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7章 愚者は踊る
7-31 S級魔物との戦いは
以前、魔の大平原で対峙したS級魔物のときとは違って、落ち着いている。
視界は広く、魔物だけでなく学生の動きも見えている。
魔物に休む間を与えず、剣を振るう。
俺の剣は届くが、決定打に欠ける。
魔物に致命傷を与えるにはまだ遠い。
さすがにS級魔物。
巨体なのに素早い。
動く度に地響きが伝わり、まるで局地的な地震のようである。
魔物が数歩動けば、周囲の木々が薙ぎ倒される。ほんの少し腕を振るっただけでも強風で学生のマントが翻る。
S級魔物の爪が来た。
俺は双剣を十字にするが、威力を殺し切れずに飛ばされる。
木に叩きつけられる前に反転し、木を蹴ってS級魔物に飛ぶ。
が、剣が切り裂く前に避けられる。
魔法が魔物の足止めになりさえすれば、この戦いはすでに終わっていたことだろう。
「どうするか」
膠着状態。
どちらも相手に致命傷を負わせることができない。
言うなれば、このS級魔物も守りが強い。
だからこそ、いくら攻撃しても隙が生まれない。
時間が経てば経つほど、守るものがあり、動きが制限される方が分が悪くなる。
「こういうときこそ、僕を召喚しないとー」
ニョっと、肩にちっこいクロが現れた。
「、、、あ、そういえば。すっかり忘れていた」
誓約で結ばれているクロは召喚できるのであった。
クロは呼びもしないのに、毎日お昼には必ず来るし、俺が魔の森に行くときもたまーに現れる。
今まで、召喚という文字すら忘れていたのは仕方ないことだとも思える。
「さすがに今のリアムじゃあS級魔物は荷が重いかあ」
「C級冒険者にヤられるS級魔物がいれば見てみたい」
この舞台が魔の大平原で、A級魔導士がコレだけいれば何とかなったかもしれないが。
どんなに強力な攻撃魔法でも、無力化されたらどうしようもない。
「クロ、威圧を頼む」
「向こうにも被害が及ぶよー」
俺はチラリとだけ学生の方を見る。これだけひどい状態なのだから、少し加わったくらい変わらんだろ。
「死ぬよりはマシだろ」
「ほい」
クロがS級魔物に対して圧力を加えた。
魔物が唸り声を上げている。
だが、魔物は動けない。
「コレ、クロは食べるか?」
「コレはいらないよー。不味いもん」
「そうか」
S級魔物でも砦の守護獣様のお口に合わないものがいるんだな。
俺は白い魔剣で魔物の首を一刀両断する。
もちろん魔剣だからできる芸当。
普通なら、この剣では長さが足りない。
魔物の動きがとまっていれば、俺にもこのぐらいはできる。
轟音が辺りに響く。
綺麗にスッパリと首が地面に落ちた。
時間差で、力を失った胴体が横に倒れていく。
更なる轟音と地響きが辺りを襲った。
俺は学生の方を向く。
拡声魔法で強く言う。
「S級魔物の危機は去ったが、ここは魔の森。血のニオイに誘われて、すぐに他の魔物がやって来るだろう」
彼らに助かったと、ここで思わせてはいけない。
安堵のため息など吐かれてはいけない。
意識がある者は息を飲む。
「東の門まで総員退避する。その前にラーラっ」
「はいっ」
ラーラは冒険者でもないのに、この場に立っていられたのは凄い胆力だ。
さすがはあの腹黒侯爵の妹ちゃん。。。
「先に魔法学園に行き、学園長に事の次第を説明し、動ける教員や護衛を寄越してもらえ。バージっ」
「あっ、はいっ」
「お前は冒険者ギルドに行き、S級魔物を魔法学園の学生で始末したと伝えろ」
「え?リアムが倒して」
「それは伏せろ。このS級魔物は魔法学園に一時預かりになる。門番にもS級魔物が現れたことを伝えておけ。先にラーラとバージが東の門に向かってくれ」
「わかった」
バージは言いたいことがありそうな顔だったが、この場は二人で東の門へ走っていった。
ラーラはガラスの靴を履いているだけあって、意外と速い。貴族令嬢は社交ダンスや乗馬も必修科目なので鍛えているのだ。
「A級魔導士はこのまま周囲を警戒。動ける者は他の者を助けながら東の門へ向かえ」
一塊になっていた集団はよろよろと立ち上がり、東の門へ向かい始める。
嘔吐や失禁はすでに当たり前の状況となっており、誰も指摘しない。
中傷なんかする者がいたら、お前はどうなんだと言ってやりたいぐらいだ。S級魔物に遭って生き残れたのなら幸運以外なにものでもない。
「さあって、と」
「リアムはどうするんだ」
ゾーイが近くに来た。
「魔物の解体をする。ゾーイ、風の魔法を使ってくれ」
「ああ、わかった」
ゾーイが少し強めな風の魔法で上空へニオイを逃がす。
この辺りはすぐに魔物が寄って来てもおかしくない。
解体もさっさと終わらせて収納鞄に詰めよう。
「あ、二組と三組の担任っ、そして、その木の陰にいる魔法理論の教師っ」
俺は教師陣を呼んだ。
「何だ?」
二組の担任の方が回復は早いらしい。
すぐに来た。
「そちらに教師二人の遺体がある。頭が吹っ飛ばされた方向がわかるのなら捜してほしい」
「それなら向こうの方に飛ばされていたはずだ」
ゾーイが指さした。
三組の担任も来て教員二人は走っていく。けれど、魔法理論の教師は木の陰から出て来ない。。。もしかして、出て来れないのか?
