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9章 理想と現実と、嫌がらせ
9-9 舞踏会当日の朝 ◆従者ベル視点◆
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◆従者ベル視点◆
よく寝れたよ、朝までぐっすりと。
お腹いっぱいになって、勧められるがままにテントでグーグーとついつい寝てしまったよ。
舞踏会の朝だよ。
どうしよう。
フリント様、怒っているかなあ。
馬車は持ち出したままだし、最強の盾は連れてこないしで。。。
王城の方向に向かって頭を下げる。
ごめんなさい、フリント様。
一介の従者には無理な話でした。
けど、考えてみれば、最強の盾は舞踏会に間に合わない方が良いのでは?
足止め工作しちゃう?
その方が効果的?
あの方がどのような意図で行動しているのか、俺にはわからない。
自分の妹を殺したいのか、生かしたいのか本音がわからない。
最強の盾があの場にいなければ、フリント様は確実に妹を殺せるだろう。
けれど、フリント様は最強の盾の入国を拒まなかった。
それは自分をとめてほしいからなのか。
最強の盾が王城に着いてしまえば、リーフ王女を守る。
そうなれば、フリント様VS最強の盾である。
フリント様では勝てない。
それでもなお招き入れたということは、何らかの策があるのか?
もしなければ。。。
「おはよう」
「お、おはようございますっ」
慌てて挨拶を返す。
声をかけてきたのはこの一団の頭領と呼ばれるグジである。
人を数人殺していそうな凶悪な人相である。
フリント様は人どころか虫をも殺せなさそうな顔をして粛清するから世の中は不思議である。
「テントでよく眠れたか?城で働いている従者だったら、野営なんてしたことないだろ」
「いや、俺はそもそも平民なので、このテントでの睡眠なら快適な部類に入りますよ」
「ははは、そんなに褒めても何も出て来ないぞー」
笑ったら笑ったで怖いのだが、グジの顔が頭領と言うだけ最凶だが、他の十二人の人相も怖い。
彼らはカラダも鍛えているので、存在自体が凶悪である。
冒険者であって盗賊ではない、と知らなければ即座に遠回りして避けて通る一団である。
いや、冒険者だと知っていても避けるかもしれない。
「機嫌良さそうだな、頭領」
この二人がいることによって、この一団が何なのか不思議に思う者は多いと思う。
最強の盾と皇帝の影がやってきてしまった。
普通なら、この一団は貴族の子息と護衛に雇った冒険者たち、という予想をする者が多いのでは?
一番厄介な人物なのが、この最強の盾だが。冒険者の護衛なんかいらない。
「おう、兄ちゃん。今日は大量の卵が手に入ったから、朝食は卵サンドにするってギルが言っていたぞ」
「おお、卵サンド」
「、、、どこから大量の卵が?」
最強の盾が嬉しそうな顔になったが、鳥の巣でも大量に見つけたのか?
しかも、今日、と言ったぞ。
「ああ、小さな村がこの近くにあったんだ。魔物肉と交換すると言ったら、大量に渡してくれたようだぞ」
鶏を飼育していても、肉のためではなく卵のために飼っているのだろう。鶏卵業者か?近くの街で売買しているのかもしれない。
現在、家畜を自ら飼っていなければ、肉を手に入れるのは難しいし、肉は相当な高級食材になってしまっている。鶏を多く飼っていたとしてもたまのごちそうか、何かお祝い事があるときだけになってしまっている。
魔物を狩る冒険者が少なくなり、それを買い取る冒険者ギルドがこの国から撤退してしまっているので、市場に肉が出回らなくなった。
村の護衛として雇う冒険者がいなければ、魔物は村の外へ追い払えれば良いという考えになる。魔物肉を手に入れられる者は少ない。
初期の頃、女王に粛清された者は、貴族等の位の高い者や商人でも手広く商いをしている者たちだ。
高級品と呼ばれるものは貴族でも手に入れることが難しくなった。
この国で流通していない、しなくなった物は総じて手に入らない。
なので、俺も魔物肉が手に入るのなら大量に手に入れたいと思っているわけだ。
この最強の盾ご一行が持っているなら、たとえ舞踏会に遅れても王城に運んでもらいたい。
十五人全員はさすがにこの馬車には乗れないからなあ。
肉だけ積んで帰ったら、さすがにフリント様に怒られるかな?
