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2章 帝国の呪い
2-92 厚顔皇太子を煙に巻く
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「なら、どうしてクロウ殿は叔父上とともにいるんだ?」
「はて、その質問は捕虜に対してする質問なのでしょうか」
捕虜だからこの牢獄に居ざる得ない、ということは、食堂にいる料理長である叔父上と関わり合い続けなければならない。
「けれど、極力関わらないで暮らすことは可能だろう。フロレンスのことについてもわざわざ首を突っ込んでいるように感じるのだが?」
「未完の物語というのは、人によって受け取り方が違います。未完こそが作品を仕上げたと言っても過言ではない作品も多いことは認めます」
私はフロレンスのことを言ったのだが。
、、、ああ、二十一巻もの大作のことか。
あんな激務で、いつのまに書いていたんだか、って、別の場所での自動筆記だったか。
「が、」
クロウ殿から笑顔が消えた。
真剣そのものの表情。
握りしめた両手が震えている。
ここからが話の神髄なのか。
「俺は作者が描いていた結末を知りたい派なんです」
「えっと、」
その話、続くの?
「物語として完成されてなくともいいんです。未完に終わったのなら、それはそれとして下書きだろうと箇条書きであろうとプロットだろうと出して欲しいっ。読者がいくら考察したところで、それは推測でしかなく、どこまでも推測の域を出ないのだから。打ち切りとかは残念だけど、未完で終わるくらいなら、冒険はまだまだ続くで終わってくれた方がまだいいっ」
「ええっとぉ?」
「二十一巻まで世に出したのなら、責任を取れよぉー」
「あの、クロウ殿、、、」
はっ、クロウ殿の横に立っていた叔父上が消えているっ。
いつのまにっ。
打ちひしがれているクロウ殿。
声をかけようとしても、適切な言葉が思い浮かばない。
浮かぶわけもない。
私にとってはどうでもいいとしか思えない事柄だからだ。
このまま、時間だけが過ぎてしまうのか。
数分後。
シュバッっと起き上がり、クロウ殿の笑顔が復活される。
「わかりました?俺の感情」
「いや?全然?」
つい正直に答えてしまった。
「フロレンスを助けたのは、俺がひとえに未完の作品があまり好きではないからです」
「、、、そうなの?」
「はい」
断言された。
真面目な顔だ。
冗談を言っている顔ではない。
この場で頭を抱えはしないが、フロレンスの作品を救うためにフロレンスを助けたということになる。
自分がその続きを読みたいがために。
いや、それならそれでもいいのかもしれない。
結果として、フロレンスも、精鋭部隊も、父上も叔父上も救われたのだから。
たとえ、クロウ殿が作品ではなくフロレンス自身をどう思っていようとも、この国は救われたのだから。
少々寂しい感はあるが、フロレンスに真実を告げなければ良い話。
、、、あの場で、クロウ殿がフロレンスに直球で言っていたな。
うん、どうしようもない。
フロレンスは気にしないだろう、きっと。
「、、、ヘタクソポエム」
口から漏れてしまった。
あの状況でクロウ殿が叫んでいた言葉を思い出してしまった。
あの状況にはあまりにもそぐわない言葉だったから。
「あー、つい俺も感情的になりクソヘタポエムと言ってしまいましたが、フロレンスにとっては詩が魂の叫びであり、心の歌であり、精神の拠り所でもあります。他人の評価なんて気にしないで書いてますが、本人にとっては傷つくので読んでもいないのに批評はおやめください」
「いや、私の感想ではなく。あのときクロウ殿が言っていたが、フロレンスが詩を読ませたのか?」
「フロレンスが詩を趣味としていることを知っているのは精鋭部隊でもごく一部ですよ」
会話が少々噛み合っていない。
つまり?
「ただ、よくもまあ、あんなクソみたいなヘタなポエムを書くのに、物語は惹き込まれる文章を書くんですよね。永遠の謎ですが、早く続きが読みたいものです」
「ということは、続きをチラつかせれば、アンタを動かせるってことか」
どこから聞いていたんだか。
フロレンスがいつのまにか立っていた。
何、ここ。
牢獄って魔窟なの?
人の気配、そんなに感じないところなのか?
