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1章 敵国の牢獄
1-63 トンビに油揚げをさらわれる
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かわいそうだと思わなくもない。
ネルタが。
わざわざオルド帝国に連れて来ようとした相手が。
「綺麗だ」
神官ラウトリスを見た瞬間、恋に落ちたのだから。
いやあ、他人が恋に堕ちる瞬間を見てしまったのは初めてだ。
というか、リーウセン、超わかりやすいな。
頬を赤らめ、キラキラしてしまった目が釘付けだ。
一目惚れってヤツかあ。
そんなわかりやすいヤツ、第四王子部隊のなかにもおらんぞ。
脳筋よりわかりやすいって、何なんだろう。
素直と言うべきか、馬鹿正直と言うべきか。あの宮廷魔導士団の一班副班長であり、オルド帝国の密偵でもあるネルタがリーウセンを気に入った要因とはそういうところなのか。
貴族なのだから、もう少し顔芸、腹芸してもいいんじゃないか?
もしかしてできないから、貴族のつきあいを遠慮していたのか?
「なんて神々しい」
、、、まあ、聖職者だしね。
運悪く窓から後光が差してしまったのも、そう見えてしまった要因か。
本性は金の亡者な守銭奴で、教会長ラブラブな淫乱である。うーん、字面がヤバいな。リーウセンにこのまま伝えたら、俺が悪者になるのは確実だ。嘘偽りは何一つもないのに。
リーウセンは完全にラウトリス神官の外見だけで惚れたな。
ラウトリス神官は確かに外見だけで老若男女にモテる。
信者だけでなく、聖職者を汚したい性癖をお持ちの方々にも。
そりゃ、聖職者の人柄の説明なんて詳しくしてないからなあ、誰も。帝国側だって伝えるわけもない。
ラウトリス神官は体格も性格も女性らしくはない。
顔はいいが、女性顔というわけでもない。
脳筋部隊の皆様と比べてはいけないが、一般男性から見ても完全に男性の体つきである。
態度も所作も女性らしいところはないのである。
筋肉大好き帝国民からも、わりと細身なのになぜかモテているのである。
「あの御方は?」
俺に尋ねるリーウセン。
そのリーウセンの視線に気づいたラウトリス神官が笑顔で挨拶に来る。
「今日から修繕を手伝いに来られるというクロウ様と同郷の方ですか。私はラウトリスと申します。ここで神官をしております」
「あ、私はリーウセン、クロウと同じリンク王国の宮廷魔導士団に所属しておりました」
身長はリーウセンの方がやや高い。
この二人が並んでお似合いかどうかと問われても、俺にはわからん。
どちらも見目は良いが、つり合いがとれているとかそういう基準で夫婦や恋人たちを見たことはない。
他人の恋などどうでもいいというのが、俺の正直な感想。
「クロウ様と同じ、、、」
ラウトリス神官が俺を見た。
何だ、その含みを持つ視線は。
リンク王国の宮廷魔導士団は別に化け物の巣ではないぞ。
ある意味、俺にとっては化け物の巣みたいなところだったが。
「ラウトリス様、俺は平民ですので、同じ班以外の上級魔導士とは接点がなく、同じ職場でも当時リーウセン様とお話しする機会などございませんでした」
直接のお知り合いではないと最初に伝えておこう。
同郷だから親しいと思われても角が立つ。噂以外は知らん。
「クロウ、様に戻ってる。せめて、さんにしてくれ」
小さい声でリーウセンが何か俺に訴えている。聞こえんフリしておく。
「身分があまりにも違い過ぎて、リーウセン様は遠い存在ですから」
「、、、リンク王国は身分偏重主義的ですからね。リーウセン様、帝国は実力主義ですから戸惑うこともおありでしょう。何か思い悩むことがあれば、私で良ければぜひご相談くださいね」
「ラウトリス様、」
じーん、という感動の音がリーウセンから聞こえてきそうだ。
優しそうに聞こえる言葉に、さらに深みにはまるリーウセン。
もちろん、ラウトリス神官へのご相談には貢ぎ物が必要だ。
労働力の提供などではなく、金銭である。
ラウトリス神官にとっては寄付金の多寡がすべてである。
俺のような労働力の提供も大切だと思うけど、あまり関係ないようだ。
さて、仕事に戻ろう。
セリムが無の境地で俺たちを見ているからな。
護衛としては正しい態度だが、同郷としてはセリムの方がリーウセンとは接点があった気がするのだが。リーウセンの紹介なら、セリムの方ができると思うのだがだが?記憶にまったくないって?全然思い出さないのかい?それもどうかと思うけど、記憶回復薬はお勧めしないでおこう。
「あの、クロウ様、」
ラウトリス神官の声がやや甘えた声を演じて、俺の方に近づいてきた。
ラウトリス神官の方が俺より少々背が高いはずなのに、かがんで上目遣いで俺を見てくる。
うん、逃げたい。
厄介ごとの予感しかない。
コレが女性らしい仕草かと言えば、違うと断言できる。
しかも、セリムの視線も厳しいものと化した。
「厄介ごとは是非アッシェン大商会に振ってください」
「アッシェン大商会でも無理な話です」
「シエルド様ならどんな難題でも喜んで受けるんじゃないですかっ」
「餅は餅屋ですよ」
それはそう。
「魔法関係の頼みごとですか」
魔法は魔導士に。
「頼みごとと察してくれているのが、さすが大魔導士クロウ様」
はて、この人は俺を怒らせようとしているのかな?
