶対。
セリムが一番。
セリムが最高。
俺の中の俺が騒いでいる。
だからといって、ナーズ隊長のようにこの行為だけでお肌の調子が良くなるとは思えないが。
自分のお肌の状態をチェックする。
注いでもらってないからダメなのかな?
今度はセリムに魔力を流してもらうか?
セリムが俺より魔力の操作がうまくなったら怖いな。
俺がセリムを閉じ込めてしまいそうだ。
もはや誰の目にも触れさせたくなくなる。
アジュールがファンを囲いたい気持ちもわかる。アジュールには違う、そうじゃない、お前と同じにするなと強く否定されそうだけど。
うーん、リンク王国にいたときはここまで独占欲は強くなかったはずなのだが。
妻も可愛かったが、閉じ込めようとまでは思わなかった気がする。息子もいたからかな?
帝国に来て、この環境で、俺の性癖も歪んだのか?
この牢獄で歪まないわけがない気もするが。すべては帝国のせい。うんうん、俺のせいじゃない。
シャワーを浴びてきたセリムの髪から水滴が落ちる。
上半身裸のまま、タオルを肩にかけている。
何だろう。
どうしても、エロい。セリムが何をしても色気を感じる。
護衛として立っているだけでも甘く誘っているように見えてしまうのは、俺がそういう目で見ているからだと頭ではわかっているつもりなんだけど。
本を閉じて、セリムの肉体をじっと見てしまうよ。
「昨晩の、足りなかった?」
微笑みながら尋ねられて、それにうんと頷いたらどうなってしまうんだ?
二度と出勤したくなくなるんじゃないか。
それは困るので、立ち上がってセリムに軽い口づけをする。
「また、夜にね。セリム」
「残念。」
うん、可愛い。
優勝。
セリムには誰も勝てない。
思考も馬鹿になっている気がするが、コレはコレで悪くない。
セリムに溺れていきたい。どこまでも深く、浮かび上がれないほどに。
と、まあ、朝まではご機嫌だったのだけど。
「トリステラ第三皇子殿下がお呼びだ。すぐに来い」
コイツ、顎で指示しやがった。
従者の教育はー、上の者の責任ー。
こんなヤツに呼びに来させるなんて、人選ミスもいいところだ。
牢獄の扉を出た瞬間で出会ってしまったので、ゴートナー文官はまだいない。
とめる者がどこにも存在しないのである。
コイツら、どうやって殺そうか。
苦しませてからがいいな。
一瞬で楽にさせたくはない。
地獄に落とすか。
幸せな気分を吹き飛ばした罪は大きい。
「今日はクロウの笑顔が黒いな。昨日、何か遭ったのか?」
「昨日は美肌を保つ方法についての試行錯誤があった」
「、、、美肌か。貴族の御婦人方が大枚をはたいてでも知りたい情報だな」
セリムとルッツ副隊長が馬鹿、、、ではなく従者に聞こえないようにこそこそと話している。
長い長い通路を抜けて、ある一室に辿り着く。
第三皇子の執務室か?