金があっても物が手に入らないのが、この国の現状。
当初は女王の粛清を喜んでいた者たちが大半だったが、今は戦々恐々としている。
次は我が身ではないのか、という思いが国民の考えである。
法をすべて守っている国民がどれだけいることか。
第三者にはバレていなくとも、多少のことは生きている上で仕方ない面もある。
つまり、粛清される心当たりがまったくないと断言できる人物などこの国ではほぼ皆無である。
「兄ちゃんは卵料理は何が好きなんだ?」
「黒焦げでなければ、何でも好きだよ」
グジの質問にその答えは一体何なんだ。
「、、、ベルくん、卵料理は目玉焼きでも舐めたらいけないんだよ」
うおっと、視線が物語ってしまったか。
最強の盾は顔が笑っているのに、目が笑ってない。
「フライパンに水を入れてフタをして焼かないと、黄身が良い半熟加減にならないんだ」
「知ってますけど?」
うん、そうだね。
フライパンでそのまま強火で焼いていたら、上は火が通らないまま下が焦げ焦げになるだろうね。
初心者なら目玉焼きより炒り卵の方が簡単だ。
そもそも卵を綺麗に割れないというオチもある。
「くっ、コレだから何でも小器用にやる奴は嫌いなんだっ」
「いや、世界最強の、最強の盾にそう言われても」
小器用って言われてもね。
適当に料理をしたことのある者なら大抵知っているんじゃないかな?
、、、そうか、最強の盾も侯爵家に蔑ろにされていたとはいえ、貴族。
料理などしたことがないはずだ。
「あ、いや、ベルくん、誤解のないように言っておくけど、料理する食材すら家から渡されていない状況だったからね、俺。貴族だから料理なんかしないんだろーという前の段階だからね。台所にも入れてもらえないし。それに、客人がいなければ、硬いパン一つでも与えられればいい環境だったから」
俺以外にもその辺にいた者たちも一斉に目頭を押さえる。
やべえ、泣くのはダメだ。泣いて良いのは最強の盾だけだっ。
が、また表情が読まれた?
俺、フリント様の前以外ではポーカーフェイスで通っていたのに、この人たちの前では本心がボロボロとバレている気がする。
「だから、俺の料理の腕が上達するのはこれからだっ」
「俺が兄ちゃんの飯を用意するから、徐々に上げていけばいいんだよ。一生、俺が兄ちゃんの飯を作るし」
重いな、この発言。
一生かよ。
元料理人のギルか。。。
完全に肉で最強の盾を餌付けしているだろ。
「ギルの料理は美味しいけど、俺もたまには手料理作って、イーティに食べさせてみたいっ。魔物を退治するだけじゃないってところを見せたいっ」
最強の盾は拳を握って力説する。
ギル、フラれたな。
イーティとは最強の盾の婚約者だ。
彼らは政略結婚ではない。誰が好き好んで帝国の前皇子、現皇族との縁続きを、ウィト王国の貴族が望むか。
戦力が帝国に加算されないのであれば幸せになってくださいと言いたいところだが、帝国は最強の盾を利用する気だろう。
「はいはい、ベル殿。それ以上の思考はしない方が身のためですよ」
いつのまにか俺の後ろに回って、皇帝の影がにっこりと笑って立っていた。
そうですね。気をつけます。
何で思考を読み取られるんだ。怖いぞ。背後に立たないでください。
「はい、兄ちゃん、卵サンドと牛乳」
「おっ、いただきまーす」
他の者たちもそれぞれ簡易テーブルに並んだ卵サンドと牛乳を手に取る。
牛乳まで手に入れてきたんだ。
マジでうまい。
泣ける。
もちろん王城では食に困ることもない。
舞踏会でもかなりの食事とお菓子が振舞われる。
けれど、粛清と国境封鎖で一番影響が出たのは平民の食事である。
貴族たちの食事はいつも通りなのである。
足りなくなれば、平民に流通させる前に奪い取るだけである。
しわ寄せはいつも平民に来る。
だから、デント王国内で庶民の食事で美味しいものが大打撃を受けているのである。
腹を満たせればいい、という考えが現状では主流になってきている。
人が減ったのだから食料は余っているだろ、と単純に考えてはいけない。
よく寝れたよ、朝までぐっすりと。
お腹いっぱいになって、勧められるがままにテントでグーグーとついつい寝てしまったよ。
舞踏会の朝だよ。
どうしよう。
フリント様、怒っているかなあ。
馬車は持ち出したままだし、最強の盾は連れてこないしで。。。
王城の方向に向かって頭を下げる。
ごめんなさい、フリント様。
一介の従者には無理な話でした。
けど、考えてみれば、最強の盾は舞踏会に間に合わない方が良いのでは?