牢や通路はものすごく音が響く造りになっていたはずなのに。
「逆を言えば、あまりにも遅筆だと続きを書かせるためにフロレンスを拉致監禁しそうな勢い?」
交渉が難航しそうだな。
しかも、疑問形って何なんだ。
「拉致監禁しても、腕を折って書かない抵抗を見せたらどうするんだ」
「まあ、そのときは、、、」
クロウ殿が一瞬マジな目をして黙ってしまった。
ヤバイ。
なんかヤバイ。
手段をまったく選ばない気がする。
というか、腕を折ったところで自動筆記の魔道具使っているんだろ、フロレンスは。
「そのときに考えることにする。で、フロレンス、あの主人公たちには誰かモデルはいるのか」
クロウ殿が通常運行の笑顔に戻っても、まだ怖い。
この恐怖、フロレンスは感じてないのか?
鈍いのか?
「ああ、ポシュとメーデ」
フロレンスがごくごく普通に答えると。
クロウ殿の顔が崩れた。
たぶん世界が崩壊してもこんな顔しないよ、この人。
「解釈違いだ。どうしたらポシュとメーデがああ見える?」
「いや、物語なんだから登場人物をそのままで書かないだろ。モデルは誰かと聞かれたら原型はあの二人だが、バレないようにいろいろと設定を変えている」
「くっ、予想外だった。シエルド様とクーリミオン看守だと思っていたのに。さすがは面白い物語を書く男だ」
フロレンス、クロウ殿を出し抜いて、ほんの少し嬉しくなってない?
ちょっと目元が緩んでなーい?
「あー、あの二人かあ。言われてみると、、、え、そうなのか?」
「お互い自覚はないようだよ」
あの二人が何なの?
「ほほーう、面白い情報を聞いた。これは滾る」
ニヤリと笑うフロレンス。
二人で会話しないでよ。
フロレンスが書いた物語を読んでない私には何のことかわからないよ。
「それはそうと、アンタはあんなクソみたいなヘタなポエムをどこで読んだ?」
あ、話が元に戻った。
私も答えを聞きたかった。
良かった良かった。
フロレンスの目は怖いが。
「この世界に生きる住民が、俺に隠しごとをするなら努力と根性が必要です」
努力と根性はどのくらい必要なんですか。
遠回しにクロウ殿に隠しごとするのは無理だと言ってませんか?
つまり、フロレンスから見せてもらったわけじゃないのですね。ちょっとホッとした。この二人が実は裏で仲良しだった、という衝撃の事実がなかったことに。
一応、クロウ殿はフロレンスを助けた形になっていたからなあ。
二十一巻の物語もただの言い訳として用意されたものだったらどうしようかと。
「その割には、この物語のモデルも知らなかっただろ」
「だって、俺、タレコミがあるまでフロレンスのことどうでも良かったからさあ。どうでもいい人物の情報を集めるのにそこまでの時間と労力を割かないだろ」
けっこうひどいこと言ってません?
その通りだろうけど。
この二人ってけっこう本音の直球で話すよな。
「タレコミ、、、と言っても、物語の方は出版社での自動筆記で書いているし、筆名だから私だとあまり知られてないが、誰だ?」
「フロレンスの知らない人外だから、名前を言ってもわからないと思うよ。えー、クロウ知らなかったのー?物語が未完で終わるの嫌いだって言ってなかったっけー、とか昨日言われちゃった」
その人外の口調を真似たんだろうけど、、、人外か。
人外も読んでいるのか、フロレンスが書いた物語。
そこまでなの?
ほんの少し興味がわいてしまった。
「昨日、か」
「ギリギリ間に合ってよかったよ。精鋭部隊全員で行っていれば、死なないで済んだかもしれないのに。人の話を聞かないから。さすがに俺も蘇生の魔法は知らないよ。死体を操る魔法なら知っているけど。使わんけど」
「そりゃあ悪うございましたね。せっかくの忠告を無視して、精鋭部隊の数人で向かってしまって」
どう聞いても、悪いと思ってない。
フロレンス、もう少し素直に忠告を受け取りなよ。
隕石まで落としてくれたんだよ。
「まあ、その理由はわからなくもないが、自分を犠牲にしても他の者をそこまで守りたかったのか?」
やや呆れ加減のクロウ殿がフロレンスに尋ねたが。
「クロウ、ガントレットが元通りを超越した性能になっていたことについては、素直に感謝している」
さらりと言い残して、フロレンスが食堂を去っていった。
コイツら、都合の悪い質問に答えない病でも患っているのか?