頼みごとをしたいのではなかったのかな。
ラウトリス神官にはたまにイラっとさせられるなあ。
指摘は一生しないが。
どこかの誰かに刺されてしまえ。
あ、少し前に痛い目に遭ったんだった、この人。
黒ワンコが今も頑張っているんだった。
そのわりには学習しねえなあ。
「光の祝福魔法を教えてくださいっ」
「、、、何で?」
何でそれ、俺に言うの?
意を決したように言っても、意味がわからないよ。
「何でって、クロウ様がお使いになられてましたから、是非ともご教示いただきたく」
「いや、普通に教会長に頼めば?」
祝福の魔法なら、教会長の方が上じゃん。
白ワンコたちだって祝福魔法使えるから、ラウトリス神官には特に必要ないじゃん。
はっ、もしや白ワンコたちに対抗意識を燃やしているっ?その責任を取れと?
「いえ、教会長は光の祝福を使うことはできません」
「はあ?」
素で聞き返す。
え?あんな強力な祝福の魔法が使えるのに?
光の祝福と神の祝福の魔法は違うのは知っているけど。
教会長、光の祝福使えないの?
いや、使えなくとも問題はまったくないだろうけど。
「、、、なら、神の祝福の方を教えてもらえば」
「私には属性がありません」
「、、、属性って、そんなに重要なものだっけ」
宮廷魔導士団で何でもかんでもやらされた気がするのだが。
属性とは努力と根性でなんとかなるものじゃなかったっけ。
「さ、さすがはクロウ・リティ。リンク王国の魔法障壁の他に、属性が違う魔道具の魔力を充填できたのは、もしかして全属性持ちなのか?」
リーウセンは俺がどんな雑用していたのかしっかり把握しているのか。
さすがは宮廷魔導士団一番と言われる一班の上級魔導士だ。
俺の仕事は魔力充填が主だったものだったが。後は同じ班の上級魔導士のお世話係か。
厨房関係でもコンロやオーブン等の魔道具は火属性とか、浄水器の魔道具は水属性とか異なっている。
魔力充填も属性が関わるなら、一人の魔導士が扱えないものは数多い気がする。
「いや、全属性は持ってない。神聖魔法は苦手だ」
「苦手ということは、使えないと言っているわけではないなー」
リーウセンの後ろでなぜかセリムがうんうん頷いているのはなぜなんだろうか。
「使えないわけではないが、無駄に魔力消費量が大きい。平民の雑用係が使えないと言ったら、仕事がなくなるから使おうと思えば使えるが、使わないことに越したことはない」
「つまり、使いたくないけど、使えるんだな」
「使わなければいけないときは」
解雇されるからねえ。
生活できなくなる。
平民にとっては切実な問題だ。
どうにもならないときは魔道具をこっそり使えば済む話でもある。
「話が逸れに逸れていますが、光の祝福魔法は教えてくれるのでしょうか」
「そういや、この地下で恐ろしいほどの光量の光を出していたから、ラウトリス神官は光の属性をお持ちなんでしたよね」
独学で習得しておくれよ。
努力と根性でなんとかしてよ。
「光の祝福って光属性だったっけ?神聖魔法じゃなかったか?」
ふと思い出したようにリーウセンが呟いた。
ネルタが。
わざわざオルド帝国に連れて来ようとした相手が。
「綺麗だ」
神官ラウトリスを見た瞬間、恋に落ちたのだから。
いやあ、他人が恋に堕ちる瞬間を見てしまったのは初めてだ。
というか、リーウセン、超わかりやすいな。
頬を赤らめ、キラキラしてしまった目が釘付けだ。
一目惚れってヤツかあ。
そんなわかりやすいヤツ、第四王子部隊のなかにもおらんぞ。
脳筋よりわかりやすいって、何なんだろう。
素直と言うべきか、馬鹿正直と言うべきか。あの宮廷魔導士団の一班副班長であり、オルド帝国の密偵でもあるネルタがリーウセンを気に入った要因とはそういうところなのか。
貴族なのだから、もう少し顔芸、腹芸してもいいんじゃないか?
