格安アパートに入居したら、俺様ざ~こ♡系インキュバスの食料になりました。

泥人形

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第六話 これってデートってこと!?

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 店に入ると、冷房がついていてひんやりと涼しい。日曜日だからか、店内は家族連れやカップルでにぎわっている。

「二名様でよろしいでしょうか?」
 ベテランっぽい店員さんが出迎えてくれて、

「あの。本日、七のつく日でしてカップルデーとなっておりますが……」
 少し照れながらつづけた。

「へ?」
「あ、いや。その、お二人がカップルでしたら、お値段半額になります」

 店員さんには、僕たちがカップルに見えてるのか! と、顔が熱くなる。そういえば、店内に入ってからもずっと恋人つなぎしたままだった。

 手を離そうとすると、ルカはさらに指を絡ませてきて、それどころか腕を組んできた。逞しくも柔らかく弾力のある胸筋がグリグリと腕に押しあてられる。

「っ~~~!」
 涙目で睨んで彼に抗議するも、動悸が激しすぎて言葉にならない。

「はぁ~い。俺様たちカップルで~す!」
 なっ……何を勝手に。

「(別にいいだろ。だって半額になるんだから)」
「(そりゃあまあ、半額は嬉しいけどさ)」

 コソコソ話を終えて、冷や汗をかきながら肯定の意味で軽く手を振った。




「まぁ! やっぱりそうですか! 今は多様性の時代ですもんね! それじゃあ、証拠を見せてください」
「証拠?」

 店員さんは慌てて、
「あ、いえ。その……カップルデーは大幅に値引きされることもあって、偽装カップルが後を絶たないんですよ。だからその……チュッと! ちょっとキスするだけで大丈夫ですから!」

「キキキキキス~~~!!!?」
 生まれてから一度もしたことないのに!? 今、ここで!? 嘘だろ? 心の準備が! あああ心筋梗塞になって倒れそう。

「ルカぁ……」
 やっぱりカップルじゃないですって言って謝ろうよと言いかけたとき、唇に柔らかいものが触れた。
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