「はて、その質問は捕虜に対してする質問なのでしょうか」
捕虜だからこの牢獄に居ざる得ない、ということは、食堂にいる料理長である叔父上と関わり合い続けなければならない。
「けれど、極力関わらないで暮らすことは可能だろう。フロレンスのことについてもわざわざ首を突っ込んでいるように感じるのだが?」
「未完の物語というのは、人によって受け取り方が違います。未完こそが作品を仕上げたと言っても過言ではない作品も多いことは認めます」
私はフロレンスのことを言ったのだが。
、、、ああ、二十一巻もの大作のことか。
あんな激務で、いつのまに書いていたんだか、って、別の場所での自動筆記だったか。
「が、」
クロウ殿から笑顔が消えた。
真剣そのものの表情。
握りしめた両手が震えている。
ここからが話の神髄なのか。
「俺は作者が描いていた結末を知りたい派なんです」
「えっと、」
その話、続くの?
「物語として完成されてなくともいいんです。未完に終わったのなら、それはそれとして下書きだろうと箇条書きであろうとプロットだろうと出して欲しいっ。読者がいくら考察したところで、それは推測でしかなく、どこまでも推測の域を出ないのだから。打ち切りとかは残念だけど、未完で終わるくらいなら、冒険はまだまだ続くで終わってくれた方がまだいいっ」
「ええっとぉ?」
「二十一巻まで世に出したのなら、責任を取れよぉー」
「あの、クロウ殿、、、」
はっ、クロウ殿の横に立っていた叔父上が消えているっ。
いつのまにっ。
打ちひしがれているクロウ殿。
声をかけようとしても、適切な言葉が思い浮かばない。
浮かぶわけもない。
私にとってはどうでもいいとしか思えない事柄だからだ。
このまま、時間だけが過ぎてしまうのか。
数分後。
シュバッっと起き上がり、クロウ殿の笑顔が復活される。
「わかりました?俺の感情」
「いや?全然?」
つい正直に答えてしまった。
「フロレンスを助けたのは、俺がひとえに未完の作品があまり好きではないからです」
「、、、そうなの?」
「はい」
断言された。
真面目な顔だ。
冗談を言っている顔ではない。
この場で頭を抱えはしないが、フロレンスの作品を救うためにフロレンスを助けたということになる。
自分がその続きを読みたいがために。
いや、それならそれでもいいのかもしれない。
結果として、フロレンスも、精鋭部隊も、父上も叔父上も救われたのだから。
たとえ、クロウ殿が作品ではなくフロレンス自身をどう思っていようとも、この国は救われたのだから。
少々寂しい感はあるが、フロレンスに真実を告げなければ良い話。
、、、あの場で、クロウ殿がフロレンスに直球で言っていたな。
うん、どうしようもない。
フロレンスは気にしないだろう、きっと。
「、、、ヘタクソポエム」
口から漏れてしまった。
あの状況でクロウ殿が叫んでいた言葉を思い出してしまった。
あの状況にはあまりにもそぐわない言葉だったから。
「あー、つい俺も感情的になりクソヘタポエムと言ってしまいましたが、フロレンスにとっては詩が魂の叫びであり、心の歌であり、精神の拠り所でもあります。他人の評価なんて気にしないで書いてますが、本人にとっては傷つくので読んでもいないのに批評はおやめください」
「いや、私の感想ではなく。あのときクロウ殿が言っていたが、フロレンスが詩を読ませたのか?」
「フロレンスが詩を趣味としていることを知っているのは精鋭部隊でもごく一部ですよ」
会話が少々噛み合っていない。
つまり?
「ただ、よくもまあ、あんなクソみたいなヘタなポエムを書くのに、物語は惹き込まれる文章を書くんですよね。永遠の謎ですが、早く続きが読みたいものです」
「ということは、続きをチラつかせれば、アンタを動かせるってことか」
どこから聞いていたんだか。
フロレンスがいつのまにか立っていた。
何、ここ。
牢獄って魔窟なの?
人の気配、そんなに感じないところなのか?