従者は扉をノック後。
「入れ」
従者は不機嫌な顔で俺たちに命令した。
「大魔導士殿、良く来てくれた」
トリステラ第三皇子が立ち上がって俺たちを迎えた。
その横には数人の従者。
護衛は周囲の壁に短く等間隔に大勢並んでいた。
後ろの方で従者が扉を閉めた音がした。
それと同時に。
トプン、と。
この部屋の床が波打ち、水に変化した。
水のようなものに変化させたという表現の方が正しいか。
俺たち三人以外、水に落ちる。
「なっ、」
「うわっ」
「ぐぷっ、お前らっ?」
「何しやがった?」
そこにいた男たちは叫び声をあげながらもがく。
重い装備をしている護衛たちは壁にしがみつこうとするが、吸盤でもくっつけてない限り難しいだろう。
体力がどれだけ持つか。
トリステラ第三皇子は執務机の横の板にしがみついている。
この部屋にある調度品は水に沈むことなく、そのまま浮かんでいるという不思議な光景だ。
俺がやっていることだけど。
人だけが床に沈みゆく。
「だっ、大魔導士殿っ、呼び出すときに、従者が何か失礼なことをしてしまったのかっ。すまないっ、不快な思いをさせてしまって」
「従者の不始末は上に立つ者の責任ですよね。しかも、貴方は俺に頼みごとをしようとしている立場だ。違いましたか?」
あくまでも笑顔で俺は対応している。
この場で発言が普通にできるのは、机にしがみついているトリステラ第三皇子だけだ。
家具がちょうど良い配置だったな。他の者は手の届く場所に壁はあっても家具がない。
広い執務室が仇となった。
「そ、その通りだ。謝罪する。だから、床を元に戻し」
「事故ですから、元には戻りません。自分たちの所業を省みながら、苦しみもがき溺れ死んでくださいね、皆さん」
「何を言っでやがるぅーっ」
従者たちがゴボゴボとうるさい。が、生きるのに必死で叫ぶのも難しいから、まだマシか。
床を水にして全員落として正解だ。
「うんうん、信じられないのも無理はありません。帝城の人工池で溺れ死ぬなんて、なんて不運なんでしょう」
「だ、大魔導士殿、怒りをどうか沈めていただけないか」
俺は目を細める。笑顔は変わらないが。
この人は俺の名前を知っているくせに、なぜわざわざ大魔導士殿と呼ぶのだろうか。
不思議だな。
その思惑がわからないな。
「トリステラ第三皇子殿下、他人を脅そうとするなら、脅かされる覚悟をお持ちですよね?他人を傷つけようとするなら、傷つけられる覚悟をお持ちですよね?」
「なっ、」
「他人を殺そうとするなら、殺される覚悟をお持ちなんですよね?なぜ、自分だけは高みの見物のように、無事でいられるなんて勘違いをされていらっしゃるのですか?貴方が当事者で、俺たちを殺そうとした張本人のくせに」
すでにセリムもルッツ副隊長も剣を抜いている。
「そんなことをするはずが」
「何ですかね、この護衛の数は?頼みごとを数で押し切ろうとしてました?自分のテリトリーに俺を招待して舞い上がってました?帝国の皇子だからと、処刑されなければ生き残れるとお思いでしたか?皇弟殿下にご忠告されたでしょう」
「それは、」
「捕虜が、わざわざ、敵国の皇子に有利な情報を渡すわけがないじゃないですか。そのくらい考える頭もないんですかね、この国の皇子は。前回、俺も忠告してあげたじゃないですか。親切にもわざわざ伝えてあげたのに、残念だなー」
「お、皇子に手をあげたと知られれば、お前たちも無事ではすむまいっ。今ならっ」
「黙っていてやる、ですか?」
俺は笑顔を強める。
「あ、ああっ、だからっ」
「皇帝陛下もそうですが、息子として他人の話を聞かない性質を受け継いでしまったんですかね。困ったものです」
「何を言っているっ、早く助けろっ」
真夏なのに水は冷たく、軍服は重くなり体力を奪う。
せめて、マントを外せばいいのに。
焦りは本性を表す。
従者たちは何とかもがいて空気を確保しているようだが、装備を諦めきれなかった護衛たちはすでに水の底に沈んだか。
帝城の人工池は生きたまま浮かび上がらないように設計されている罠の一つである。
「俺は先ほども、事故だって言ったじゃないですか。貴方たちは訓練中に不慮の事故で亡くなったんですよ」
肉体をこれでもかとまさぐられ、快楽を叩き込まれ、俺は何の抵抗もできませんでした。
はい、その前に魔力をねっとりとセリムの体内に流して、長々と喘いでもらいましたけど。
それの仕返しですね。
クリムゾンに魔力の使い方を教わったので、さらなる進化した魔力の技をついつい試してみたくなってしまいました。
セリムの乱れる姿、最高です。
メーデたちの気持ちが少しわかってしまったかもしれません。
捕虜の皆さんが帝国の軍人さんたちを求める気持ちも少々わかる気もする今日この頃。
俺はセリム以外に抱かれる気はないですけど。
もうセリムがいないと疼く肉体に改造されてしまったので、絶対に離れる気もないのですけど。
「おはよう、セリム」
「おはよう、クロウ。いつも早いな」
寝ぼけまなこでセリムが、すでに準備完了の俺を見る。
抱く側が体力を使うのは仕方ないことだ。
どんなに俺が喘がされても、朝起きるのは俺の方が早い。
決して年寄りだからじゃないぞー。
銀髪の寝癖が可愛い。
髪の毛をわしゃわしゃして直しながらシャワーを浴びに行くセリムも可愛いじゃないか。
、、、今の俺も恋愛脳なのかもしれん。
セリムが絶対。
セリムが一番。
セリムが最高。
俺の中の俺が騒いでいる。
だからといって、ナーズ隊長のようにこの行為だけでお肌の調子が良くなるとは思えないが。
自分のお肌の状態をチェックする。
注いでもらってないからダメなのかな?
