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第四話 テメーを落とす!
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「そっか。じゃあ、毎朝作ってやるからな」
「いや、いい! いいよ!」
彼がきょとんとして、しまったと思う。傷つけないように気を配りながら言葉を選んで話す。
「あ、えっと……僕のために朝ご飯作ってくれてありがとう。すごくうれしい。でも、今度は僕が君にご飯をごちそうしてあげたいな……なんて」
「ほんとか!?」
ルカがなぜか、エプロンを脱ぎ捨てた。チョーカーの嵌められた首から下、一糸まとわぬ姿が露わになる。いや、正確には前尻尾の根元に輪っかのようなものがはめられていたのだが。
何で脱いでるの? と言いかけて、気づく。
「そっか、そういえば君のご飯って」
顔が熱くなる。ルカが、『んあ? どうしたんだよ?』と上から覗き込んできた。
「いや、ごめん。ホントに、えっと。そういうのはまだ無理って言うか……」
「そっか」
彼はしょんぼりしながら、床に落ちたエプロンを拾うとまた身に着けた。あれ? 昨日までとは違って大人しいな。
「俺様はな、賢いからな。押してダメなら引いてみろ作戦、だ」
心の声が漏れていたみたいだ。
「だから、テメーを落とす!!」
おたまをこちらにビシッと向けてきた。片足を椅子に乗せ、ふんぞり返った状態で。エプロンの下には何もつけていないから、いろいろと見えてしまっているわけで……。
高らかに宣言すると、ふん! と満足げに鼻を鳴らして、ぐっとこちらへ距離を詰めてきた。首元に息がかかるほど近くに顔を寄せ、挑発するような目つきで僕を見上げてくる。
ただでさえ鼓動がうるさくて顔が熱くなっていくのに、彼はさらに、大きい胸を密着させてきて僕の体温を上げる。
「心も体もメロメロにしてやる。た~っぷり搾り取ってやっから覚悟しとけよ♡」
「いや、いい! いいよ!」
彼がきょとんとして、しまったと思う。傷つけないように気を配りながら言葉を選んで話す。
「あ、えっと……僕のために朝ご飯作ってくれてありがとう。すごくうれしい。でも、今度は僕が君にご飯をごちそうしてあげたいな……なんて」
「ほんとか!?」
ルカがなぜか、エプロンを脱ぎ捨てた。チョーカーの嵌められた首から下、一糸まとわぬ姿が露わになる。いや、正確には前尻尾の根元に輪っかのようなものがはめられていたのだが。
何で脱いでるの? と言いかけて、気づく。
「そっか、そういえば君のご飯って」
顔が熱くなる。ルカが、『んあ? どうしたんだよ?』と上から覗き込んできた。
「いや、ごめん。ホントに、えっと。そういうのはまだ無理って言うか……」
「そっか」
彼はしょんぼりしながら、床に落ちたエプロンを拾うとまた身に着けた。あれ? 昨日までとは違って大人しいな。
「俺様はな、賢いからな。押してダメなら引いてみろ作戦、だ」
心の声が漏れていたみたいだ。
「だから、テメーを落とす!!」
おたまをこちらにビシッと向けてきた。片足を椅子に乗せ、ふんぞり返った状態で。エプロンの下には何もつけていないから、いろいろと見えてしまっているわけで……。
高らかに宣言すると、ふん! と満足げに鼻を鳴らして、ぐっとこちらへ距離を詰めてきた。首元に息がかかるほど近くに顔を寄せ、挑発するような目つきで僕を見上げてくる。
ただでさえ鼓動がうるさくて顔が熱くなっていくのに、彼はさらに、大きい胸を密着させてきて僕の体温を上げる。
「心も体もメロメロにしてやる。た~っぷり搾り取ってやっから覚悟しとけよ♡」
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