足止め工作しちゃう?
その方が効果的?
あの方がどのような意図で行動しているのか、俺にはわからない。
自分の妹を殺したいのか、生かしたいのか本音がわからない。
最強の盾があの場にいなければ、フリント様は確実に妹を殺せるだろう。
けれど、フリント様は最強の盾の入国を拒まなかった。
それは自分をとめてほしいからなのか。
最強の盾が王城に着いてしまえば、リーフ王女を守る。
そうなれば、フリント様VS最強の盾である。
フリント様では勝てない。
それでもなお招き入れたということは、何らかの策があるのか?
もしなければ。。。
「おはよう」
「お、おはようございますっ」
慌てて挨拶を返す。
声をかけてきたのはこの一団の頭領と呼ばれるグジである。
人を数人殺していそうな凶悪な人相である。
フリント様は人どころか虫をも殺せなさそうな顔をして粛清するから世の中は不思議である。
「テントでよく眠れたか?城で働いている従者だったら、野営なんてしたことないだろ」
「いや、俺はそもそも平民なので、このテントでの睡眠なら快適な部類に入りますよ」
「ははは、そんなに褒めても何も出て来ないぞー」
笑ったら笑ったで怖いのだが、グジの顔が頭領と言うだけ最凶だが、他の十二人の人相も怖い。
彼らはカラダも鍛えているので、存在自体が凶悪である。
冒険者であって盗賊ではない、と知らなければ即座に遠回りして避けて通る一団である。
いや、冒険者だと知っていても避けるかもしれない。
「機嫌良さそうだな、頭領」
この二人がいることによって、この一団が何なのか不思議に思う者は多いと思う。
最強の盾と皇帝の影がやってきてしまった。
普通なら、この一団は貴族の子息と護衛に雇った冒険者たち、という予想をする者が多いのでは?
一番厄介な人物なのが、この最強の盾だが。冒険者の護衛なんかいらない。
「おう、兄ちゃん。今日は大量の卵が手に入ったから、朝食は卵サンドにするってギルが言っていたぞ」
「おお、卵サンド」
「、、、どこから大量の卵が?」
最強の盾が嬉しそうな顔になったが、鳥の巣でも大量に見つけたのか?
しかも、今日、と言ったぞ。
「ああ、小さな村がこの近くにあったんだ。魔物肉と交換すると言ったら、大量に渡してくれたようだぞ」
鶏を飼育していても、肉のためではなく卵のために飼っているのだろう。鶏卵業者か?近くの街で売買しているのかもしれない。
現在、家畜を自ら飼っていなければ、肉を手に入れるのは難しいし、肉は相当な高級食材になってしまっている。鶏を多く飼っていたとしてもたまのごちそうか、何かお祝い事があるときだけになってしまっている。
魔物を狩る冒険者が少なくなり、それを買い取る冒険者ギルドがこの国から撤退してしまっているので、市場に肉が出回らなくなった。
村の護衛として雇う冒険者がいなければ、魔物は村の外へ追い払えれば良いという考えになる。魔物肉を手に入れられる者は少ない。
初期の頃、女王に粛清された者は、貴族等の位の高い者や商人でも手広く商いをしている者たちだ。
高級品と呼ばれるものは貴族でも手に入れることが難しくなった。
この国で流通していない、しなくなった物は総じて手に入らない。
なので、俺も魔物肉が手に入るのなら大量に手に入れたいと思っているわけだ。
この最強の盾ご一行が持っているなら、たとえ舞踏会に遅れても王城に運んでもらいたい。
十五人全員はさすがにこの馬車には乗れないからなあ。
肉だけ積んで帰ったら、さすがにフリント様に怒られるかな?