牢や通路はものすごく音が響く造りになっていたはずなのに。
「逆を言えば、あまりにも遅筆だと続きを書かせるためにフロレンスを拉致監禁しそうな勢い?」
交渉が難航しそうだな。
しかも、疑問形って何なんだ。
「拉致監禁しても、腕を折って書かない抵抗を見せたらどうするんだ」
「まあ、そのときは、、、」
クロウ殿が一瞬マジな目をして黙ってしまった。
ヤバイ。
なんかヤバイ。
手段をまったく選ばない気がする。
というか、腕を折ったところで自動筆記の魔道具使っているんだろ、フロレンスは。
「そのときに考えることにする。で、フロレンス、あの主人公たちには誰かモデルはいるのか」
クロウ殿が通常運行の笑顔に戻っても、まだ怖い。
この恐怖、フロレンスは感じてないのか?
鈍いのか?
「ああ、ポシュとメーデ」
フロレンスがごくごく普通に答えると。
クロウ殿の顔が崩れた。
たぶん世界が崩壊してもこんな顔しないよ、この人。
「解釈違いだ。どうしたらポシュとメーデがああ見える?」
「いや、物語なんだから登場人物をそのままで書かないだろ。モデルは誰かと聞かれたら原型はあの二人だが、バレないようにいろいろと設定を変えている」
「くっ、予想外だった。シエルド様とクーリミオン看守だと思っていたのに。さすがは面白い物語を書く男だ」
フロレンス、クロウ殿を出し抜いて、ほんの少し嬉しくなってない?
ちょっと目元が緩んでなーい?
「あー、あの二人かあ。言われてみると、、、え、そうなのか?」
「お互い自覚はないようだよ」
あの二人が何なの?
「ほほーう、面白い情報を聞いた。これは滾る」
ニヤリと笑うフロレンス。
二人で会話しないでよ。
フロレンスが書いた物語を読んでない私には何のことかわからないよ。
「それはそうと、アンタはあんなクソみたいなヘタなポエムをどこで読んだ?」
あ、話が元に戻った。
私も答えを聞きたかった。
良かった良かった。
フロレンスの目は怖いが。
「この世界に生きる住民が、俺に隠しごとをするなら努力と根性が必要です」
努力と根性はどのくらい必要なんですか。
遠回しにクロウ殿に隠しごとするのは無理だと言ってませんか?
つまり、フロレンスから見せてもらったわけじゃないのですね。ちょっとホッとした。この二人が実は裏で仲良しだった、という衝撃の事実がなかったことに。
一応、クロウ殿はフロレンスを助けた形になっていたからなあ。
二十一巻の物語もただの言い訳として用意されたものだったらどうしようかと。
「その割には、この物語のモデルも知らなかっただろ」
「だって、俺、タレコミがあるまでフロレンスのことどうでも良かったからさあ。どうでもいい人物の情報を集めるのにそこまでの時間と労力を割かないだろ」
けっこうひどいこと言ってません?
その通りだろうけど。
この二人ってけっこう本音の直球で話すよな。
「タレコミ、、、と言っても、物語の方は出版社での自動筆記で書いているし、筆名だから私だとあまり知られてないが、誰だ?」
「フロレンスの知らない人外だから、名前を言ってもわからないと思うよ。えー、クロウ知らなかったのー?物語が未完で終わるの嫌いだって言ってなかったっけー、とか昨日言われちゃった」
その人外の口調を真似たんだろうけど、、、人外か。
人外も読んでいるのか、フロレンスが書いた物語。
そこまでなの?
ほんの少し興味がわいてしまった。
「昨日、か」
「ギリギリ間に合ってよかったよ。精鋭部隊全員で行っていれば、死なないで済んだかもしれないのに。人の話を聞かないから。さすがに俺も蘇生の魔法は知らないよ。死体を操る魔法なら知っているけど。使わんけど」
「そりゃあ悪うございましたね。せっかくの忠告を無視して、精鋭部隊の数人で向かってしまって」
どう聞いても、悪いと思ってない。
フロレンス、もう少し素直に忠告を受け取りなよ。
隕石まで落としてくれたんだよ。
「まあ、その理由はわからなくもないが、自分を犠牲にしても他の者をそこまで守りたかったのか?」
やや呆れ加減のクロウ殿がフロレンスに尋ねたが。
「クロウ、ガントレットが元通りを超越した性能になっていたことについては、素直に感謝している」
さらりと言い残して、フロレンスが食堂を去っていった。
コイツら、都合の悪い質問に答えない病でも患っているのか?
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