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世界の真理に気付くまで

夏祭りと思い出

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今日は小学3年生最初の日。しかし一年生の頃に超越した能力で周りから少し引かれた経験があるために少し不安だったが、幸い友達クラスメートで便利な輩がいる。そいつとは遊べることが多いからよく遊んでいた。小学校にいたずらしに行こうと言われたとき、何かが脳をよぎり、いたずらをしたらどこかで処罰されると分かりながらそれに同意した。それが幸せな日々が始まるきっかけかもしれなかったからだ。それが終わった後学校に行くと、とある女子から注意された。それからさっきのクラスメートとは離れていき、注意をしたその女子と次第に仲良くなっていった。考えた通りに進んだ。自分に予言能力があるのかと思ったが、もしかしたら自分は一回これを経験したことがあるのではないかと思い始めてきた。いくら何でも予言にしては言葉一つ一つが的中しすぎなのだ。そんな悩みを抱えながら夏になった。
自分は一人で夏祭りに行った。親もなく一人で行った。自分の予言が絶対に的中しない状況を作るためだ。自分はこの日は別の祭りに行って彼女と偶然出会って楽しんだ。ならば別の祭りに行って、もしこれから予言をしたときにほとんど外れるというのなら、それは予言ではなく記憶となる。
それを確かめるために今日は別の大きな祭りに行くことにしたのだ。家から結構離れたところにあるからここで他の知ってる人に会うこともほぼないだろうと考えた。そうして自分はちょっと遠い花火大会に行った。そのためにスケボーまで買ったんだから。
花火大会に着いたとき、後ろから声をかけられた。「君ってもしかしてライト君?いつも娘が世話になってます。」と言って頭を下げてきた。隣を見ると彼女がいた。おかしい。予言ではここには来ないはずなのに...それで気づいたことがあった。多分今まで見てきたのは記憶だ。この世界は、どこかで自分の記憶と同じことが起きたことがある。自分は何かおかしいと感じ始めていた。カバンの中の以前あった飾りが光っていた。



「ついにやったね!調停者さんと過去の友達に会わせれたよ!」
「でもこの世界の真理に気付き始めてきている...もし気づかれたら記憶が戻るに違いない...でもだからと言ってこの世界の仕組みを変える訳にもいかないし...」
「きっと大丈夫さ!何とかなる!」

世界の謎が働きだそうとしていた。
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