もしかしてできないから、貴族のつきあいを遠慮していたのか?
「なんて神々しい」
、、、まあ、聖職者だしね。
運悪く窓から後光が差してしまったのも、そう見えてしまった要因か。
本性は金の亡者な守銭奴で、教会長ラブラブな淫乱である。うーん、字面がヤバいな。リーウセンにこのまま伝えたら、俺が悪者になるのは確実だ。嘘偽りは何一つもないのに。
リーウセンは完全にラウトリス神官の外見だけで惚れたな。
ラウトリス神官は確かに外見だけで老若男女にモテる。
信者だけでなく、聖職者を汚したい性癖をお持ちの方々にも。
そりゃ、聖職者の人柄の説明なんて詳しくしてないからなあ、誰も。帝国側だって伝えるわけもない。
ラウトリス神官は体格も性格も女性らしくはない。
顔はいいが、女性顔というわけでもない。
脳筋部隊の皆様と比べてはいけないが、一般男性から見ても完全に男性の体つきである。
態度も所作も女性らしいところはないのである。
筋肉大好き帝国民からも、わりと細身なのになぜかモテているのである。
「あの御方は?」
俺に尋ねるリーウセン。
そのリーウセンの視線に気づいたラウトリス神官が笑顔で挨拶に来る。
「今日から修繕を手伝いに来られるというクロウ様と同郷の方ですか。私はラウトリスと申します。ここで神官をしております」
「あ、私はリーウセン、クロウと同じリンク王国の宮廷魔導士団に所属しておりました」
身長はリーウセンの方がやや高い。
この二人が並んでお似合いかどうかと問われても、俺にはわからん。
どちらも見目は良いが、つり合いがとれているとかそういう基準で夫婦や恋人たちを見たことはない。
他人の恋などどうでもいいというのが、俺の正直な感想。
「クロウ様と同じ、、、」
ラウトリス神官が俺を見た。
何だ、その含みを持つ視線は。
リンク王国の宮廷魔導士団は別に化け物の巣ではないぞ。
ある意味、俺にとっては化け物の巣みたいなところだったが。
「ラウトリス様、俺は平民ですので、同じ班以外の上級魔導士とは接点がなく、同じ職場でも当時リーウセン様とお話しする機会などございませんでした」
直接のお知り合いではないと最初に伝えておこう。
同郷だから親しいと思われても角が立つ。噂以外は知らん。
「クロウ、様に戻ってる。せめて、さんにしてくれ」
小さい声でリーウセンが何か俺に訴えている。聞こえんフリしておく。
「身分があまりにも違い過ぎて、リーウセン様は遠い存在ですから」
「、、、リンク王国は身分偏重主義的ですからね。リーウセン様、帝国は実力主義ですから戸惑うこともおありでしょう。何か思い悩むことがあれば、私で良ければぜひご相談くださいね」
「ラウトリス様、」
じーん、という感動の音がリーウセンから聞こえてきそうだ。
優しそうに聞こえる言葉に、さらに深みにはまるリーウセン。
もちろん、ラウトリス神官へのご相談には貢ぎ物が必要だ。
労働力の提供などではなく、金銭である。
ラウトリス神官にとっては寄付金の多寡がすべてである。
俺のような労働力の提供も大切だと思うけど、あまり関係ないようだ。
さて、仕事に戻ろう。
セリムが無の境地で俺たちを見ているからな。
護衛としては正しい態度だが、同郷としてはセリムの方がリーウセンとは接点があった気がするのだが。リーウセンの紹介なら、セリムの方ができると思うのだがだが?記憶にまったくないって?全然思い出さないのかい?それもどうかと思うけど、記憶回復薬はお勧めしないでおこう。
「あの、クロウ様、」
ラウトリス神官の声がやや甘えた声を演じて、俺の方に近づいてきた。
ラウトリス神官の方が俺より少々背が高いはずなのに、かがんで上目遣いで俺を見てくる。
うん、逃げたい。
厄介ごとの予感しかない。
コレが女性らしい仕草かと言えば、違うと断言できる。
しかも、セリムの視線も厳しいものと化した。
「厄介ごとは是非アッシェン大商会に振ってください」
「アッシェン大商会でも無理な話です」
「シエルド様ならどんな難題でも喜んで受けるんじゃないですかっ」
「餅は餅屋ですよ」
それはそう。
「魔法関係の頼みごとですか」
魔法は魔導士に。
「頼みごとと察してくれているのが、さすが大魔導士クロウ様」
はて、この人は俺を怒らせようとしているのかな?