金があっても物が手に入らないのが、この国の現状。
当初は女王の粛清を喜んでいた者たちが大半だったが、今は戦々恐々としている。
次は我が身ではないのか、という思いが国民の考えである。
法をすべて守っている国民がどれだけいることか。
第三者にはバレていなくとも、多少のことは生きている上で仕方ない面もある。
つまり、粛清される心当たりがまったくないと断言できる人物などこの国ではほぼ皆無である。
「兄ちゃんは卵料理は何が好きなんだ?」
「黒焦げでなければ、何でも好きだよ」
グジの質問にその答えは一体何なんだ。
「、、、ベルくん、卵料理は目玉焼きでも舐めたらいけないんだよ」
うおっと、視線が物語ってしまったか。
最強の盾は顔が笑っているのに、目が笑ってない。
「フライパンに水を入れてフタをして焼かないと、黄身が良い半熟加減にならないんだ」
「知ってますけど?」
うん、そうだね。
フライパンでそのまま強火で焼いていたら、上は火が通らないまま下が焦げ焦げになるだろうね。
初心者なら目玉焼きより炒り卵の方が簡単だ。
そもそも卵を綺麗に割れないというオチもある。
「くっ、コレだから何でも小器用にやる奴は嫌いなんだっ」
「いや、世界最強の、最強の盾にそう言われても」
小器用って言われてもね。
適当に料理をしたことのある者なら大抵知っているんじゃないかな?
、、、そうか、最強の盾も侯爵家に蔑ろにされていたとはいえ、貴族。
料理などしたことがないはずだ。
「あ、いや、ベルくん、誤解のないように言っておくけど、料理する食材すら家から渡されていない状況だったからね、俺。貴族だから料理なんかしないんだろーという前の段階だからね。台所にも入れてもらえないし。それに、客人がいなければ、硬いパン一つでも与えられればいい環境だったから」
俺以外にもその辺にいた者たちも一斉に目頭を押さえる。
やべえ、泣くのはダメだ。泣いて良いのは最強の盾だけだっ。
が、また表情が読まれた?
俺、フリント様の前以外ではポーカーフェイスで通っていたのに、この人たちの前では本心がボロボロとバレている気がする。
「だから、俺の料理の腕が上達するのはこれからだっ」
「俺が兄ちゃんの飯を用意するから、徐々に上げていけばいいんだよ。一生、俺が兄ちゃんの飯を作るし」
重いな、この発言。
一生かよ。
元料理人のギルか。。。
完全に肉で最強の盾を餌付けしているだろ。
「ギルの料理は美味しいけど、俺もたまには手料理作って、イーティに食べさせてみたいっ。魔物を退治するだけじゃないってところを見せたいっ」
最強の盾は拳を握って力説する。
ギル、フラれたな。
イーティとは最強の盾の婚約者だ。
彼らは政略結婚ではない。誰が好き好んで帝国の前皇子、現皇族との縁続きを、ウィト王国の貴族が望むか。
戦力が帝国に加算されないのであれば幸せになってくださいと言いたいところだが、帝国は最強の盾を利用する気だろう。
「はいはい、ベル殿。それ以上の思考はしない方が身のためですよ」
いつのまにか俺の後ろに回って、皇帝の影がにっこりと笑って立っていた。
そうですね。気をつけます。
何で思考を読み取られるんだ。怖いぞ。背後に立たないでください。
「はい、兄ちゃん、卵サンドと牛乳」
「おっ、いただきまーす」
他の者たちもそれぞれ簡易テーブルに並んだ卵サンドと牛乳を手に取る。
牛乳まで手に入れてきたんだ。
マジでうまい。
泣ける。
もちろん王城では食に困ることもない。
舞踏会でもかなりの食事とお菓子が振舞われる。
けれど、粛清と国境封鎖で一番影響が出たのは平民の食事である。
貴族たちの食事はいつも通りなのである。
足りなくなれば、平民に流通させる前に奪い取るだけである。
しわ寄せはいつも平民に来る。
だから、デント王国内で庶民の食事で美味しいものが大打撃を受けているのである。
腹を満たせればいい、という考えが現状では主流になってきている。
人が減ったのだから食料は余っているだろ、と単純に考えてはいけない。
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