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第五話 大家のジジイが新登場
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フライパンで焼いたタンドリーチキンを、まな板の上に乗せる。包丁で食べやすいように切り分けて、均等になるように皿に乗せていく。
カレーの香ばしい香りが部屋中に広がって鼻孔をくすぐった。ルカはすでに席についており、興味津々という顔をして僕を目で追ってきている。
「はい。こっちは君の分」
彼の前にタンドリーチキンを置いてやると、すぐに箸でぶっ指して頬張った。
「熱いから気を付けて」
「熱っ!」
「ほら、言わんこっちゃない」
口の周りを汚してしまった彼に、布巾を取って来て渡す。
「んなぁあ~~、辛ぁ~~!」
ルカは布巾で口を拭きながら、涙目になっている。
「え~? そうかなぁ?」
僕も一口食べてみたが、子供でも食べられるようなピリ辛で美味しいタンドリーチキンだと思うけど。
「うぁあ~~牛乳くれ牛乳」
牛乳を注いだコップを渡してやると、彼は猫みたいに舌を白い水面につけて患部の回復を図っている。
「なぁ悠斗。ニンゲンってマゾなんだな」
「え? そんなことないと思うけど……」
人によると思う。僕はMだけど。
「こんなに辛いもんよく食えるよな」
僕がタンドリーチキンとご飯をかきこむ姿を見ながら、ルカはドン引きしていた。君だって、いつも苦いの平気で飲んでるくせに……。
カレーの香ばしい香りが部屋中に広がって鼻孔をくすぐった。ルカはすでに席についており、興味津々という顔をして僕を目で追ってきている。
「はい。こっちは君の分」
彼の前にタンドリーチキンを置いてやると、すぐに箸でぶっ指して頬張った。
「熱いから気を付けて」
「熱っ!」
「ほら、言わんこっちゃない」
口の周りを汚してしまった彼に、布巾を取って来て渡す。
「んなぁあ~~、辛ぁ~~!」
ルカは布巾で口を拭きながら、涙目になっている。
「え~? そうかなぁ?」
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