頼みごとをしたいのではなかったのかな。
ラウトリス神官にはたまにイラっとさせられるなあ。
指摘は一生しないが。
どこかの誰かに刺されてしまえ。
あ、少し前に痛い目に遭ったんだった、この人。
黒ワンコが今も頑張っているんだった。
そのわりには学習しねえなあ。
「光の祝福魔法を教えてくださいっ」
「、、、何で?」
何でそれ、俺に言うの?
意を決したように言っても、意味がわからないよ。
「何でって、クロウ様がお使いになられてましたから、是非ともご教示いただきたく」
「いや、普通に教会長に頼めば?」
祝福の魔法なら、教会長の方が上じゃん。
白ワンコたちだって祝福魔法使えるから、ラウトリス神官には特に必要ないじゃん。
はっ、もしや白ワンコたちに対抗意識を燃やしているっ?その責任を取れと?
「いえ、教会長は光の祝福を使うことはできません」
「はあ?」
素で聞き返す。
え?あんな強力な祝福の魔法が使えるのに?
光の祝福と神の祝福の魔法は違うのは知っているけど。
教会長、光の祝福使えないの?
いや、使えなくとも問題はまったくないだろうけど。
「、、、なら、神の祝福の方を教えてもらえば」
「私には属性がありません」
「、、、属性って、そんなに重要なものだっけ」
宮廷魔導士団で何でもかんでもやらされた気がするのだが。
属性とは努力と根性でなんとかなるものじゃなかったっけ。
「さ、さすがはクロウ・リティ。リンク王国の魔法障壁の他に、属性が違う魔道具の魔力を充填できたのは、もしかして全属性持ちなのか?」
リーウセンは俺がどんな雑用していたのかしっかり把握しているのか。
さすがは宮廷魔導士団一番と言われる一班の上級魔導士だ。
俺の仕事は魔力充填が主だったものだったが。後は同じ班の上級魔導士のお世話係か。
厨房関係でもコンロやオーブン等の魔道具は火属性とか、浄水器の魔道具は水属性とか異なっている。
魔力充填も属性が関わるなら、一人の魔導士が扱えないものは数多い気がする。
「いや、全属性は持ってない。神聖魔法は苦手だ」
「苦手ということは、使えないと言っているわけではないなー」
リーウセンの後ろでなぜかセリムがうんうん頷いているのはなぜなんだろうか。
「使えないわけではないが、無駄に魔力消費量が大きい。平民の雑用係が使えないと言ったら、仕事がなくなるから使おうと思えば使えるが、使わないことに越したことはない」
「つまり、使いたくないけど、使えるんだな」
「使わなければいけないときは」
解雇されるからねえ。
生活できなくなる。
平民にとっては切実な問題だ。
どうにもならないときは魔道具をこっそり使えば済む話でもある。
「話が逸れに逸れていますが、光の祝福魔法は教えてくれるのでしょうか」
「そういや、この地下で恐ろしいほどの光量の光を出していたから、ラウトリス神官は光の属性をお持ちなんでしたよね」
独学で習得しておくれよ。
努力と根性でなんとかしてよ。
「光の祝福って光属性だったっけ?神聖魔法じゃなかったか?」
ふと思い出したようにリーウセンが呟いた。
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