今度はセリムに魔力を流してもらうか?
セリムが俺より魔力の操作がうまくなったら怖いな。
俺がセリムを閉じ込めてしまいそうだ。
もはや誰の目にも触れさせたくなくなる。
アジュールがファンを囲いたい気持ちもわかる。アジュールには違う、そうじゃない、お前と同じにするなと強く否定されそうだけど。
うーん、リンク王国にいたときはここまで独占欲は強くなかったはずなのだが。
妻も可愛かったが、閉じ込めようとまでは思わなかった気がする。息子もいたからかな?
帝国に来て、この環境で、俺の性癖も歪んだのか?
この牢獄で歪まないわけがない気もするが。すべては帝国のせい。うんうん、俺のせいじゃない。
シャワーを浴びてきたセリムの髪から水滴が落ちる。
上半身裸のまま、タオルを肩にかけている。
何だろう。
どうしても、エロい。セリムが何をしても色気を感じる。
護衛として立っているだけでも甘く誘っているように見えてしまうのは、俺がそういう目で見ているからだと頭ではわかっているつもりなんだけど。
本を閉じて、セリムの肉体をじっと見てしまうよ。
「昨晩の、足りなかった?」
微笑みながら尋ねられて、それにうんと頷いたらどうなってしまうんだ?
二度と出勤したくなくなるんじゃないか。
それは困るので、立ち上がってセリムに軽い口づけをする。
「また、夜にね。セリム」
「残念。」
うん、可愛い。
優勝。
セリムには誰も勝てない。
思考も馬鹿になっている気がするが、コレはコレで悪くない。
セリムに溺れていきたい。どこまでも深く、浮かび上がれないほどに。
と、まあ、朝まではご機嫌だったのだけど。
「トリステラ第三皇子殿下がお呼びだ。すぐに来い」
コイツ、顎で指示しやがった。
従者の教育はー、上の者の責任ー。
こんなヤツに呼びに来させるなんて、人選ミスもいいところだ。
牢獄の扉を出た瞬間で出会ってしまったので、ゴートナー文官はまだいない。
とめる者がどこにも存在しないのである。
コイツら、どうやって殺そうか。
苦しませてからがいいな。
一瞬で楽にさせたくはない。
地獄に落とすか。
幸せな気分を吹き飛ばした罪は大きい。
「今日はクロウの笑顔が黒いな。昨日、何か遭ったのか?」
「昨日は美肌を保つ方法についての試行錯誤があった」
「、、、美肌か。貴族の御婦人方が大枚をはたいてでも知りたい情報だな」
セリムとルッツ副隊長が馬鹿、、、ではなく従者に聞こえないようにこそこそと話している。
長い長い通路を抜けて、ある一室に辿り着く。
第三皇子の執務室か?