まあ、いいや。
一組のA級魔導士たちも他の学生に手を貸し、東の門の方へと戻っていく。
「この二人はある意味で運がいい。殉職していなければ、赤旗でありながら強行した責任で、学生の親から針の筵になっていたはずだ。全員が無傷であったとしてもな」
「全員、親が貴族だからな。危険に晒した責任はどうしても誰かが負う」
「身を挺して学生を守りました、という美談になるはずだ。全員が生きているのだから」
俺の言葉にゾーイは頷く。
「事実はどうであれ、亡くなった者に対してはどうにもできない。他の三人の教師の方が問題だろう」
「、、、教師の責任は学園の方で決めてもらうしかないが」
二人の教師が戻ってきた。
二人ともマントを外して、手に丸めて持っている。
中にあるのは恐らく。
「だが、カラダの方はどう持っていくか。他の者たちが来る前に他の魔物がやって来るぞ」
「遺体は必要です。第三者が彼らを無闇に攻撃しないために、その惨状を目に焼き付けるために」
カラダの方はわりと綺麗だが、吹っ飛ばされた頭はひどい状態となっていたのであろう。
だからこそ、自分たちのマントで覆っている。
損傷をそのまま見せることによって、魔法学園の教師ではS級魔物には対応できないことをしっかり認識してもらおう。
「ところで、リアムくん、魔物はどこに行った?」
教師が辺りを見回した。
「さっさと解体しましたよ。こんなところにいると危険ですから、東の門へ向かいましょう」
「おい、ゲート。お前もこっちに来て手伝え」
二組担任が魔法理論の教師を呼んだ。そうそう、グルガン・ゲートだった。
「あ、いや、私は」
動こうとしないグルガン・ゲートの腕を二組担任が引っ張って動かした。
「、、、うん、まあ、相手はS級魔物だ。仕方ない。とにかく肩を貸せ」
そこには水たまりが。。。マントで隠れているので、ズボンは見えなくて幸いだ。
「ゾーイ、」
俺はゾーイに目で指示する。
二人一組で彼らの遺体を運ぶことになった。
東の門に着く。
外には多くの学生がいる。
魔法学園までは歩いても近いのだが、歩く気力さえなくなってしまったのだろうか。
門番が俺に気づいた。
後ろの教員たちも視界に入っているだろう。
彼らは東の門を出て広場の端に遺体を下ろした。
ここからは馬車で運んだ方がいいという判断だろう。
とりあえず、ここなら魔物に喰い散らかされる心配はない。
「この周辺でS級魔物が出たんだってな」
門番が俺に問うた。
「そのS級魔物は討伐した」
「ああ、そう聞いている。だが、この件が冒険者ギルドに連絡が入れば、S級冒険者が魔の森に戻るまでは、ここに掲げるのは黒い旗になる」
「黒い旗、というと」
「しばらくはB級以上の冒険者しか入れない。おそらく、魔法学園の休暇の間は黒旗だろう」
「ええーーーーーっっ」
そんな。。。
俺は叫んでいた。
せっかくの休暇なのに、せっかくの稼ぎ時なのに、C級冒険者の俺は魔の森に入れないってことですかっ。
不運。
ひどーい。せっかくS級魔物を倒したのに。
視界は広く、魔物だけでなく学生の動きも見えている。
魔物に休む間を与えず、剣を振るう。
俺の剣は届くが、決定打に欠ける。
魔物に致命傷を与えるにはまだ遠い。
さすがにS級魔物。
巨体なのに素早い。
動く度に地響きが伝わり、まるで局地的な地震のようである。
魔物が数歩動けば、周囲の木々が薙ぎ倒される。ほんの少し腕を振るっただけでも強風で学生のマントが翻る。
S級魔物の爪が来た。
俺は双剣を十字にするが、威力を殺し切れずに飛ばされる。
木に叩きつけられる前に反転し、木を蹴ってS級魔物に飛ぶ。
が、剣が切り裂く前に避けられる。
魔法が魔物の足止めになりさえすれば、この戦いはすでに終わっていたことだろう。
「どうするか」
膠着状態。
どちらも相手に致命傷を負わせることができない。
言うなれば、このS級魔物も守りが強い。
だからこそ、いくら攻撃しても隙が生まれない。
時間が経てば経つほど、守るものがあり、動きが制限される方が分が悪くなる。
「こういうときこそ、僕を召喚しないとー」
ニョっと、肩にちっこいクロが現れた。
「、、、あ、そういえば。すっかり忘れていた」
誓約で結ばれているクロは召喚できるのであった。
クロは呼びもしないのに、毎日お昼には必ず来るし、俺が魔の森に行くときもたまーに現れる。
今まで、召喚という文字すら忘れていたのは仕方ないことだとも思える。
「さすがに今のリアムじゃあS級魔物は荷が重いかあ」
「C級冒険者にヤられるS級魔物がいれば見てみたい」
この舞台が魔の大平原で、A級魔導士がコレだけいれば何とかなったかもしれないが。
どんなに強力な攻撃魔法でも、無力化されたらどうしようもない。
「クロ、威圧を頼む」
「向こうにも被害が及ぶよー」
俺はチラリとだけ学生の方を見る。これだけひどい状態なのだから、少し加わったくらい変わらんだろ。
「死ぬよりはマシだろ」
「ほい」
クロがS級魔物に対して圧力を加えた。
魔物が唸り声を上げている。
だが、魔物は動けない。
「コレ、クロは食べるか?」
「コレはいらないよー。不味いもん」
「そうか」
S級魔物でも砦の守護獣様のお口に合わないものがいるんだな。
俺は白い魔剣で魔物の首を一刀両断する。
もちろん魔剣だからできる芸当。
普通なら、この剣では長さが足りない。
魔物の動きがとまっていれば、俺にもこのぐらいはできる。
轟音が辺りに響く。
綺麗にスッパリと首が地面に落ちた。
時間差で、力を失った胴体が横に倒れていく。
更なる轟音と地響きが辺りを襲った。
俺は学生の方を向く。
拡声魔法で強く言う。
「S級魔物の危機は去ったが、ここは魔の森。血のニオイに誘われて、すぐに他の魔物がやって来るだろう」
彼らに助かったと、ここで思わせてはいけない。
安堵のため息など吐かれてはいけない。
意識がある者は息を飲む。
「東の門まで総員退避する。その前にラーラっ」
「はいっ」
ラーラは冒険者でもないのに、この場に立っていられたのは凄い胆力だ。
さすがはあの腹黒侯爵の妹ちゃん。。。
「先に魔法学園に行き、学園長に事の次第を説明し、動ける教員や護衛を寄越してもらえ。バージっ」
「あっ、はいっ」
「お前は冒険者ギルドに行き、S級魔物を魔法学園の学生で始末したと伝えろ」
「え?リアムが倒して」
「それは伏せろ。このS級魔物は魔法学園に一時預かりになる。門番にもS級魔物が現れたことを伝えておけ。先にラーラとバージが東の門に向かってくれ」
「わかった」
バージは言いたいことがありそうな顔だったが、この場は二人で東の門へ走っていった。
ラーラはガラスの靴を履いているだけあって、意外と速い。貴族令嬢は社交ダンスや乗馬も必修科目なので鍛えているのだ。
「A級魔導士はこのまま周囲を警戒。動ける者は他の者を助けながら東の門へ向かえ」
一塊になっていた集団はよろよろと立ち上がり、東の門へ向かい始める。
嘔吐や失禁はすでに当たり前の状況となっており、誰も指摘しない。
中傷なんかする者がいたら、お前はどうなんだと言ってやりたいぐらいだ。S級魔物に遭って生き残れたのなら幸運以外なにものでもない。
「さあって、と」
「リアムはどうするんだ」
ゾーイが近くに来た。
「魔物の解体をする。ゾーイ、風の魔法を使ってくれ」
「ああ、わかった」
ゾーイが少し強めな風の魔法で上空へニオイを逃がす。
この辺りはすぐに魔物が寄って来てもおかしくない。
解体もさっさと終わらせて収納鞄に詰めよう。
「あ、二組と三組の担任っ、そして、その木の陰にいる魔法理論の教師っ」
俺は教師陣を呼んだ。
「何だ?」
二組の担任の方が回復は早いらしい。
すぐに来た。
「そちらに教師二人の遺体がある。頭が吹っ飛ばされた方向がわかるのなら捜してほしい」
「それなら向こうの方に飛ばされていたはずだ」
ゾーイが指さした。
三組の担任も来て教員二人は走っていく。けれど、魔法理論の教師は木の陰から出て来ない。。。もしかして、出て来れないのか?