従者は扉をノック後。
「入れ」
従者は不機嫌な顔で俺たちに命令した。
「大魔導士殿、良く来てくれた」
トリステラ第三皇子が立ち上がって俺たちを迎えた。
その横には数人の従者。
護衛は周囲の壁に短く等間隔に大勢並んでいた。
後ろの方で従者が扉を閉めた音がした。
それと同時に。
トプン、と。
この部屋の床が波打ち、水に変化した。
水のようなものに変化させたという表現の方が正しいか。
俺たち三人以外、水に落ちる。
「なっ、」
「うわっ」
「ぐぷっ、お前らっ?」
「何しやがった?」
そこにいた男たちは叫び声をあげながらもがく。
重い装備をしている護衛たちは壁にしがみつこうとするが、吸盤でもくっつけてない限り難しいだろう。
体力がどれだけ持つか。
トリステラ第三皇子は執務机の横の板にしがみついている。
この部屋にある調度品は水に沈むことなく、そのまま浮かんでいるという不思議な光景だ。
俺がやっていることだけど。
人だけが床に沈みゆく。
「だっ、大魔導士殿っ、呼び出すときに、従者が何か失礼なことをしてしまったのかっ。すまないっ、不快な思いをさせてしまって」
「従者の不始末は上に立つ者の責任ですよね。しかも、貴方は俺に頼みごとをしようとしている立場だ。違いましたか?」
あくまでも笑顔で俺は対応している。
この場で発言が普通にできるのは、机にしがみついているトリステラ第三皇子だけだ。
家具がちょうど良い配置だったな。他の者は手の届く場所に壁はあっても家具がない。
広い執務室が仇となった。
「そ、その通りだ。謝罪する。だから、床を元に戻し」
「事故ですから、元には戻りません。自分たちの所業を省みながら、苦しみもがき溺れ死んでくださいね、皆さん」
「何を言っでやがるぅーっ」
従者たちがゴボゴボとうるさい。が、生きるのに必死で叫ぶのも難しいから、まだマシか。
床を水にして全員落として正解だ。
「うんうん、信じられないのも無理はありません。帝城の人工池で溺れ死ぬなんて、なんて不運なんでしょう」
「だ、大魔導士殿、怒りをどうか沈めていただけないか」
俺は目を細める。笑顔は変わらないが。
この人は俺の名前を知っているくせに、なぜわざわざ大魔導士殿と呼ぶのだろうか。
不思議だな。
その思惑がわからないな。
「トリステラ第三皇子殿下、他人を脅そうとするなら、脅かされる覚悟をお持ちですよね?他人を傷つけようとするなら、傷つけられる覚悟をお持ちですよね?」
「なっ、」
「他人を殺そうとするなら、殺される覚悟をお持ちなんですよね?なぜ、自分だけは高みの見物のように、無事でいられるなんて勘違いをされていらっしゃるのですか?貴方が当事者で、俺たちを殺そうとした張本人のくせに」
すでにセリムもルッツ副隊長も剣を抜いている。
「そんなことをするはずが」
「何ですかね、この護衛の数は?頼みごとを数で押し切ろうとしてました?自分のテリトリーに俺を招待して舞い上がってました?帝国の皇子だからと、処刑されなければ生き残れるとお思いでしたか?皇弟殿下にご忠告されたでしょう」
「それは、」
「捕虜が、わざわざ、敵国の皇子に有利な情報を渡すわけがないじゃないですか。そのくらい考える頭もないんですかね、この国の皇子は。前回、俺も忠告してあげたじゃないですか。親切にもわざわざ伝えてあげたのに、残念だなー」
「お、皇子に手をあげたと知られれば、お前たちも無事ではすむまいっ。今ならっ」
「黙っていてやる、ですか?」
俺は笑顔を強める。
「あ、ああっ、だからっ」
「皇帝陛下もそうですが、息子として他人の話を聞かない性質を受け継いでしまったんですかね。困ったものです」
「何を言っているっ、早く助けろっ」
真夏なのに水は冷たく、軍服は重くなり体力を奪う。
せめて、マントを外せばいいのに。
焦りは本性を表す。
従者たちは何とかもがいて空気を確保しているようだが、装備を諦めきれなかった護衛たちはすでに水の底に沈んだか。
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