まあ、いいや。
一組のA級魔導士たちも他の学生に手を貸し、東の門の方へと戻っていく。
「この二人はある意味で運がいい。殉職していなければ、赤旗でありながら強行した責任で、学生の親から針の筵になっていたはずだ。全員が無傷であったとしてもな」
「全員、親が貴族だからな。危険に晒した責任はどうしても誰かが負う」
「身を挺して学生を守りました、という美談になるはずだ。全員が生きているのだから」
俺の言葉にゾーイは頷く。
「事実はどうであれ、亡くなった者に対してはどうにもできない。他の三人の教師の方が問題だろう」
「、、、教師の責任は学園の方で決めてもらうしかないが」
二人の教師が戻ってきた。
二人ともマントを外して、手に丸めて持っている。
中にあるのは恐らく。
「だが、カラダの方はどう持っていくか。他の者たちが来る前に他の魔物がやって来るぞ」
「遺体は必要です。第三者が彼らを無闇に攻撃しないために、その惨状を目に焼き付けるために」
カラダの方はわりと綺麗だが、吹っ飛ばされた頭はひどい状態となっていたのであろう。
だからこそ、自分たちのマントで覆っている。
損傷をそのまま見せることによって、魔法学園の教師ではS級魔物には対応できないことをしっかり認識してもらおう。
「ところで、リアムくん、魔物はどこに行った?」
教師が辺りを見回した。
「さっさと解体しましたよ。こんなところにいると危険ですから、東の門へ向かいましょう」
「おい、ゲート。お前もこっちに来て手伝え」
二組担任が魔法理論の教師を呼んだ。そうそう、グルガン・ゲートだった。
「あ、いや、私は」
動こうとしないグルガン・ゲートの腕を二組担任が引っ張って動かした。
「、、、うん、まあ、相手はS級魔物だ。仕方ない。とにかく肩を貸せ」
そこには水たまりが。。。マントで隠れているので、ズボンは見えなくて幸いだ。
「ゾーイ、」
俺はゾーイに目で指示する。
二人一組で彼らの遺体を運ぶことになった。
東の門に着く。
外には多くの学生がいる。
魔法学園までは歩いても近いのだが、歩く気力さえなくなってしまったのだろうか。
門番が俺に気づいた。
後ろの教員たちも視界に入っているだろう。
彼らは東の門を出て広場の端に遺体を下ろした。
ここからは馬車で運んだ方がいいという判断だろう。
とりあえず、ここなら魔物に喰い散らかされる心配はない。
「この周辺でS級魔物が出たんだってな」
門番が俺に問うた。
「そのS級魔物は討伐した」
「ああ、そう聞いている。だが、この件が冒険者ギルドに連絡が入れば、S級冒険者が魔の森に戻るまでは、ここに掲げるのは黒い旗になる」
「黒い旗、というと」
「しばらくはB級以上の冒険者しか入れない。おそらく、魔法学園の休暇の間は黒旗だろう」
「ええーーーーーっっ」
そんな。。。
俺は叫んでいた。
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不運。
ひどーい。せっかくS級魔物を倒したのに。
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